チート能力を駆使して転生人生謳歌します!   作:八重歯

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本編がギャグになりそうにないので暫く番外編を書いていこうと思います。


五年生の時の、本編に入らなかった短いお話です。




番外編 ポリジュース薬

 

 

5年生になり、スラグホーンはちょっと難しい薬を調合しようと伝えた。

どんな薬を作るのかと思っていたら、ポリジュース薬らしい。

ポリジュース薬ってそんなに難しかったっけ?ハーマイオニーが2年生の時にトイレで作ったやつだよな?材料さえ揃えば下級生でも出来るんじゃねぇの?…ハーマイオニーが優秀過ぎただけか?

 

ポリジュース薬は、変身したい人の一部が手に入れば、1時間変身できるっていうハリポタお馴染みの薬だ。たしか原作でも何度も出てきた気がする。

 

思春期の男ならば一度は女の体に変身して、女の子の体の作りはどうなっているのか調べてみたいと思うはず。勿論卑猥な意味ではなく、ほら、うん。──あくまで、学術的興味です。

 

 

どの子とペアかな!とワクワクしていたが──異性に変身してしまったら、ややこしいことになるとスラグホーンも重々承知なのか、組まされたのは同性間でのペアだった。ま、そうだよな。

 

お互いに変身するポリジュース薬をつくる、それが今回の課題だ。ポリジュース薬は製造に1ヶ月はかかる為、同時進行で幾つか他の薬の調合も行う。

 

 

というわけで。俺とヴォルはペアになりそれぞれのポリジュース薬を作り、1ヶ月後、見事完成した。後はお互いの体の一部を入れるだけだ。

 

 

「さて、後は対象者の体の一部か…うーん。…やっぱ髪の毛…?」

「…人のかけらが入っているなんて、飲みたく無い」

 

 

ほぼほぼ仕上がっている俺とヴォルは、濁り悪臭を放つ二つのゴブレットを見て暫く考える。

いや、俺だって飲みたく無い!けど、爪よりは髪の毛の方が、ほら、うん。精神的にマシだ。

 

 

「まぁ、やってみようぜ。せっかく作ったんだしさ」

 

 

俺は髪の毛を一本抜いてヴォルに渡した。ヴォルは髪の毛を掴む事は特に嫌では無いらしい──まぁ、こいつ昔俺の散髪した後の髪の毛集めてたからな。──髪の毛を受け取ると、ゴブレットの中に入れて杖を振るう。

 

すると悪臭を放ちヘドロのような色をしていたポリジュース薬は一気にキラキラと輝き、黄金のような美しい色に変わる。やべぇ、俺のポリジュース薬までも特別仕様じゃん…不味いでお馴染みのポリジュース薬のはずなのに。

 

 

幸運の水薬(フェリックス・フェリシス)みたいになったな」

「…あんな色だったのに…」

 

 

ヴォルは少し顔を近づけて匂いを嗅いだが、先ほどの悪臭もしなくなったのか、首を傾げて「何で」と呟いていた。

 

 

「俺はポリジュース薬までも美しい!!──えいっ!」

「いっ…!か、勝手に抜かないでよ!」

「ヴォルのポリジュースどんな色になるのか楽しみだ!」

 

 

頭を押さえ睨むヴォルを無視し、おれは自分のゴブレットの中にヴォルの髪の毛を入れ杖を振るう。

途端に何故かヘドロ色だったのは、凝固仕掛けの血のような濁った赤色になった。え、えぐい。

 

 

「うぇえ…まずそう」

「ポリジュース薬はまずいものなんだ。ノアの、これが異常なんだよ」

 

 

まぁとりあえず何とか薬は出来た。

スラグホーンは生徒たちを見て周り、様々な色と悪臭を漂わせる様子をどこか頷きながら見ていた。

 

 

「さあ、飲みなさい。ただし1時間、この教室から出てはいけないからね?」

 

 

スラグホーンの号令に合わせて、俺たちはゴブレットを持ち一気に飲み干した。

 

ゔっ…な、なんだろ。めちゃくちゃ喉が痛い、うん。味はそれほど…いや、舌がぴりぴりする、辛くて酸っぱい、のか?

 

身体が捻られるような感覚に、思わずふらつき慌てて机を掴む。

俺の美しく白い手が、少し角張った手になり、俯く視界に、黒い髪がちらりと見えた。そんなに、大きな変化は無い気がする。まぁ体型とか、そんなに差はないしな。

 

 

「おお、ヴォルだ──うわ、変な感じ」

 

 

喋っているのは俺なのに、俺の口からはヴォルの声が聞こえる。

俺は手鏡を出していろんな角度で顔をじっと見る。おおよそヴォルがした事のないような満面の無邪気な笑みだって出来てしまう!キス待ち顔だって出来てしまう!

 

 

「僕の顔で変なことをしないでくれる?」

「ヴォ──なんて美しいんだ…」

 

 

腕を組み、ため息をつく ノア()はめちゃくちゃ美しい。かわいい。そんな嫌そうなゴミ虫を見るような目も最高っ!!

 

 

「…俺…──僕に、君の名前を教えてくれませんか?」

「…はぁ…ノアだよ」

「なんて美しい名前なんだろう、ノア…君の目は宝石のように美しい」

「…僕の真似ならやめてくれる?」

「どうして?…こんなに美しい人に愛を囁かなければ失礼でしょ?」

「……はぁ…」

 

 

ノア(ヴォル)の肩に手を回し耳元に楽しげに愛を囁いたが、 ノア(ヴォル)は少しもキュンとこなかったようで、嫌そうに顔を顰め額を押さえた。

どこか孤高でアンニュイで闇を思わず美青年の俺の姿にキュンっ!

陰のある美青年も良いよなぁ。俺って客観的に見たらこんなに美しいのか、わかってたけどこうして動いて表情を変える姿を見ているとめちゃくちゃきゅんきゅんする!

 

 

「なあなあ、俺のポリジュース薬、どんな味だった?」

「…無味」

「え?」

「だから、水みたいだった。…僕のは?」

「うーん、なんか辛くて酸っぱいかんじ。見た目ほど不味くは無かったな」

「ふーん…(本当は凄く甘くて、美味しかったけど、何となく黙っていよう)」

 

 

ポリジュース薬の効能が切れるまで、俺は手鏡を見ながらヴォルの顔でいろんな表情を作り遊んでいたが。

ヴォルは椅子に座り、長い足を組んで俺の様子を嫌そうに見ていた。めちゃくちゃ、女王様!って感じの見下しっぷりである。

 

 

「なぁ、──跪いて、(こうべ)を垂れろ──って言ってみてくれよ」

 

 

キラキラとした目でヴォルを見れば、 ノア(ヴォル)は少し黙って机に肘をつき、その美しい顔を少し傾げながら手で支え、薄く微笑した。

 

 

「……跪いて、靴を舐めろ」

 

 

くい、と足先を動かして愉しげに微笑む ノア(ヴォル)。俺はちょっとセリフ違うじゃん!とは思ったが、中々にゾクゾクするなぁなんて。

 

 

「是非!舐めさせてくださいノア様っ!」「舐めるのは俺だ!」「私よ!埃ひとつ残さないわ!」

 

 

がたがたと椅子を蹴飛ばしながら ノア(ヴォル)の言葉を聞いた同級生達が駆け寄り ノア(ヴォル)の足元に跪いた。

 

 

「うわっ…」

 

 

流石のヴォルも驚いてドン引きの蔑みの目で彼らを見る。その冷ややかな視線すらも嬉しいのか、顔を真っ赤に染め新たなSMの扉を開いた同級生達がその場に倒れた。

 

 

「あーあ。チームメイトの性癖を歪めてどうするの?ノア、僕もう知らない。ふんっ!」

「…僕はそんな馬鹿みたいじゃない」

「ノアの馬鹿っ!もうしらない!」

「……いい加減にしろ」

「えーん!トム悲しい!」

 

 

ヴォルの顔でえーんえーんと泣きまねをしていたら、ヴォルがゆらりと立ち上がり俺の頬を強く掴かみ、ぐっと顔を近づけ耳元で低く囁いた。

 

 

「泣かせてやろうか?」

「……ノ、ノア様…」

 

 

ブチギレれていらっしゃる。

でもこの顔で泣かされても、泣くのは自分の顔だということを、ブチギレてるヴォルは気づいてなさそうだ。

 

 





アンケートです。参考までによろしくお願いします!
純血主義の場合は、純血の魔法使いのみの社会を作ることが目的です。
魔法族主義の場合は、魔法族のマグルの支配を目的とします。

今この状態のヴォルは何を思っているのか、予想でアンケートに答えていただけると参考になります!よろしくお願いします。  


ヴォルの思想について。

  • 純血主義100%
  • 純血主義50% 魔法族主義50%
  • 魔法族主義100%
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