チート能力を駆使して転生人生謳歌します!   作:八重歯

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38 天使か悪魔か

「今、俺の騎士はこの4人だな?」

「ええ、…嘆かわしい事に、他のメンバーは死喰い人のノア派になりました。…悪事に使えないよう、私が騎士の証(ブレスレット)を預かってます」

 

 

屋敷に大切に保管してあります。とアブラクサスは真剣な目で伝えた。まぁ、悪事っていうか。俺のお手製のものだ、プレミア価値ついてめちゃくちゃ高額で取引されそうだな。

 

 

「…ヴォルが今どこにいるか、知ってるか?」

 

 

今のヴォルなら、意外と隠れたりせず堂々としているのではないかと思ったが、騎士達は顔を見合わせて首を振った。

 

 

「ヴォルデモート卿本人はあまり表に出てこないんだ…神出鬼没だからね。魔法界やマグル界で…よく騒動が起こってるんだけど、部下の死喰い人しか出てこない。うーん…ノアはヴォルデモートに会いたいの?」

「ああ……」

 

 

俺は言葉を切り騎士達を見つめた。

この4人は、俺の事をひたすらに信じた。15年も長い時を、生きているのかもわからない、死んでいるかも知れない俺を信じ続けた。──うん、俺も騎士達を信じよう。この中に、ユダはきっと居ない。

 

 

「…大事な話がある。──その前に」

 

 

真剣な俺の声音に、ごくり、と騎士達は固唾を飲んだ。

しんと静まり返った居間に、俺の腹の虫がぐうう、と割と爆音を響かせる。

 

 

「腹減ったからさあ。どっか行こうぜ!」

 

 

飯食いに行こうぜ、飯!この家、なんも食べ物無いし!と俺が笑って言えば、騎士達は呆けた様に口を開き──そして吹き出すとくすくすと笑い出した。

 

 

「ノア様らしいですね!」

「ええ…本当に!私は、正直…ノアさんの偽物かと思ってました」

「ノアはいつも平常運転だねぇ、そこが最高だよ!」

「ノア様はそうでなくてはいけません。いつも私達の想像を凌駕する…尊いお方です。──私の屋敷に行きましょうか、沢山ご馳走を振る舞わせてください」

 

 

アブラクサスがくすくすと控えめに笑いながら立ち上がる。

今までどこか緊張し不安げだった騎士達の顔はさっぱりと憂いがとれたように晴れやかだ。

なんだ?なんか俺ちょっと馬鹿にされてない??ねえ??

お腹減ったら力が出ないんだぜ?頭も回らないんだぜ?食欲は三大欲求の一つだ!無視できん。

 

 

「アブラクサスの家って、昔行ったところから変わってない?」

「ええ、今は私が当主なので」

「んじゃ俺が皆を連れてくよ」

「──え?」

 

 

俺は腕で空気を真一文字に切り裂く様に薙ぎ、全員を強制的に姿現しさせた。

 

 

視界がぐるりと周り、移動したのか景色が変わる。

俺は軽い足取りで地面に足をつけ、ぐーっと腕を伸ばした。

 

 

「…あれ、どうした?」

「ノ、ノア様、私たち…もう姿現しできますよ?」

「っていうか触れずになんで…まぁノアだから」

「そうですね、ノアさんですもの…う、でも私、いきなりで酔ってしまいました」

 

 

後ろを振り向けば、騎士達はなんとも微妙な顔で気分が悪そうにしていた。あ、そうか。もうこいつらはいい大人だもんなぁ…俺より10も年上になってしまったのか。そりゃ、姿現しくらいお茶の子さいさいだったな。

 

 

「ノア様。我がマルフォイ邸です。…すぐに料理を作らせましょう」

 

 

気を取り直したアブラクサスが大きな扉を開けて俺を先に通す。

何度か来たことがあるこの屋敷は、昔と変わらず俺を迎え入れた。

 

アブラクサスは指を鳴らしハウスエルフを呼び寄せる。あ、ドビー?…ドビーじゃ無いか。そのハウスエルフは少し老いていたが、静かにアブラクサスの命令を聞くと恭しく頭を下げてパチンと姿を消した。

 

 

「大広間はこちらで──」

「父上?」

 

 

アブラクサスが俺たちを案内しようとしたその時、近くの螺旋階段の上から明るく、高い声が降ってきた。

 

俺はぱっと視線を上げる。

その先にいたのは──天使か?

 

 

「何あの子」

「ああ…私の息子です。…ルシウス!降りてきなさい。ノア様にご挨拶を」

 

 

ルシウス!と呼ばれた天使は俺を見て白い頬を真っ赤に染めて、恥ずかしそうに視線を伏せながら階段を軽やかな足取りで降りてきた。

 

 

「…ルシウス・マルフォイです。…お目にかかれ光栄です」

 

 

ルシウスってこんなに美人だったの?まぁ、ドラコも可愛いしなぁ。

ルシウスはさらさらとした美しい金髪を片側に寄せ、真っ黒なリボンで軽く結い、前に流していた。色も白いし、俺には負けるけど中々に美少年だ。それも、男の娘よりの。──髪型のせいかな?

 

 

「めちゃくちゃ可愛いじゃん!」

「そうですか?まぁ…ノア様の次には愛らしいと思います」

 

 

人が聞くと、こいつ自分の子どもに何言ってんだと思いかねない言葉だが。俺の次って実質めちゃくちゃ褒めてるなこれ。

たしかに、かなり可愛い、うん。愛らしい。

膝上のショートパンツに真っ白のニーソ、絶対領域がまぶしい破壊的な膝小僧とチラリズムする太もも。真っ白で首元にフリルがついたシャツに、真っ黒なサスペンダー。

うん、英国美少年男の娘寄り、そのままだ!

 

 

「男の娘じゃん!」

「私が、育て上げましたので」

 

 

にっこり、とアブラクサスは笑う。

…何それ怖い。

 

 

「ルシウス、おいで」

「は…はい…」

 

 

おいでと招けば、ルシウスは耳まで赤くして俺に近づき、おずおずと見上げた。くっ…か、かわいい…俺のそばに居なかったタイプだ!ヴォルとは違う美少年…!

 

 

「はうー!かぁいい!お持ち帰りぃー!」

「っ!?」

 

 

胸がきゅんきゅんして某「嘘だっ!」少女の様にルシウスを抱きしめ頬擦りすれば、ルシウスは小さな悲鳴をあげてびくりと身体を震わせ──くたりと気絶した。

 

 

「ちょ…だ、大丈夫かルシウス?お、おーい…」

「ノア様…」

「ご、ごめんアブラクサス。俺の魅力、ルシウスには過激すぎたかな?」

「物心つく前から写真を見せてますから、多少の耐性はありますが… お触り(ハグ)はダメですよ、ノア様。息子だとは言え許せない羨まし──ごほん、さて、食事ですね」

「……うん、食事だ」

 

 

ルシウスをこのままにするわけにもいかず、抱っこしたまま行こうかと思ったがさっとベインが俺の腕で気絶するルシウスを奪った。

 

 

「あ」

「ちっ!!──ベイン、抜け駆けはだめよ!」

「マートルの言う通りです!公平にジャンケンすべきです。決闘でもいいですが」

「ははん!間接ハグは僕のものだ!!」

「……俺より、お前らの方が平常運転だろ…」

 

 

ルシウス(俺の間接ハグ)を奪い合うマートル、ミネルバ、ベインを見て俺は苦笑いをした。──ま、変わらないことがあるっていうのは良いもんだな。

 

 

ぎゃいぎゃいと賑やかな3人は学生時代と変わらず狂ってる。愛すべき俺の騎士。

 

 

「アブラクサスは間接ハグ、いらないのか?」

「ルシウスのあの服は後でコレクションの一つにいれますので、きっと髪の毛の一つついてるでしょう」

「…お前も平常運転だよ…」

 

 

アブラクサスは平然と言いながら俺たちを大広間へ案内した。

 

 

 

 

立派な長机には所狭しと御馳走が並び、当たり前のように俺は上座を勧められた。

一応、この後大事な話があるのだとわかっているアブラクサスは気絶したままのルシウスを部屋に運び、俺たち以外誰もここに入れないようにした。

 

 

「めちゃくちゃ美味い」

「こんなもの毎日食べたら太っちゃうわね…」

「舌がこえてしまいます」

「流石マルフォイ家…」

 

 

それぞれそう褒めながら数々の料理に舌鼓をうつ。うーん、うまい。なんか、賑やかに食べるのってホグワーツぶりだなぁ。…懐かしい。

 

 

食事が一段落し、俺の腹の虫も十分に満足したようで。俺は食後の紅茶を飲みながら「さて」と切り出した。

騎士達も会話を直ぐに中断させ、姿勢を正して俺をじっと見る。

 

 

「正直に言ってくれ。俺は嘘がわかる、隠し事はしないでくれ…ちょっと悲しいし」

「ノア様に嘘なんて言いませんよ」

 

 

マートルがすぐに答え、ベイン達も同じように頷く。おお…流石俺の騎士。

 

 

「…お前たちは、ヴォルデモートの理念に賛同してるか?」

 

 

少し待ってみた。

しかし、誰も手を上げない。…あれ、アブラクサスは手を上げると思ったんだけどな。

 

 

「正直に申しますと。…私は…マルフォイ家は、死喰い人に勧誘はされました。聖28一族の殆どが勧誘され、ブラック家やレストレンジ家…幾つかの一族は死喰い人になったと聞いています。──確かに魔法族がマグルを支配する世界…悪くはありません。ですが、ノア様の御両親様はマグルでした。…私は、ヴォルデモートが言うように、純血に誇りを持っています。ですが──私は、あくまで貴方様の騎士です」

「僕は…ポッター家は、マグルとも親交があるからね、どっちかと言えば…うーん。反対してる。確かに…僕たちは力を持つ。けどそれで彼らを服従させようとは思わない」

「私は…そうですね。…魔法族が、隠れ暮らすことはないのかもしれないと思った事もあります。しかし…マグルの支配は…すこしやりすぎですね。今のように全く隠すのではなく、魔法族の事を周知し、互いに尊重しあう…そうなればいいと思います」

「私は、…その、私の主人はマグルなので…」

「えっマートル結婚してんの??」

「は、はい…」

「僕もだよ」

「私もです、…死別しましたが」

「……ねぇなんで俺には結婚相手がいないと思う?」

 

 

騎士達は顔を見合わせ、同時に「ノア様だからですね」と答えた。

辛い。時の流れが憎い。俺みんなの結婚式参加したかった!!

 

 

「じゃなくてだ。…そうか…意外と反対派は多いのか?」

「うーん…ただ、ヴォルデモートは自分に従うのであれば、家族には手を出さないと言ってるんだよ。それで安心してる混血も多いから」

「そうか…上手い手口だな…。…ちなみにだ。…ヴォルデモートはどうやって、勢力を拡大してるんだ?友好的な話し合いか?」

 

 

その言葉に騎士達は少し押し黙った。

…この痛いほどの沈黙!間違いなく友好的話し合いじゃないな!

 

 

「友好的話し合いと。…強制も、あると僕は思うよ。…マグルを擁護する魔法使いが…何人も死んだり、行方不明になってる」

「ええ…それって、独裁者的な?」

「その側面もあるよ。…ただね、証拠が無い。全て噂でしか無い。死喰い人達は魔法族をまとめ上げるために強硬手段は取ってない、同族には手を出さないって言ってる。ただの偶然で、自分達の管轄外の出来事だってさ」

「…それ、みんな信じてるのか?」

 

 

流石に、子どもでも少し考えたら分かりそうなものだが。

怪訝な俺の言葉に、アブラクサスは難しい顔で紅茶のカップの持ち手を撫でた。

 

 

「…と、いうより。ヴォルデモート卿率いる死喰い人達の数は膨大です。そして──間違いなく力を持っています。誰もが察してはいますが…新しい犠牲者になるのを恐れ、口をつぐんでいる…と言うところですかね。…実際、対抗する勢力には容赦無しとして、不死鳥の騎士団や魔法省の魔法使いや魔女達は何人かが決闘の末、死亡しています」

「…なんつー…」

 

 

数の暴力は恐ろしい。という事か?

 

 

「まぁ、マグルに対してそれほど思い入れの無い魔法族達は、無言を貫くのが賢いとわかっているのでしょう。ヴォルデモートが魔法界の頂上に立ち統治し、マグル界を制圧した時に…甘い汁が吸えるように」

「…なるほど。…皆も、無言だったのか?…ああ、いや、責めるとか、責めないとかじゃない。ただ聞きたいだけだ」

 

 

今の言い方だと、それを責めているように捉えてしまうだろう。俺は慌てて手を振ったが、騎士達は少し表情を暗くして、俯いた。

うっ俺の馬鹿!

黙り込んでしまった騎士達に、俺は無理矢理話の話題を変えた。

わかりきった事だ。彼らもまた、何もできなかった。それは責める事じゃ無い。ってか責められない、俺は1人のうのうと寝てたんだ!

 

 

「俺に何があったのか話すよ。臆測の部分も多いが──まぁ、多分、間違ってはない。…俺はたしかにマグルのファンに撃たれた。…だが、撃たれたのは路地裏で、それを見たのはヴォルだけだ」

「…え?…で、でも…」

 

 

マートルは何かを言いかけたが、俺はそれを手で制する。すぐにマートルは口を閉ざし困惑した目で俺を見た。

 

 

「それに、俺はホグワーツの教員を断ってない。俺は…マグルのファンに撃たれた日、ヴォルと家に戻って、そのまま…次の日に強制的に眠らされた。強い魔法と、生きる屍の薬で。15年間眠り続けていた。7月…だったな、ホグワーツで研修期間を終えて直ぐのことだ。そのあと…多分、ヴォルが俺を眠らせ、ポリジュース薬を作り、ホグワーツに行き俺の姿で教師の採用を断り、マグルに撃たれる芝居をしたんだろう」

「…そんな──でも、何のために?」

 

 

ベインが呆然と呟く。それなら、今ヴォルデモートの元でノアの為に動いている死喰い人達はただのピエロじゃないか、そう、ベインの目が俺に語った。

 

 

「…俺のためだってさ。…ヴォルは、…俺がマグルに傷付けられた事が許せなくて、正しい世界にしたいって言ってたな」

「そんな…でも、それなら何故、ノア様を眠らせるのですか?」

「そりゃ。俺はそんな世界望んでない。否定されて、止められると思ったんだろうな。…俺はそのままの世界が好きだったから」

 

 

じゃないと。生まれないキャラがいるかも知れないし。そう心の中で呟く。…いやーもう手遅れかな…?

 

 

俺の言葉を聞いた騎士達は、目を見開き、少し微笑んだ。

 

 

「ノア。──僕はノアの騎士だ。ノアのために生き、ノアの為に死ぬ事も厭わない。その気持ちは今も変わらない」

「ノア様が、ヴォルデモートを止めたいと言うなら。…私は、死喰い人と戦います!…そ、そんなに強く無いけど…」

「私もです。ノアさん。何なりとお申し付けください」

「ノア様がしたいように、我々は全て、従います」

 

 

俺の騎士達はこんなにも一途だ。

ちょっと危うくないか?

 

 

「…もし、ヴォルデモートに賛同して…マグルぶっ殺!…っていったら?」

「従います」と即答するアブラクサス。

「世界を変えよう」と目に熱を込めるベイン。

「家族さえまもってくれるのなら」と静かにマートル。

「共に地獄に堕ちましょう」と覚悟を決めたミネルバ。

 

 

静かに狂った目を見せる俺の騎士。

なんで俺の周りは闇落ちフラグが乱立するんだ?いやいや、流石にこいつらを闇落ちさせることは出来ない。

 

 

「冗談さ。…でもなーー…うーん、ノアには政治はわからぬ!」

「ノア様は、どうしたいのですか?」

「…俺は…。…ヴォルと話し合いたいな。マグルの支配じゃなくて、マグルと魔法族の共存に変えてくれるのなら…俺はいいと思う。どうせ、魔法族のことを…遠く無い未来、マグルに隠しきれなくなる」

 

 

だって、将来マグルの世界ではケータイが普及しネット社会になり、SNSが乱立し情報がすぐに全世界に発信される。

いくら魔法使いとはいえ、その姿を完全に消すことは無理だ。一度発信された情報はなかなか消せないだろう。

魔法省がいくら頑張ってオブリビエイトしたところで間違いなく手に追えなくなってしまうだろう。魔法使いは、マグルの機械の技術をなめまくってるからなぁ。

 

それで──将来、2020年ごろになった時、魔法族の未来は二つしかない。

徹底的に隠れ、より離別するか、共存するか。

 

 

「それは…預言ですか?」

「そう、ノア様の大預言さ。俺の預言は当たるぜ?…そもそも、ヴォルはどうやって魔法界を手に入れて…マグルを制圧するんだ?数は圧倒的に不利だろ。流石にマグル達も戦争になったら黙ってないし…世界中の魔法使いも立ち上がるだろ?」

「…それは…」

 

 

アブラクサスは言い淀む。

言っていいのか、と悩んでる風であり、俺のことを気にかけているようにも見えた。

俺…?……ああ。そうか。…成程。

 

 

「それは──」

「わかったよアブラクサス。…俺だ、俺が悪いんだな」

「いいえ!…いいえ、けっして、ノア様の責任ではありません!」

「いや、俺の魅力のせいだな。…俺の狂信者は全国各地にいる。それこそ、世界中全てに…ヴォルが俺の狂信者を仲間に入れたのは…全国の魔法族を俺の存在で縛り付けて…叛乱を起こすためか。マグル界にも俺の狂信者はいる。時が来れば…失われた記憶を戻してマグル同士の殺し合いを考えてるんだろう」

 

 

俺の魅力が高すぎるあまりに!

俺は既に世界を掌握している、人々の心を征服してしまった。

ヴォルの力なら、失われた記憶を無理矢理こじ開けるのも不可能ではないのか?

 

 

「…それなら、死喰い人の勢力を激減させるために…ノアさんが姿を見せるのはどうでしょう。死喰い人側のノア派は大打撃です。多分すぐ寝返ると思います」

「おっ!──あ、だめだわ」

 

 

ミネルバの案、めっちゃいいじゃん!

と思った瞬間今度は右腕に猛烈な痛みが走り再び大出血した。

俺は血がぼたぼたと流れる腕を青い顔をする騎士達に掲げる。

 

 

「俺、ヴォルとちょっと…若気の至りで契約したんだ。…それに違反する事は出来ない。考えるだけで、思うだけで…こうなる」

「そ、そんな…破棄する手段は?」

「ある。ヴォルが契約に関わるペンダントを持ってる。それを破壊したら…まぁ、契約は破棄される。まだどうやって破壊するのかわからねぇけど…俺なら何とかなると、思う。…それにしても…俺が世間に姿を見せるのは──」

 

 

ヴォルに対しての戦いになるのか。

騎士達に姿を見せても大丈夫だったって事は、多分、人数と影響力によるのかなぁ。死喰い人を、故意に激減させる事は出来ない。

 

 

「…とりあえず。方舟の騎士はあくまで別組織って事で。魔法族とマグルとの共存の道を切り開こう」

「わかった。…ノアが姿を見せたら一発なのに、難しいね」

「そうだなぁ…こればっかりは、ヴォルにあって…まぁ話し合いしたら、わかってくれるかも…知れないし。どうやって会えばいいのか…」

「集会がたまにありますよ。賛同する魔法族を、死喰い人に勧誘する為に…まぁ。かなり人を選んでいるようですが」

「どうやればいいかな?」

 

 

俺の言葉に騎士達は少し悩んだ。

ミネルバが沈黙の中、おずおずと手を上げる。

 

 

「…私…今、ホグワーツで教師をしているのですが…ホグワーツで、若いうちに子どもを取り込もうとしている…死喰い人の子供たちが密かに集会に誘っている。という噂を聞きました」

「成程!じゃあホグワーツに潜入するか!潜入方法が問題だな…」

「…マルフォイ家は、使用人か執事を連れて行く事が出来ますが」

「まじで?すげぇ特権じゃん」

「で、でも…ノア様のお体が…」

 

 

マートルが心配そうに俺を見る。

俺は立ち上がり、指をぱちんと鳴らす。

 

 

「んじゃ、これでどうだ?」

 

 

俺の銀髪は黒髪に、目は燃えるように赤く。

髪は少し長く身を包むのは漆黒の燕尾服。

 

 

「──悪魔で、執事です」

 

 

しかし俺の言葉を誰もわかってくれず。驚いた目で俺を見るだけだった。

 

 




King Gnuの白日という曲は、今のノアのイメージソング
Three Day GraceのPAINという曲は今のヴォルのイメージングで

良く交互に聞いてます
気になりましたら、是非!

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