最近お気に入りの小説が数日で投稿されるのを見て、羨ましく思う時があります。自分は時間をかけてしまいますが、付き合って下さるとありがたいです。
他の小説もほぼ同時進行で書いておりますので近々投稿したいと思います。
それでは、本編どうぞ
私達は【バハルス帝国】から【メガコロニー】へ帰宅した際にダークフェイスからかけられた言葉は、おかえりなさいの類だけでは終わらなかった。そのかけられた言葉は幸せだと感じていた心を現実に引き戻させる程強力なものだった。
「おかえりなさいませ、陛下。帰宅早々申し訳ありませんが、直ぐ陛下に聞いて頂きたい事が」
「出迎えご苦労じゃ、ダークフェイス。ほぉ?お前がそんな事を言う程のことかえ?」
「はっ!陛下が外出されてから帰宅される迄、ほぼ同地点で2度の『超位魔法』の発動を確認致しましたっ!」
―――は?―――
「・・・なん、じゃと?」
私は最上階に子供達と共に転移し、玉座へ向かいながらダークフェイスの報告を聞く。
「発動の確認後、対応は遅れましたがステルス・ミリピード部隊を向かわせ偵察・監視を行ない、戦闘が終了と同時に【メガコロニー】へ帰還しております」
【ステルス・ミリピード】:戦闘能力はほぼ最低値であるが、その代わりに隠密行動に特化した子だ。疲労状態、魔力が3割を切ると自身と同じ縦列に居る相手の動きを完全に封じる【
私は玉座に座りダークフェイスへ問う。
「ふむ・・・それで?」
「帰還したステルス・ミリピードの映像をご覧下さい、陛下。マルティナ」
「それがこの映像だよ、陛下」
マルティナが仮想デスクトップの様なものをカタカタし終えると、トゥーレが抱えていた映像虫が映像を映し始めた。そこに映っていたのは―――深紅の鎧を纏った羽の生えた女性と、フードとマントで身体は分からないが、顔は見ることができた。それは、骸骨だった。
かつて所属していたギルドの、そしてそのギルドに入るきっかけになった人物が映し出されていた。双方が戦闘を開始した音は聞こえるが、私は放心状態にあった。此処に転移して、自分の事で精一杯で、多少は有り得たかもしれなかったが万に一つも無いと切り捨てて過ごしてきた。その万に一つの可能性が存在している・・・こういう時、人間は案外冷静なのかもしれない。あ、今はもう人間じゃなくて
なんて考えていると戦闘は終了していて、『超位魔法』2回は初めとトドメに使用していたらしい。子供達は私の判断を聞く為にこちらを向き言葉を待っていた。それに対し私は―――
「くくく・・・あ~はっはっはっはっ!!!」
目元を手で隠し、大声で笑った。この時だけは『グレドーラ』としてではなく、『私』として笑っていた。私がこんなに大声で笑った所を初めて見た為、アルシェ達を含めポカンと口を開けていた。
「へ、陛下・・・?」
「「お母さん?」」
可愛い双子が私を見上げ声をかけてくれる、それに私は微笑みながら優しく撫でる。
「ふふ、なんでもないぞお前達・・・ダークフェイス、セシリア」
「「ハッ!」」
「各階層守護者に此処へ1時間後に来る様に知らせよ、集会を始めるぞ」
「ふむ・・・このドレスも似合うが、こちらも捨て難い」
「か、母様。これはその、背中が」
「お姉様、綺麗~」
「お姉様、似合ってるよ~」
今私達は集会用の衣装を選んでいる所だ。双子達はお気に入りを早々に見つけ装飾品を選んで終わり、イミーナは自分に合うのを分かっている為選び終えていた。アルシェは迷っていたので私も選ぶのを手伝った・・・のだが、素材が良い為私が迷ってしまい、今に至る。ちなみに男性陣はダークフェイスが担当している。
「これくらいが丁度良い。もしかしたら以前より高位な者達と席を共にするやも知れぬ、今の内に慣れておくのじゃ」
「う、確かに・・・そ、そうだ。母様はドレス、着ないの?」
アルシェのドレスを決め、次はドレスに合う髪型にする為アルシェの髪を梳う。
「妾はこのままで良い、それに呼んだ子らが来た際にはあちらの姿になるしの」
「各階層のトップを集めてるんだもんね、本来の姿になるのも当然ね」
「そういう事じゃ」
そしてアルシェ達のドレスアップが終了し、再び最上階へ戻る事にした。すると男性陣は先に終わっていたらしく、ダークフェイスの隣で立って待っていた。
ウレイリカ、クーデリカのドレスはトップがぴたっと身体のラインにフィットしており、スカートはすそ広がりになっている。
アルシェのドレスは、トップは双子達と同じだが種類の違うものだ。それはスカートだ、アルシェのスカートは前が短く、後ろが長くなっているデザイン。そして私の好みで背中が空いているドレスにした。
イミーナは身体のラインに沿ったパーティードレスだ。
男性陣はそのまま、女性陣はセシリアの隣に立ち、各階層守護者が来るのを待つ事にした。その間にイミーナのドレス姿に釘付けのヘッケラン・そのヘッケランを見てやれやれと呆れるロバ―デイク・セシリアや牡丹姉妹に抱きしめられたり撫でられるアルシェ姉妹。
―――場が場じゃなかったら私もあの子達に混ざってギュっとしたい―――
なんて己の欲を抑えていると、入り口や
そして全ての階層守護者達が揃った・・・うんうん、皆カッコいいし可愛い!
「陛下、各階層守護者集結致しました・・・。それではみな、女王陛下に忠誠の儀を」
「第1階層守護者【リコリスの銃士 ヴェラ】」
「同じく第1階層守護者【リコリスの銃士 サウル】」
「「陛下の前に参上仕る」」
双子の守護者、ヴェラとサウル。「情熱」の花言葉を持つ彼岸花から生まれた
サウルはその真逆で無愛想な性格、周囲の誤解を受けやすく、諍いを起こす事があるが、その度にヴェラが仲裁を行なっている。友人全員間違えていたが、女の子である。所謂イケメン女子。
「第2階層守護者【フレシアの蟲惑魔】ママの呼び掛けにより参りましたわ」
フレシアの蟲惑魔。ピンクを基調とした華美ながらも露出度の高い美少女で、浮遊する巨大かつ毒々しい花の中心にモデル座りをしていた。『人の不幸は蜜の味』を表した様な性格をしており、侵入者をありとあらゆる『落とし穴』に落とし、それを見る事で快感を得ている。家族内での立ち位置はちょっと我儘な妹ポジションをしており、この前はダークフェイスをからかい追いかけられてる時に『落とし穴』に落としていた。
「第3階層守護者【マシニング・スパークヘラクレス】陛下ノ命ニヨリ参リマシタ」
マシニング・スパークヘラクレス。ヘラクレスオオカブトをモデルに造り上げた機械インセクト。マシニング部隊の総司令であり、メガコロニーの防衛責任者。力無き者・歯向かう者を嫌い、武力を持って制圧する。仲間に対しては力無き者を優先的に守り、時折兄貴肌な所を見せる。
「第4階層守護者【ザミエールモン】陛下の前に参上致しました」
ザミエールモン。【木精軍団将軍】の地位にあり、軍団には草原や樹海などの土地と同化しカモフラージュできる、妖精型や植物型などのデジモンを多く所有している。冷静沈着に事を進ませ、奇襲戦、挟撃戦、掃討戦、陽動戦、電撃戦、ゲリラ戦など、いかなる作戦も思いのままに軍を動かし敵を殲滅する事を得意とする。
「第5階層守護者【ブルムロードモン】参上仕る」
ブルムロードモン。植物が甲冑を纏った妖精型デジモンで、自然を守るために戦う心優しい騎士。どんな悪天候も晴天に変える能力を持ち、屋外では常に有利な戦場を作り出す事ができる。優しくも厳しいお兄ちゃんポジション。
「第6階層守護者【闇のコヤンスカヤ】御指名頂きましたので、参上致しましたわ」
闇のコヤンスカヤ。「厳格服従な野生」をポリシーとし、妖艶に人間を手玉に取る魅惑の美女。強いものを挫いて従え、弱きものを庇護するという「獣の群れの女王」。コヤンスカヤの本質である「人類が迫害に使ったもの・人類に迫害されたもの」のうち、「人類に迫害されたもの」を司る。人類に虐殺された動物たちの訴えの集合体である。メガコロニー内では食料生産ラインの責任者であり、常に最高品質の食物を生産している。第6階層はメガコロニー内で唯一【動物】が生息する階層だ・・・まぁ、ただの動物じゃないけどね。
「・・・。第7階層守護者【
妃蜘蛛ヤツカダキ。今は赤と黒のドレスを身に纏っているクール系の女性。名を言うのに時間がかかったのは、本来は大型の蜘蛛の魔物である為話す事が出来ない。故にヤツカダキの子であるツケヒバキに爪先に『人化の指輪』を付けて貰い、人の姿になった。
本来の姿の時は肉食性で極めて凶暴、そして高い知能を持ち、戦闘力も非常に高い。4本の歩脚や暗紫色の外殻の一部から先端が鉤状に曲がった大きな棘が生えており、この「鉤棘」に自分の腹部から産出した糸を引っ掛けるようにして巻き付け、全身を包み込む習性を持つ。炎系の魔法も使用でき、火力特化型だ。
「・・・。第8階層守護者【
閣蟷螂アトラル・カ。ヤツカダキより背は小さく、こちらは子供らしい黄色を主にしたドレスを身に纏っている。この子は自分の糸で爪先に指輪を付け人の姿になっている。よく蟲惑魔達と遊ぶ姿を見かける。
本来の姿は全身が神秘的な美しさを醸しだす黄金色の外殻に紫色の眼をしており、ハナカマキリの様に平たい体をしている。こちらも高い知能・戦闘力を有しており、建造物や兵器といった類を自らの巣を構成するパーツとして扱う。本来は自身のライフの減少に沿って戦闘パターンが変わるのだが、ランダムに行なうようにちょっといじった。
「第9階層守護者【エンシェントビートモン】陛下ノ御前ニ」
エンシェントビートモン。雷属性を司る古代昆虫型の子である。カブトムシやクワガタムシなど多くの昆虫を合わせた様な姿をしており、超硬度な外殻を持ち、鎌状の両腕はあらゆる物を切断し、自らの質量の何百倍の物を軽々と持ち上げるパワーを持つ。敵と判断した者には厄災とも言える力で打ち滅ぼす。
「第10階層守護者【戦神 ミッドウェー】プレジデントの命により、この天才が参りましたよ」
戦神ミッドウェー。海戦の名を持つ魔王にして、非論理的な事を嫌う自称・頭脳派キャラ。普段は小さいマスコットのような「省エネモード」、別名「チビウェー」の姿で過ごしている。天才(自称)故に自身の頭の良さを鼻にかけた発言が多いが、あくまでその優れた頭脳が発揮されるのは「戦略」とその他少々のみ・・・そう、所謂ポンコツっ娘だ。
しかし、それは戦闘外での話。戦闘時では従えている巨大な機械獣、グレイゴーストを使役し天才の名に恥じない戦いをする。省エネモード時は彼女が掴まる浮き輪となっている。
様々な軍艦の残骸から生まれた存在で、そのままでも十分強力なのだが、ミッドウェーの持つスキル【
このスキルは第1階層~第10階層、及び地下第1階層~地下第3階層までの侵入者による被害・倒された子達、メガコロニー内で起こった戦乱・悲劇、それらを【全て】吸収し力に変える事が可能。
即ち、メガコロニー内で侵入者が暴れれば暴れる程ミッドウェーの力が増すと言う事だ。
「地下第1階層守護者【グランディスクワガーモン】陛下ノ前ニ」
グランディスクワガーモン。グランクワガーモンの強者の中で更に極稀に進化に成功した唯一の子である。戦闘に特化した為一部脚が退化したが、前脚・後脚が発達し人型に近づく進化をした。ダークフェイス同様グレドーラの子であることを誇りに持ち、常に敵には情け容赦なく、女王陛下の子として恥じぬ戦いを心掛けている。
「地下、第2、階層守護者、【タイラントカブテリモン】陛下ノ、前二」
タイラントカブテリモン。あらゆる昆虫型デジモンを意のままに操ることができ(一部を除く)、自身が戦うことはほとんどない。体の紫色の甲殻は高密度の金属にも負けない超硬度を誇る。好戦的な性格ではないが、戦闘になると敵を殲滅するまで逃がさない。
「地下第3階層守護者【光のコヤンスカヤ】御指名頂きましたので、参りました」
光のコヤンスカヤ。「自由奔放な野性」をポリシーとし、妖艶に人間を手玉に取る魅惑の美女。コヤンスカヤの本質である「人類が迫害に使ったもの・人類に迫害されたもの」のうち、「人類が迫害に使ったもの」を司る。第3階層守護者のマシニング・スパークヘラクレスと新兵器の相談や製造を行なっている。メガコロニー内では、地下第3階層の全施設の責任者を担当しており、利用する方全員に満足してもらえるように動いている。
「妖精・植物種統括【白百合の銃士 セシリア】女王陛下の前に参上仕る」
白百合の銃士セシリア。メガコロニー種族責任者の1人。百合の花言葉「純潔」「荘厳」を体現するかの如く、美しく気高い花の子。 剣・特に細剣での戦いを得意とするけど、あらゆる武器の扱いに精通している。銃はもちろん魔法も扱う事が出来る・・・まぁ、本職ではないからそこまで高い位階魔法は使えない。だけど
「メガコロニー最強の戦士、蟲種統括【威圧怪人 ダークフェイス】偉大なる女王陛下の前に」
威圧怪人ダークフェイス。メガコロニー種族責任者の1人。クワガタをモチーフに造られた子であり、私が最初に造ったNPCだ。彼の発言は自信過剰ではなく、本当のことである・・・まぁ、過去の設定をそのまま入れただけなんだけどね。本来【ダークフェイス】という名は私しか使って無く、メガコロニーの中で最も強い個体に授けられたものだとか。完全な戦闘・火力特化型でこの子も
「サーヴァント、及び他種統括【坂本龍馬】陛下の御前に参上仕る」
坂本龍馬。日本人なら1度は聞いた事がある名前であろう。まぁ、設定はゲームから持ってきたものだけど・・・。北辰一刀流と呼ばれる流派の達人であるが争いごとを好まない根っからのお人好しで、少しとぼけた雰囲気ではあるが温和かつ気さくで話しやすい性格。かなり交渉上手で個人的な見返りより大局的な見返りを重視する良くできた子だ。既婚者であり、妻のお竜と基本的に行動を共にしている。
「全階層守護者、女王陛下の前に参上致しました」
「我等が偉大なりし女王陛下、何なりと御命令下さい」
自慢の愛し子達が自己紹介をし終え、私へバトンを渡す。そして私は女王として、母として・・・妖美な笑みを浮かべ
「良くぞ集まってくれた、妾の愛しい子供達よ」
と、労いの言葉をかける。さて、これから忙しくなりそうね。
今回は本編というより、階層守護者達の説明で長くなってしまいました・・・はい、私の趣味全開で御座います
一応これからの展開は頭なのかで断片的には出来てますので、それを時間をかけてピースをはめていこうと思います。
それでは、次回お会いできるのを楽しみにしております。