オーバーロード ~百害女王~   作:ジェイ・デスサイズ

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こんにちは
此度は様々な方々に読んで頂き嬉しく思います。
私の趣味全開ワールドをお楽しみ下さい。
好きなものは好きだもんね!w


第4話 木精軍団将軍 ザミエールモン

 図書館で読書をしていると侵入任務をしている龍馬から伝言(メッセージ)を載せたシェルタービートルが図書館にいる私の元へ飛んで来た。労う為にシェルタービートルにゼリーを与える。龍馬を任務に向かわせた後大樹内の警戒レベルを下げ、子供達にはいつも通りに過ごすように伝えてある。たまに龍馬からお土産が来る、という事も。

 

「さて、龍馬が許可した人間の力・・・見せてもらうとしよう」

 

「あらあら、マスター。ここに人間を招くので?」

 

 私と一緒に読書をしていたサーヴァント【ジャック・ド・モレー】、可愛らしく頭を傾げ問い掛けてくる。愛おしく思った私はモレーの頭を撫でる、モレーも気持ち良さそうに眼を細める。

 

「招く、ではない。言うなれば釣りだ。外に出ている龍馬から連絡があってな、餌に喰らい付こうと泳いできておるのだ」

 

「でもさ、その餌って食べたら即死でしょ?」

 

「それは魚次第だろうな、魚に合わせてやる義理は無い」

 

 私の返答に苦笑を浮かべるモレ―。

 

「私達のマスターは怖いねぇ、シェルビ」

 

 -?-

 

 ゼリー食べるシェルタービートルを撫でながら本人の目の前で平然と言うモレーに、シェルタービートルは頭を傾げる。

 

 -ブレないなぁ、この子。そして傾げるシェルタービートル可愛い―

 

「お前も気になったのなら、行っても良いのだぞ」

 

「私は他の奴らみたいに戦闘狂じゃないので遠慮しまーす。まぁ、私の階層に来たなら話は別ですけど、ね」

 

 そういうと、モレーは再び読書に戻った。

 

「まぁ、好きにせよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「龍馬に教えて貰った情報通りなら、もう少しの筈だ」

 

 龍馬から情報を得た4人【フォーサイト】は、【未開の大樹】へ向けて森の中を歩いていた。

 

「トブの大森林のバハルス帝国側、森を抜けるとドワーフ王国の辺りだと思う」

 

「ドワーフねぇ、別に興味無いわね・・・っ!静かに、んで伏せて」

 

 軽口を叩いてイミーナであったが、接近してくる音に反応し仲間に伝え伏せさせる。少し待つと聞いたことの無い音と共に蜂に似た金属の物体が飛行していた。動きを見るに自分達を見付け探しに来たのではなく、警備ルートに沿って飛んでいることが分かった。その物体は少しだけ止まり、周囲を確認すると来た方向へ戻って行った。

 

「な、なんだありゃ!」

 

 思わずヘッケランが声を出す、それに対し驚いてはいるが好奇心の勝っているのか、アルシェは考えを持って述べる。

 

「蜂型の飛行ゴーレム・・・?そんなの聞いたことないっ、魔法が発展しているバハルス帝国だってあんな物造れない」

 

「龍馬さんが言っていた未知数・・・想像以上の様ですね」

 

「あぁ、しかも龍馬が言っていた場所はあの蜂が向かった方向だぜ。最悪だな」

 

 苦笑し、大袈裟にやれやれといった感じで手を振る。

 

「どうする、ヘッケラン。逃げる?」

 

「冗談はよせって、もちろん行くぜ。最悪、バラバラになった際は龍馬が居た都市で集合だ。いいな?」

 

 頷く3人、そしてレンジャーのイミーナを先頭に飛んでくるゴーレムを避けながら進んでいく。暫く進むと神秘的な雰囲気を醸し出す大樹を見つけることに成功した。

 

「うわぁ・・・凄い!」

 

「何とも神秘的な大樹ですね・・・今まで見つからなかったのは天候や時期が重なっていたのでしょうか」

 

「そして、この中にお宝があるのね」

 

「確定ではないだろうが、何かしら必ずあるだろうよ・・・さぁ、行くぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ、あの人間どもは」

 

 大樹の枝で寝ころんでいたザミエールモンはフォーサイト4人を目視していた。スキルを使用していたわけではなく、ザミエールモン自体が小さく身体も緑の為4人は気付かなかった。手慣れた動きで弓矢を構える。

 

「侵入者ならここで仕留めるか・・・そういえば陛下が【たまに龍馬からお土産が来る】と言っていたが・・・。来るってそういうことか。ふふふ、良い事を思い付いたぞ。さぁ、欲に塗れた侵入者よ、メガコロニー内で思う存分恐怖し、絶望するがいい」

 

 果物を齧りつつ、不敵に笑うザミエールモン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、上手く入れたな」

 

「木の中って想像付かないけど・・・中々綺麗ね」

 

フォーサイトの4人が見たのは、木の中とは思えない程の花畑。所々に虫や妖精が飛んでいる。奥には森の様なものさえも見える。

 

「アルシェ、もしかして」

 

「うん、十中八九。此処は魔法の空間だと思う。普通木の中なんてこんな事にならない、入れたとしても虫食いの木みたいになってるはずだもの・・・歴史的発見!」

 

 興奮気味に、眼を輝かせ周りを見ながらアルシェはロバーデイクに返事をする。

 

「ふふ、アルシェったら。珍しく凄い興奮しちゃって」

 

「気持ちは分かるけどな・・・さて、こんな綺麗な場所だ。あまり戦闘にはなりたくない、端の暗めの所から奥に進むぞ」

 

 仲間の同意を得て4人は魔法をかけ、気配を消しながら奥へ進んでいく・・・しかし、進めど進めど反対側へ着く気配がなく更に周囲が暗くなってきていた。

 

「な、なぁ。確かに暗い方から進んでたけどよ・・・暗くなりすぎねぇか」

 

「・・・もしかして、もう相手に私達がいる事g-」

 

 -木の葉の影や岩の下。そんなところに悪意は潜む―

 

「っ!散れっ!」

 

 ヘッケランの言葉に即座に反応した3人は散開した、するとさっきまで4人がいた場所の真ん中に【地面】からカマキリの刃のようなものが飛び出した。

 

対悪防御(アンチイービル・プロテクション)下級筋力増大(レッサー・ストレングス)下級敏捷力増大(レッサー・デクスタリティ)!」

 

 避けて直ぐにロバーデイクは全員に強化魔法を唱え、他3人も戦闘準備を終える。そして地面から出てきた相手を見て先程までの好奇心に満ちていた顔を消え去り、全て恐怖と化した。

 相手は自分たちより倍大きく背中に大きな羽を6枚生えており、逃げても直ぐ追いつかれると悟ってしまった。そして自分達を襲った刃は半分だった・・・その倍の長さがある刃が両腕にあった。

 

「偉大ナル女王陛下ノ統ベルコノ大樹ヘ侵入セシ者・・・万死二値スル!」

 

 カマキリの化け物は魔法を唱えた男に狙いを定め右腕を振り上げた瞬間、杖を持った少女が仲間の為に隙を作る。

 

閃光(フラッシュ)透明化(インヴィジリティ)!」

 

「グッ・・・小癪ナ・・・何?」

 

 カマキリの化け物は唐突の閃光に眼を瞑る。そして眼を開けた際には侵入者4人の姿が無かった。

 

「インヴィ、何タラト言ッテイタナ・・・透明化カ」

 

 そう言い残すと、追おうとはせず再び森の中に姿を隠した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

 逃げ切った4人は大岩の陰で息を整えていた。

 

「な、何よあの化け物!?あんなの勝てないわよ!」

 

「予想外過ぎるぜ・・・もう、此処から出る事だけを考えよう。命あっての物種だ」

 

「うん・・・こんな所で死んでられないっ」

 

「粋がるのは結構だが、本気で逃げられるとでも思っているのか?」

 

 自分達以外の声がいきなり聞こえ、即座に臨戦態勢を取り声がした大岩の上を見る。そこには小さな妖精の様な生き物が寝そべっていた。

 

「貴方は何者ですかっ!」

 

「侵入者に述べる名などないが、まぁ冥途の土産として特別に教えてやろう。私はメガコロニーを統べる女王に創造されし【木精軍団将軍】、ザミエールモン!」

 

 大岩に立ち上がり、堂々とした態度で名乗りをするザミエールモン。それに対し、イミーナは無言でザミエールモンに矢の狙いを向ける。その態度を眼にして、初めはきょとんとした表情をした後大声で笑いだした。

 

「あ~はっはっは!貴様、この私相手に弓矢で戦おうと言うのか!本来なら相手をしてやっても良いが・・・私が相手では直ぐに決着がついてしまうと陛下に戦闘を禁止されていてな。だから・・・私からのもう1つ土産をくれてやろう。ワスプモン!」

 

 ザミエールモンの声に反応し、周囲にワスプモンが包囲する。

 

「あ、あれは外で見た蜂型の!」

 

「奴らを捕らえよ!そして・・・【最上階】へ運べ。このメガコロニーで最大の恐怖と絶望を抱いて死ぬがいい!」

 

 見た目に反して素早い動きをするワスプモンの群れに対し、成す術なく捕らえられてしまいザミエールモンの指示通り最上階へ向かい飛んでいく。




読んで下さりありがとうございます。
次回、遂にフォーサイトが女王に会いますね
この次、もしくはもう一つ次まで何となく頭に描いておりますので、お楽しみ下さい。

感想お待ちしております。
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