アニメ4期が始まりましたね。色んな新キャラや物語が出てきて毎週楽しみに過ごしています。
今回は少し短めに感じるかもしれませんが、ご了承ください・・・では、本編どうぞ
「ねぇねぇ、お姉ちゃん。ボク気になってたことがあるんだけどね」
「ん、どうしたのマーレ。改まって・・・あたしに答えられればいいんだけど」
とある地下大墳墓、その最下層に2人のダークエルフが話をしていた。
お姉ちゃんと呼ばれた彼女の名は『アウラ・ベラ・フィオーラ』、外見は10歳程度の少女で、金髪のショートヘアに瞳の色が緑と青のオッドアイに褐色の肌と長く尖った耳を持つダークエルフ。
マーレと呼ばれた彼の名は『マーレ・ベロ・フィオーレ』外見は姉と同じだが姉とは配色が逆の緑と青のオッドアイ、そして1番特徴的なのは・・・スカートを履かされ女装していること。この2人でナザリック第六階層「ジャングル」の守護者である。
「此処の旗は至高の御方達の物なのは勿論分かってるよ?でもあの旗は誰の物か分からないんだ・・・お姉ちゃんなら知ってるかなって」
そう言いながら玉座の間の入り口端にひっそりと掛けられている旗。黒地の布に緑色でカブトムシの角の様な物が上下に向いており、左右にピラミッドの様な模様、その間に小さい丸模様が複数ある旗を指さしながら旗の元まで歩いて行く。アウラも見ながら近づいて行く。
「え、あんな旗あったんだ・・・ん~あたしも知らないな~。でも、此処に掛けられてるってことは至高の御方の1人ってことだよね?そんな御方を私達が知らない訳ないし・・・でも知らないし」
姉弟揃ってう~んと考えていると後ろからコツコツと誰かが近付いてくる足音が聞こえた。
「2人とも、そんな隅で何をしているんだい?」
「あ、デミウルゴスにアルベド・・・ねぇ、2人はあの御旗何方の物か分かる?」
『デミウルゴス』、ナザリック第七階層「溶岩」の守護を任された階層守護者の悪魔。インテリめいた服装をしておりナザリック最高峰の頭脳の持ち主である。
『アルベド』、腰から黒色の天使の翼、こめかみから生えた山羊の如き角、縦に割れた虹彩と金色の瞳等奇異な点はあるが普段は絶世の美女といってよい姿をしている。階層守護者統括。
「あの御旗・・・記憶に無いわね。デミウルゴスは?」
「ふむ・・・すまない。私の記憶にも無いな。しかし、飾られているという事はナザリックに、それも深く関わりがある御仁なのだろうね」
「でも、深く関わりがある御仁なら私やデミウルゴス・・・階層守護者が知らないのは可笑しいわよ」
再びう~ん、と4人で考えていると彼らと同じ階層守護者と墳墓の主までやって来た。
「お前達、こんな端で唸って何をしているんだ」
モモンガ・・・現在の名を『アインズ・ウール・ゴウン』。ナザリック地下大墳墓の主、アンデッド種族の最高峰であるオーバーロードである。
『コキュートス』、ナザリック第五階層「氷河」の守護を任された階層守護者。巨大な二足歩行の昆虫に悪魔的な印象を混ぜ合わせた姿をしており、常に冷気を纏わせたライトブルー体に、体表や尾全体に鋭いスパイクが付いている。
「これはアインズ様。実は我々の見知らぬ御旗が飾られておりましたので、思考を巡らせていた所で御座います。コキュートス、キミは―――」
デミウルゴスがコキュートスに問い掛けようとした途端、そのコキュートスから殺気が溢れ冷気もより強くなっていた。
「デミウルゴス、ソレハ本気デ言ッテイルノカ・・・!」
「こ、コキュートス!?と、とにかく落ち着きたまえ!?キミは何か知っているのかね?」
「知ッテイルモ何モ、『至高の御方』ノ御1人ダゾ!無礼ニモ程ガアルゾ!」
「「「「えぇっ!?」」」」
コキュートスの言葉を聞いたデミウルゴス達は4人共同じ反応をしていた。それを見たアインズは慌てて止めに入る。
「お、落ち着くのだコキュートス!?デミウルゴス達が知らないのは理由がある!だから静まれ!」
「モ、申シ御座イマセンアインズ様。ツイ熱クナッテシマイマシタ」
「お前が熱くなるのも分かる・・・と言うか、この旗の人物を知っているのはコキュートスだけではなく、ある種族だけ。逆を言うとその種族以外に聞いても誰も分からないであろうな」
「アインズ様。その種族とは何なんですか?」
きょとんとした顔でアウラが問い掛ける。他の3人も同じ眼差しをアインズへ向ける。
「その種族は・・・昆虫種だ」
「昆虫種・・・だ、だからコキュートスさんだけは知ってたんですね」
「ですが、何故昆虫種だけが?」
「もっともな疑問だな。それは、ナザリックに属している昆虫種全てがあの人の手が加えられているからだろう。故に記憶に残っているのだろうな」
主の話に驚きを隠せなかった4人は驚愕の表情をする。
「な、ナザリック全ての昆虫種を、ですか!?」
「し、しかし・・・アインズ様、それほどの御方の事を私達は存じ上げていないのですか?」
「それは・・・彼女の夢の為、我がギルドを脱退したからだろう。先に言っておくぞ!決して不満があったから出て行ったわけではないからな!」
「夢・・・というのは?」
「自分の理想郷を作る・・・と言っていたな。そして理想郷を作ってしまうのだから、凄い人だよ。あの人は」
ふふ、と昔の光景を思い出し笑みを零すアインズ。
「あ、アインズ様。そ、その御方のお名前は何と言うのですか?」
「ふむ・・・ここはコキュートスから言ってもらうとしよう。その方が説得力があるからな」
そう言いながらコキュートスを横目で見て言うように促す。コキュートスは頷き、誇らしくその人の名を告げる。
「全テノ昆虫種ノ母デアリ、全テノ昆虫種ノ頂点二座スル御方・・・名ヲ、『フィアー』様ダ」
「陛下、先程からぐるぐる回っているがどうしたんだい?」
コキュートスが誇らしく告げていたその昆虫種の母は、最上階の広間をぐるぐると回っていた。動揺している様にも見えるし、何かに怖がっている様にも見える。そして何かを察したセシリアは行動に移す。
「あぁ~。マルティナ・・・陛下と話したい事があるから少し2人っきりにさせてもらえるかしら」
「うん?まぁ、分かったよセシ姉。行くよ、トゥーレ」
セシリアの言う事を素直に聞き入れ、マルティナはトゥーレと共に広間を後にした。2人が部屋を出て離れた事を確認し、我等が母に問い掛ける。
「さて、陛下―――いや、【母さん】。まさかと思うけれど、アルシェの下の双子ちゃんに『女王』の姿で会うのが怖いーとかだったりするのかしら?」
セシリアの問い掛けるが終わると同時にフィアーの動きが止まり、ギギギと機械の音が鳴るのではないかと思わせる位ゆっくりと首をセシリアへ向ける。そして発した言葉は―――
「・・・そうだよ!怖いよ!嫌われないか怖がられないか不安でいっぱいだよ!アルシェはワーカーとして働いてた経験があったから今は大丈夫だけど7歳位の女の子からしたら私は巨大な蜘蛛の化け物!平然とする小さな女の子なんていないよ!あぁ整理が追い付かないよぉ」
「おぉ・・・いつもより早口で長いセリフ」
【白百合の銃士 セシリア】:白百合をモチーフにして生まれた子であり、銃士隊の隊長を勤めている子だ。穏やかな性格で剣の腕は銃士トップクラス、ではあるが戦いはあまり好まなく可能なら対話で解決したい子である。この子はダークフェイスと同時期に作り上げた子で”長女”的な立ち位置をしており、数少ないフィアーの素の姿を知っているNPCだ。
「だとしても、いつかは姿を見せなきゃいけないのよ?時間が経ってから明かされるより、初めに明かした方が良いと私は思うわよ」
「・・・それは、分かってるわ。分かってはいるのだけど・・・あぁ、大丈夫かしら」
「アルシェの妹ちゃん達なんだから大丈夫だと思うわよ?そりゃ流石に初めは驚いたり怖がったりするかもしれないけど、母さんの優しさに触れれば心を開くと思うわよ」
「・・・それもそうね、ごめんセシリア。私らしくない所を見せたわね」
気持ちが落ち着いたフィアーはセシリアへ謝罪の言葉をかける。それに対しセシリアは口に手を添えフフ、と笑みを零す。
「気にしなくて良いわよ、母さん。むしろ他の子にも知って欲しいくらいだもの、今の母さん」
「それはダメ、こういうのは少数だけが知ってるのが丁度良いのよ」
「そういうもの?」
「そういうものよ」
フィアーはそう言いながらセシリアの頭を撫で、セシリアは気持ち良さそうに目を細める。すると扉からノックが聞こえ、話を聞くとキャノンビーモンから通信がありアルシェの姿を確認したとの事。
「さて、セシリア・・・愛おしい娘達を出迎えに行くぞ」
「ふふ、それでこそ母さんよ」
フィアーとセシリアは大樹の根本の入口へ向かい歩みを始める、鎖が解かれ自由の身になった愛娘達を出迎える為に
いかがでしょうか。次回は双子妹と女王がであいます
そろそろ階層守護者を出したり本編と絡ませていきたいな~と考えております。
では、次回お会いしましょう。