因みにこの小説はリハビリ的な立ち位置なので、違和感ありまくりなのは許してください、何でも言うこと聞きますから(土下座)
エイプリルフール。これは4月1日の行事……というかイベントのようなもので簡単に言ってしまえば午前中の間にちょっとしたイタズラや嘘をついてもいい、というものだ。因みに前世では実姉に「たい焼き食べて♡食え(豹変)」と迫られ、嫌な予感がして拒否したものの弟が姉に勝てるわけなく無理やり口にぶち込まれ、中身が辛子クリームだったせいで床をのたうち回るという嫌な思い出があるため、前世のエイプリルフールと辛子クリームの印象は最悪だった。
さて、今世ではどうかというとホワイトデー同様やはり存在している。俺としては存在していること自体に関しては特に思うことは無いし、ロドスの子供たちの可愛いイタズラや嘘に関しても微笑ましく感じるし、寧ろ普段相手してる連中や仕事の関係で癒されてるまである。
だが悲しいかな、そんな今世ではいい印象になっているエイプリルフールをぶち壊しに来ている輩がいる。そう例えば──
「ねえ、ルーク!シュークリーム食べよーよ!」
「嫌だ、食いたくねえよ。帰れ頭ハッピートリガークソ天使」
「えー!?」
「えー!?じゃねえよ!中に辛子クリーム入ってるのバレバレだからな!」
ネタがバレて絶叫してるこいつのような悪戯大好き人間がいるからな!!
「なんで分かったの?」
「トラウマレーダーと俺の鼻舐めんな」
「あー、そういえばルークって他の人のより鼻がいいんだっけ」
「そうだけど、どちらかと言うと普通にスルーされたトラウマレーダーの方が信頼出来る」
「え?私のイタズラそんなインチキレーダーにバレたの?」
「インチキ言うな。せめて第六感と言え」
如何にも不本意です!といった顔をしやがって、全くこいつは……因みに辛子クリームについては、確かに匂いもあったが正直その嗅ぎとれた匂いが微妙すぎて自信がなかったため、揺さぶりをかけただけだ。幸いエクシアにはこれが揺さぶりとはバレてないらしく、俺は辛子クリームによるトラウマを回避することが出来た。
……てか、思ったんだけどなんで皆辛子クリームなんだろうか。カスタードクリームと偽って、本当は抹茶クリームでした!でもイタズラはちゃんと成立するのに。
「ルークなら辛子シュークリーム食べると思ったんだけどなぁ」
「何が悲しくてそんな罰ゲームで食べる物を食べなきゃならねえんだ」
「え?だってルークって何でも食べるし、大食いじゃん」
「誰がピンクの悪魔だ」
「皆、7頭身カービ○って裏では言ってるよ」
「おい、色々問題になるから敢えてそのキャラの名前言わなかった俺の努力を無にするなよ」
てか、7頭身カービ○って何だよ。不名誉だしカッコ悪すぎるあだ名だろそれ。あと、大食い云々に関しては実家の兄貴やケーちゃんなんかと比べると俺は食べない方だと思うぞ。……裏で7頭身カービ○というもはや悪口に近いあだ名で言われてることに関しては何も考えないでおこう。
「でも、ルークってオリジムシ食べられるじゃん」
「お前オリジムシ舐めんなよ。ちゃんと手順踏んで調理すれば美味しいし、いざという時の非常食になるんだからな」
急に真顔になったエクシアの言い分、オリジムシを食べるのに抵抗があるというのは充分分かる。だってオリジムシだもんな、一部の人がペットとして飼育してるあのオリジムシだもんな。正直、俺も食べることになるなんてこの世界に転生した後でも思わなかったし。
因みにそんなオリジムシだが、食感や風味に関しては前世の食べ物で言うところの甲殻類に近い。最初食べた時は野生のオリジムシからまるでエビを食べてるような感覚に襲われたから本当に驚いた。さらに余談だが俺のイチオシはハガネガニだ。外の殻を外すと中の身がすっごいプリプリしててめちゃくちゃ美味い。食べ方もそのまま生で食べてよし、焼いてよし、蒸してよし、茹でてよしと何でもイけるから本当に素晴らしい。強いて欠点を言うなら仕留めるのと殻を外すのが大変なぐらいか。まあ、それも美味しい身を食うための代償だと思えば安いものだ。
「ふーん、まあいいや。ルークは騙せなかったし今度はリーダー騙してみよーっと」
「やめてやれよ」
あの人、アーミヤから書類仕事さらに追加されて発狂してたんだから。
「あ、そうだ!それよりルークの銃見せてよ!前から気になってたんだよね!」
「別にいいけど……その辛子シュークリームは絶対食べね──ん?誰だ?」
後ろから誰かに肩を叩かれ、会話の途中であるエクシアには申し訳ないと思いつつも後ろを振り返ると。
ふにっ
「ふふっ、ルークくん引っかかったね~。イタズラ大成功☆」
その途中で頬に誰かの指が当たり、その直後に何処か嬉しそうな声音のソラちゃんの声。なるほど、俺の頬に今当たってる指は我らが大天使ソラちゃんのもので、そして俺はどうやらソラちゃんにイタズラされたのか。
なるほど……
「ごはあっ!」
「ええ!?ちょ、ルークくん!?」
「ルークが死んだ!?」
それを認識したと同時に罪悪感で胸から激しい痛みを感じ、そしてその痛みのあまり意識が暗転する際驚くソラちゃんの声と余計なことを言っているエクシアの声が聞こえた気がした。
****
「知ってる天井だ」
「そうだね、ここは君の部屋だしね」
「うわ」
「もっと寝たい感じかな?」
「すみませんでした」
見た人物全員が可愛いなと言うであろう満面な笑みで、強く握りしめた拳を見せてきたラップランドに対してすぐに謝る。いや、一応弁明させて欲しい。気がついたら自分の部屋のベッドの上で寝かされている状態で、今日1番会いたくなかったやつであるラップランドの顔を目を覚まして早々見てしまったのだから、「うわ」って言っても仕方ないんじゃないかと思う。だから謝罪したわけだし、とりあえず握りしめているその拳をまずは下ろして欲しい。お前のパンチは下手すると永眠になってしまう可能性があるから。
「まあ、いいけどさ。ところでなんでここにいるか分かる?」
「多分あれだ、ソラちゃんに頬ツンされてその衝撃に精神が耐えきれずぶっ倒れたんだろ」
「うん、その通りだよ。ついでに言うとキミを部屋まで運んだのはボク、加えて起きて早々ソラ……だっけ?あの娘を見てまた気絶するっていうのを防ぐために彼女を帰したのもボクだ」
「マジでありがとう」
ぶっ倒れた俺を運んでくれただけではなく、ソラちゃんを部屋から出してくれたのは本当にありがたい。もし寝起き早々ソラちゃんとご対面してたら意識をまた天に送り、そして起きてソラちゃんと対面してまた召されるという無限ループに陥っていた自信しかない。
「全く……ルークを動揺させるためにいい嘘考えてきたのに意味が無くなっちゃったよ」
「お前、一体どんな嘘つこうとしてたんだよ……」
「ルークはロリコンっていう嘘」
「お前、それ他の人に言ってねえよな?」
「言ってないよ。本当は正午前にドクターに相談って名目で言うつもりだったし」
「お前まじでふざけんなよ」
それガチで実行されてたらドクターまじで信じ込んでたパターンだぞ。ソラちゃんの悪戯がなかったら俺は社会的に死んでいた可能性がある……後でお礼言いに行こうかな。
まあ、それはさておき。
「まあ、結果としては気絶した俺を運んでくれた上にその後も気遣ってくれた訳だから、お礼がしたいんだけど……なんかある?」
「んー、ボクのペットになるとか?」
「ははっ、面白い冗談だな。……冗談だよな?」
「ふふっ、どうだろうね?」
「もし本当だったら、俺はお前に虐められたって号泣しながらロドス駆け回るぞ」
「プライドはないの?」
「そんなものは浜で死に絶えた」
ベッドまで運んでくれたお礼をしたいと思ってたのに、その気が失せることを笑いながら言うラップランドはもう流石としか言えない。あとプライド捨てさえすれば人権守れるというなら俺は喜んで捨てるぞ。てか、どっちにせよプライドは無くなるわけだし、それなら人権が残る方を俺は選ぶ。
「まあ、確かにキミの戦い方って騎士っぽくないもんね」
「仕方ねえだろ、剣だけでどんな相手も切り倒せるほど強くねえんだから」
逆に剣とアーツだけでバッタバッタ切り倒すお前らの方がおかしいと思う。ん?俺?俺はそこに銃やら投げナイフやら色んなものが追加されるけど何か?因みにここまで入念に装備を整えてもラップランドに勝てたことは片手で数える程しかない、ちくしょう。
「まあ、お礼に関しては今すぐには思い浮かばないし後で言うよ」
「ん、分かった……頼むから俺の人権や命、社会的な命が無くならないものにしてくれよ?」
「ふふっ、そうだね。
「?おう、またなー」
ちょっとだけラップランドの言い回しに違和感を抱いたが……まあ、深い意味はないだろう。とりあえず午後からはウィスラッシュの教導に付き合うことになってるし、さっさと準備しないと。
──ラップランドの言い回しの違和感をよく考えて自分の体を鏡で見ていればと俺はこの後死ぬほど後悔することになるのだが、この時の俺は微塵にも思っていなかった。
*****
〜後日談〜
「くっそ疲れた……」
「あはは……今日は凄かったね」
「いやさ、確かにキスマーク付けられてたのを気が付かなかった俺も悪いとは思うよ?訓練に参加する人達の集中力を欠く可能性があるわけだからな。でもさ……」
「……うん」
「訓練に来てた行動予備隊A4を1人で相手しろはおかしいだろ!?」
「まあ、うん」
「あの子たちさ、普通に強いんよ……しかもチームワークも良いから普通にキツかったし……」
「でも勝ってたじゃないか」
「そりゃあ、実戦経験やら訓練の年数とかは俺の方が圧倒的に上だからな。特に剣術に関してはガキの頃から叩き込まれてるわけだし、そう簡単に勝ちは譲ってやらねーよ……ってかその後が1番キツかった……」
「あー、ウィスラッシュさんが急に参加してきたもんね」
「『私もちょっと体を動かそうかしら』じゃねーんだよ!!手の内全部バレてる上に、アイツの蛇腹剣苦手だから余計にキツかったわ!!」
「でも勝ってたよね」
「すごいギリギリだったけどな……指示出しが的確な上フォローも上手いから本当にキツかった……」
「あはは……」
「でもさ、あそこまでキレる必要あるか?どっちかと言えば俺は被害者だぞ」
「うーん、まあそれに関しては俺はノーコメントかな。これはルークが気づくべき問題だと思うし」
「ケチー」
「まあ、それよりもその首のマークはどうするの?」
「あー、そうだな……これでまた誰かの不機嫌買いたくないし、絆創膏つけて隠すよ」
(うーん、それはそれでラップランドさんから不機嫌買いそうだけど……巻き込まれたくないしスルーしとこうかな)
「さて、明日もお互い仕事あるしここまでにしとくか。酒と愚痴に付き合ってくれてありがとな」
「いや、別に構わないよ。ルークと喋るのは俺も楽しいからね……それじゃあ、無事を祈っておくよ」
「大袈裟なやつだなー。そんな大事にはならないって、ガハハ」
翌日、ルークは死んだ。他の女への牽制として付けたマークを隠されたラップランドの怒りを買ってしまった挙句、「めんどくせー彼女かよ!」と反論してしまったからだ。
非リア歴が前世での年齢+今世の年齢であるこの男に女心を自力理解しろというのは、やはり無理があったのだ。ルークが女心を理解し、そして適切な行動を取れるかは当分先の話だろう……
~end~
ホルン隊長実装にルークの魂を賭けるぜ!!え?実装されなかったら?そんなんルークが犠牲になるだけですよ(鼻ほじ)
キャラ紹介
ルーク:3話目の時点で3回死んでる本作主人公。基本なんでも食べれる。料理に関しては平均より出来る程度で、変に凝ったものとかはあまり作れない。初めてオリジムシを食べた時は宇宙猫になった。因みに剣術を始めとした近接戦闘術、投げナイフや銃撃といった遠距離、アーツはどれも天才には届かないものの限りなく天才に近いレベルで仕上がっており総合的な戦闘力はロドスの中でも上位に食い込める。
──決して辿り着けぬ天に憧れ、不相応にも手を伸ばし足掻き続けた哀れな男がたどり着いた結果の1つ
ラップランド:執着心凄そうな本作ヒロイン。アピールに気づかれなかった挙句、隠されたりしておこ。
エクシア:多分イタズラに関しては案外軽めのものが多いイメージ。
ソラ:ルーク絶対殺すウーマン。なお本人は仲のいい友人という感じで接してるため、悪気は全くない。というより毎回オタク魂でギルティ過ぎて死んだり、尊すぎて死ぬルークが全部悪い。
ミッドナイト:ルークの数少ない親友。そろそろルークがいつ刺されてもおかしくないと思い始めてる。
ウィスラッシュ:キスマークつけてきたルークになんかムカついた。
行動予備隊A4の皆様:すこれ
p.s.いつでも終われるようにこれから常に「最終」というのをつけます。なのでいつまで経っても更新されないやんけ、と思ったら終わったと思ってください()
p.s.のp.s.感想や批評くださると励みになりますので、何卒お願いします()
貴方が想像するラップランドは……
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愛が激重なヤンデレ系
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愛は重いけど甘々系
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愛は重いけど可愛い子犬系
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愛は重いけどカッコイイスパダリ系
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愛が激重インフェルノですぐ嫉妬する系
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普通にやべーやつ
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可愛い(脳死)