ちなみに私は50連で前衛二アールさん来ましたが、フレイムテイルが来てくれません。あと何を捧げればいいんですかねぇ()
実を言うと、俺のアークナイツに関する知識は公式生放送のニアーライトの告知までしかない。だからようやく
どっちにせよ、俺が変に介入して本来の話からズレることは避けたい。介入して被害が少なく済むならまだしも、被害が拡大してしまうのが1番マズイパターンなわけだし。
まあ、ともかく俺は二アールさんがカジミェーシュに帰るという話を聞いた時はほとぼりが冷めるまで大人しくしてようと思っていたし、そうするつもりだった。だが──
「こいつ、ピクリとも動かなくなったな……死んだのか?」
「だといいがな。はあ感染者とやり合うなんて勘弁して欲しいよ。俺たちまで感染したらどうしてくれるんだか」
「マジかよ……」
5階建ての建物の上から下の無冑盟の構成員と思しき人物たちの話し声をアーツで聴力を強化して聞き、同時に気づかれないように軽くため息をはく。
俺はもう二度と来ることは無いと思っていたカジミェーシュの地に立っている。よりもっと正確に言えばロドスから派遣された医療団の護衛という形で来ている。
いや、弁明させて欲しい。
まず俺は最初は断ったのだ。俺がいっても役に立たないということを詳しく丁寧に説明した。だが、当のドクターは「ルークも来てくれた方が助かるなぁ」と圧をかけてきたせいでメンタルがそんなに強くない俺は白旗を上げてノコノコ着いてきた。ん?ラップランド?あいつは置いてきた。今回の件には(色んな意味で)ついていけないからな。というか着いてこられたら俺が精神的にも肉体的にも死ぬ。だからぶうたれるあいつを落ち着かせてくれたドクターには感謝してる。カジミェーシュに俺を連れてきたことは恨むけど。
だが、来てからというものカジミェーシュの様子……いや都市の雰囲気と言えばいいか?それがきな臭く感じたため散歩という名目で外へ出るなと言うのを破って抜け出して、独自で調査をしていた矢先戦闘音が聞こえて、そちらへ急いで向かってみればネームドキャラ……確か、ワイルドメインだったか。まさか彼女が死にかけている場面に出くわすとは。
さて、これからどうするか。記憶が正しければ公式の生放送で彼女はオペレーターとして使えるキャラとして紹介されていた。そのため原作ではこの状況下でも生き残れたわけだ。可能性的には彼女が所属している騎士団であるレッドパイン騎士団の誰かが助けに来てくれる、というパターンだろうか。いや、でも彼女たちだって連絡手段ぐらいは用意しているはずだから既に連絡していてもおかしくは無いはず。それでも誰も来てないということは、どこかで足止めをくらっているもしくは連絡手段を絶たれて今の状況に陥っている可能性があるのだが。
「……ごほっ……誰が……死んだって……?」
医療の知識があんまりない俺が遠くから軽く見ただけでも重傷だと判断できるほどに怪我が酷い状態でも、ワイルドメインは顔を上げて声を上げる。
「っ……無、冑盟の……クズども、っ……!お前ら、全員……ぶっ倒して、やる……っ!感、染者を……傷つけ、る……人殺し、が……っ!」
「……まだ動けんのかよ……血だらけでフラフラしてるってのに、どうしてそこまで……」
彼女が戦意を全く衰えさせてないことに無冑盟の奴らは引いたような声を出していた。まあ、気持ちはわからなくはない。放っておけばもう死にそうな程に文字通り満身創痍なはずの相手が立ち上がろうとしているのだ、引くなって言うのが無理な話だ。俺も同じ立場だったら同じこと考えてるだろうし。
まあ、それは置いといてだ。
結局俺はどうするべきか。今までの経験上、俺が介入しなくても死ぬ可能性はほぼない。これまでの経験上、俺がちょっかいを出そうが出さまいが結果として本来死なないはずの人物が死んだことはない。そのため、ここで俺が見て見ぬふりしても問題は無いだろう。というより俺は現在ロドスから来た職員の1人してカジミェーシュにいるため、ここで介入するのはロドスの立場を考えると悪手の可能性が高い。だから、俺は見て見ぬふりして去るのが今回の場合は最善だろう。
「……でも、そんなこと出来るほど俺は大人じゃねえんだよなぁ」
自分の成長の無さにため息を吐きつつも、ホルスターからハンドガンを左手で取り出し、今正にワイルドメインにトドメを誘うとしている無冑盟の前に着地するように俺は建物から飛び降りた。
****
「……中々根性のあるやつだ。苦しませるのもなんだし、楽にさせてやる──」
「よう、1人の騎士相手に多人数で襲い掛かるなんて随分と愉快なことやってるじゃねーか」
「!?」
彼らは決して油断してなどいなかった、寧ろ目撃者や増援を警戒して周りに意識を向けていた。だが、彼らは突如上から降ってくるように軽い音ともに着地した背中に大剣を背負い、フードを被って顔を隠しているループスの青年──ルークの気配に気が付かなかった。
当のルークはまるで親しい中の友人に話しかけるような軽いノリで話しかけてはいるものの、無冑盟の刺客たちを見る目は抜き身の剣を想像させるかのように冷たく鋭い。
「はぁ、噂の無冑盟とご対面とか道端のうん○踏んだのと同じぐらい最悪だ……」
「……貴様」
「あー、別に無理に話そうとしなくていいよ。あんたらにコミュケーション能力なんて期待してないからさ。まあ、とりあえず……」
「ぐわっ!」
ルークは睨みつけてくる無冑盟の騎士たちの神経を逆撫でするような、どこか舐め腐ったような口調のまま一方的に話している最中にいきなり3発ほど発砲。その直後、悲鳴と何かを落とした音がその場の空気を揺らす。
「俺と遊ぼうぜ?」
ルークはそう言うや否や大剣──身バレを防ぐためロドスにあったのを借りてきた──を右手に持ちアーツで強化した脚力で1番近くにいる無冑盟の騎士へ鋭い突きを放ち、手に持っている弓を弾き飛ばしたと同時にサマーソルトキックを騎士の顎へ入れて、僅かに浮いた無防備な胴体に蹴りを加える。
「ごはっ……」
「くそ、貴様!」
(さて、次は──っ)
僅かな時間で無冑盟の『ラズライト』が自ら集めた第三小隊の1人をろくな抵抗をさせずにルークは気絶させ、矢が放たれる前に次の標的を仕留めようと考えたところで、彼の耳に足音が入った。
──ガシャン。
それは周りの無冑盟の耳にも入っていたようで、彼らの動きも止まる。
──ガシャン。
それはルークや無冑盟が身につけている装備とは違う音、正確に言えば競合騎士が身につける鎧が立てるような重い音。
──ガシャン。
そしてそれはルークの知っているプレッシャーと共に現れ、ルークは少し驚いたような表情をうかべる。
「マジか、誰か来てるとは思ってたけどまさかあんたが来るとはな……」
その場の全員が見下ろされる程の巨体、手に持つ斧、そして彼のトレードマークとも言える血を彷彿させるかのような赤い鎧。
「血騎士だと!?なんでこんなところに……?」
「……騎士よ、よくぞこれまで戦い抜いた」
『血騎士』というメジャーのチャンピオン、そして感染者による大会への参加制度を商業連合会に受け入れさせた感染者の英雄がこの場に現れたことに無冑盟たちは動揺する。が、血騎士はそんなことは全く気にせず倒れているワイルドメインに近寄り、彼女へ最大の敬意を表しながら労いの言葉をかけた。
「……さて、血騎士が来た以上、あんたらの勝ち目は100%無くなったわけなんだがまだやるか?尤も俺はともかくメジャーの騎士、しかもチャンピオンを殺せる度胸があるなら……っと!」
それを見届けたルークは無冑盟たちが撤退してくれる事を祈って降伏を呼びかけたものの、返答代わりに来たのは矢。予想通りとはいえ話を聞いてくれない無冑盟にため息を吐きつつも、背後にワイルドメインがいることからそれを大剣で切り落とす。
「血気盛んな奴らだな……血騎士、前衛頼めるか?」
「……いいだろう」
「話が早い人は好感が持てるね」
血騎士はルークの提案をあっさりと受け入れて無冑盟の前に立ち、ルークはハンドガンを構える。
「援護は任せろ、存分に暴れてくれ」
「ああ、承知した」
その言葉を合図に血騎士は無冑盟の騎士たちへ接近し、ルークは後ろから血騎士に飛ぶ矢をハンドガンで撃ち落とし始めたのだった。
*****
「いやー、お前が来てくれたおかげで予想より早く済んだよ」
「それはこちらのセリフだ、『変幻自在』。なぜ戻ってきた?」
「……知ってるか?お世話になってる上司のお願いを断るのは予想以上にキツいんだぜ」
「……そうか」
どこか不機嫌そうな血騎士……ディカイオポリスに対して真っ直ぐ見つめて答えると目を逸らされた。おい、そんな反応されたら泣きたくなってくるじゃねーか。
「お前にも事情があることはわかった。だが無冑盟共に楯突いて良かったのか?」
「別に大丈夫だろ。奴さんたち別のことで大忙しっぽいし、態々
「……そこは倒せるでは無いんだな」
「頑張ればいけなくはないけど、1人倒そうとしてる間にもう1人ランク持ち来られたら100%逃げきれねえしな。それならリスクが少ない方を俺は選ぶよ。リスク管理は大事だし」
「止めに来た騎士たちを全員薙ぎ倒して感染者騎士を助けに入っただけではなく、参加していた周りの騎士たちを蹴散らした挙句、なんの告知もなく国から出ていったりと好き勝手したやつが何を言っている」
「おい、人の恥ずかしい過去を出すのはルール違反だろうが」
いや、弁明させて欲しい。(2回目)
まず計画として俺は変に足取りを取られないために告知無しで引退してさっさと出ていくというのは前から立てていた。理由としては、万が一無冑盟に標的として狙われていたらというのと、家族に気づかれて逃げられなくなるのを阻止したかったからだ。
なので後者に関しては元々考えていたことなのでセーフ。
前者に関しては……うん、たまたま観戦しに行った試合が感染者をリンチしてて……原作知っていて尚且つ前世の考え方を持っている身としては、光景とそれを見て盛り上がっている人たちが凄い気分が悪く感じた。いや、自分だって競技試合出てるだろって言われるかもだが、そもそも俺競技自体嫌いだし……なんなら当時いたファンに対しても塩対応だったし……。
まあ、それは置いといて。
結局俺は感染者の騎士が大掛かりなアーツ……それも下手したら死ぬ可能性があるアーツを出そうとしてるのに気がついてそれを止めるために乱入、あの騎士を囲っていた奴らを全員はっ倒して試合を終わらせた。
あの時タイタスがいなかったのは本当に幸いだった。あれクラスになると倒せなくはないがかなりギリギリの勝負になる。ネームドでいたのはあのくそオルマーだけだったから何とかなったけども。
さて、そんなことをした訳で俺は上の連中から謹慎を言い渡されたのだが……この時点で目標金額より少しだけ稼げていたことに気が付き、謹慎に関するインタビューに関して「反省してます(真顔)」とだけ答え、そしてその日に実家を飛び出した、というのがディカイオポリスが言っていた事の一連の流れなんだけども。
……うん、後先考えずにその場の感情に任せて突撃してしまったので俺自身これは思い出したくない失敗談としてこの話はなるべく思い出さないようにしていた。
だが現実は悲しいかな、こうしてほじくり返されてしまった。正直この話は本当に恥ずかしいのと情けないので死にたくなってくるので早急に終わらせなければ。
「それはともかく、今回のメジャーは勝てそうか?」
「……お前はどう思っている?」
ヨシ、いい感じに話題をそらせたな。
それにしてもまさか質問を返されるとはな……まあ、ここは正直に思ったことを言うしかないな。
「追魔騎士はお前なら勝てると思う。他の騎士も相手にならない……は言い過ぎだけど負けは100%ないね。ただ、マーガレットさん……耀騎士に関しては五分五分……いや、6:4であっちの勝率が高いかな」
「ほう……」
「まあ、これに関しては正直分からないのが本音だ。さっき6:4って言ったけどあれ厳密に言うと5.1:4.9とか細かい世界になってくるし」
これに関しては本当に何とも言えない。血騎士と耀騎士の2人が負ける姿なんて正直全く想像できないレベルで強いから、俺程度じゃどっちが勝つかの予想なんて本当に微妙なところだ。それほどまでにこの2人の実力はあるし拮抗している。
それでも、マーガレットさんの方が勝つ可能性があることにした理由としては。
「あの人、凄い真っ直ぐで眩しい人だからかな……」
「……何か言ったか?」
「いんやなにも」
呟きを聞かれてないことに安堵しつつも、久しぶりに会えた友人との会話は本当に有意義な時間だった。
ラップランドの霊圧が……?
Q.なんで無冑盟のモブたちはルークがカジミェーシュで活躍してた元競合騎士ってこと分からなかったの?
A.有名だったとはいえ数年前のことだから+銃を使ってた+競合騎士時代とは雰囲気が全然違う+使ってる武器が仕掛け武器じゃなかったから(主にこれ)
キャラ紹介
ルーク:血騎士とは1回タッグに出て以来、彼がアークナイツ屈指の人格者だと感じ取り結構絡んで友達になった。実はカジミェーシュを出てからもたまに手紙でやり取りしてた。因みにタイマンならプラチナなら90、ラズライトは65%の確率で勝てます。クロガネ?あんなチート野郎に勝てるわけないじゃろいい加減にしろ。因みに戦闘後、ワイルドメインを余計なお世話だろうなぁとは思いつつも応急処置キットを使って手当した。
血騎士:アークナイツで少ない人格者。そしてそれをルークに見抜かれたためロックオンされた。
ワイルドメイン:今回の配布枠。使い心地は……撃破型先鋒普段使わないから分かりません(無能)
モニーク様:唐突に現れて作者の性癖を狙撃したやべえ奴。
フレイムテイル:彼女を今回のピックアップでロドスにスカウトすることは諦めました。許さねぇ。
クロガネ:fat○時空のクラス:アーチャーみたいなことをしてくるやべえやつ。絶対出る作品間違えてるだろこいつ。ちなみに個人的には、胸部装甲が厚くて尚且つ吊り目でエチエチな衣装の──(この先は血で汚れている)
感想や批評お待ちしております。
そういえばなんで生放送だと前衛二アールさん、NTR騎士とか言われてたんですかね。気になって執筆進まないから知ってる方いたら教えて欲しいッピ。
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