・ドイツ空軍のユーロファイター来日
・ズムウォルト横須賀来港
ミリオタには濃すぎる数日間だった········
僕としてもめっちゃビックリしたけど、それよりも問題を抱えることになったんですよ。
前連載していた「New Japan Fleet」の続編を今作っているんですけど、それに陸自の新型装甲車を出さなきゃいけなくなりそうなんですよね。
それにズムウォルトが横須賀配備!? あれも出さないといけないという衝撃事実·········
それと遂に日本国召喚の単行本5巻と外伝1·2を手に入れることが出来ました!!
これで漫画版含めて日本国召喚書籍はコンプリート!! 創作が捗ります!!
「攻撃は順調だな。」
ミルメリア宙軍第35艦隊旗艦「ドルヴィーオン」の艦橋で司令官のペイン・ドン・プレクティリア大将は自信満々にそう言った。
彼は4つの攻撃目標に対してそれぞれ自分が信頼をおく部下を司令官にして,10隻程度の艦で戦隊を組ませて攻撃を指示した。
部下の1人 メディナに割り当てられた
それ以外にも本国では骨董品処か聖遺物レベルの
「ドルヴィーオン」以下100隻程の第35艦隊本隊は数日前よりノルース本星と2つの衛星の間に展開していた。損傷を受けた艦を戻して,代わりの艦を送るなどの事はあったが,本隊に損害は出ていなかった。
その為にペインには自信と余裕が出始めていた。
「ええ,重巡1・軽巡1・駆逐艦5隻を失い,重巡1が大破しましたが,まだ想定内の範囲です。ですが1つ大きな懸念があります。」
「地球艦隊か·····」
だが副官のクフェン・カフ・レデナベリサ中佐の言葉でペインも頭の片隅に存在していたたった唯一の懸念が頭中に広がる。
ノルース攻撃の前に衛星 ノルース1には地球の観測基地と
少ないながらも地球艦隊がいたということは,地球がこの星と何かしら関わっているもしくは関わろうとしていることが明確だった。その上でミルメリアにやられたとなれば,地球は迷わず艦隊を送り込むだろうと,ペインは今までの戦いから予測していた。
その為に第35艦隊は数日前から戦闘態勢を維持させて,万全の態勢を整えていた。だが数日間にも及ぶ戦闘態勢は乗組員に大きな負担を与えており,疲労感を隠さない者も出始める位だった。
「いくら戦闘態勢を取らせているとはいえ,そろそろ限界だな。今来られたら苦戦は間違いない。」
「敵戦力次第ではかなり損害を被る可能性もあります。嫌な予感が当たらなければ良いのですが····」
クフェンの不安げな発言は直ぐに的中した。「ドルヴィーオン」の広範囲を探知できるレーダーを逐次確認していた乗組員が突如声を上げた。
「3時方向にワープ反応を複数探知!! この波長は·····地球艦隊です!!」
「っ·······よりにもよって今来たか!! 全艦主砲をワープ反応へと向けろ!!」
レーダー員の報告にペインは舌打ちしながらも,指示を出した。
満足できる戦闘は出来ないだろうが,敵が来る以上対策をせねばならず,今出来る最善の策を命じた。
幸いにも艦隊が側面を向けていた事で,艦に装備している3連装カノン砲は一部の艦を除いて全ての砲塔を右舷へと向けることが出来た。
「ドルヴィーオン」も艦上部と艦底・右側面の3連装カノン砲をワープ反応の方向へと向けた。
ペインはワープし終えた直後の地球艦隊にショックカノンの集中砲火を浴びせることで優位にたとうとしていた。
ワープし終えた直後の攻撃ならば地球艦隊に反撃の余地を与える間もなく撃破する事が可能で,士気的に不利な状況を打開できる可能性が高いとペインとクフェンは考えていた。
だがレーダー員の右隣に座っていた乗組員が写し出されたデータを見て困惑し出した。目の前のデータを信じることが出来ず,混乱しだす様子にペインは気づいたのはレーダー員が声をかけると同時だった。
「おい,どうしたんだ? おい! おい!!」
「あり得ない········こんなのはあり得ない!!」
「どうした何があった!?」
ペインの言葉に乗組員は混乱しながらも答えた。
「わ,ワープ反応の方向より高出力エネルギー反応があって,エネルギーパターンを解析した所·····は,波動砲の物なんです·····」
「なっ!?·········ど,どういうことだ!?」
その言葉に艦橋は騒然とした。“波動砲”というたった3文字の言葉が彼らを動揺させた。
地球艦隊最強の兵器にして,ミルメリア最も恐れられる存在 波動砲。
その威力やいなや星を1つ消し去る程と言われており,それがミルメリア艦隊に襲いかかれば瞬く間に消し飛んでしまう,ミルメリアにとって恐怖を象徴する兵器と言っても過言ではない。
そんな波動砲だがその威力が故に発射された回数は少なく,ましてやワープアウト直後の発射は1つも確認されていなかった。
ミルメリアにとって最大の恐怖の波動砲が,ワープアウト直後に発射される可能性。
今までに体験したことの無い状況に艦橋は混乱に包まれた。
「ワープアウト直後に波動砲だと·········見間違いじゃないだろうな!?」
「見間違いじゃありません!! 何度確認しても波動砲の物です!!」
「まさか地球はワープアウト直後に波動砲を発射できる技術を得たのか·········」
ペインやクフェンも混乱した様子で,何か答えを探し出そうとしていたが,全くもって見つからない。
そうこうしている間に遂にその時は訪れた。
「地球艦隊ワープアウトします!!」
レーダー員の言葉でペインら艦橋要員は3時方向を向いた。
黒に染まった世界に1つの白い閃光が出現して空間が歪む。増幅していく白い閃光の中からさっきまでそこにはいなかった1隻の巨大な船が姿を現す。
灰色の船体に艦首に巨大な波動砲口を横に
「アンドロメダⅡ」は他のアンドロメダ級とは違って艦首の次元波動爆縮放射機,通称 波動砲口を
その理由はいたって単純。下に増設された3つ目の波動砲口に波動エネルギーが充填されていたからだ。
エネルギー充填率が発射可能な120%に達した波動砲口から,ミルメリア艦隊に向けて巨大な青白い1本の光線が発射された。
蒼白い光は捻れながら物凄い速度で漆黒の世界を貫いて進んでいく。ミルメリアにとっては絶望の象徴ともされる光線が高速で迫ってくる。
捻れながら光線は突如として分裂した。何百本にも分裂した波動砲が黒かった宇宙を白く染めていき,ミルメリア宙軍第35艦隊に上下から襲いかかった。
波動砲が直撃した軽巡や駆逐艦は1発で船体を真っ二つに折って沈んでいき,重巡や空母も数発の直撃によって船体を爆発の中へと消していく。
「ドルヴィーオン」にも拡散波動砲が直撃して,船体を貫いかれて破壊する。艦内で爆発が発生し,船体を破壊していく。
爆発は艦橋にも到達し,ペインら艦橋要員を包み込んだ。
「アンドロメダⅡ」が発射した拡散波動砲が消えた時には第35艦隊の艦艇は約8割が沈められていた。残りの2割の内,半数以上は損傷を負っていた為に実質的な戦力は1割にも存在していなかった。
旗艦だった「ドルヴィーオン」も船体の下部を失い,上部の3連装カノン砲も爆発によって機能しなくなっていた。
艦橋も外壁が破損して大気が漏れるような事は無かったが,内部は爆発によって完全破壊されて機能を喪失していた。
クフェンら艦橋要員の殆んどは爆発の衝撃と衝撃波による破壊によって命を奪われていたが,ペインは辛うじて生存していた。
だが体の各所から鮮血を流しており,致命傷と言わんばかりの怪我を追っていた。
ペインの視線の先には第35艦隊を壊滅させた「アンドロメダⅡ」と次々とワープアウトしてくる地球艦隊の姿が写っていた。
「地球艦隊め···········」
そう言葉を発したペインはそのまま永久に意識を失った。
◇
「アンドロメダⅡ」が拡散波動砲を発射し終わる頃には,
ドレットノート級・エンケラドゥス級等の第2戦隊所属の艦艇が次々とワープアウトしてくる。
その内の1隻に「DDD-187 フリーダム」がいた。10隻配備されているドレットノート級の1隻で第2戦隊を構成している戦隊の1つ 第1321宙雷戦隊の旗艦を担っていた。
ドレットノート級共通の艦橋で,艦長兼第1321宙雷戦隊司令官のクリスファン・デンリオン大佐が拡散波動砲によって大損害を受けたミルメリア艦隊を見つめていた。
「アレヴィン司令官より通信です。“第1321宙雷戦隊をもって敵残存戦力を撃滅せよ”との事です。」
「了解した。全艦に通達せよ!!」
通信士が「アンドロメダⅡ」からの通信を報告すると,彼はすかさず命令を実行に移した。
同戦隊所属のドレットノート級宇宙戦艦 3隻とエンケラドゥス級宇宙護衛艦 10隻が次元波動エンジンの出力を上げて,艦尾のスラスターにエネルギーを集中させて後方へと放出しだす。
放出されたエネルギーによって13隻の船は高速で前進して,壊滅したミルメリア宙軍第35艦隊へと突入していった。
先頭を突き進むドレットノート級の「DDD-208 コントラスト」は艦橋前の2基の30.5cm三連装ショックカノン砲をそれぞれ右舷と左舷に旋回させる。
旋回を終えたショックカノンは3つずつの砲身を斜め上に向けて,標的を定めるとショックカノン砲から青白い光が3本ずつ発射された。
ミルメリアの緑色とは異なる青色のショックカノンは辛うじて生存していた駆逐艦「ベーリュン」と「カメヴァ」を貫く。3発ずつ命中したショックカノンによって2隻の駆逐艦は内部から大爆発を起こして,船体を真っ二つに折った。
「コントラスト」に続くようにエンケラドゥス級「EEE-117 アウトノエ」も3インチ連装砲 3基から6本のショックカノンを発射した。
「アウトノエ」が標的に定めた駆逐艦「ネビゼ」は反撃すべく3連装カノン砲から緑色のショックカノンを発射したが,破壊された艦の残骸に命中するに留まった。
逆に「アウトノエ」の青色のショックカノンが「ネビゼ」へと命中した。6発が命中した「ネビゼ」は船内から爆発を起こして,そのまま爆沈していった。
辛うじて生存していたミルメリア艦は反撃しだすが,ショックカノンは拡散波動砲によって撃沈された艦の残骸によって阻害される。誤射による被害防止の為にミルメリア側のショックカノンを中和する装甲が現状では途轍もない障害として自らに降りかかった。
逆に地球艦隊のショックカノンは簡単にミルメリア艦の残骸を貫通して,命中していく。命中した艦は次々と沈んでいき,数少ない戦力はさらに減っていく。
クリスファンはより効率よく全滅させるべく,指示を出した。
「「ダグラス」は戦艦を,「スィオネ」と「ヘルミッペ」は空母を沈めろ!!
本艦は目の前の重巡洋艦を沈める!!」
クリスファンの指示で各艦が,それぞれに与えられた標的へと向かい出す。
損壊した空母「ベルミナーエ」へと向かった「EEE-123 スィオネ」と「EEE-124 ヘルミッペ」は3基の主砲と共に左舷の3連装魚雷発射管 2基ずつを向けた。ショックカノンと計12本の魚雷が発射され,全弾が「ベルミナーエ」に命中する。
全部命中した「ベルミナーエ」は船体各所から爆発を起こして,船体全部を包み込んだ。
「フリーダム」も正面に捉えた重巡洋艦「アルビニオネ」へと6発のショックカノンと,艦首両舷の小型魚雷発射管から8発の魚雷を発射した。
「アルビニオネ」も「フリーダム」を沈めるべくショックカノンと艦首魚雷を発射したが,入れ違いにやってきたショックカノンと魚雷によって撃沈された。
だが発射された緑色のショックカノンと魚雷は「フリーダム」へと迫っていった。しかしながらクリスファンは冷静だった。
「波動防壁展開!! 及び司令塔防護ショックフィールド砲発射!!」
クリスファンの指示で,艦全体を波動防壁が包み込み,同時に彼らがいる艦橋の真下に設置されている司令塔防護ショックフィールド砲が発射される。
5つの青いエネルギー弾は艦前方で広がって,波動防壁と共に「フリーダム」を守る防護フィールドとなった。
「アルビニオネ」の遺言の如く発射されたショックカノンと魚雷は2層もの防壁に着弾したことによって,「フリーダム」には何の被害も出ていなかった。
「DDD-089 ダグラス」は損壊して漂流を続ける戦艦「ドルヴィーオン」に照準を定めた。前甲板の30.5cm3連装ショックカノン砲が右舷を向き,6発のショックカノンと共に右舷の対艦グレネード 4発が発射される。
ショックカノンと対艦グレネードは機関が損傷して回避不可能な「ドルヴィーオン」に次々と着弾して,爆発していく。瞬く間に「ドルヴィーオン」の損傷した船体は爆発によって真っ二つになって沈んでいった。
艦隊旗艦が撃沈されてから間も無く,第35艦隊本隊は全艦が撃沈された。
◇
『ノルース上空の艦隊は全滅させました。』
「そうか、取り敢えず本隊は片付いたな······にしてもいくら訓練したとは言え,いざ実戦で
「BBB-001 アンドロメダⅡ」の艦橋でフェイアン・アレヴィン中将はクリスファンから報告を受け取った。
ミルメリア艦隊の意表を突いて行った攻撃によって,損害なしで全滅させることが出来たが,アレヴィンの思考は別の不安を抱えていた。
「機関長。補助エンジンの調子はどうだ?」
『今のところは無事ですが,やはり数値が乱れているので,一度地球で補助エンジンを見てもらう必要がありますね。』
「そうか,やっぱり
アレヴィンは機関長の報告に苦い顔をした。
「アンドロメダⅡ」は波動砲口を改修によって3基に増設していたが,従来の波動エンジンでは3基の波動砲口全てにエネルギー充填が出来ないために,艦底部に補助エンジンという名のドレットノート級の波動エンジンを搭載していた。
計3つの波動エンジンによって3基の波動砲口から波動砲を撃てるようになったが,これを応用して従来の波動エンジンでワープを行い,補助エンジンで1基の波動砲にエネルギーを充填して,ワープアウト直後に波動砲を発射するというとんでもない戦法が考えられた。
この戦法はワープアウト直後に波動砲を発射して,敵に大打撃を与えられるとして大いに期待されたが,この戦法は補助エンジンに大きな負担をかけると推測され,試射によってそれは確実な物になった。
その為にこの奇襲戦法は緊急事態とされる時に使用される物とされた為に今まで実戦では使用されていなかったが,今回の事態を受けて初めて実戦で使用されたのだった。
初めての実戦だったために訓練では見られなかった不具合があるのではと不安視していたが,その様な物は起きなかった為にアレヴィンは一安心していた。
“今回の発射で得られた沢山の貴重なデータを元にして補助エンジンをもう少し改善して貰いたい”と,アレヴィンが考えていると次々と目の前の視界に艦艇が現れだした。
「残りも来たか。」
第13艦隊の残る3戦隊の艦艇が次々とワープアウトして,ノルースへとやってきた。地球艦艇特有のワープ時に船体に貼り付く氷を剥がしながら,第13艦隊全艦 204隻はノルース上空に展開した。
広大な範囲を防衛する為に他艦隊の4倍もの戦力を有している第13艦隊全戦力がたった1つの惑星に集まっている様子は,あるものには絶対の安心を,あるものには死という絶望を与える存在だった。
「アレヴィン司令,「AAA-013 オーシャン」から通信です。」
「直ぐに繋げ,間違いなくフェルド大将との通信だ。」
通信士はアレヴィンに従って,通信を繋げる。艦橋上部の巨大ディスプレイには,アレヴィンの予測通り艦隊司令官のフェルド・ヴェルズリー大将が現れた為に,アレヴィンは思わず苦笑いした。
『その表情だと,私の行動は読まれていたようだね。』
「まあそうですね。司令官の指示通りノルース上空の艦隊は全滅させました。
この後については考えているんですよね?」
アレヴィンの質問にヴェルズリーは“勿論さ”と迷うことなく答えた。
「まさか私が無策で君に指示を出すと思うかい? 残っている奴らのこれからの行動は今までに経験から予測済みさ。
後は奴らの神経を逆撫ですれば,簡単に我々戦う気になってくれるさ。」
「その言葉を信じましょう。我々も惑星降下の準備をしておきますので。」
「こっちも君の言葉を信じよう。」
そう言い残して通信は切られた。ヴェルズリーの言い残した言葉にアレヴィンは微かに笑った。微かに笑った事に気がついた「アンドロメダⅡ」艦長のポリス・バレンティア大佐が口を開いた。
「ヴェルズリー司令の考えている事が分かったのですね。」
「ああ,ミルメリア人の神経を逆撫でさせる方法はあれしか無いからな。」
ヴェルズリーのやることを察したアレヴィンは視線を先に見える蒼き星 ノルースを見つめるのだった。
・アンドロメダⅡ
ワープ直後の波動砲発射を単艦で行える··········もうチート以外の何でもないですね。
一応補助エンジンが不安定になる制約はつけましたが,正直言って2202でドレットノート級をブースターにして行っていた事を単艦で出来るんですから,チートそのものですね。
・第1321宙雷戦隊
前に書いたかどうか分からないのでここで書きますが,基本的に宙雷戦隊はドレットノート級 3隻とエンケラドゥス級 10隻で構成されています。
これが2つ+旗艦直属部隊+空母&補給母艦の支援艦隊で1艦隊を構成しています。
・艦尾のスラスターにエネルギーを集中させて······
このシーンの表現は悩みました。艦尾の波動エンジンの出力を放出する部分は何て言うのか,どう表現すれば良いのか苦労しました。
どの部分か想像できていると思いますが,もしその部分の名称が分かる方が入れば,教えてほしいです。
・戦闘シーンについて
取り敢えず戦闘シーンに関しては単調にならないように頑張りました。
ショックカノンばかりではなく,ミサイルや魚雷・対艦グレネード・司令塔防護ショックフィールド砲など多種多様な兵装を使わせて貰いました。
アンドロメダ級やドレットノート級は沢山の武装が搭載されているので,出来るだけ沢山の武装を使っていこうと思っています。
最後に·········更新遅れて申し訳ないです。