ノルース星戦記   作:YUKANE

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どうも霧悠です。今回新たに小説を連載します。

本来なら別の小説を書こうと思っていましたが,そちらの設定やらが未だに出来上がっていない為に,こちらの小説を投稿することにしました。

この小説は日本国召喚をベースにしつつ,宇宙戦艦ヤマトや銀河英雄伝説・スターウォーズ等の多くのクロスオーバー作品となっています。

どうかご理解をお願いします。


新たなる地球

天の川銀河の太陽系の第3惑星である地球。太陽系唯一の蒼き星であるこの星に住む人類は幾度もの危機を乗り越えて何千年と文明を発展させ,暮らしてきた。

 

だが2回目の世界大戦が終結してから70年後の2015年 日本が姿を消した。

ユーラシア大陸の東端にあったはずの日本列島全域も,そこにいた筈の1億人を越える人間も全て文字通り消えてしまった。

 

この事態に世界は困惑した。国1つが跡形もなく消えるなど神話ですらあり得ない事態に対応するなど不可能だった。

加えて数日も経てば日本が消滅した影響か,地球を23.4°傾けていた地軸が動き出し,地球全土に影響を及ぼした。

 

サハラ砂漠で大雨が降り,オーストラリアが雪に覆われ,ニューヨークが海に呑まれる等,世界中に甚大な被害を発生させた。

 

そんな常識はずれな出来事が次々と不可測的に起きたために,各国は徐々に自国の維持ですらできなくなっていった。

 

小さな火種から各国で始まった内戦は徐々に国同士の戦いに変わり,いつの間にか世界の全てを巻き込んだ戦争に拡大していた。

 

地球上の全ての場所が戦場となり,そこにあった人類が何百年をかけて築き上げた都市が,何千年をかけて形成された自然が,そこにいた何の罪のない人々の暮らしが,誰も望まない戦争によって壊されていった。

 

何年も続く終わりの見えない戦争に強制的に終わらせるべく,辛うじて国家体制を維持していたアメリカやロシア・中国等の国家は最終手段でもある戦略核兵器のトリガーを引いた。

 

だが結果は寧ろ辛うじて保たれていた国家すらも崩壊する事になり,より戦争の終点は遠のいてしまった。

 

地球上の国家の殆んどが崩壊して歯止めが効かなくなった戦争は泥沼化し,何十年と続く事になっていった。その結果人類が築き上げた文明の崩壊と,犠牲者の桁数は進んでいく一方だった。

 

そんな中,戦火から逃れようとした人類は地球の最果ての土地でもなる南極を目指した。地球上の殆んどが戦火に呑まれていたが,国家の存在しない南極ならば生き残れるのではないのかという希望的観測によって,人類は南極へと向かった。

 

だが南極への道筋は困難だった。国際法が実質無効となった世界で,航行するのはあまりにも危険だった。

 

自らの潔白を訴えても敵として認識され,対艦ミサイル・航空機・砲撃あるいは各国がばら蒔いた機雷によって次々と南極行きの船は沈められた。

 

それ以外にも予測不可能な気象にも翻弄され,多くの人々が犠牲になった。

 

それでも人類は南極への航海をやめることはなかった。そして遂に1隻の船が南極への航海に成功した。

 

そんな彼らの目の前には地軸と戦争によって今まで氷で隠されていた古代文明の跡地が姿を現した。

 

彼らの調査によってこの遺跡があの“アトランティス”であったことが証明され,彼らが凄まじい技術力を有していたことを認識した。

 

そして彼らは決意した。この技術を使って地球を復活させると。

 

南極到達から10年ほどが経過し,世界中で続いていた戦争は次第に終わっていった。片方の国が兵士と物資が空っぽになり消滅していったかと思えば,もう片方も消滅仕掛けているという無限地獄が各地で起きていた。

 

無法地帯が増え続け,新約聖書の“アポカリプス(世界の終末)”の様になると誰もが感じていた。

 

だがそんな人類を見てアトランティス文明の遺産を解析していた人々が動き出した。

 

彼らのリーダーのアーサー・ライエネンは高らかにこう宣言した。

 

「我々は決して許される事のない大罪を犯した。だが我々はこうしてまだ生きられている。

これは何故か? 我々にやり直せという事だ! 神は我々にチャンスを与えてくれた! このチャンスを無駄にしてはならない!

さあ我々人類の手で新たなる世界を造り出すのです!!」

 

長い戦争の中でも決して壊されることのなかったアトランティス文明の落とし物 ブラックナイト衛星を利用した通信は世界中へと拡散された。

 

救いようの無い未来が変わるかもしれない。そう考えた人々はアーサーに従うことを決めた。

 

日本転移から66年後の2071年。地球上全ての国家は正式に解体され,新たに“地球連邦”が誕生した。

 

初代大統領に就任したアーサーは地球を再建する事と同時に,地球の外 宇宙へと飛び出す事も宣言した。

 

各地で都市の再建が進んでいく中,アトランティス文明の残していったデータを元に宇宙船の開発は急速的に進んでいく事になった。

 

地球連邦設立から58年が経過した2129年。人類は160年ぶりに月面へと降り立った。

それから3年後には火星へと降り立つ事に成功した。

 

そして遂に地球連邦設立から70年の節目である 2141年 遂に人類は異星人と遭遇する事に成功した。

異星人は“灯台もと暗し”のことわざの通り,太陽の反対側に存在していた。

 

惑星 ユグドを統一していた“ケイン神国”へと向かった地球は,この国が地球を脱出したアトランティス文明が築き上げたという衝撃の事実を知った。

 

勿論ケイン神国側も驚きではあったものの,何万年ぶりとも言える再会に地球人は大いに沸き上がった。

 

直ぐ様条約が結ばれ,両国ともに宇宙へと大きく羽ばたいていった。

 

天王星・海王星・冥王星と生息区域を広げていた人類は遂に太陽系の外へと飛び出した。

 

その先にはオルデラン・カミーノ等といった異星人が多く住む レヴィン星系が存在していた。

 

だがレヴィン星系を実質的に支配していたコルサント率いるインペリアル星系連合と対立し,地球として初めてとなる宇宙戦争 レヴィン戦争が始まった。

 

地球連邦成立後初となる宇宙戦争は最初こそ実戦経験が皆無に等しかった為に苦戦を強いられたが,海戦を重ねる毎に着実に技術を蓄積していき,互角の戦いを繰り広げた。

 

2195年の第3次クレイト沖海戦にて決定的な勝利をおさめた地球・ユグド・オルデラン連合軍とインペリアル星系連合は和平条約を結んだ。

 

約20年にも及ぶ戦争が終結し,宇宙に平和が訪れた事を人々は大層喜んだ。

それは地球連邦としも同じで,戦争から解放された為に今まで疎かになっていた周辺星系への進出・調査をより一層拡大させていった。

 

人類が宇宙へと羽ばたいている中,全ての始まりである日本消滅から200年が経過した2215年,とある観測衛星によって重大な発見がなされるのであった。




用語解説
・彼らの調査によってこの遺跡があの“アトランティス”であった·······
何故アトランティスだと分かったのかですが,南極に到達した人々の中に転移に巻き込まれなかった日本人がおり,残されていたヤムート語(日本語)を頼りに解析を実施した為です。
因みにヤムート語と日本語が一緒なのは独自設定です。

・地球を脱出したアトランティス文明······
こちらに関しては本編内で詳しく語ると思いますので,どうか宜しくお願いします。

・ブラックナイト衛星
この世界ではアトランティスが残していった通信衛星です。地球上の何処でも素早く通信を行うために開発されたもので,例え戦争や隕石によって破壊されない為に外装を頑丈に作った結果,現在まで機能し続けられた。
··········中身が生きてないだって? 気にしないで····

・レヴィン星系
太陽系に一番近い知的生命体が住む星系。オルデランとカミーノに全人口の8割弱の人類は住み,それ以外の人類じゃ周辺のウータパウ・ムスタファー・ジャクー等の資源が豊富な星に点在している。
インペリアル星系連合の影響力が強くなっている中で,地球連邦と接触した。

・インペリアル星系連合
インペリアル星系のコルサントを首都にした連合。インペリアル星系と隣のシス星系を勢力下にしている。
“全ての星の発展”を掲げており,多くの星を発展させてきたが,支配下のジオノーシス・キャシーク等の星から資源を根こそぎ取って成り立っており,資源不足を防ぐためにレヴィン星系へと進出した。
戦争終結後は資源の再利用・未知領域への進出を推し進めている。
加盟している主要な星
・コルサント
・エンドア
・カミーノ
・ホス
・タトゥイーン
・ナブー
・スカリフ

・第3次クレイト沖海戦
地球・ユグド・オルデラン連合軍とインペリアル星系連合との大規模な海戦で,地球側がアンドロメダ級とドレットノート級を主力とした新鋭艦隊で奇襲攻撃を行い,敵中突破をして勝利をおさめた。
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