やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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香織編23話です。


34ー23話ー夏休みの始まり。

由比ヶ浜結衣のクッキー作りの依頼を終えてから4ヶ月が過ぎ、すっきり夏本番を迎えた夏休みに突入している。

 

あれから奉仕部には様々な依頼が舞い込んできた。雪乃、八幡に香織に結衣を加えた4人体制でやっていた。

 

奉仕部の部室も部室らしく物が前よりも立派になっていく。それらの立派なものは、雪乃や八幡が購入した。そんな感じで、奉仕部に来る依頼者のほとんどの依頼を4人で片付けた。

 

材木座の小説、葉山グループのチェーンメール問題、戸塚のテニスの練習、川崎の問題等を協力して片付けた。そして八幡個人に依頼されたサッカー部、女子バスケ部の練習なども片付けたのだった。

 

そして八幡達は高校2年生での夏休みを迎える。

 

高校2年生の夏休みだと言っても去年と大差はない。朝は新聞配達をやって路銀を増やす。午前中は、家の手伝いや学校の課題をやって過ごす。雅史達や陽介達共に遊び、もちろん香織とのデートも忘れずにこなしていた。

 

そしていつものように新聞配達を終えて、ほっと一息ついているとスマホが鳴る。

 

「メールか?誰からだ?また山本先輩あたりか?」

 

そう思ってスマホのメール着信を見る。

 

差出人:平塚静

 

題名【平塚静です。メールを確認されたし。連絡を下さい】

 

本文【比企谷君、夏休み中の奉仕部の活動について至急連絡を取りたいです。折返し連絡を下さい。もしかしてまだ寝てますか?(笑)先程から何度かメールや電話をしています。本当は見てるんじゃないんですか?ねえ、みてるんでしょ?でんわ、出ろ!】

 

八幡は平塚先生のメールを全部見て、血の気が引くような感じになる。別れたストーカー女みたいな文章であるため、リビングのカーテンを開けて外を見る。

 

「いるわけないか、マジでいたらホラーにしかならないな」

 

八幡は洗面所に行き冷たい水で顔を洗う。暑さでやられそうになった己自身にカツを入れるためだ。

 

洗い終えた八幡に、小町と綾香がやって来て

 

「お兄ちゃん、小町と綾香とで出かけるよ」

 

「でかける?俺と?2人だけじゃないのか?」

 

「違うよ、私と小町と八幡お兄ちゃんの3人ででかけるの」

 

綾香は八幡の腕に自身の腕を絡めてきた。八幡は慌てて 

 

「こ、こら、綾香、腕を絡ますな」

 

「なら、小町も逆の腕に!」

 

小町も八幡の逆の腕に絡める。

 

「こら、こらっ、2人とも絡めるのはヤメて。出かける準備をしないとな」

 

八幡は、平塚先生のメールの事が頭に浮かんだが、後で連絡をすれば良いかと考えていたのだが、小町と綾香がすでに平塚先生の策で動いているとは、八幡は気づきもしなかった。

 

出かける準備を済ませて八幡とすでに準備を終えていた小町と綾香。荷物を持ち家を出ると、暑い日差しが3人を襲う。

 

「あ、暑いな~」

 

「暑いね〜でも夏だから仕方がないよねー」

 

「そだね〜」

 

八幡はそんな2人の言動を見て、何か違和感があるのだが、2人と出かけるなんて久しぶりたからと気にはしていないが、何か引っかかることがある。だがそれはすぐにわかることになる。千葉駅ではなく、バスロータリーまで2人に連れてこられる。目にした光景には、謎のワンボックスカーが2台止められている。運転席のドアの前には、黒い影が2つ。1人は、そのめりはりの効いたボディラインから女性。もう1人は男性である。女性の方は、たくしあげられ裾を結んだ黒いTシャツにデニムのホットパンツ、足元は登山靴みたいなスニーカー。長い黒髪はポニーテールに纏められ、カーキ色のキャップを被っている。目元のサングラスのせいで表情は分からない。

 

男の方はラフな格好にハーフバンツに茶髪のチャラチャラしていてサングラスをかけている。そして2人は八幡の方を見て話しかける。1人は問い正すため、もう1人は逃げろ的な表情をして小声で言っている。

 

「さて、電話に出なかった理由を聞こうか?比企谷八幡?」

 

「逃げろ、八幡」

 

「山本は黙ってろ。私は比企谷八幡に聞いている」

 

「で、電話に出なかったことは、すいません。電話が鳴っている時は、課題を済ませて、家のことをやってました」

 

「お兄ちゃん、学校の課題を終わらせたら、家のことをやるんです」

 

平塚先生は、黙り込んだままだ。そして

 

「比企谷八幡、お前は、真面目か!少しはフザけたことも言ったらどうだ?」

 

「フザけたことって、俺は真面目が取り柄ですので」

 

「まあ、いい。お前が安全だったわけだからそれで良しとするか」

 

「平塚先生…。というか山本先輩もなにやってるんですか?なんで平塚先生と?あと就活活動はやらなくて良いんですか?」

 

山本は八幡の問にヤレヤレと思いながら説明をする。

 

「就活は夏休み後半からでも始めるさ。まあアテもあるし。なんで平塚先生と一緒にいるのかってだな」

 

「山本は私の教え子だ。こいつも総武高校出身だ」

 

「どうりで、山本先輩は総武高校のことに詳しかったわけですね」

 

「まあな」

 

「ところで山本先輩は、由比ガ浜海岸に今年も?」

 

山本先輩はキョトンした表情で八幡に答える。

 

「神奈川にはいかねーよ。千葉に行くんだよ」

 

「そうですか、俺も妹達と千葉に行くんですが」

 

「比企谷、君の妹や雪柳も含めて奉仕部の合宿に行くに決まっているだろう」

 

「合宿…奉仕部の合宿!?」

 

八幡が驚いていると、聞き覚えのある声に話しかけられる。

 

「八幡君、やっときた」

 

「ヒッキー、遅いし」

 

香織と結衣である。2人ともパンパンに膨れたコンビニ袋を手にしている。日焼け対策をしている服装の香織に対して結衣は、ピンク色のサンバイザーに裾が短いTシャツにホットパンツ姿だ。2人に隠れるように雪乃もいる。雪乃は立ち襟のシャツにジーンズ姿である。

 

「このメンツ、マジで奉仕部の合宿って感じたな」

 

「そうだね」

 

「比企谷君、平塚先生が貴方にかなり電話してたみたいだけど?」

 

「課題や家のことをやってて気づかなかったんだ。一息ついたときに平塚先生のメールに気がついた」

 

「ヒッキーって何かに集中すると、周りが見えなくなるし」

 

「それが長所であり短所でもあるわね」

 

「それって褒められてるのか?」

 

「八幡君、褒めてるんだよ、うん」

 

「香織…なんか褒められた気がしない」

 

八幡達がそんな会話をしていると、再び聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「八幡、やっと来たか、白崎達もそろったか」

 

「ちぃーす、八幡先輩、先輩方」

 

「みんな、こんにちは」

 

それは陽介、完二、美沙希であった。

 

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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