やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク 作:龍造寺
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あの後、結衣と三浦は和解した。葉山や周りの人間達が説得したようだ。
三浦は、結衣に本当の事を言って欲しかったようだ。
こうして、昼休みは過ぎていった。
その日の奉仕部には、結衣の姿があった。彼女は暇だからここにいると言った。
そしてこの日の奉仕部は、なぜたが千葉県クイズをして過ごした。
そして翌日、八幡は、綾香と昼休みに話していた。もちろん彼の好きな非常階段のとある場所で。
「で、話とはなんだ?家で言えば良いじゃないか?」
「家じゃ嫌。誰にも聞かれたくないから」
「聞かれたくないって……。話してみろ」
「あのね、八幡お兄ちゃん、私、2年の田中先輩に告白されたの」
「告白!?ふーん、まあ、お前人気があるからな」
八幡は別に驚きはない。いつかはそんな日が来るとは思っていたが、ついに来たかくらいな感じである。兄として妹を取られたくはない気持ちもあるが。2年の田中先輩こと、田中智春は、野球部の次期エースであり、クラスは2ーD組である。女子にも人気がある。
「返事はどうした?」
「すぐに断ったの」
「即答…かよ…可哀想なヤツだな」
「だって、私は八幡お兄ちゃんを思ってるの…昔からずっと」
「綾香…」
綾香は苦笑いをしながら八幡を見ている。そんな表情を見ていると、彼は胸が痛い。
「八幡お兄ちゃんには、雫さんという恋人がいる。私にはもう出番は無い。でも学生時代の恋は…雫さんがもしも…」
綾香は自分が告白をしてもフラれるだけ。八幡がフラフラと女を変えるような人物ではないことは綾香自身が一番知っている。一番近くで八幡を見てきたのだから。今は諦める。だけど雫が八幡を悲しませることがあれば、彼を奪うという気持ちも含まれてる言葉である。
綾香の表情には、昔の弱々しかった時の感じはない。1人の女性の表情である。
「綾香…お前…」
「なんてね、冗談だよ八幡お兄ちゃん」
そう言って、綾香は八幡に背を向ける。そんな時、強風が吹き彼女のスカートが巻き上げられる。綾香は慌ててスカートを押さえる。そして
「八幡お兄ちゃん、見た?」
「う、うん…」
「今日の履いてるパンツは、安物だから見られたくなかったな~今度は八幡お兄ちゃんの好みのヤツを…」
「綾香、そう言うことはいいから」
「楽しみにね~」
綾香はそう言うと、非常階段から校舎の中に入って行った。
「全く生意気な…。安物の白ね…」
しばらく海の方から吹く潮風を浴びていた。
午後の授業は、綾香の言葉が頭の中を駆け巡っていた。八幡は頭を振り、邪念を払い、授業に集中することした。
そして放課後になり、一息をついてから奉仕部のある教室に向かうと雪乃と結衣が、教室の扉の前で立ち尽くしている。
八幡は何をしてるのかと思いながらちょっと様子を見ながら近づく。すると教室の扉を少し開けて中を覗いている。
「雪ノ下、由比ヶ浜、何してんの?」
「ひゃうっ!」
可愛らしい悲鳴と同時にびくびくびくぅっ!と2人の身体が跳ねる。
「比企谷君……。びっくりした」
「悪い、びっくりさせるつもりじゃなかったんだがな…と言うか何で、部室に入らないんだ?」
「部室に不審人物がいんの!」
「不審人物…!?」
学校に不審人物がいることは、あり得ないことではない。八幡は、握り拳を作りながら、中に入ろうとする。
「俺が中の様子を見てくる。雪ノ下と由比ヶ浜はここで待ってろ」
八幡は、扉を慎重に開けてから中に入る。中に入った途端、吹き抜ける潮風。この海辺に立つ学校特有の風向きで教室内のプリントを撒き散らす。それはちょうど手品でマジシャンが使うシルクハットから幾羽もの白い鳩が飛び交う様子に似ていた。その白い世界の中に1人、佇む男がいる。
「クククッ、まさかこんなところで、出会うとは驚きだぞ、総武中の伝説の色男、比企谷八幡よ!」
葉山隼人に次いで、再び過去の八幡を知る人物が現れたのだった。
雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。
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1ー雪柳綾香
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2ー吹寄制理
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3ー一色いろは