やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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雫編29話です。


37ー29話ーそれぞれの依頼。

ーー2ーF組

 

森崎は、松野に呼び出されて2ーF組に来ていた。松野の教室の廊下側の窓際の席である。

 

「来たな、森崎」

 

「な、何でしょうか、松野さん?」

 

松野は、森崎を自分の席の隣に座らせると、耳もとで呟いた。

 

「吹寄はわかるな?」

 

「はい、わかります」

 

「あれが、ピンク髪が由比ヶ浜、金髪が三浦、ボブヘアーが相模だ。分かるか?」

 

「はい、わかりました」

 

松野からそう言われ返事を繰り返した。

 

「あの件はお前が撮ることだな。俺からは、手助けしかできないからな」

 

松野が森崎と話していると、葉山グループの大岡と大和が話かけてきた。

 

「あれ?松野君何を話してるん?」

 

「うん?なんだ大岡か。普通にコイツと世間話をしているだけだよ」

 

「ふーん」

 

「それよりか、なあ、松野…竿はあるか?」

 

大和は、松野に竿はあるかと尋ねた。すると松野は、大和に茶封筒を渡す。彼は森崎がいるのを気にしている。

 

「森崎の事を気にしているのかい?安心して、彼は味方だから」

 

「そうか…」

 

大和が懐にしまった茶封筒に興味があるようで

 

「大和、その茶封筒は何?」

 

「何でも良いだろう」

 

「例の噂の?」

 

「大岡、君にも特別に…茶封筒を…但し、ここで開けるな、いいな?」

 

「わかった」

 

大岡も懐に茶封筒をしまった。大和は、松野に5000円を払っている。大和は松野達グループから、隠し撮り、つまり盗撮写真を購入している。葉山グループにいるのも、葉山狙いで集まってくる女子を狙ってる付しもある。

 

大岡もそんな考えで、近づいてる付しもあり、野球をしながら虎視眈々と狙っている。

 

大岡と大和がいなくなった後に松野は森崎に

 

「いいか、大和は、うちのお得意さんだ。あいつは必ず買ってくれる。大岡は様子見だな」

 

「葉山にチクられるんじゃ?」

 

「それは無い。あの2人葉山のいないところでは、ろくなことをしてないからな」

 

「え?」

 

「まあ、ここでする話ではないな、忘れてくれ」

 

松野の話はそこで終わり、森崎は自分のクラスへ戻ったのだった。

 

これは、吹寄と戸塚が奉仕部に来る前の何日か前の話だった。

 

 

 

ーーー奉仕部

 

「比企谷くん、ここが奉仕部なんだね」

 

「戸塚、やっぱり来たんだな」

 

「比企谷君、私もいるんだけど?」

 

「吹寄、何でお前もいるのか?」

 

「私は、いちゃいけないのかしら?」

 

「ほらほら、せいりんもさいちゃんも依頼人さんだからね」

 

結衣は、何故たが自慢気に言った。

 

「やー、ほらっなんてーの?あたしも奉仕部の一員じゃん?だからちょっとは働こうと思ってたわけ。そしたらせいりんとさいちゃんが悩んでる風だったから連れて来たの」

 

「由比ヶ浜さん、貴女」

 

「ゆきのん、お礼とかそういうのは全然良いから。部員として当たり前のことをしただけだから」

 

「由比ヶ浜さん、別に貴女は部員ではないのだけど」

 

「ち、違うんだっ!?」

 

結衣はすでに奉仕部に入ってるかのような会話だったが、まだ入部もしていなかった。

 

「ええ、正式に入部届けをもらってないし、顧問の承認もないから部員では無いわ」

 

雪乃は無駄にルールに厳格だった。

 

「書くよ、入部届けくらい何枚でも書くよっ!仲間に入れてよっ!」

 

ほとんど涙目になりながら結衣はルールリーフに丸っこい字でニュウブトドケと書いていた。

 

「で、戸塚彩加君、吹寄制理さん、何かご用かしら?」

 

かりかりと入部届けを書いている結衣をよそに、雪乃は、戸塚と吹寄に目を向けた。吹寄は、戸塚に最初に言っていいと促した。促された戸塚は、緊張しながらも答える。

 

「あ、あの……、テニスを強く、してくれる、んだよ、ね?」

 

最初こそ雪乃の方を見ながら言っていたが、語尾に向かうにつれて戸塚の視線は、八幡に向いていた。

 

「……戸塚、俺はなんとかしてあげたいが…」

 

「由比ヶ浜さんがどんな説明をしたのか知らないけれど、奉仕部は便利屋じゃないわ。貴方の手伝いをし自立を促すだけ。強くなるもならないも貴方次第よ」

 

「そ、そうなんだね。最初に比企谷くんが言ったとおりなんだね」

 

「まあな、それで吹寄はまさか水泳部を強くしてとかじゃないよな?」

 

今まで黙っていた吹寄が、八幡に問われてしゃべり始める。

 

「違うわね。私からの依頼は、生徒会と平塚先生からの依頼でもあるわ」

 

吹寄にそう言われ、正面へ向き直し

 

「生徒会と平塚先生から?それでどのようなご用件でしょうか?」

 

「以前話していた、ハンカチもそうだけれども、特定の女子の持ち物が無くなってるのよ。結衣もお気に入りのハンカチが無くなったって言ってたでしょ?」

 

「あっ…!そうだった!」

 

「特定の女子の持ち物が無くなる?あっ!」

 

雪乃がそう言って八幡を見る。それも蔑んだ目で

 

「雪ノ下、そんな目で俺を見るなよ。何で俺が犯人?何で俺が吹寄や由比ヶ浜のハンカチを盗まなきゃならないんだ?」

 

「だって貴方…」

 

八幡が雪乃に腹を立てていると、吹寄が助け船を出してきた。

 

「比企谷君は、そんなことしないわよ」

 

「吹寄さん、何故言い切れるのかしら?」

 

「ぼ、僕も比企谷くんがそんなことをするなんて思えない!」

 

「戸塚、吹寄…お前ら…」

 

「ゆきのん、あたしもヒッキーはそんなことしないと思う」

 

結衣まで八幡がそんなことしないと言われたため雪乃は

 

「まあ、良いでしょう。吹寄さん、持ち物紛失以外にもあるのでしょう?これだけなら、生徒会や平塚先生がこちらに回す事もないでしょうし」

 

「ええ、こちらが本題よ」

 

吹寄は、本題を話し始めた。それは水泳部を狙った盗撮。

 

2日前にとある水泳部の女子生徒が、女子更衣室に仕掛けられていた小型カメラを発見したらしい。その小型カメラは、女子の着替えが綺麗に映る場所に仕掛けられていたようだ。

 

「せいりんは、大丈夫なの?」

 

「結衣…ありがとうね。……私ののも当然撮られていたわ。学校裏サイトみたいなとこに上がってるって、城廻生徒会長から報告があって」

 

八幡は、自分のスマホからその学校裏サイトなるサイトへ行く。

 

するとそこには、いかにも怪しげな雰囲気のサイトに出た。総武高校裏サイト

 

「な、なんだこれ…」

 

総武高校の女子達の~恥態~

 

と書かれている。戸塚も八幡が見ているサイトを見て、思わず赤くなり目を反らす。

 

「これ…個人でやってるレベルじゃねーぞ!」

 

八幡は、水泳部の盗撮写真を見ていたら、綾香の写真を見つけた。八幡は怒りが込み上げてくるが、冷静に装っていた。吹寄が話し出す。

 

「城廻生徒会長も今回の事を重く見て、校長や教頭に掛け合ったけど、掛け持ってくれなかったそうよ、だから平塚先生に相談したら、奉仕部を紹介されたって。それで、私が忙しい城廻生徒会長の代わりに来たの。まあ、城廻生徒会長は自ら行きたいようだったけど」

 

「吹寄さんの依頼は、生徒会と平塚先生からの依頼でもあるわ。お引き受けするしかないわね」

 

「戸塚の件は?」

 

「貴方が、昼休みに戸塚君を鍛えてあげれば、良いでしょう?」

 

「雪ノ下、それは戸塚の件も引き受けたんだな?」

 

「ええ、私は盗撮の件を片付けるわ」

 

雪乃、結衣、吹寄が盗撮の件で話をしている。

 

八幡と戸塚は、昼休みに行う練習について話を進める。

 

「明日の昼休みから練習をスタートさせるが、良いか?」

 

「はい、お願いします、比企谷くん」

 

こうして奉仕部は、戸塚のテニス強化と盗撮事件の依頼を遂行していくことになった。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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