やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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プロローグです。


プロローグー寒い年の瀬。

それから八幡は、一生分の涙を流したんじゃないかぐらい泣いた。

 

綾音の両親は、お通夜、お葬式の準備のことで葬儀社と話し合いに入る。

 

部外者の八幡達は一旦帰路につく。

 

八幡は、雅史と光輝達男子達に支えられながら自宅に連れて帰らせられた。

 

29日のお通夜は、夕方からあることが、昼間、雪柳家から比企谷家に連絡があった。

 

「八幡、綾音ちゃんのお母さんから今日の18:00からお通夜があるって連絡が来たわ」

 

「うん、わかった」

 

「八幡、大丈夫なの?」

 

「大丈夫だ。妻の綾音を最期まで見届けるのが夫としての役目だろ」

 

「八幡、貴方…」

 

八幡は母親の前で、気丈に振る舞っているようにしているが、母親はそれがわかっているから、彼の頭を撫でた。

 

「やる気のなかった貴方が、ここまでやれたのは、綾音ちゃんのおかげかね」

 

「……」

 

「ほらっ、しゃっきとしなさい。綾音ちゃんが悲しむでしょ!夫なら元気に送るんでしょうが」

 

母親にカツを入れられた八幡は、夕方のお通夜に行くために準備をすることに。

 

 

直ぐに雅史、緑子、七海、光輝、雫、香織と会い綾音のお通夜が開かれる斎場に向かう。

 

斎場に来た八幡は、雪柳家の取り決められた場所に行く。

 

そこには、綾音の写真がいっぱい飾られていた。八幡にとっての思い入れの写真が沢山張られれていた。

 

八幡は、目尻が熱くなるのをわかった。写真の中には、24日にみんなでやった模擬結婚式のもあった。

 

そこに写る綾音は、幸せそうな表情をしている。

 

八幡達は棺のまで来て、中で眠る綾音を見た。死に化粧で綺麗になった彼女を見て

 

「八幡、綾音、幸せいっぱいな表情だな」

 

「そうだな、幸せそうだ。八幡、正直、君が羨ましいよ」

 

「綾音、八幡に出逢えて幸せいっぱいだって言ってたからね」

 

「そうだね、正直羨ましかったよ~」

 

「綾音、本当に幸せそうだったものね」

 

「綾音ちゃん、八幡君と出逢えて幸せだった表情してるもん。焼けて来るくらいに」

 

「ああ、俺も綾音と出逢えて、良かったし…嬉しかった…」

 

八幡は、棺の中で眠る綾音に微笑んだ。

 

 

お通夜は、しめやかに行われた。ずっとすすり泣きする声や嗚咽を漏らす音も響いた。

 

そんなお通夜の間、小雪が舞っていた。

 

翌日のお葬式もお通夜以上に人々がやって来ている。綾音の部活の先輩、後輩、他クラスの友達がやって来ている。小学校の時の担任も来ていて、綾音の両親と話している。

 

雅史も光輝も小学校以来の友達と話している。七海や緑子、香織もクラスメイト達と話している。

 

八幡は、式場の椅子に座り元気なくどこかを見ていた。すると背中をバシッと叩かれた。

 

「八幡、元気のない背中だよ!」

 

「雫か…俺は元気なくて結構」

 

「八幡君、目の下にクマができてるよ…」

 

「わかってるよ、小町や雅史に言われたからな」

 

八幡は、頬っぺたを指でかいた。

 

「雫、お前はあいつら、香織と話さなくても良いのか?」

 

「話したよ。一段落話したから、八幡君と話しに来たのよ」

 

「そうか。ただ俺なんかと話しても面白くないぞ」

 

雫は、八幡の唇に人差し指を伸ばした。

 

「それ、八幡君の悪いとこだよ!直ぐに自分を卑下するところがね」

 

「……」

 

雫は、八幡の唇から人差し指を話すと

 

「あのね、八幡君…こんなときに聞くのは不謹慎だけど、八幡君は…新しい彼女作ったりする?」

 

「彼女は、綾音だけだ。もう作るつもりもない。綾音だけを思ってこれから先も生きていくさ」

 

「そ、そうなんだね…」

 

雫は悲しそうな表情を浮かべたが、八幡はそれを気にできるほど余裕がない。雫は、八幡の事が好きなのだ。

 

八幡は覚えてはいないが、雫と香織が不良男子達に絡まれていた時に、誰も助けてくれなかったけど、八幡は不器用なりに助けに入ったのだ。彼のいざというときに見せた表情が忘れられなくなった。

 

光輝がいれば、彼が助けに入っただろうが。

 

それから八幡に好意を寄せたが、親友である綾音も彼を好きだと知って、思いを封じていた。綾音も八幡も互いに好き同士だと知ってからは、さらに封じ込めのだ。ただいつの間にか思い詰めた表情をしていたようで

 

「どうした、雫?体調でも悪いのか?」

 

「ううん、大丈夫だよ…」

 

「そうか?」

 

しばらく八幡と雫は、しゃべっていた。

 

そしてお葬式が始まった。八幡はずっと俯いていた。顔をあげることはできないのだ。顔をあげると涙が零れそうになってるから。雫と話してる時には、悲しさを紛らわせたが、綾音の写真や映像が流れてくるから、自然と涙がが出る。八幡はハンカチを取り出して涙を拭う。

 

式場での言葉なんか覚えていない。ただひたすら綾音のことしか考えてなかったからだ。

 

式が終わり、火葬場への移動中も雅史と光輝に支えながら火葬場へ向かう。

 

火葬場で最期の言葉をかけてくださいと、関係者から言われた。綾音の両親が、声をかけている。2分3分と話しかけた後、両親が八幡に声を掛けさせてもらった。

 

八幡は最期の言葉を綾音にかけた。

 

「綾音、こんな俺を好きなってくれて、本当にありがとう。俺は綾音を好きになれて嬉しかった…。いずれ俺もそっちへ行くから、待っててくれ…」

 

八幡は、まわりに聞こえないように小声で

 

【「俺はもう誰も好きにならない。彼女は綾音だけだ、妻は綾音だけだ…」】

 

八幡が話しかけ終えると、出棺の時が来る。

 

そして出棺されていく。それを見届ける八幡達。

 

そして火葬が終わり、綾音の遺骨を集めて骨壺に入れていく。八幡は両親の計らいで、一番綾音の遺骨を入れてもらえた。彼は遠慮したが、彼らは八幡の事も息子のように思っているからだ。

 

綾音の指輪と髪飾りは棺に入れた。本物は入れられないから、玩具の指輪と髪飾りを入れた。(八幡が小学生の頃に綾音に祭りの屋台で買ってあげた指輪と髪飾り)

 

綾音は宝物だと言っていたから、入れてあげたのだ。

 

綾音の遺骨を拾い終えた八幡達は、学校関係者やクラスメイト達はここで解散となる。

 

八幡、雅史、緑子、七海、光輝、雫、香織は、綾音の両親と共に檀家であるお寺へ向かう。

 

この日はそれで終わりを迎えた。




アンケート、綾香と雫が同点か。同点だと両方書かないといけないかな。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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