やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

46 / 107
雫編38話です。


46ー38話ー比企谷家の団欒。

ーーー比企谷家

 

夜、八幡、小町、綾香でテレビを観ていた時だ。

 

夜のニュースの一面に海浜総合高校で盗撮事件の事が報道された。もちろん実名、顔写真が乗せられる訳がない。ただわかった事は

 

盗撮グループの人数は、15人。

 

主犯は3年生の3人。

 

2年生の9人。(主犯と同じ立場5人・パシり4人)

 

1年生の3人。(全員パシり)

 

主犯各の8人が逮捕させられ、退学させられる。

 

パシりのこと7人は停学処分となってなったようだ。パシりの4人は自主退学している。これは後々にわかることだが。

 

ニュースを見ていた綾香と小町が嫌な表情をしている。

 

「…盗撮…」

 

綾香は八幡の左手を握ってきた。当たり前だろう。彼女に限らず盗撮されるのは誰でも嫌なことだ。一度ネットに出回れば無くすのは不可能に近い。

 

「八幡お兄ちゃん、怖い…」

 

「綾香…ごめんな…俺が不甲斐ないばかりに」

 

「綾香、盗撮されたの?」

 

「小町…そういう訳じゃないけど…」

 

綾香は元気なく頷いた。小町は綾香の頭を撫でた。

 

「俺は、総武ではそんなことさせないから。だから綾香」

 

八幡はそう言うと、綾香の頭を撫でた。すると彼女は頬を赤らめた。そんな状況を見ている小町は

 

「お兄ちゃん、雫さんがいるのに綾香に甘い言葉言って良いの?風の噂で、小町さ聞いたんだよね。お兄ちゃんと雫さんが見せ付けるキスまでしたんだって」

 

八幡は、小町の発言で吹き出そうになった。綾香の方はあのテニス勝負だとすぐに思い出す。

 

「小町、そんなことどこで聞いたんだ?風の噂ってどこで?」

 

「総武中のネットワークだよ、お兄ちゃん」

 

小町に総武中ネットワークで知ったと言われ、あのときの誰かが話したのかと思うしかなかった。

 

「それにしてもお兄ちゃん、近頃なんかやる気を出したみたいで、妹としては鼻が高いよ。あ、今のはポイント高いよね?」

 

「何のポイントだよ」

 

八幡はそう言いながら、ソファーに座りテレビのチャンネルを変える。

 

「嫌なニュースはあまり観たくないからな。だが観たい番組が無いな。小町、綾香、なんか観たいのがあれば観ていいぞ」

 

「うんじゃーね、アレを観ようっと。綾香も観るよね?」

 

「うん!」

 

小町と綾香は、何やらイケメンが多数登場する番組を見ている。なんだかんだ言っても年頃だと感心しつつ、八幡はソファーから窓際の椅子に座り、外を眺める。

 

外には星空が広がっている。それを眺めていると、母親が話しかけてくる。

 

「何、星空を見てボーッとしてるのよ?」

 

「別に、ちょっと考え事をしてるだけだよ…」

 

「考え事?学校で何かあったの?」

 

「うん…ちょっとね…」

 

「あんた、また他人のために走り回ってるの?」

 

「な、なんでわかるんだ?」

 

「はぁ~、私はあんたと小町の母親よ。何年一緒にいると思ってるのよ!中学時代に綾音ちゃんのために走り回ってた頃の顔をしてるから、ちょっと心配になったのよ」

 

中学3年の時、綾音のためにかなり八幡は無理を押し通していた。何でもかんでも自分1人で抱えてしまって周りに頼らなかった。

 

それで、倒れてしまった。

 

学校の帰り道、八幡は倒れた。それを発見したのは、陽乃とめぐりだった。

 

そして2人によって病院に運ばれた。彼は綾音からも仲間達からも、周りをもっと頼ってくれ、仲間達を信用してくれと言われたのだ。

 

八幡は、はっと気がついたのだ。綾音の件で何でも自分がしないといけないと考えていた自分に気がついたのだ。

 

かつての自分は、周りの仲間達と共にやってきたことに。

 

総武中の体育祭、文化祭を次々と成功させたのだ。体育祭では、体育祭実行委員会の委員長として。文化祭では、文化祭実行委員会の委員長として、仲間達とともに頑張った。八幡が努めたその年が総武中の最高の体育祭、文化祭と呼ばれるようになる。

 

八幡を動かした原動力は、“全て綾音のために”というものであった。

 

みんなも八幡の頑張りに感服しているので、彼を支えようと周りも頑張ったのだ。

 

だから八幡は、1人でやっていたのを悔い、みんなでやることを改めて誓ったのだ。

 

今でもその気持ちは忘れていない。

 

いや、今は雫と共に頑張っていこうという気持ちも強くなっている。

 

だから

 

「母さん、心配しなくてもいいよ。あの時のようなヘマはしない。他人に頼る時は頼るから。倒れるような事はしない」

 

「八幡、あんた…全く言うようになったんじゃない」

 

「…俺だって、雫と共に前に進んでいるからな」

 

八幡は、外の星空を見ながらそう言った。雫やみんなは、もうそれぞれの道を歩みだしているのに、自分だけが止まっているわけにはいかないのだ。

 

雫の告白を受け入れた時に誓ったのだから。

 

後悔することだけはしたくない。

 

ちゃんと雫と共に幸せになるために。

 

前に進むしかないのだから。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。