やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク 作:龍造寺
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綾音のお葬式が終わり、大晦日、正月とイベントが来るが、八幡には関係がなかった。正月の初詣は、いつものメンバーが誘いに来たから、八幡は渋々と出かけた。
綾音の家の前を通ると自然と涙が出てくる。今までなら、綾音が2階の窓から八幡を呼び止めていた。ふとその窓を見る。そこには、もう綾音の姿は無い。
綾音ももうこの世にいないのだ。
八幡も気持ちではわかってはいる。しかし心が綾音を求めている。
心にぽっかりと開いた穴…。八幡は虚無感に襲われていた。何かしようとしても、力が入らないのだ。
家族で正月のお祝いをしているのに全然嬉しくないのだ。親からお年玉をもらっても嬉しくないのだ。気持ちが向上しないのだ。
だから小町は、幼なじみの雅史に連絡したのだ。
【このままだとお兄ちゃんが壊れちゃうと】
そんな願いを聞いた雅史は、光輝、緑子と七海と雫、香織を呼び八幡を初詣に連れ出した。
八幡は、雅史や光輝、緑子、七海、雫、香織に感謝をしている。こんな自分の事を面倒見てくれてありがとう、と。すると雅史は
「親友だから当たり前だろ。八幡は俺の大事な最初の親友だ。その親友が悲しんでいるんだから、それが支えるのが親友ってものだろ?」
「そうだな、大切な親友が悲しんでるのを励ますのも親友の努めだろ」
「雅史、光輝……な、泣かせるようなこというなよ」
「俺は当たり前の事を言っただけだ」
「男同士の友情っていいなぁ、ねえ、みんな?」
「そうだよねぇ…」
「そうね」
「正直羨ましいかな」
こんな感じで、初詣のイベントをこなしていった。
冬休みが終わると八幡達は、高校受験のためだけに学校のために学校に来るだけだ。
雅史、緑子、七海、光輝、雫、香織は、6人共に海浜総合高校に受験をすることを決めている。総武中学からは、大体が海浜総合高校へ進学する。その他の人間達も海浜総合高校の受験をする。
八幡も海浜総合高校に入学願書を出しているため、海浜総合高校の受験となる。
そんな中、担任の中村先生に呼ばれた。中村先生は、生徒にフレンドリーで気さくに相談にのってくれる。
「先生、俺は海浜総合高校には行きません」
「は、八幡、それは本当か!?」
「はい、綾音が亡くなってからずっと考えてました。綾音と共に海浜総合高校へ行く事を決めてましたが、彼女のいない海浜総合高校は…辛いです」
「八幡、…お前は、学年1位で海浜総合高校からもお前は来ると思われているんだぞ?」
「学年1位…それは学年1位だった綾音がいなくなって取った成績です。俺は万年2位の男ですよ」
「はぁ~なんでお前は、そうやって自分を卑下する?」
「俺は、そんなに凄いわけじゃないですよ。凄いのは雅史や光輝みたいなヤツを言うんです」
「自信を持て、八幡!お前は自分に対する自信が無い!ちゃんと胸を張れ!」
「自信って…俺には自信なんか…」
「お前は、学校一の美少女だった雪柳綾音の彼氏だったろ?その時誰か反対するヤツがいたか?」
「………!!」
綾音からのサプライズ告白(歌に載せた告白)を受けて八幡が承諾した時、体育館にいた人間は、皆が拍手し祝福したのだ。総武中学での八幡の評価は高いものだったのだった。
「わかったか、八幡…」
「反対する人間はいませんでした」
「…そうだろ?全くお前は、謙遜の固まりか?学校でのお前の評価を聞いたことはないか?」
「いえ」
中村先生の話だと、学校の男子はもちろん女子達にも人気は上がっていると。文化祭の時にかなり株を上げたとも言われた。それだけではなく、彼女のために身を呈して看病し最期まで看取ったことも結婚式までやってウェディングドレスまで着せてあげたことで、女子の人気が高まっているとも言われた。
「…先生、俺が大人気って嘘ですよね?」
「マジだ。本当だとも」
「……目が死んだような俺がですか?雅史や光輝の間違いなのでは?」
「…あのな、さっきも言っただろう?本当に惚れるってのは、外見じゃないだろ?お前は、綾音を外見で惚れたのか?」
「ち、違います!」
八幡は全否定をする。決して綾音を外見だけで惚れたわけではない。彼女の人間性に惚れていったのだから。
「だったら、八幡、お前もお前という人間性や人間味に惚れてる女子がいるってことだ。わかったか?」
「……」
「せっかく、願書を出したんだ。海浜総合高校の受験してみろ」
「…わかりました。ただ受かるかはわかりませんが」
「別に気負う必要はない。気楽にいけ」
八幡は、中村先生に背中を押される形で海浜総合高校の受験することにした。
背中を押した中村先生にもわかったのだ、八幡が必死に綾音の死を乗り越えようとしていることを。
八幡が海浜総合高校に合格するかは今の時点はわからないが。
八幡は、雅史達と海浜総合高校を受験をすることになった。
そんな中の2月14日の朝、八幡はいつものように学校に行く準備をやっていると、妹の小町と母親からバレンタインのチョコレートをもらう。
「はい、八幡、バレンタインデーのチョコレートよ」
「今日ってバレンタインデーだっけ?」
八幡は、カレンダーを見ながら頬をかきながら言った。
「お兄ちゃん!バレンタインデーの日だよ。小町ね、お兄ちゃんのために手作りで作ってみたよ。これってお兄ちゃん的にポイント高いよね?」
「……ま、まあ、ありがとう。つーか、バレンタインデーってことすら忘れてた…」
昨日、一昨日、クラスの女子達、学校の女子達がそわそわしていたのは、八幡も感じていた。
だが八幡はそんなことを気にしてはいなかった。本当に貰いたい人間から貰えないからである。
「お兄ちゃん、しっかりしてよ。今日はバレンタインデーだよ~」
「そうだな……。綾音から貰えない…からな」
「……八幡!しっかりしなさい!」
八幡は母親にカツを入れられる。
「綾音ちゃんは、あんたの今の姿を見たらがっかりするわよ!あんたが立派に成長していくのを楽しみにして見てるだろうしね!」
「そ、それは……」
「とにかく、学校へ行きなさい!」
母親と妹の小町のチョコレートをもらい学校へ行くことにした。
学校へ向かう途中の通り道。いつものと変わりない通学路の風景もこの日ばかりは違って見えた。
バレンタインデー
バレンタインデーの雰囲気が変わっただけではあるが、思春期の男子達にはワクワクや楽しみになるものがある。まあそれでも陽キャラと呼ばれる男子だけかも知れないが。
「……バレンタインデーか、綾音と恋人になるまでは、あまり意識もしなかったイベントだったが…」
そんなことを考えながら学校まで歩いていく。
その後八幡が再び彼女を持つことになるとは、この時彼すらも思っていなかった。
八幡の恋人は、雫かな。2番手に香織と綾音の妹の綾香かな。次回が恋人が決まるので、雫に決まりかな。
雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。
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1ー雪柳綾香
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2ー吹寄制理
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3ー一色いろは