やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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雫編47話です。


55ー47話ー葉山の依頼とは?

ーー奉仕部。

 

結衣の突然の犯人わかっちゃった発言。雪乃はそのまま彼女に聞く。

 

「由比ヶ浜さん、説明してもらえるかしら?」

 

「うん、それってさ、つまりいつも一緒にいるひと達から1人ハブになるってことだよね?4人の中から1人だけ仲間外れができちゃうじゃん。それで外れた人、かなりきついよ」

 

「ごもっともの意見だよな」

 

犯人を特定するにはまず、動機から考えるのが一番手っ取り早い。その行為をすることで、メリットが生まれる人間を見つければおのずと特定ができるってことである。

 

この場合は、ハブれないことに意味がある。葉山達男達は、4人グループで構成されている。従って3人組を作るためには、誰がが外れないといけない。そうなりたくなかったら、誰かかを蹴落とすしか無いのだ。犯人はそう考えたに違いない。

 

「……では、その3人の中に犯人がいると見て間違いないわね」

 

「まあ…そう考えるのが妥当だろうな」

 

「ち、ちょっと待ってくれ!俺はあいつらの中に犯人がいるなんて思いたくはない。それに3人それぞれ悪く言うメールなんだぜ?あいつらは違うんじゃないのか?」

 

「葉山、お前の友達を信用したい気持ちもわからないわけではない。だかな、あえて犯人自身がそれを書き込んでいる可能性もある。疑われないようにな」

 

葉山は八幡の発言に反論できずに唇を噛み締めていた。こんなことは考えてもいなかったのだろう。自分の側に悪意があるなんて、思いもしなかったのだろう。仲良くやっている表で、しかし裏では憎悪が渦巻いていることを。

 

「とりあえず、その人達のことを教えてくれないかしら?」

 

雪乃が葉山に情報提供を求める。すると彼は意を決めたのか顔を上げる。その瞳には信念がこもっている。それは己の親友の疑いを晴らさんがための意思がある。

 

「戸部は、俺や陽介達と同じサッカー部だ。金髪で見た目は悪そうに見えるけど、一番ノリで良いムードメーカーだな。文化祭や体育祭とかでも積極的に動いてくれる。良いヤツだよ。比企谷君もわかるだろ?」

 

「まあな。戸部に関しては、陽介達の話とも一致するしな」

 

「騒ぐだけのお調子者、というところね」

 

「…………」

 

「騒ぐだけのお調子者って、戸部みたいなムードメーカーは大事なキャラだぞ」

 

「比企谷君、貴方に説明を求めていないわ」

 

八幡と葉山は思わず絶句してしまう。

 

「……どうしたの?続けて」

 

「……ああ、次は大和。大和はラグビー部。冷静に人の話を良く聞いてくれる。ゆったりしたマイペースさとその静けさが人を安心できるって言うのかな。寡黙で慎重な性格なんだ。良いヤツだよ」

 

「反応が鈍い上に優柔不断…と」

 

「………」

 

「…おい、雪ノ下…」

 

「……大岡は野球部だ。人懐っこくていつも誰かの味方をしてくれる気の良い性格だ。上下関係にも気を配って礼儀正しいし、良いヤツだよ」

 

「人の顔色窺う風見鶏、ね」

 

「………」

 

「……」

 

いつの間にか葉山と雪乃だけがしゃべっていた。結衣はぽかんと口を開けたままだ。

 

「どの人が犯人でもおかしくはないわね」

 

「で、雪ノ下、ここまで言ったのだから、犯人がわかるんだろうな?」

 

「ええ、わかったわ。あの3人のうちの1人が犯人ね」

 

「3人のうちの1人って…わかって無いじゃないか!」

 

八幡がそう言うと、雪乃は彼を睨めつけながら

 

「まだ推理は組み立て中なの。……ところで比企谷君と由比ヶ浜さん、貴方達はあの3人を見て彼らのことはどう思ってるのかしら?」

 

「え、ど、どう思うって言われても…」

 

「大和と大岡はあまり知らんが、戸部ならわかる。陽介や完二からよく話が出るからな。練習で上手く行かないときに、ちょくちょく相談に乗ってくれてるみたいだし。俺から見てもあいつは悪い男には見えないな」

 

「比企谷君…」

 

「素直に戸部の評価をしたまでだ」

 

「それじゃ、比企谷君、後の2人を調べてもらっても構わないかしら?正式にグループを決めるのは、明後日よね?それまで1日猶予があるわ」

 

「……わかったよ、由比ヶ浜、お前もな」

 

「……ん、うん」

 

八幡に言われて、戸惑いながらも返事をする。誰とでも仲良くなれる由比ヶ浜からすれば、誰かの粗捜しなんかやりたくはないのだろう。人の粗捜しは、自分自身の粗をさらす行為にもなってしまうからだ。コミュニティ内ではわりとリスキーな行為だ。それは雪乃も理解しているようで、申し訳なさそうに目を伏せている。八幡は、やはり結衣にはさせられないと思い

 

「やっぱ由比ヶ浜、お前はいい。俺1人でやるわ。憎まれ役は俺が買う」

 

「……あまり期待しないで待ってるわ」

 

「任せとけ。昔から人を見る目はあるつもりだからよ」

 

「ち、ちょっと!あたしもやるよ!そ、その、ヒッキーに任せてなんておけないし!」

 

結衣は顔を赤くして語尾をもにょらせながらも、次の瞬間には拳をぎゅっと握った。

 

「そ、それに、それにっ!ゆきのんのお願いなら聞かないわけにはいかないしね!」

 

「…そう…」

 

答えたきり、雪乃はそっぽを向く。夕映えのせいか、それとも照れているのかその頬には朱が差している。

 

そんな2人の様子を見ていた葉山は爽やかな素敵スマイルで笑う。

 

「仲良いんだな」

 

「まあな」

 

「比企谷君もだよ」

 

「そうか…」

 

「君は、陽介や完二が言っていたとおりだったよ…僕ではかなわないな」

 

八幡には聞こえない小さな声で葉山がそう呟いた。

 

「葉山、何か言ったか?」

 

「いや、何でもないよ」

 

こうして、八幡と結衣による2人を調べることになった。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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