やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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雫編50話です。


58ー50話ー葉山グループの行方。②

「葉山、お前が俺と組めば、良いだけのことだよ」

 

八幡はそう葉山に言ったのだった。葉山は少し驚きながらも

 

「なるほど、俺が外れれば、あいつらは、3人でグループも組めるというわけか」

 

「そうだ。お前としては不本意だろうが、あいつらの為を思うなら我慢してくれ」

 

「いや、俺としては、君をもっと知る機会だと思っている。だからよろしく、比企谷君」

 

「ああ、まあよろしくな」

 

こうしてチェーンメールの問題は片付いていく。雪乃と結衣は、ポカーンとして成り行きを見ていたのだった。

 

そして翌日のグループ分けの時間がやってきた。

 

教室の黒板には、クラスメイトの名前が羅列されている。それぞれ3名1グループずつに。職場体験ごとに分けられている。

 

前から言い交わしていたであろう隣の席の女子3人がきゃっきゃっと微笑み合って黒板の前まで行き、自分達の名前を書き始めた。

 

八幡は、葉山と組むことを決めているため、あと1人を誰にするか見ていた。ただ葉山は情勢を眺めているのか、戸部、大和、大岡に3人とはグループは組まないと説明をしているようだ。一方の結衣は、三浦、海老名とグループを組みどこに行くか決めているところだ。

 

八幡は、席から動かずスマホをいじっていた。そしてあるサイトを開いてしまう。

 

それは、千葉県の中にある千葉村のサイトであった。それは懐かしくもある八幡の思い出の場所でもある。

 

「千葉村…懐かしいな…綾音がまだ車椅子で外に行けた夏の終わりが見え出した頃…」

 

中学3年の夏休みに八幡のグループは、千葉村に訪れている。

 

ここで何かあったかは、千葉村を訪れた時にされるだろう。

 

八幡は、スマホの中に保存されているみんなで写った写真を見る。

 

「この時は…こんなグループ決め何にも思わずに決めていたな…俺と雅史と陽介…光輝、大輔、康、綾音と緑子と七海、雫や香織とかおりって」

 

彼が昔の思い出に浸っていた時、誰かに身体を揺すられる。

 

「八幡、聞いてる?」

 

「うん?と、戸塚か。どうかしたか?」

 

「あ、あのグループ分け、の話だけど?」

 

「グループ分けか。もう戸塚も決まったんだろ?」

 

戸塚はもう誰かとグループを組んでいるだろうと八幡は思っていた。彼は黒板や回りを見渡す。すでにグループ成立し黒板に名前が3名ずつ書かれている。そしてあの3人の名前が書かれている。そして葉山グループからハブれた2人も。

 

【戸部、大和、大岡】

 

【松野、田中、山本】

 

松野達はともかく、戸部達は出来立ての親友みたいで、初々しくも見えるのだった。そんな様子を見ていたら、葉山に話しかけられる。

 

「比企谷君、約束とおりにグループを組もう」

 

「そうだな。約束だもんな」

 

「おかけで丸く収まった。サンキューな」

 

「俺はただアドバイスを言っただけだ。後は葉山、お前の才だよ」

 

「そんなことないって。ああ言ってくれなきゃ多分まだ揉めてただろうし…」

 

「……まあ、それはお前と一緒にいたいから」

 

揉める原因は、葉山と一緒にいたいからである。だから揉める原因を取り除けばいいだけである。

 

揉める原因→葉山

 

だから葉山隼人を取り除けば、争うものが無くなる。

 

「俺、今までみんなが仲良くやれれば良いと思ってたけどさ、俺のせいで揉めることもあるんだな」

 

「それは人気ものの宿命ってヤツだな。なあ、葉山」

 

「君ほどではないと思うよ。総武中の色男には敵わないよ」

 

「は、葉山…それは言わない!」

 

「……それにあいつらに、3人とは組まないって言ったら驚いていたけどな。これをきっかけにあいつらが本当の親友になれれば、良いって思うよ」

 

「そうだな」

 

「改めてよろしく、比企谷」

 

「ああ、よろしくな、葉山」

 

葉山と八幡が仲良くしゃべっていると、頬を膨らました戸塚がいる。

 

「八幡、僕は?」

 

「戸塚は、誰かと行くの決めてんじゃ?」

 

「だからっ!」

 

そう勢い込んでから八幡のブレザーの袖口を掴んだ。

 

「……最初から八幡と行くって決めてたの!」

 

「それじゃあ、3人グループの成立だな。黒板に名前を書きに行こうか。比企谷、場所はどこにする?」

 

「お前に任せるさ、葉山」

 

八幡が葉山にそう言うと戸塚も頷いた。

 

葉山は、黒板に八幡達の名前を書き始めた。

 

【葉山、戸塚、比企谷】

 

そして行きたい職場の場所を書き込む。すると周りの連中が

 

「あ、あーし、隼人と同じ場所にするわ」

 

「うそ、葉山君そこに行くの?あ、うちも変える変える」

 

「あたしもそこにしようかなー」

 

「隼人ぱないわ。超ぱないわ」

 

クラスの連中が一斉に葉山の回りに集まる。そしてあれよあれよという間に皆が葉山と同じ職場を選び、黒板の名前の場所を書き換え出した。

 

書き加えられていく名前に埋もれて、いつの間にか八幡の名前が消えている。八幡は黒板の有様をスマホのカメラで撮った。

 

「このクラスでの存在はこんなものだよな…」

 

八幡は、スマホの中の写真を見ながら総武中の時の姿と今の姿を見比べていたのだった。

 

こうして職場体験のグループ分けによるチェーンメールの件は解決したのだった。




今回は昼投稿です。朝投稿に間に合わなかったからですが。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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