やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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雫編51話です。


59ー51話ー小町との一時。

チェーンメール、葉山グループの問題が解決した。正式には解決した訳ではない。だが依頼者の葉山が良しとしたのだからよしとするしかないだろう。

 

中間テストの日は刻刻と近づいてきているのだ。

 

夜遅くまで勉強していた八幡は、台所までやって来て、MAXコーヒーを飲み干す。

 

「勉強したあとの糖分たっぷりのMAXコーヒーは格別だな」

 

綾音の死からしばらくは飲めなくなったMAXコーヒー。MAXコーヒーの缶を持つだけで震えや嫌な汗が出ていたのだ。

 

雫と付き合いだして少しずつMAXコーヒーを飲めるようになった。震えや嫌な汗が出る中ずっと雫と一緒に飲めるまで回復したのだ。今ではそんな症状は出ない。

 

ふとリビングに視線を移した八幡は、リビングのソファーで、妹の小町が寝ていることに気がつく。

 

「…小町、お前も中間テストが近いんじゃなかったか?ずいぶんと余裕があるみたいだな」

 

ソファーで大胆に寝ている小町は、腹を出して寝ている。白い肌は、すぅすぅという寝息に合わせて規則正しく波打ち、その度に可愛いへそが動く。彼女が身動ぎすると、勝手にきたのであろう、だるだるに伸びきった八幡のTシャツかからブラジャーが覗いて見えた。小町が丸まってるせいで気づかなかったがパンツ姿で寝ている。

 

「小町、そんな格好で寝てたら風邪引くぞ」

 

八幡は手元にあったバスタオルをかけてやる。

 

「まあ、小町も元気に育ってくれたよな」

 

八幡は過去を思い出していた。小町も綾音の事を本当の姉のようになついていたことを思い出す。

 

「小町も綾音になついていたよな…綾音お姉ちゃんって」

 

八幡が独り言を言っていると、バサッと小町が跳ね起きた。

 

まず八幡を見つめて2秒静止。次にシャッとカーテンを開けて3秒静止。そしてくわっと目を見開き時計を見て5秒静止。都合10秒かけて現状を理解する。それからすうっと大きく息を吸うと、馬鹿でかい叫び声を上げた。

 

「しまった!寝すぎたぁっ!1時間だけ寝るつもりが、5時間寝てたぁっ!」

 

「まあ、確かにあるわな」

 

「うーん、綾香と一緒に勉強していた気が…」

 

「綾香なら自分の部屋で勉強してたぞ」

 

「ぐぬぬ、綾香…薄情な…」

 

「綾香は関係ないだろ、というか小町、なんで俺のTシャツを着てるんだよ?」

 

「ん、ああ、これ。寝巻にちょうど良いんだよ。ちょうどワンピースっぽくない?」

 

そう言いながら小町は、ビローンとTシャツの襟元を引っ張る。

 

「…はぁ~わかったからやるよ、それ」

 

「おお、サンクス。じゃあ、小町も何か下着をあげるよ」

 

「いらんわ」

 

「そ、即答!」

 

「あのな、妹の下着を何故欲しがらねばならないんだよ」

 

「じゃあ、雫さんの下着で」

 

「……!!馬鹿を言ってないで、寝るか何か飲んでから寝ろ」

 

「あ、なるほど。やはり小町の下着には興味なくても彼女の雫さんの下着には興味はあるんだね~」

 

そう言って小町は、キッチンへ向かい牛乳を温め始めた。

 

「話は変わるけど、お兄ちゃん、まだ勉強してたの?」

 

「まあな。中間テストも目の前に迫ってるし、お前や綾香の勉強を教えてたからな。自分の時間が取れてなかったから」

 

「なんか、悪いね…勉強見てもらって…」

 

「別に構わないさ。お前や綾香を教えることで、俺自身の復習にもなるからな」

 

「ありがとう、お兄ちゃん。それじゃあ、お言葉に甘えて、今から勉強を見てもらうかな」

 

「今からか?」

 

「うん、そだよ」

 

「……仕方ないな。わかった、あと少しだけだぞ」

 

「わかってるよ」

 

ミルクを飲み干した小町は、自分の勉強道具を持ってきて、勉強を教えてもらうことにした。

 

小町に日本史を教えつつ、自分の勉強も続ける。そしてとあることを聞いてくる。

 

「綾音お姉ちゃんも真面目だったけど、お兄ちゃんも真面目だよね」

 

「真面目が悪いのか?」

 

「ううん、そうは言ってないよ。世の中には色んな姉や兄がいるんだな~って。小町が通う塾の友達はね、お姉さんが最近不良化したんだって。夜とか全然帰って来ないらしいよ」

 

「夜に全然帰ってこないのは、問題だよな」

 

「でもね、でもね、お姉さんは、総武高に通ってて超真面目さんだったんだって。何があったんだろうねー」

 

「総武高校に通う超真面目のお姉さんね……」

 

八幡は、日本史を教えているのだが、当の小町は、塾でのことをずっと話している。

 

「まあ、その子のお家のことだから何とも言えないけれど。最近仲良くなって相談されたんだけどさー。あ、その子、川崎大志君っていってね、4月から塾に通い始めたんだけど」

 

八幡は、小町にそう言われて、あのときの勉強会を思い出す。緑子、七海、かおりに勉強を教えていたあの時、小町は男を連れていたことを思い出した。

 

「大志君って…彼氏か?」

 

「彼氏…?違うよ、お兄ちゃん。塾のお友達だよ」

 

「隠さなくてもいいぞ。お兄ちゃんは、小町に彼氏が出来ようが、味方だぞ」

 

「だから、男友達ってあって彼氏じゃないから、お兄ちゃん!」

 

そんな会話をしながら、八幡と小町は勉強するのであった。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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