やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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雫編54話です。


62ー54ー川崎沙希更生プロジェクト。

こうして、川崎沙希更正プロジェクトは開始されるのである。翌日の放課後から奉仕部にてすでに始まっているのだ。雪乃が難しそうな本を持って待っていたのだ。

 

「では、始めましょうか」

 

この言葉に八幡、結衣は頷く。そしてゲスト参戦の戸塚も頷いた。

 

「済まないな、戸塚。お前まで巻き込んだ感じになったみたいだから」

 

「ううん、いいよ。僕も話を聞いちゃったし。それに八幡達がどんなことするか興味あるし。お邪魔じゃなかったから、付き合いたい、な」

 

「別に邪魔ではないから、付き合ってほしいものだよ」

 

八幡はそう言った。そしてみんなで校舎内の様子を見たが、やはり試験前ということもあり、その上部活動停止期間であるため、生徒が残っているのはごくわずか。残っている生徒がいるのは、図書室で勉強している生徒ぐらいか。

 

後は、少々問題を抱えてる生徒が教師に説教されてるくらいである。もちろん川崎沙希は、生活指導の教師に怒られている。

 

1ヶ月に5回遅刻以上すれば、もれなく生活指導行きになってしまうのだ。ちなみに2年生の生活指導は、平塚先生である。

 

「少し考えたのだけど、一番良いのは、川崎さん自身が自分の問題を解決することだと思うの。誰かが強制的に何かをするより、自分の力で立ち直った方がリスクも少ないし、リバウンドもほとんどないわ」

 

「確かに雪ノ下の言うとおりだろう。自分のことは自分で解決するのが一番だろうからな」

 

こういう問題に他人がおいそれと踏み込んでいいものかなとも思われる。下手すれば今以上にどうにもならないことにもなりうる。

 

「で、具体的にはどうする?」

 

「アニマルセラピーって知ってる?」

 

アニマルセラピーとは、簡潔に言えば動物と触れあうことで、その人のストレスを軽減させたり、情緒面で好作用を引き出したりという一種の精神的治療法の1つである。雪乃が結衣に説明をしている。

 

このやり方は、正しい方法であろう。川崎沙希は、不真面目ではなく真面目な人間だったようだから。

 

「で、アニマルはどうから連れてくるんだ?」

 

「それなのだけど、誰か猫を飼ってないかしら?」

 

「猫なら飼ってるが?」

 

「あら、そうなの?」

 

「なんだよ、その意外そうな表情は?」

 

「別に…。貴方の家の猫でも構わないわ」

 

八幡は、スマホを取り出し小町に連絡する。もちろん自分達が飼っている猫、カマクラを連れてきてほしいと。すぐに小町は承諾した。

 

連絡して20分が経った頃、キャリーケースを片手にやってきた。

 

「わざわざ持ってきてくれて、ありがとうね」

 

「いえいえ。お兄ちゃんの頼みですから」

 

「わー可愛いね」

 

そう言って戸塚は、カマクラを撫で回す。なすがままのカマクラを見るのも久しぶりである。

 

「で、カマクラをどうするんだ?」

 

「ダンボール箱に入れて、川崎さんの前に置いておくわ。川崎さんの心が動かされれば、きっと拾うはず」

 

「……強面の番長が、可愛い猫を撫でてる…ああいうヤツか」

 

八幡は、雪乃の頭の中は、一昔前の考えと思ってしまった。

 

 

こうして、川崎に対してのアニマルセラピー作戦が開始されることになった。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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