やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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雫編57話です。


65ー57話ー夏休みに向かって。

 

川崎沙希更生プロジェクトは、無事に川崎姉弟を仲直りさせることができたのだった。

 

家族がすれ違い、勘違いから仲違いなんかみたくない八幡や小町や綾香であった。

 

雪乃や結衣は、兄弟、姉弟、兄妹とはあんなものなのかと話してきたので八幡は

 

「きょうだいだっていろんな形があるだろうし色々いるだろうし」

 

「一人っ子のあたしはわかんないかも〜ただ、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいたらあんな感じなのかな」

 

結衣はそう言った。それに対して雪乃が

 

「由比ヶ浜さん、お姉ちゃんがみんな川崎さんみたいな人ではないわ」

 

「そうなの!?」

 

「由比ヶ浜、お前…そんなわけ無いだろう。みんな川崎みたいだったらある意味すげーだろ…」

 

そんな会話をしながら自宅へ帰ることに。学校に早く登校するにしても制服ではないし早すぎる。

 

朝ご飯は、マクドナルド〇〇店で済ませてからそそくさと自宅へ帰る八幡達であった。

 

雪乃と結衣に帰る途中、綾香の事を聞かれた八幡は

 

「…綾香は、俺と小町の幼なじみだ」

 

「幼なじみって、貴方に幼なじみの妹がいるなんてね」

 

「悪いか、雪ノ下?」

 

「なんですか、雪ノ下先輩?八幡お兄ちゃんの事を悪く言うのやめてもらえますか?」

 

「私は、別に悪くは言ってはないけれど…貴女の受け取り方がおかしいのではないかしら」

 

「へぇ~」

 

雪乃と綾香がバチバチとやり始めたので、結衣と八幡で2人をおさえた。吹寄も小町も仲に入り何とかおさえようとしている。

 

「綾香、雪ノ下はああ言い方しかできないから気にするな」

 

「でも…」

 

八幡はそう言って綾香を大人しくさせた。雪乃も綾香も不満げではあったが、朝早いこともあり、ここにて解散して2時間後に再び学校へ登校することになる。

 

 

 

川崎沙希更生プロジェクトが終わって、中間テスト、学校のインターシップも終わり、あとは夏休みへ加速していくだけになったある日、平塚春雪は屋上に来ていた。

 

「ふぅ~随分暑くなってきたな」

 

休み時間は屋上の給水塔の上で寝るのは最高だと春雪は思っている。誰にも邪魔されずに眠れるからだ。叔母である平塚先生により、奉仕部の人間達が関わって来るようになったのだ。正式には奉仕部ではない戸塚や材木座、陽介が良く声をかけてくるように。

 

「戸塚、こんな俺にテニス部に入部してくれないかと勧誘してきたが…」

 

春雪は、カッターシャツの左腕の袖を捲り上げる。左腕の真ん中当たりに大きな傷が遺っている。春雪は左利きであり、元々は中学時代ではテニス部のエース候補とまで言われていた。だが同じテニス部の候補生の1人に大怪我を負わされ、テニスを出来る身体では無くなった。

 

「門倉勝也…テメェはそうまでしてまで、テニスで勝ちたいのかよ…」

 

門倉勝也、春雪と同学年で中学時代のテニス部のエース候補であった。容姿は葉山を悪そうにした感じ。

 

前に說明したとおり、通っていた中学は、総武東中学である。春雪は中学時代までは、千葉県選抜、関東選抜に入るくらいにテニスは上手かったのだ。

 

門倉は、春雪がテニス部のエースに決まりかけていた時、テニス部の仲間とともにあることをしたのだ。女子テニス部のエースのラケットを春雪のロッカーに隠したのだ。

 

女子テニス部ラケット盗難事件、学校内部ではそう言われていた。

 

女子テニス部のエースのラケットが盗まれた事は、すぐに問題となり、すぐに犯人は特定される。

 

門倉は、女子テニス部に忍び込む春雪を見たと証言。春雪自身は、無実を訴えるが、彼のロッカーからラケットが見つかる。

 

学校側は、春雪の仕業と断定、女子テニス部のエースから警察だたにはと言ったため、春雪を停学処分としたのだ。

 

もちろん春雪の犯行じゃないという声もあったが、門倉が春雪の犯行だと言いふらしていたので立ち消えに。

 

テニス部からは、除籍処分、エース候補剥奪。クラスメイトからは、白い目で見られる。

 

家でも冷たい視線で見られる。酷い扱いから更に酷い扱いに。

 

そして誰からも相手にされなかった春雪に対して門倉と門倉の仲間達は、利き手の左腕を二度とテニスが出来ないように大怪我を負わせた。

 

学校側は、春雪が事故にあったと報告しただけだった。

 

卒業までずっと耐えるしか無かった。姉である雪子には言わなかった。言えば必ず心配されるからだ。

 

だから知り合いがいるような高校には行きたくなかったから総武高校を受けた。まさか叔母の平塚静がいるとは思わなかった。叔母はどこかの高校教師をしているのは、分かってはいたが総武高校とは春雪も思っていなかった。それでも自分の両親よりは、平塚静先生の方がよほどマシだと思っている。春雪自身が自殺をやろうとした時に本気で怒ってくれたからだ。

 

「まあ、学校の方が自宅よりも幾分もマシだ」

 

平塚春雪の自宅で彼自身の居場所なんかないのだ。両親や妹から罵声を浴びさせられるのが日常なのだから。

 

「雪子姉さんがいた時は、俺を庇ってくれたけど…」

 

雪子は、高校卒業後、大学進学のために家を出た。それから春雪の居場所は本当に家から無くなった。

 

「戸塚の話では、門倉が高校の千葉選抜の候補の1人に選ばれるって言ってたな…」

 

春雪は、考えるだけ腹が立ってくる。当時付きあっていた彼女まで奪った。いや春雪の言うことより門倉の言う事を信用した彼女。今となってはどうでも良いことだ。

 

「あの時よりかは強くなった」

 

春雪はそっと拳を作った。ちなみに一人称が僕から俺に変わってたのは、優しく大人しい子、春雪を捨て、強くなるために俺に一人称を変えたのだ。

 

春雪が空を眺めていたら、屋上の端の方で3〜4人の女子生徒達が1人の女子生徒を取り囲んでいた。

 




先週はすいませんでした。風邪を引いてしまい投稿することができませんでした。

今回から春雪の話ですね。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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