やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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雫編67話です、


75ー67話ーカレーライス。

キャンプの定番といえばカレーだ。

 

昔から子供達に愛されてきたカレーだが、昔はじっくりとカレーを作っていたのだが、今はレトルトカレーが主流になっている。

 

とあるサイトのデータだが、カレーのルーの消費量の都道府県ランキングがある。

 

カレーのルーの消費量の日本一都道府県は、1位ー新潟県。2位ー山形県、3位ー埼玉県。

 

ちなみに千葉県は38位。

 

今晩の夕食はキャンプの定番、カレーだ。

 

千葉村のカレーは、もちろん飯盒炊爨に野外調理である。

 

飯盒炊爨で食べるカレーはなぜかうまいのである。おそらくその場の空気がカレーを美味しくさせるのだうが。それだけではなく、仲の良い友達とワイワイとお喋りして食べるのもあるだろう。

 

まず八幡達は、小学生たちにお手本として炭に火をつけるところから始める。

 

デモンストレーションとして、平塚先生が教師達用の火をつけることになっている。

 

「まず最初に私が手本を見せよう」

 

言うが早いか、平塚先生が炭を積み上げる。その下には着火剤とくしゃくしゃにした新聞紙が置いてあった。着火剤に火をつけると新聞紙が燃え上がる。

 

その炎を隅に写そうと、しばらく団扇で適当に煽っていたかと思うと、まだるっこしくなったらしく、いきなりサラダ油をぶっかけた。

 

たちまち火柱が上がる。

 

危険だから真似してはいけない。

 

慣性との悲鳴ともつかない。声が沸き起こる。だが、平塚先生は動じることもなく、どころか口にタバコを加え、ニヒルの笑みを浮かべた。

 

顔を離し、すぱーと一息吐いた。

 

「ざっとこんなところだな」

 

「いやいやいや、平塚先生、危ないでしょ!」

 

「そうか?これでも大学時代にはよくサークルでバーベキューをしたものさ、私が火をつけてやる間、カップル達がいちゃこらいちゃこら。……気分が悪くなった」

 

「男子は火の準備、女子は食材を取りに来たまえ」

 

言いながら女子達を引き連れて行ってしまった。ここで引き離すのは何か過去の恨みが入ってませんか?大丈夫ですか?と八幡は思ってしまった。

 

残された八幡、陽介、完二、葉山、戸部、戸塚と山本先輩の7人。

 

「じゃあ準備をするか」

 

「そうだな、葉山」

 

「八幡先輩、葉山先輩、手伝うッス」

 

八幡と葉山、完二は軍手をキュッとはめると炭を積み、戸塚と陽介は着火剤と新聞紙を用意する。

 

山本先輩はそれらの監督としている。

 

準備自体はサクサク進んでしまい、あと残されてる過程は延々と団扇で仰げ続けるという単純労働だけだ。

 

八幡達は団扇で、うなぎの蒲焼でよくやっているようにパタパタと風を送り込む。

 

「熱そうだね…」

 

戸塚が八幡を気遣うように声をかけてきた。

 

「まあな」

 

千葉村、いかに高原いえど、真夏。火のすぐ傍で動いていれば汗はだんだんと流れてくる。

 

「何か飲み物を取ってくるよ。みんなの分も」

 

そう言って戸塚からその場を離れると、【みんなの分なら俺も手伝うと】陽介がついていく。

 

どうやらジュネス自体が、小学生達の林間学校に協力してるらしいのだ。

 

その後に戸部が

 

「陽介も行くなら俺も手伝うわ!」

 

そう言って戸塚、陽介の後ろを歩いていく。

 

そして、この場に八幡と完二と葉山の3人になる。

 

「……」

 

パタパタ

 

「……」

 

パタパタ

 

「……」

 

パタパタ

 

3人はひたすら団扇で扇ぎ続ける。真っ黒だった。墨が徐々に赤身を帯びていくのを見ていると、だんだんと楽しい気分になってくる。

 

ただ暑さ熱さのせいで汗が頭から流れてくる汗が目に入る。軍手で拭おうとすると顔を上げると、八幡は葉山の目があった。

 

目が合ったということは、つまり八幡を見ていたわけであり、ここに海老名が居れば危なかっただろう。

 

BL愛のオンパレードになってしまう。

 

「なんだ、葉山?」

 

「い、いや、なんでもないよ」

 

八幡が聞くと葉山はぐらかすように言う。

 

「……」

 

手は休めず、ジト目で葉山を見る八幡。すると葉山は誤魔化すようにまたその言葉を口にした。

 

「いや、本当になんでもないんだって」

 

「なんでもないわけないだろ?俺はなんでもないとか言ってたヤツがなんでも無かったヤツはいなかった…」

 

過去になんでもないと八幡に言った人物、綾音を筆頭に緑子に七海、陽介に完二…他にそう言ってきた人物を救ってきた。

 

「…比企谷君は…完二とも仲が良いけど、普通なら仲良くならないような気もするけど」

 

「葉山先輩…まあ普通そう見えるッスよね…これには八幡先輩と色々とあるんッスよ」

 

「そうだな、色々とあったからな」

 

八幡は火を見ながらそう言う。完二と元々から仲が良かったわけではない。

 

暴走族を潰して回るような、尖った人間であった。

 

動機も母親のためであった。

 

潰し回っていた完二だったが、暴走族の連合軍により完二は追い詰められる。

 

追い詰められたところに八幡が現れ助けられた。そんな2人を気に入った総武天誅組の総長の山中鹿之介が彼ら側に付いて決着がついたのだ。

 

「あの時から八幡先輩の背中は俺が守るって決めたッスから」

 

「そうだったのか…そんな事が…」

 

「あったな」

 

「それが比企谷君と完二との絆ってとか」

 

葉山は、八幡と完二の友情は本物で強固なものだと改めて感じとる。そして改めて羨ましくも思ったのだった。

 

自分の友情は薄く平べったいが、八幡の友情は固く深いと。

 

その後に戸塚や陽介や戸部が飲み物を持ってやって来た。

 

「なんだ、3人共なんか悟ったような表情をしてるんだ?」

 

「陽介、悟った表情ってなんだよ?」

 

「隼人君もだべ」

 

「俺もかい?」

 

「何の話してたの、八幡?」

 

「戸塚…いや、俺と完二の昔話を葉山に話してたのさ」

 

「八幡、隼人に話したのか?」

 

「まあな」

 

「八幡と巽君の昔話?」

 

「ヒキタニ君と完二の昔話、聞きたいだべ」

 

「そ、そんなに人様に話すようなものじゃないって」

 

八幡は苦笑しながら戸塚と戸部を話をそらす。戸部は葉山に、戸塚は陽介や完二に聞こうとしたが、八幡自身がしないから彼らも話すことは無かった。

 

葉山と完二から八幡は少し休憩したらどうかと言われ、休憩をすることに。

 

八幡は陽の当たるベンチに腰かけてお茶を飲み、風の音や鳥のさえずりを聞きながら休憩していた。

 

そこへ女子達が戻ってくる。

 

すっかり準備の整った炭火を見て、三浦達が感動の叫びをあげる。

 

「隼人すごーい♪」

 

「あ、ほんとだ。隼人くんアウトドア似合うね」

 

三浦の視線が八幡を向く。

 

「なんで、ヒキタニはサボってんの?」

 

「あァ!三浦先輩、八幡先輩に俺と葉山先輩が休憩をしてくれって頼んだだよ!」

 

「完二が言ってるとおりさ、優美子。比企谷君が大体やってくれたんだよ」

 

しかし葉山のフォローで三浦と海老名の中で葉山の株が上がってるだけだろう。

 

しかし結衣や吹寄、雪乃、陽介の彼女の上条も、戸部や陽介も八幡が頑張っていたことは認めている。特に陽介と完二は、中学時代も含めて。

 

八幡もそういう準備をしながら綾音達とキャンプした頃を思い出していたのだった。

 

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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