やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク 作:龍造寺
次の日朝ご飯を食べた後は、八幡達は小学生達が夜にやるキャンプファイヤーの準備をしている。その前には肝試しもある。
キャンプファイヤーも中々のイベントではある。男女がキャンプファイヤーの周りで踊るのだが、ぼっちが好きな人間にしたら辛いイベントだろう。もちろん鶴見留美にとっても。
キャンプファイヤー等の準備が終わると、八幡達は自由時間になる。
自由時間、陽介達は河原の方へ行き、葉山は自分の部屋へ戻っていく。山本先輩は陽介達と一緒に河原に行く。雪乃達も河原の方へ行っている。
八幡は河原の方ではなく、旅館のロビーのテレビの前に来てソファーに座った。
今映ってるテレビは、お笑いの再放送である。別にテレビを視聴するつもりではなくバスケの試合を観るためだ。
海浜総合高校の試合状況を観る。やはり民法じゃないところはやってる。
ただ、八幡が気になるものではない。
卓球とラクビーである。
「…なんでやねん、ならネットはどうだ?」
スマホを取り出して、ネットの方を見てみる。
「海浜総合高校女子バスケ部は?」
本当は雫の応援に行きたかったが、試合会場が関東圏ではなかったから行けなかった。
「結局、試合はどうなってるんだ?」
八幡はスコアを見てみる。海浜が10点リードで2回戦突破していた。
「勝ったか…良かったぜ」
八幡がそんなことを言った後に、雫本人から電話が掛かってきた。すぐに彼は電話に出る。
「もしもし、八幡?」
「八幡だよ、雫、試合勝ったんだな」
「何とか勝ったよ」
「何とかネットで勝った事が分かったけどな」
「ところで、八幡は自宅でいるの?」
「いいや、今は奉仕部の合宿で群馬県の千葉村にいる」
「奉仕部の合宿!?千葉村に?貴方、雪ノ下さん達と!?」
電話の向こうから何やら動揺した雫がテンパった感じにしている。
「雪ノ下や由比ヶ浜だけじゃねーよ。小町や綾香、陽介達男子もいるから!」
「そうなの…」
「そうだよ」
電話の向こうで嫉妬心もある雫であるが、チームメイト達の声でハッとしたようだ。
「3回戦が続けて試合があるからまたね」
「続けてか…大変だろうけど、頑張れよ雫!」
「ええ!」
八幡と雫の会話をそれで終わった。スマホをポケットへしまった彼は、留美の事をどうするか悩んでいた。荒治療でどうなるわけでもないし、話し合いで何とかなるわけでもない。
キャンプファイヤーの前にある肝試しに着目する八幡。肝試しでもグループで行動することはわかっている。夜であるため闇という恐怖感があるため、人間の闇…醜い部分が出てくることも。
留美は1人で、高校生達雪乃達と一緒にいたようだ。留美に小学生の時の事を色々と話していたようだ。
そうやって、時間は過ぎていく。
八幡は、雪乃達に留美を救う方法を話す。それを肝試しでやることを決めたのだ。つまり八幡達が悪役を買って出て、留美の置かれている状況を変えようとするためである。
だが葉山だけは、まだみんなでやればを主張している。
「留美ちゃんがみんなと話すしかない、のかもな。そう言う場所を作ってさ」
「でも、それだと留美ちゃんがみんなに責められちゃうよ」
結衣が目を伏せながら言ったが、葉山はそれでも食い下がる。
「じゃあ、1人ずつ話し合えば」
「同じことだよ。その場ではいい顔しても、裏ではまた始まる。女の子って隼人君が思ってるよりずっと怖いよ?」
「海老名さんというとおりだな。俺も女子の怖さって見たこと…あるからな。男みたいに単純明快だったらどんなに楽だったか…」
「八幡お兄ちゃん…お姉ちゃんの時に悪役を買って出たんだよね」
「まあな、やり方は正しかったとは思えないが…綾音の為に俺は己の信じるモノのためにやっただけ…」
「八幡先輩、俺を助けてくれた時みてぇに綾音先輩を助けたッスか?」
「……相手が女子だったからな。力押しじゃねえな、言葉と多少の力か」
前にも説明したが、綾音も今の留美みたいな時期があった。それを見かねた八幡が女子のグループを潰すためにヒール役を買ってたのだ。当時の担任や生活指導の教師には怒られたが、綾音を守るために全てのアンチ・ヘイトを買って出たのだった。
綾音をイジメていた女子グループは解散。みなバラバラと散ったのだった。
再び八幡は、そんなことに遭遇してしまった。何とか解決方法見出してそれを実行に移すだけ。
肝試しというイベントで。
しかし八幡達が考える、留美の置かれている状況をいかに壊すのか。葉山も賛成したのだ。あくまでもみんなが良い方向に向かうことを信じて。
八幡達は肝試しで脅かす方に回り、小学生達のイベントで参加した。
しかしイベント中に不意にアクシデントが発生するものだ。
それは八幡達が想像していたこととは違うモノが起きる。それは留美が崖に咲いていた花をカメラに納めようとして、足を踏み外し川へ落ちた。
留美のいるグループの子たちから知らせが入った。いくら無視していても留美が川へ落ちたことまでを無視は出来ないと思ったのだろう。罪の意識はまだ残っていたのだ。
知らせを聞いた八幡は、すぐに落ちたときに来て、川の方を調べる。すると留美が川の岩にしがみついているのを発見する。
八幡は躊躇いもせずに川へ飛び込み留美を助け出す。
もう肝試しどこではなくなった。
留美は一応は救急車で病院へ運ばれ、彼女のグループは教職員に事情聴取をされ、自分達のグループが留美を無視していた事を暴露。
色々と大変な事になってしまった。
八幡達が考えていた末路ではない。
八幡達が考えていた留美の置かれている状況を壊すことには成功した。
意味合いはかなり違うことになった。
八幡達にとってもほろ苦い事になってしまった。
こうして、八幡達の夏休みも終わりに向かっていき、2学期が始まるのである。
留美の件で難はあったが、八幡達なら困難を何とか突破できるだろう。
八幡達の未来は明るく光り続けて行くだろう。
雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。
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1ー雪柳綾香
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2ー吹寄制理
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3ー一色いろは