やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

88 / 107
香織編8話です。


19ー8話ー夏休みの出来事。①

ーー海の家。

 

八幡と陽介と雪奈は、世間話をやりながら昼ごはんを食べている。昼間ということもあり、温度もかなり上がっている。スタッフも熱中症対策を取っており、もちろん八幡達も飲んでいる。

 

「そうか…八幡の新しい彼女って白崎さんだったのか…。綾音ちゃんや八重樫とトップ争いの女子を…」

 

「まあ…そうだよな…。周りから見れば、俺はムカつく男だよな…」

 

「別にそうは思わないけどな」

 

「比企谷君って彼女がいるんですね」

 

「はい、我ながら凄いと思いますよ」

 

「花村君はいるんですか?」

 

雪奈の問いに陽介は、視線を逸らしながらも

 

「まあ…付き合って、1年になる彼女はいるかな……。今現在遠距離恋愛中なんだけど」

 

「遠距離恋愛…陽介がな。その遠距離恋愛の彼女はどこにいるんだ?」

 

「千葉だよ、学校は総武高校に通ってる」

 

「総武高校!?」

 

八幡は、びっくりして声をあげる。雪奈もそれにびっくりしてしまう。

 

「八幡がびっくりしてるんだ?」

 

「俺、総武高校に通ってるからさ、もしかすると陽介の彼女にも会ってたりするかと思って……」

 

「八幡って海浜に行くんじゃなかったのか?」

 

「海浜に行くつもりだったけど、総武高校に変えたさ。尊敬する人物が通った高校でもあるし」

 

「なるほどな」

 

陽介がスマホの写真を八幡に見せる。金髪ロング(容姿はとあるの食蜂操祈の感じ)の女の子である。

 

「この金髪の女の子が、俺の彼女で、上条美紗希って言うんだ」

 

「上条美紗希……わからん。少なくとも俺とは、会ってないな…同じ1年なんだよな?」

 

「同じ1年だ」

 

「彼女さん、綺麗な方ですね」

 

そんな話をしながら盛り上がっていく。海の家の休憩の時間は過ぎていく。

 

「しかし、お前も俺もだけど、海のデートは、今年は無いな…」

 

「バカ、こんな野獣の巣窟に香織を連れてくるかよ…」

 

「ははっ、八幡は彼女を独占するタイプか?」

 

「ちげーよ、千葉の市民プールとかなら良いが…ここはな…」

 

「確かに俺もみさきちを連れてきたくはないかもな」

 

「どうしてですか?」

 

「まあ…ちょっと問題があるんだよな」

 

陽介はそう言った。そう言った理由がちゃんとあるのだ。それは……。

 

 

由比ガ浜内、海の家の近くの辺りに不良グループがたむろしている場所がある。

 

その不良グループは、1人で来ている女子や連れや家族と離れている女の子を狙ってナンパしているのだ。ナンパだけならば、そこまでの問題にはできないが、人気の無いところに連れ込むという噂もある。だから、警察の見回り、警備員、ライフセーバーの人数を増やしてことにあたっているが、効果は薄いという。

 

「そんなことが…」

 

「その不良グループって地元の人間か?」

 

「そうだな…地元のワルが集まったグループだな」

 

「地元のワルのグループ…か」

 

「とにかく、問題が起きなければ、良いんだが……」

 

陽介の不安が当たらなければ良かったのだが、やはりこういうことは嫌な方に転がる。

 

八幡達の昼休憩が終わって1時間30分が経過した頃に、海の家に不良グループが3人やって来たのだ。不良グループでも普通にしていれば、ただのお客扱いできるのだが、そうも言ってられなかった。

 

彼ら不良グループの3人は、海の家の女性スタッフにちょっかいを出し始めたのだ。八幡と雪奈は、午後は調理側に回っているので、表のことはわからない。陽介達が不良グループに対応していた。

 

「お客様、うちのスタッフ、従業員にちょっかいを出されるのは、困りますので、止めて貰えないでしょうか?」

 

「ちょっかいとか出してないけど?ちょっとボディをタッチしてるだけだろ?」

 

「ああっ!ボディタッチくらい良いじゃないか?」

 

「そっちもそのつもりでいるのだろ?」

 

「そんなわけ無いでしょう!迷惑をかけたこと、謝罪して貰えないでしょうか?」

 

陽介は言葉を選んで、この場を収めようとする。だが不良グループは、謝罪するどころか、陽介を殴り付ける。

 

「ぐほぉ!!」

 

顔を殴り付けられた陽介は、後ろのテーブル席に吹き飛ばされる。

 

「花村君!」

 

陽介が助けに入った女性のバイトが彼の名前を叫んだ。

 

「弱いくせにしゃしゃり出てくるなよ」

 

海の家の騒ぎにオーナーも駆けつけてくる。

 

「お前達、俺の海の家で暴れるとは、いい度胸じゃねーか」

 

「なんだ、オッサン…。オッサンは引っ込んでろ!」

 

不良グループの1人が、オーナーに向かって拳を振り下ろす。しかし不良の攻撃がオーナーに当たることもない。ちゃんとオーナーがその拳を受け止めている。受け止められた不良は、びっくりしている。

 

「どうした?それで終わりか?」

 

「くそっ…このオッサン…」

 

不良グループの2人がオッサンの背後に回ろうとするが、殴られた陽介によって阻止された。

 

「これ以上好き勝手にさせるわけにはいかない!」

 

不良グループの3人組は、オーナーの連絡により、由比ガ浜海岸を警備している警備員に引き渡された。

 

そしてオーナーから、海の家のお客様、従業員、バイトの仲間達にも謝罪をしてくれたのだ。本来なら不良グループ3人組が謝罪をしないといけないのだが。本人達はそんなことをしないのは明白である。

 

 

この日は、それ以降の妨害などはなかった。ただあの連中がこのまま引き下がるわけがないだろうと、警戒の目は緩めなかった。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。