やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク   作:龍造寺

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14話です!


24ー13話ー文化祭に向けて。

午後の授業も形だけで、中身はもう体育祭や文化祭の準備を進める時間に当てられている。

 

もちろん八幡達のクラスも当たり前であり、出し物は喫茶店と決まっており、ウエイトレスは何人とか、ウエイターも何人か、テーブルの配置、メニューはどれだけにするのかと話し合いが行われている。

 

もちろん体育祭の出場種目を決めるのも忘れていない。八幡は無難に100メートル走に決めた。雫もメートル走、かおりは障害走に決まっている。吹寄は真面目に話し合いに参加しない男子達に

 

「遊んでいないで、ちゃんと話し合いに参加しなさい!」

 

「へいへい、参加しますよ、吹寄を怒らせたら、またオデコDXが来るぜ!」

 

「そだな」

 

その4人のグループは、吹寄に言われて大人しくなる。この4人組みは、夏休み前の時にも吹寄にオデコ攻撃をくらっている。だが当の本人達は全く反省はしていないだろう。

 

「あんた達は、返事だけはいいんだから!」

 

吹寄の言ったことに他のクラスメイト達もアハハと笑い出す。男子のクラス委員長の山田も

 

「しずかにしてくれ。余計なことで騒いでいたら、学級委員長の俺達が怒られる」

 

クラス委員長の山田がそう言ったことで、幾分は静かになる。

 

そんな感じで八幡達のクラスは、喫茶店に向けて準備を進めることになったのだった。

 

 

その帰り、香織と帰る途中に土手に総武中の生徒達が文化祭の練習をしている。

 

「あの子達、私達の後輩達だよね」

 

「そうだな、あっちも文化祭の練習でもしてるのか」

 

八幡はその光景を見て、なんだか去年の事を思い出す。自分達もここで練習していた事。がむしゃらになって、文化祭の成功を達成させたこと。すべては病と闘っている綾音とためと。

 

すると総武中の後輩達は、八幡と香織の姿を発見したのか挨拶をしに近づいてくる。

 

「比企谷先輩、白崎先輩、お久しぶりです」

 

「狩野、本当に久しぶりだな」

 

「先輩達の卒業式以来ですよ」

 

彼は狩野孝則。八幡が文化祭実行委員長を務めた時の副委員長を務めてくれた人物である。

 

「そうだな、で、今年はお前が文化祭実行委員長なのか?」

 

「まあ、そう思いますよね…実は今年も副委員長なんですよ」

 

「じゃあ、今年の実行委員長は誰なんだ?」

 

八幡は後輩の顔を思い浮かべてみても狩野以外に思いつかないでいると、2人の背後から話しかけられる。

 

「今年の文化祭実行委員長は、私です」

 

八幡と香織が話しかけられた方を見ると、綾音そっくりな女子生徒が立っていた。

 

「綾音…?」

 

「綾音ちゃん…?」

 

「はぁ…2人して何を言ってるんですか、雪柳綾音の妹の綾香です。というか私を忘れたんですか、❝八幡お兄ちゃん❞?」

 

「あ、綾香か!いやいや、綾香は三つ編みで眼鏡をはめてて…」

 

「綾香ちゃん、イメチェンしたの?」

 

八幡や香織が驚くのも無理はない。以前の彼女は、八幡が言った三つ編みと厚底眼鏡をかけていた、ザ・ガリ勉スタイルだったのだ。今の綾香のスタイルは、眼鏡を外しコンタクトにして、髪も三つ編みではなく、ストレートヘアにして、スカートも短くしている。

 

「イメチェンというか私自身を変えたかったです。気が弱くて暗かった、姉を羨んでいた私を変えたかった。私自身を変える勇気をくれたのは、八幡お兄ちゃんだったんだよ」

 

「うん?そんなことしたっけ?」

 

「私が、綾音お姉ちゃんのようになりたいって言った時、八幡お兄ちゃんはこう言ってくれた。綾香が綾音のようになる必要はないさ。綾音は綾音、綾香は綾香、誰もその人になることはできない。綾香は綾香らしく、綾音に無いものも持ってるんだから、それを磨けば…」

 

八幡は綾香にそう言ったことがある。綾香が綾音と比べられていた事で悩んでいた時がある。その時に元気つけるために八幡は綾香にそう言ったのだったのだ。

 

八幡にとっては何気ない言葉だったかもしれないが、綾香にしては暗闇の中で苦しんでいた時に光を差し込んでくれたのが八幡である。

 

「へぇ~、八幡君って綾香ちゃんにそんな事を言っていたんだね〜」

 

「香織さん?ちょっとその笑顔が…なんだか怖いんですが…」

 

香織はニコニコしながら八幡を見ている。それを見た綾香は香織に対して

 

「香織先輩、私が言われたのは、まだ八幡お兄ちゃんが、お姉ちゃんと付き合ってた時ですから」

 

「そ、そうなの、綾香ちゃん?」

 

「ええ、そうですよ。でも…香織先輩が八幡お兄ちゃんを悲しませるようなことがあるのなら、私は、八幡お兄ちゃんを奪いますから」

 

綾香は、香織にそう言ってニコニコしていて、だが目は笑っていない。八幡はその目を見てゾクッとなる。あの目は綾音もしたことがある。その時にもゾクッとしたことがある。

 

香織を綾香に負けじと

 

「私は八幡君を悲しませることはしないし、綾香ちゃんに渡したりしないわ!」

 

香織と綾香は、ライバル?宣言のようなものをした。八幡や綾香達の文化祭実行委員のみんなは苦笑いをするしかなかった。

 

落ち着きを取り戻したあと、八幡と香織と綾香達は分かれて、2人は帰りの帰途につくのであった。

雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。

  • 1ー雪柳綾香
  • 2ー吹寄制理
  • 3ー一色いろは
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