やはり俺の恋のリベンジは間違ってはいない。リメイク 作:龍造寺
香織と分かれた八幡は自分の席に戻り、遅い昼食を食べ始める。昼食はもちろん弁当である。隣の席の雫が話しかけてくる。
「どうだったの、平塚先生に何か言われた?」
「まあ、なんか放課後に職員室に行かなくてはならなくなった…」
「それって、職員室で作文を書くわけ?」
「作文は書かなくて良いって。その変わり職員室へ来いって言われたんだ」
「平塚先生にまた職員室にねえ…それも香織まで…」
「とにかく、行ってみるしかない」
八幡は、昼飯の弁当を食べながらそう言ったのだった。
八幡は、雫や吹寄に挨拶をすると、職員室を目指す。その途中で香織と合流し職員室へ向かう。
職員室に到着し中へ入ると、平塚先生がすぐにやって来て
「比企谷、白崎来たな。では行くぞ」
「行くってどこにですか?」
「付いてくればわかる」
「香織、付いてくればわかるって、平塚先生は言ってるけど、どこに連れて行かれるんだ?」
「こっちって特別棟だよね。今は文化系の部活動をやってるはずだよね?」
「そうなのか?」
「確かそのはずよ」
平塚先生は、八幡と香織のやり取りを見ながら話してくる。
「君達2人はいつから付き合い始めたのだ?」
「そ、それを聞くんですか?」
「嫌なのか?」
「私と八幡君は、去年のバレンタインデー…から。私が告白して付き合いが始まりました」
「去年のバレンタインデーだと!?つまり君達は中学3年生の終わりに!」
そう言うと平塚先生は、夕陽が差す窓を開けて、拳を作ってワナワナしている。
「平塚先生、一体何をしてるんですか?」
「い、いや〜自分の青春時代に彼氏とかいなかったからな…アハハ…」
平塚先生は、学生時代に彼氏なんか1人も出来なかったことを告白してきた。八幡と香織はそのことに驚いた。だから
「平塚先生、彼氏出来なかったんですか!?先生は美人なのに」
「そうか、白崎はそう思うか?」
平塚先生は、香織にそう言われてニヤニヤと笑っている。彼女にそう言われたのがよほど嬉しいのだろう。
「私は美人だったのだがな、1人も近づいては来なかったのだ」
高嶺の花ということにも解釈出来なくもないが、平塚先生の場合は違うとこで、男子を遠ざけていた事は、本人も知らないし八幡や香織が知る由もない。
途中カップルエリアがあるが、八幡と香織は気にせずに通り過ぎるが、平塚先生は何かを感じているようだ。
そして特別棟の空き教室と思われる教室へ八幡と香織は連れて来られた。
「2人とも、ついたぞ」
「ここ、空き教室じゃないですか?」
平塚先生は、八幡の問に答えずに教室のドアを開ける。
「邪魔するぞ」
平塚先生が教室の中に入ると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「平塚先生、教室に入る前にノックぐらいしてください」
「悪いな、雪ノ下、新入部員だ」
「新入部員って…!!香織さんに比企谷君!」
放課後の空き教室で、1人でイスに座って本を読んでいる雪ノ下がいた。彼女は夕陽に照らされ神秘的な女神のようにも見えた。ただ机が山積みされてはいるが。
「雪乃ちゃん、こんな空き教室で本を読んでるの?」
「香織さんに比企谷君、何か依頼でもあるのかしら?」
「依頼?」
「なんの事なの、雪乃ちゃん?」
2人の様子がおかしかったため、雪乃は平塚先生の方を向いてため息をはきながらに訊ねた。
「平塚先生、香織さんと比企谷君に何も説明せずに連れてきたのですか?」
「いや〜人助けをモットーにしている比企谷には説明は不要だと思ったのだが、やはり説明はいるのか?」
「当たり前でしょう。というか人助けをモットーにはしてませんが…」
八幡はため息をはきながら平塚先生に言う。平塚先生は負けじと
「比企谷、お前が中学生の時、学校全体を引っ張ってたそうじゃないか?」
「なんか拡大解釈されてるような…確かに中3の時は、体育祭実行委員長、文化祭実行委員長は務めましたけど、それにはわけがあって…」
「亡くなった❝前恋人の雪柳綾音❞さんだったか。彼女のためにやったのだったな?」
八幡は、綾音の事もその他諸々が平塚先生にはバレているので、正直に話し始めた。
「……確かにそうですよ、中3の時は、綾音とために頑張っていました。自分のことを犠牲にしてまで…でも彼女にある時言われましたよ。私のために俺の大事な一度きりの青春を犠牲しないでって…。だから俺は俺自身もアイツも両方楽しめる方法を取ったんですよ」
「なるほどな、お前の原動力はそんなところか。だからこそ比企谷、お前に相応しい部であるのだよ、この❝奉仕部❞がな」
「「奉仕部?」」
八幡と香織は、声を揃えて言った。雪乃にしたらそれがおかしかったようで、笑ってしまった。笑いを堪えながら彼女は説明をする。
「困った人達に救いの手を差し述べる、簡単に説明したらこうのかしら?」
「つまり困った依頼者を救っていくって事だろ?」
「困った依頼者を救うのではなくて、救う手段を教えるみたいなものかしら」
「なるほどな」
八幡は腕組みをしながら雪乃の説明を聞いていた。
「雪乃ちゃん1人で依頼をこなしていたの?」
「ええ、そうね」
「凄いよ、雪乃ちゃん」
「なんでもかんでもこなせたわけじゃないの。恋愛相談とかはわからないわ」
雪乃は急にモジモジし始めて八幡と香織を見ている。
「私、そのまだ恋愛とかしたことなくて、うまくアドバイスが出来なかった…だから香織さんがいてくれれば、そ、その助かるんだけど?」
「わかったわ、雪乃ちゃんの頼みだもの。断れないよ」
「香織さん、比企谷君はどうするの?」
「八幡君も入るよね?」
「……ったく入部するよ、美人2人にそんな目で見られちゃ断われねえだろ」
八幡は照れながらもそう言った。
平塚先生が八幡の入部宣言以降ニヤニヤとテンションが高めで、❝私の見る目は間違いがなかった❞とか何かいろんな事を声に出して言っていた。
その後雪乃に託して、平塚先生は職員室へ帰って行った。
雫編も留美の話で終わりです。次の選択肢から次に見たいヒロインか選んでください。
-
1ー雪柳綾香
-
2ー吹寄制理
-
3ー一色いろは