三玖と合流した風太郎と五月は、そのまま二乃のいるビルの屋上へ向かった。
三玖(ジュン、遅い・・・)
しかし、いつまで経っても戻ってこない純達に心配になってきた三玖。
四葉「三玖・・・どうしたの?」
五月「もしかして、足の怪我が痛むのですか?」
三玖「ううん、足は大丈夫・・・。」
風太郎「じゃあ、どうしたんだよ?」
三玖「・・・が・・・い・・・」
風太郎「何だって?」
三玖「ジュンが・・・遅い・・・心配・・・」
四葉「三玖・・・」
五月「三玖・・・」
風太郎「お前・・・」
この時の三玖のここまで他人を心配する表情を見るのは初めてだったため、皆驚いたのだった。
三玖「皆、先に行ってて。すぐに追い付くから。」
そう言い、風太郎達を先に行かせた。
その時、ガラス越しの自分を見て、純と一花の台詞を思い出していた。
純『はい。付き合ってます。』
一花『女の子が髪型変えたら、とりあえず褒めなきゃ。』
そして三玖は、お面とヘッドフォンを取って、自身の青のリボンを使って団子結びをした。
一花「急なお仕事頼まれちゃって・・・だから、花火は見に行けない。」
一花「それにホラ、同じ顔だし一人くらいいなくても気付かないよ。」
純「それは無理があるんじゃねーか。」
一花「ごめんね、人待たせてるから。」
そう言い、一花は去ろうとした。
それを
純「お、おい待てって!ちゃんと説明しろよ!」
純が止めると
一花「何で?何でお節介焼いてくれるの?」
と一花は純に言った。
純「・・・。」
一花「私達が、フータロー君の家庭教師だから?」
純「確かに余計なお節介かもしんねーな。けど、何でわざわざあいつらに秘密にするんだ。俺はともかく、風と他の妹達には知る権利があると思うぞ。風はお前達の家庭教師だし、二乃達はお前の妹だろうが。」
純「それに、俺とお前はダチだろ?ダチなら多少なりとも秘密を共有すべきなんじゃねーのか?」
一花「君の言う通りだね。けど・・・」
そう言い、通りの方に目を向けると
一花「あ、やば!」
一花「どうしよう。仕事仲間がこっちに・・・」
そう言い、純に目を向けて言った。
純「はぁっ?」
一花「黙って抜けてきたから、怒られちゃう・・・」
そう言われ、純も通りに目を向けた。
純「ん?あのおっさん、さっきお前と・・・」
一花「大変!こっちに来る!」
純「はっ!?」
そう言った一花は、バレないように純に近付き、ハグした。
そして、純と一花がいる路地裏にその一花の仕事仲間が見ると
??「あら?」
ハグしている純と一花がいるのだった。
純「・・・。」
その様子を、純はチラ見で様子をうかがった。
すると
??「よっこいしょ。」
ちょうど人が座れる場所があったため、そこに座ったのだった。
純(おい、座んじゃねーよ!)
純「おい・・・大丈夫か?てか・・・いつまでこうするんだよ?」
一花「ごめん・・・もう少し。」
純「・・・。」
その時、純は一花のある事に気付いた。
一花「私達、傍から見たら恋人に見えるのかな?」
純「・・・そうかもな。この姿、客観的に見たらそう見えんだろうな。」
一花「ふふっ。本当は友達なのに、悪い事してるみたい。」
純「・・・そうだな。」
一花「むぅー・・・何でそんなに冷静なのかなー?」
純「別に・・・」
その時
??「もしもし。ああはい、申し訳ありません。少しトラブルがあって・・・撮影の際は、大丈夫ですので!」
そう電話してるのを聞いて
純「撮影?お前の仕事って・・・」
そう尋ねると
一花「実はあの人、カメラマンなの。私はそこで働かせて貰ってる。」
そう一花は言った。
純「・・・カメラアシスタントか?」
一花「・・・うん。良い画が撮れるように試行錯誤する。今はそれが何より楽しいんだ。」
すると
純「・・・嘘つくんじゃねーよ。」
一花「えっ?」
純がそう一花に言った。
純「お前、今一瞬目を逸らしたろ?カメラアシスタントなんかじゃねーな?」
一花「えっと・・・それは・・・」
純「何だ?何の仕事してんだよ?カメラで撮る仕事だから、女優もあり得るな。どうなんだよ?」
一花「えっと・・・そ、それより、ジュン君は何のために野球をやってるの?」
純「それは・・・」
その時
??「一花ちゃん!見つけた!」
先程の男がそう言ったのでバレたと思ったが
??「こんな所で何やってんの?早く来て!」
連れて来たのは
三玖「あ・・・あの・・・」
三玖だった。
一花「三玖!?もしかして、私と間違えて・・・」
純「とにかく追うぞ!」
それを見て、純と一花は後を追ったのだった。
純「電話は・・・」
一花「繋がらない。」
純「お前・・・何で仕事抜け出してきたんだよ?」
一花「そ・・・それは・・・」
純「まあ言いたくなきゃそれで良い。」
そう言い、純は一気に三玖との距離を詰め
三玖「・・・っ!あの・・・私・・・一花じゃ・・・」
ガシッ
三玖「・・・っ。」
三玖の手を取ったのだった。
??「君はさっきの!何だ君は!?君はこの子の何なんだ!?」
純「すいません。俺はコイツのいや、コイツらのダチでもあり、パートナーなんです。返していただきたい。」
??「何を訳の分からない事を!?」
純「よく見て下さい。コイツは一花ではありませんよ。」
一花「あの・・・」
??「その顔は見間違いようがない!さあ早く・・・」
??「ウチの大切な若手女優から、手を離しなさい!」
その時
「「えっ?」」
??「ええっ!?一花ちゃんが二人!?」
その髭の人は、三玖と一花を見て驚き
純「やっぱり・・・カメラで撮る仕事って、そっちだったか。全然カメラアシスタントなんかじゃねーじゃん。」
三玖「・・・。」
純は何か予想したかのように言い、三玖は少し驚いた顔をしながら一花を見た。
その一花も、顔を真っ赤にしていたのであった。
投稿出来ました。
いつも通り、ミックスしつつアレンジしました。
色々可笑しい点があると思いますが、お許しを(土下座)
それでは、また。