スタバのキャラメルフラペチーノを飲みながらある人を待っている一花。
すると
一花「や。おっはー。」
その者が現れると、一花はすぐ挨拶した。その者は
純「ん。うっす。」
旭高校の野球部のバッグとバットケースを持っている純だった。
一花「あれ?冬服へのコメント無し?」
そう言いながら、純の右隣に並んで歩いた。
それをサラリーマン、学生問わず色んな人が注目した。
純「朝から何の用だよ?」
一花「学校まですぐだけど、一緒に登校しようと思って。」
純「お前目立つから周りの視線が気になって仕方ねーんだけど。」
一花「それを言うならジュン君もそうじゃん。あ、そうそう、県大会優勝おめでとう。皆、とても喜んでたよ。」
純「ん、サンキュー。」
一花「ふふ。後昨日ね、皆に仕事の事打ち明けたんだ。皆びっくりしてたなー。」
純「だろうな。皆の驚く顔が目に浮かぶ。」
一花「でも・・・スッキリした!」
そう一花ははにかみながら言ったのだった。
先生「来週から中間試験が始まります。念の為に言っておきますが、今回も30点未満は赤点とします。各自、復習を怠らないように。」
純「試験か・・・」
風太郎「・・・遂に来たか。」
そして、風太郎が五つ子達に家庭教師をやって最初のテストが始まった。
純「三玖。」
三玖「・・・何?」
純「来週の中間試験だけど・・・」
三玖「うん・・・私、頑張る。」
純「そっか・・・風もそれ聞いたらきっと熱心に教えてくれるよ。」
三玖「うん・・・だから、お互い頑張ろうね。」
純「ああ。」
風太郎「五月。」
五月「何ですか?」
風太郎「いやー、休み時間なのに予習してるなんて偉い!」
五月「はあっ?」
風太郎「家でも自習してると聞くぞ。無遅刻無欠席で忘れ物をした事も無い。同じクラスだから分かる。お前は姉妹の中で真面目だ。」
そう言われ
五月「そうでしょうか?」
五月も顔を赤らめながら言った。
風太郎「ああ!ただ馬鹿なだけなんだ!」
しかし、一言余計に言ってしまった風太郎。
風太郎「だから意地張ってないで、勉強会に参加してみろよ。」
そのせいで、五月はますます怒らせてしまった。
風太郎「きっと、お前でも成績アップ出来ると・・・」
五月「そうですね。私一人では限界があると感じていました。」
風太郎「うんうん。」
五月「この問題教えてもらっても良いですか?」
風太郎「勿論・・・」
そう言った風太郎だったが
先生「分かりました。後で職員室まで来なさい。」
五月「ありがとうございます、先生。」
五月は先生に教えを請い、風太郎を無視した。
そして
五月「べー!」
風太郎にあかんべーをしたのだった。
風太郎(俺は諦めねぇぞ・・・次だ!)
そして、次に話しかけたのは
風太郎「二乃!」
二乃「げっ!」
二乃だった。しかし二乃は、風太郎の顔を見るなり
風太郎「お前、中間試験は・・・」
二乃「皆行こー。」
友達の大鳥と山田と一緒に無視して立ち去ろうとした。
大鳥「ねえ、あの人二乃の事呼んでなかった?」
二乃「あいつ私のストーカー。」
山田「えー、こわ・・・」
すると
風太郎「二乃、俺は諦めないぞ!」
そう言い、二乃を引き留めたのだが
風太郎「祭りの日、一度は付き合ってくれただろ!」
大・山「「えっ?」」
風太郎「考え直してくれないか。何ならお前の家でも良いんだぞ。あと一回だけ!一回だけで良いから!お前の知らない事を沢山教えてやるよ、二乃!」
風太郎「必ず満足させてやる!」
あまりに誤解される発言を繰り返すため、二乃は風太郎に振り向き
風太郎「おおっ!分かってくれた・・・か?」
二乃「アンタねぇ・・・誤解されるでしょうがー!!」
バチーン!
風太郎「グホッ!?」
そう言い、風太郎に平手打ちをしたのだった。
図書室
風太郎の頬に紅葉が出来、その理由を聞いた純達は
一花「あっははは!派手にやられたね。」
純「お前・・・アホだろ?そりゃあ二乃だってキレるわ・・・」
風太郎「うっ・・・」
三玖「大丈夫?」
風太郎「ああ、それより・・・」
すると
四葉「上杉さんっ、問題です!今日の私はいつもと何処が違うでしょーか?」
四葉がそう風太郎に言ったが
風太郎「お前らもうすぐ中間試験だって事は聞いてるな?」
風太郎にスルーされてしまった。
四葉「無視!!」
風太郎「良いか・・・」
四葉「ヒントは首から上でーす。安達さんはあっさり正解しましたよー!」
諦めない四葉は、風太郎にヒントを出したが
風太郎「このままじゃとてもじゃないが、試験は乗り切れない。」
またスルーされてしまったため
四葉「じゃーん!正解は『リボンの柄がいつもと違う』でした。今はチェックがトレンドだと教えて貰いました!」
正解を言ったのだが、風太郎にリボンを掴まれ
風太郎「お前の答案用紙もチェックが流行中だ、良かったな。」
四葉「わー。最先端ー!」
そう返されてしまった。
純「中々の返しだな・・・」
一花「そうだね、あははは。」
風太郎「一花。笑ってる場合じゃないぞ。四葉はやる気があるだけマシな方だ。」
風太郎「中間試験まで一週間、徹底的に対策していくぞ!」
一花「えー。」
風太郎「当然だ!だから三玖も、日本史以外を・・・」
そう言い、風太郎は三玖に目を向けると
風太郎「何?」
三玖は既に自主的に英語を勉強していた。
これには
風太郎「三玖が、自ら苦手な英語を勉強している・・・!」
純「お前が来る前から、ちゃんと勉強してたよ。」
風太郎「マジか・・・!何で・・・!?」
風太郎は驚いてしまい、三玖に尋ねた。
すると
三玖「少し頑張ろうと思っただけ・・・」
そう三玖は返し、純をチラッと見た。
純「ん・・・?」
風太郎「三玖・・・」
四葉「よーし、皆頑張ろー!」
一花「おーっ!」
図書委員「お静かに!」
一・四「「はい・・・」」
そして、夕方まで勉強をしたのだった。
四葉「あー疲れた!」
三玖「一刻も早く帰りたい・・・」
その後ろで
風太郎(クソ・・・放課後だけでは時間が足りない・・・週末もどこまで詰められるか・・・)
風太郎は根詰めた表情をした。
純「・・・。」
それを見た純は
純「そう根詰めんな。俺も出来る限りサポートすっからさ。焦ったところで、結果はついてこねーぞ。」
そう言い、風太郎の肩に手を置いた。
風太郎「純・・・」
一花「ジュン君の言う通りだね。中間試験で別に退学になるわけじゃないんだし、私達も頑張るからさ、じっくり付き合ってよ。」
一花「まあ、ご褒美くれるんだったらもっと頑張れるけどね。」
それを聞いた三玖と四葉は
四葉「あ、私!駅前のフルーツパフェが良いです!」
三玖「私は抹茶パフェ!」
と提案した。
一花「何か食べたくなってきた。」
三玖「皆誘って、今から行こっか。ジュンも行く?」
純「良いねー。良し、行こっか。」
三玖「うん・・・!」
風太郎「一刻も早く帰りたかったんじゃなかったのか?」
それを聞いた風太郎は、そう突っ込んだが
風太郎(純の言う通り、そんなに焦らなくて良いのかもな。)
そう考えたのだった。
四葉「上杉さんっ!早くしないと置いてっちゃいますよ!」
その時、四葉にそう言われたのだが
風太郎「いや、俺は遠慮しておく。それじゃ、また後でな。」
と言って、別れた。
これには
一花「むぅ・・・フータロー君はもう・・・」
四葉「むぅ・・・」
三玖「・・・。」
三人とも不満の顔が出た。
純「まあまあ、三人とも・・・」
純が何とかなだめ、一緒に駅前のパフェを食べに行ったのだった。
純達と別れた風太郎は、そのまま家に向かっていた。その時
??「って、待ちなさーいっ!」
後ろから声が聞こえたので振り返ると、五月が駆けてきた。
五月「あなた、あの状況からよく一人で帰れましたね。」
風太郎「えっ?」
五月「あそこは安達君と同じく一緒に行くところでしょう!」
風太郎「だって、帰って勉強しなきゃと思って・・・何だよ、それを言いに追い掛けてきたのか?」
五月「違います。あなたに電話を取り次げとの事です。」
風太郎「俺に?」
そして、五月はスマホを取ると
五月「五月です。今変わります。」
誰かに電話をして、風太郎にスマホを差し出した。
風太郎「もしもし?」
その相手は
マルオ『上杉君かね?娘達が世話になってるね。』
五つ子の父親だった。
風太郎「お、お父さん!初めまして!お世話になっております!」
マルオ『君に「お父さん」と呼ばれる筋合いは無いよ。』
五月「あなたに『お父さん』と呼ぶ筋合いはありません。」
マルオ『中々顔を出せなくてすまないね。どうだい、家庭教師は上手くやっているかい?』
風太郎「ええ、今まさに行っている最中です。おいおい五月、その答えは後でな。」
風太郎「皆良い子で、この調子なら問題はありません。」
マルオ『それは良かった。何か最近、安達純君にも手伝って貰ってると聞いたんだがね・・・』
風太郎「えっ?何故その事を・・・?それより何故純の事を知って・・・」
マルオ『彼とはちょっとした知り合いでね。それより、近々中間試験があると聞いたが、順調そうで何よりだ。』
中間試験というワードに、風太郎は固まった。
マルオ『少々酷だが・・・ここで君の成果を見せて貰いたい。今度の中間試験、五人のうち一人でも赤点を取ったら、君には家庭教師を辞めて貰う。』
この厳しい条件に
風太郎「か、考え直して下さい!卒業まであと一年半あります!いくら何でも尚早では!?」
風太郎は考え直すよう言ったが
マルオ『この程度の条件を達成できなければ、安心して娘達を任せておけないよ。ここでハードルを設けさせてくれたまえ。』
風太郎「・・・っ。」
そう返されてしまい
マルオ『それでは、健闘を祈る。』
切られてしまった。
風太郎「くそっ!」
これには、スマホを投げようとしたが
五月「それ私のスマホですけど!?」
五月の言葉に
風太郎「ああ、悪い。」
投げずにすんだ。
五月「父から何か言われましたか?」
これに
風太郎「せ、世間話をしただけだ。」
風太郎はそう言ったが、あまりにも汗をかいてるので
五月「それだけでその汗の量ですか!?」
と突っ込んだのだった。
風太郎「人のことより自分の事を心配したらどうだ?中間試験の対策はしてるんだろうな?」
五月「も、問題ありません。」
風太郎「問題あるわけあるか。今日やった小テストの点数、悪かっただろ?」
とカマを掛けると
五月「見たのですか!?」
本当だったため
風太郎(はぁ・・・やっぱり悪かったのか・・・)
肩を落としてしまった。
風太郎(とか言ったら怒るだろうな。コイツなりに頑張ってるんだろうし・・・)
そう思った風太郎は
風太郎「どうだ、五月・・・分からない箇所があったら教えてやるぞ?」
そう五月に言ったが
五月「何ですか、私が信用できないのですか?」
逆に機嫌を損ねてしまった。
風太郎(あー!怒っちゃった!)
五月「あなたに教えは乞わないと言ったはずです。」
風太郎「お前は真面目な割に要領が悪い。俺を頼ってくれたら、分かりやすく教えてやる。」
しかし、それでも耳を貸さない五月にムッとした風太郎は
風太郎「一花や三玖を少しは見習えよ!」
と言った。
五月「あなたは忘れているでしょうが、私は最初にあなたを頼りました。それを拒否したのはあなたでしょう。」
五月「嫌々相手にされるなんて御免です。」
しかし、五月はそれにそう返した。
風太郎「だったらお前一人で、赤点回避出来るって言うのかよ?」
五月「出来ます。例え今度の中間試験には間に合わなくても・・・」
しかし
風太郎「それじゃ駄目だ!今回赤点なら次はない!」
風太郎は先程彼女らの父親にクビの事を言われ焦っていたのか
五月「えっ?」
風太郎「これも仕事なんだ。我儘言ってないで受け入れろよ!」
五月「我儘言ってるのはあなたでしょう!」
風太郎「お前だって成績上げたいだろ?だったら・・・黙って俺の言う事を聞いてれば良いんだよ!」
五月「!」
と言ってしまった。
風太郎「いや・・・今のは・・・」
これには、風太郎もハッとしたが既に遅く
五月「あなたの事を少しは見直していたんですが、私の見込み違いだったようですね。」
五月「所詮、お金のためですか?」
と五月に言われてしまい
風太郎「!・・・金のために働いて何が悪い?」
風太郎「何不自由なく暮らしてるからそんな事が言えるんだ!仕事じゃなきゃ、誰がお前みたいなきかん坊の世話を焼くか?」
ムキになって返した。これは五月も同様で
五月「無理して教えて貰わなくて結構。私はあなたの金儲けの道具じゃありません!」
そう言い返した。
風太郎「そうかよ?後悔しても知らねぇからな!」
これには収拾不可能となってしまい
五月「ええ!例え退学になっても、あなたからは絶対に教わりません!」
風太郎「お前だけには絶対教えねー!」
とお互い言ってしまったのであった。
投稿出来ました。
何とかアレンジしてみました。
まぁ、この時の風太郎君と五月はお互い意固地になってましたね・・・。
それでは、また。