中野家
五月と喧嘩をした翌日、風太郎は純と一緒に中野家にて勉強をして、その休憩で人生ゲームをしていた。
風太郎(何であんなこと言っちゃったんだー!!)
その際、昨日五月に言ってしまったことを後悔していた。
風太郎(クビが掛かってるんだ。仲違いしてる場合じゃないだろ。)
風太郎(やはり正直に話して・・・)
そんな事を考えていると
四葉「上杉さんっ、私結婚しました!ご祝儀ください!」
と四葉に言われた。
風太郎「えっ?」
純「おめでと。」
一花「おめでとー。」
そして、風太郎は四葉に祝儀の金を渡した。
三玖「じゃあ次、私の番。」
三玖「スカウトされて女優になるだって。」
一花「もー!!それ私が狙ってたのに!ジュン君はプロのスポーツ選手を叶えてんのに!」
純「あはは・・・まあ、これはゲームだから。」
風太郎「くっ、ゲームでも貧乏な俺・・・」
そう言ってると
風太郎「・・・」
風太郎「って、エンジョイしてる場合かー!!休憩終わり!さあ勉強の続きを始めるぞ。」
とゲームを止めた。
一花「えー!今日は沢山勉強したし。」
四葉「もう頭がパンクしそうです。」
三玖「無理は良くない。」
純「お前、何をそんなに焦ってんだ・・・?」
風太郎「そ、それは・・・えっと・・・」
風太郎「じ・・・実は・・・」
その時
二乃「あー!!なんだー、勉強サボって遊んでるんじゃない。私もやる。アンタ代わりなさいよ。安達君、やろ!」
二乃がそう言って後ろから声を掛けた。
三玖「フータロー・・・実は?」
風太郎「いや、なんでもない!」
純「・・・。」
二乃「って、お金少なっ!」
風太郎(あの事をコイツに知られてみろ。どんな行動に出るか火を見るより明らかだ。)
二乃「アンタも交ざる?」
そう言って二乃は後ろを見た。
するとそこには
風太郎「五月・・・?」
五月がいた。それに風太郎は
風太郎「昨日は・・・その・・・」
昨日の事を謝ろうとしたが
五月「私はこれから自習があるので、失礼します。」
と無視されてしまった。
風太郎「お、おい!」
純「・・・。」
その様子を見た純は、何かを察したのだった。
二乃「ほら、アンタも今日のカテキョー終わったんでしょ?帰った帰った。」
そう言い、二乃は風太郎を押して家から出そうとしたその時
純「おい風、何で帰ろうとしてんだよ。今日は泊まり込みで勉強する予定だっただろ?」
と純がそう風太郎に言った。
一花「そうだよフータロー君。約束したじゃん。」
これに、一花もそう風太郎に言った。
風・二「「えっ。ええーっ!?」」
そして、先に風呂に入っていた純は
純「ふぅ・・・」
純(風の奴、昨日五月と何かあったな・・・でなきゃ、あんなに気まずい雰囲気出さねーし、あんなに焦ってねー筈だ・・・)
純(タダでさえ、あいつは二乃と仲が良くねーんだ。このままじゃヤベーぞ。メンドクセーな・・・)
と考えていた。
しかし、純の考えていた事は現実の通りになっており、純が風呂に入る前に風太郎が入っていたのだが、その際二乃に騙され、家庭教師での条件を既に知られてしまったのだった
四葉「安達さん、もうそろそろでしょうか?」
風太郎「ああ。多分あいつの風呂の時間を考えるとな・・・」
三玖「お風呂・・・」
三玖の様子を見た一花は
一花「呼びに行く?」
と尋ねた。それに三玖は
三玖「・・・。」
首を横に振った。
一花「折角ジュン君いるんだから、積極的にアプローチしなよー。」
三玖「な、何の事だか分からない。」
その横で
風太郎「あいつら、一体何の話をしてるんだ?」
四葉「えっ・・・上杉さん、分からないんですか?」
風太郎「?」
四葉「ほんっと・・・鈍感ですね。」
風太郎「な、何だよ!?」
風太郎と四葉はそんな話をしていた。
すると
純「悪い、待たせたな。後、風呂サンキュー。」
純が風呂から出てきた。
風太郎「良し、早速試験対策を・・・に、二乃も一緒にどうだ?」
二乃「私は必要ないから。」
風太郎(どうする!?赤点で解雇なんて二乃にとっては好都合・・・絶対勉強に勤しまない。勤しまない事に勤しむに決まってる!)
純(あちゃー、こりゃどうすんだ風・・・)
それを見た純は、何かを察しつつ三玖の隣に座った。すると
一花「はーい、詰めて詰めて。」
一花は三玖を押して、純にくっつけさせた。
純「おい一花・・・」
一花「三玖が分からない所があるって。」
三玖「一花・・・っ。」
純「ったく・・・どれなんだ?」
三玖「日本史で、ここなんだけど・・・」
純「ああ、これはな・・・」
そして
純「・・・というわけだ。」
三玖「そっか・・・やっぱ凄いね、ジュンは。」
純「大した事じゃねーよ。」
純は三玖に日本史を教えた。
四葉「はい、上杉さん!『討論』って、英語で何て言うんですか?」
風太郎「良い質問ですねぇ!『debate』。これは確実に今回の試験に出るから、『でばて』と覚えるんだ!」
風太郎(聞いてるか二乃!俺は有用だぞ!)
その時
三玖「他に教えて欲しいことは・・・ジュンの好きな女子のタイプは?」
と三玖が突然そんな事を言った。
これには、皆が反応した。
純「おい三玖、それって・・・今関係なくね?」
風太郎「確かに・・・」
一花「私は多少興味があるな・・・。」
純「おいおい・・・」
しかし、何だかんだ言いつつ
純「しょうがねーから教えるよ。俺の好きな女子の要素トップ3をな。ただし、ノートを1ページ埋める毎に言う。」
そう言われ、三玖と四葉、そして一花は必死にノートに課題を進めた。
風太郎「おい純・・・」
純「こうでもしねーと、コイツらのモチベが保てねーだろ。」
風太郎「・・・何か悪いな。」
純「気にすんな。」
純(しかし・・・コイツら扱いやす!)
そして
四葉「はい、出来ました!」
四葉が出来たため、発表を始めた。
純「そんじゃあ、第3位は・・・『料理上手』!」
その横で、二乃は盗み聞きしていた。
三玖「はい、出来た。」
純「第2位は・・・『いつも明るくて優しい子』!」
一花「終わったよ。」
純「良し。栄えある第1位は・・・『家族想いの子』!」
それを聞いて
一花「へえ・・・そうかぁ・・・」
一花は何かを察した様子で
二乃(『料理上手』に『いつも明るくて優しい子』、そして・・・『家族想いの子』か・・・)
二乃は僅かに柔らかい表情で純の好みのタイプを聞いていた。
三玖(私も・・・ジュンの理想になれるかな・・・?)
三玖は、トップ3を聞いてそう考えていた。
風太郎「お前の好みの女子のタイプ、初めて聞いたぞ。」
純「だってお前、こういうのてんて興味ねーじゃん。それに、聞かれた事ねーし。」
風太郎「確かに・・・」
一花「わ、すごっ。三玖もう課題終わらせてる。」
純「そうなのか?」
一花「うん。ホラ見て。」
そう言われ、一花は純に三玖のノートを見せた。
純「ホントだ。スゲーじゃん、三玖。よく頑張ったな。」
そう言った純は、三玖の頭を優しく撫でた。
三玖「・・・っ。」
これには、三玖は顔を真っ赤にしながら俯いた。
一花「そういえば、フータロー君の好みのタイプは?」
風太郎「お、俺は・・・」
純「お前の好みは俺も聞いた事ねーな。俺は言ったんだ、教えろ。」
風太郎「いや俺は・・・!」
その時
五月「騒がしいですよ。勉強会とは、もう少し静かなものだと思ってましたが。」
五月がそう言いながら降りてきた。
一花「ごめんねー。」
風太郎(直接顔を合わすと謝りづらい・・・)
五月「三玖、ヘッドホンを貸して貰っても良いですか?」
三玖「?良いけど、何で?」
五月「一人で集中したいので。」
そう言い、五月は三玖のヘッドホンを付けた。
風太郎(コイツ・・・!)
風太郎「五月!お前の事、信頼して良いんだな?」
五月「足手纏いにはなりたくありません。」
そう言い、五月は自分の部屋に向かったのだった。
純「・・・。」
その様子を見た純は
純「風、ちょっと良いか?」
風太郎「あ、ああ?」
純「お前らも、ちょっと休憩しとけ。」
風太郎と一緒にベランダに行った。
純「お前、また五月と喧嘩したな?」
風太郎「・・・いつもの事だ。」
純「確かにな。風と五月は、顔を合わせる度に喧嘩してっからな。お前達は似た者同士だからな。」
風太郎「似た者っておい・・・」
純「はは。俺はお前と違って頭良くねーから上手く言えねーんだけど、お前達は仲良く喧嘩したら良いんじゃねーか?」
風太郎「お前・・・それ矛盾してるって分かってる?」
純「そっか・・・?多分だけど、あいつは不器用で素直になれねーんだと思う。だから、お前に教えは乞わないと意固地になってるんだよ。きっと、今も苦しんでると思う。」
純「そんな時、お前が優しく寄り添わないでどうすんだよ。」
純の指摘に
風太郎「・・・。」
風太郎は何も言えなかった。
純「俺もやれることは少しでもやってみようと思う。けど、その後はお前次第だ。お前には、お前しか出来ない事があるから、頑張れよ。」
そう言い、純は自身の拳を風太郎の胸に当てた。
風太郎「・・・分かった。いつもお前に助けられてるな。本当にスマン。」
純「気にすんな。俺とお前の仲だろ。」
風太郎「ああ・・・。先部屋に入ってるな。純は?」
純「俺はもう少し夜風に当たってるよ。」
風太郎「そうか・・・風邪引くなよ。」
純「ああ。」
そう言い、風太郎は部屋に入った。
それと入れ替わりに
一花「わぁ、星が綺麗だ!」
純「一花か・・・」
一花が来た。
一花「・・・ありがとね。」
純「何だよ、急に?」
一花「さっきフータロー君に話してた事。本来は、私が言うべき事だったんだけどね。」
純「気にすんな。あいつが苦しんでる姿は見たくねーからな。五月も苦しんでたし・・・」
一花「そっか・・・やっぱりジュン君は優しいね。」
純「別に・・・」
一花「もう・・・相変わらずクールなんだから。ともかく、私も五月ちゃんにやれる事はやってみるね。」
純「・・・何だ、ちゃんと長女してんだな。」
そう言い、純は一花の頭を優しく撫でた。
一花「・・・っ。」
純「さて・・・寒いから中入んぞ。」
そう言い、純は部屋の中に入った。
一花「あれっ?寒い・・・かなぁ・・・?」
その後ろで、一花は顔を真っ赤にしながら呟いたのだった。
そして、風太郎は四葉の部屋で、純は三玖の部屋で寝ることが決まり、四葉は五月と、三玖は一花と一緒に寝たのだった。
しかし、夜中トイレに行った三玖は、寝惚けてそのまま今日純が寝ている自分の部屋に向かってしまい、そのままベッドに入ってしまったのだった。
そのため
純「マジかよ・・・」
翌朝起きた純の隣には、三玖が寝ていたのであった。
投稿出来ました。
上手くアレンジしてみたか分かりませんが・・・。
それでは、また。