五等分の花嫁と野球の天才   作:ホークス馬鹿

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17話です。


17話

某球場

 

 

 

 

 

 

秋季県大会を制した純達旭高校は、堂々と東海大会の初戦に挑む。

県大会を制したため、初戦は準々決勝からだ。

その相手は、岐阜代表として今年の夏の甲子園に出場した相手でもあった。

 

純(さて・・・行くか!)

 

そう気合を入れ、純は試合に臨んだ。

 

 

 

 

同時刻

 

風太郎「よし、間に合った。」

 

五月「一花が珍しく寝坊しませんでしたね。」

 

一花「へへ、まあね。」

 

風太郎達は、純の試合を観戦しに、足を運んでいた。

 

二乃「しかし、東海大会の今年の開催地が地元だなんてねぇ。アンタから聞いて驚いたわ。」

 

風太郎「俺も驚いたさ。」

 

四葉「上杉さん、初戦の相手はどういった高校ですか?」

 

風太郎「ああ。今年の夏の甲子園に岐阜代表として出場した学校だな。」

 

四葉「強いんですか?」

 

風太郎「確かベスト8まで行ったな。」

 

四葉「そうなんですね・・・」

 

三玖「・・・大丈夫かな。」

 

風太郎「分からんが、大丈夫だと思う。」

 

一花「へえ、信じてるんだ。」

 

風太郎「当然だ。アイツは、俺の自慢の幼馴染だからな。」

 

一花「そっか・・・」

 

二乃「今日は投げんの?」

 

風太郎「初戦だから投げるって言ってたな。」

 

これには

 

二乃「・・・そっか。」

 

二乃はちょっと嬉しそうな表情で言った。

 

一花「二乃、何か嬉しそう。」

 

二乃「べ、別に!!」

 

これには、一花はからかうように言った。

しかし、嬉しそうな表情を浮かべたのは二乃だけじゃなく

 

三玖(ジュンのカッコイイ姿が見れる・・・///)

 

三玖も、二乃と同様の顔をしたのだった。

 

審判「これより、試合を始めます。礼!!」

 

 

 

「「しゃーっす!!」」

 

 

 

そして、試合が始まった。旭高校は後攻のため、守備についた。

そのマウンドに立った純は、投球練習を終えた後

 

純「・・・ふぅ。」

 

一つ深呼吸をした。そして、一気に雰囲気ががらりと変わり、鋭い眼光をした視線に変わった。

これには、五つ子達も感じ

 

一花「やっぱり、普段と全然違うね。」

 

二乃「そうね・・・」

 

二乃(けど・・・ギャップがあってカッコイイ・・・)

 

三玖「でも・・・カッコイイ・・・」

 

四葉「三玖・・・?」

 

五月「三玖・・・あなたは・・・」

 

それぞれ色んな事を感じた。

 

風太郎(相変わらずスゲーオーラだな・・・。見てるこっちも鳥肌が立ってくる・・・)

 

そして、純は投げた。

初球はアウトコースに真っ直ぐが決まった。

 

風太郎「初球は148キロか・・・調子は良さそうだな。」

 

二乃「凄いわね、安達君は・・・」

 

そして、この回は2つの三振を奪う上々の立ち上がりだった。

試合も、序盤から旭高校が先制し、その勢いのままに加点していった。

純も、初回から4回まで毎回の6つの三振を奪い

 

純「シャアアアッ!!」

 

時折吼えたりした。

これには

 

一花「凄い雄叫び・・・!!」

 

二乃「何か・・・凄い気迫・・・!!」

 

四葉「ここからでもビシビシと伝わります・・・!!」

 

五月「ええ・・・そうですね・・・」

 

五つ子達は、普段と違う純に驚いていた。

 

三玖(・・・カッコイイ♪)

 

・・・三玖を除いて。

そして、5点リードの6回の裏ツーアウトとなり

 

アナウンス『3番、ピッチャー、安達君。ピッチャー、安達君。』

 

純が打席に入り、その初球を打って良い当たりだったがショートが上手く捌いてショートゴロとなった。

一塁まで駆け抜けたその時

 

純「っ!?」

 

純は右足に違和感を感じた。

 

チームメイトA「純、どうした?」

 

その様子を、チームメイトは不審に思ったが

 

純「・・・いや、何でもねえ。」

 

純は何事もなかったかのようにそう言い、グローブを持ってマウンドに上がった。

 

風太郎「マジかよ・・・」

 

一花「惜しかったねー。」

 

二乃「そうだったわね。」

 

四葉「後もうちょっとでヒットだったのにー!」

 

これには、それぞれ惜しい声を上げた。

しかし

 

三玖「・・・。」

 

三玖だけ、何も言わず純をジッと見ていた。

 

五月「どうかしましたか、三玖?」

 

これには、五月はそう声を掛けた。

 

三玖「・・・ジュン、どこかおかしい。」

 

風太郎「おかしい?どこが?」

 

三玖「上手く言えないけど・・・どこかおかしい・・・」

 

風太郎「良く分かんねーな・・・純はこの回から調子を上げていくタイプだから、そこで分かると思うんだが・・・」

 

二乃「どういう意味よ、それ?」

 

風太郎「純はな、回を重ねれば重ねるほど、スピードとキレが増すんだよ。」

 

五月「つまり、また一段階調子が上がるということですか!?」

 

風太郎「あぁ、普通は終盤あたりまでいくと、疲れでスピードとキレが落ちるんだが、アイツの場合は、落ちるどころか、増すんだよ。」

 

「「「「「!?」」」」」

 

風太郎「つっても、この時期だからまだ本調子じゃないんだけどな。」

 

四葉「えっ!これでもまだ本調子ではないのですか!?」

 

風太郎「あぁ、アイツは気温が上がれば上がるほど良くなるのだが、とりわけ夏場が凄いぞ。」

 

風太郎「この回でちょっと見てみるか・・・その時に三玖の違和感が分かると思うし・・・」

 

そう言い、7回のピッチングを見た。

しかし、純は崩れるどころか寧ろどんどん良くなっていき、この回は真っ直ぐで三者連続三振に打ち取り

 

純「シャアアアッ!!」

 

この日一番の雄叫びを上げた。そして

 

風太郎「おお!!今日最速タイ148キロ!!」

 

自己最速タイを出した。

 

風太郎「・・・特に違和感は感じなかったぞ。」

 

五月「三玖・・・気のせいでは?」

 

四葉「私もそう思うな・・・三玖の気のせいだよ。」

 

一花「三玖の気のせいじゃ。」

 

二乃「そうね・・・私もそう思うわ・・・」

 

この姿に、風太郎を含め、三玖を除いた五つ子達も同じ事を言った。

 

三玖「そんな事ない・・・どこかおかしい・・・」

 

しかし、それでも三玖は意見を変えることはなかった。

そして、純はそのまま9回を投げきり、2安打無四球完封毎回の16奪三振の快投で見事旭高校は初戦を突破した。

 

 

 

 

 

試合後、風太郎達は帰路についたのだが

 

三玖「・・・やっぱり私、ちょっと行って来る!」

 

突然三玖がそう言い、風太郎達とは別ルートで行ったのだった。

 

風太郎「三玖!?」

 

一花「三玖!?」

 

二乃「アンタどこへ!?」

 

四葉「三玖ー!?」

 

五月「三玖!?」

 

これには、風太郎達は驚いてしまった。

 

 

 

 

 

 

学校

 

 

 

 

 

 

西辺「ふぅ・・・」

 

この日、東海大会の初戦を終え、学校に戻った西辺監督は、少しホッとした表情を浮かべた。

 

三玖「あの・・・!」

 

ミーティングに向かおうとしたその時、西辺監督の前に息を切らせた姿の三玖が現れた。

 

西辺「!・・・君は、確か中野だったかな?」

 

三玖「はい・・・三女の三玖です!それより・・・ジュンの事ですが・・・!」

 

西辺「ジュン・・・安達の事か?」

 

三玖「はい・・・!今日・・・試合を見に来たのですが・・・ジュンが・・・おかしいんです!」

 

三玖の切羽詰まった表情に

 

西辺「・・・聞かせてくれ。」

 

西辺監督は真剣な表情で聞いた。

 

西辺「・・・成程。5回の攻撃を終えた辺りからか・・・」

 

三玖「・・・はい。」

 

西辺「分かった。一応、アイツを病院に連れて行く。万が一の事もある。」

 

三玖「ありがとうございます。」

 

西辺「良いんだ、寧ろ礼を言うのはこちらの方だ。ありがとう。」

 

三玖「・・・はい。」

 

西辺「とりあえず、アイツの事は任せて、君は帰りなさい。」

 

三玖「・・・はい。」

 

そう言い、西辺監督は三玖を家に帰らせた。

 

西辺(大きな怪我でなければ良いが、万が一の事も考えて、アイツ抜きで戦う事も考えなければな・・・)

 

そう考えていた。

そして、その日のミーティング

 

西辺「次の準決勝だが、安達をスタメンから外す。」

 

西辺監督は、一軍メンバーが揃っているミーティングルームで、そう伝えた。

 

純「・・・はっ?」

 

それを聞いた純は、一瞬唖然とした表情を浮かべたが、すぐに言われたことを理解し

 

純「監督!どういう事っすか!!」

 

と西辺監督に言った。

 

西辺「お前・・・足を痛めただろう?だからだ。明日、お前は病院に行って貰う。」

 

これに

 

純「ざけんなっ!!」

 

純は怒りの表情で勢いよく立ち上がり監督へ詰め寄ろうとした。

 

チームメイトA「よせ!純っ!?」

 

チームメイトB「やめろ!純っ!?」

 

これには、メンバーが焦って純を取り押さえた。

しかし

 

純「離せっ!!」

 

怒りのまま動く純に、何度も振り払われたり押しやられたりした。それでも、何とか監督へ掴みかかるのだけはギリギリ阻止した。

激昂する純を冷静に見据え、西辺監督は

 

西辺「・・・お前のために言ってくれた者がいるんだ。その子のために、病院に行け。」

 

そう純に言った。

 

純「っ!・・・クソッ!!」

 

これには、純は荒れながら椅子に座った。

 

西辺「・・・ふぅ。とりあえず、安達をスタメンから外す。とはいえ、何も無ければ試合には出すが、何かあったら出さないつもりだ。皆もそのつもりでいてくれ。」

 

「「「は、はいっ!!」」」

 

西辺「解散っ!」

 

そして、一同は解散となった。

その翌日、純は監督の付き添いで病院に行った。

 

純「・・・。」

 

マルオ「・・・。」

 

純の足首を触りながら丁寧に診察するマルオ。

 

西辺「先生、安達の足は・・・?」

 

マルオ「・・・足関節側副靱帯一度損傷ですね。1~2週間安静が必要です。」

 

西辺「・・・そうですか。」

 

純「こんなの、2、3日で良くなりますよ。」

 

この言葉に

 

マルオ「純君。君は捻挫を甘く見すぎだ。ちゃんとしっかり治さないと、癖が残って君の将来に後々影響を及ぼすんだ。しっかり安静にしなさい。」

 

マルオは厳しい表情でそう言った。

 

純「・・・っ。」

 

マルオ「それに、君の怪我にすぐ気付いたのは、三玖君だしね。」

 

純「三玖が・・・?」

 

マルオ「そうだ。恐らく、それを監督にすぐ伝えたんじゃないかな・・・。」

 

この言葉に、純は監督に振り向いた。

 

西辺「試合が終わった後、彼女が突然やって来て伝えてきたんだ。彼女に感謝しなければな。」

 

これに、西辺監督はそう言った。

 

純(三玖・・・)

 

それを聞いて、純は何とも言えない表情を浮かべたのだった。

そして、旭高校は純抜きで以降の試合に臨むことになったのであった。




投稿出来ました。

オリジナル話ですが、結構強引に纏めました。

やっぱ、難しいですね・・・。

また、五等分の花嫁の映画ですが、また観に行きました!!

これは本当に面白く、感動する映画です!!

特典で、三玖の複製原画カードを貰いました!

あれはランダムで何を貰えるか分からないのですが、三玖推しの僕にとってはとても嬉しかったです!!

五等分の花嫁は永遠に不滅です(笑)

それでは、また!!
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