五等分の花嫁と野球の天才   作:ホークス馬鹿

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22話です。


22話

一・二・三・四・五「「「「「五つ子ゲーム!イエーイ!」」」」」

 

四葉「『五つ子ゲーム』とは、五本の指を私達に見立てて、隠した手から伸びる指が誰かを当てるゲームです。」

 

純(それ、一花はほぼ当てられるよな・・・)

 

この時、純は心の中でそう呟いた。

 

二乃「私はだーれだ?」

 

三玖「二乃。」

 

一花「三玖かな。」

 

四葉「四葉。」

 

五月「二乃です。」

 

純「三玖・・・かな。」

 

すると、風太郎が二乃の手を触ろうとしたので

 

二乃「ちょっと!触るの禁止!つーか触んな!」

 

と言われてしまった。

 

純「お前・・・それはズリーよ。」

 

風太郎「くっ・・・二乃だッ!」

 

正解は・・・

 

二乃「残念、三玖でした。安達君、一花、正解!」

 

三玖だった。

 

風太郎「くそー!!次、俺な!」

 

五月「安達君と違って、やけにハイテンションですね。」

 

風太郎「お前達の家を除けば、外泊なんて純の家に以外無かった。もう誰も俺を止められないぜ!」

 

しかし

 

純「・・・現実では、もう一時間以上足止め食らってんだがな。つーか、お前少し落ち着け。気持ちは分かるが・・・」

 

猛吹雪の影響で足止めされていたのだった。

 

風太郎「・・・そういや純。」

 

純「ん?」

 

風太郎「野球部の決勝って、いつなんだ?」

 

純「・・・林間学校から4日後だよ。去年の東海大会は別の場所で開催してたから先輩達は林間学校へ行けなかったけど、今年は地元開催だから俺達は日程上都合が合うんだよ。」

 

風太郎「そ、そうか・・・」

 

純「ああ。ま、一生に一度だし、楽しむよ。」

 

風太郎「ああ!」

 

純「とりあえず、お前は少し落ち着け。結構マジで。」

 

あの後、結局先に進めなかった純達は、ある旅館で一泊する事になった。

 

風太郎「おおっ!中々良い部屋だな!」

 

純「んな馬鹿な事言ってる場合か・・・」

 

五月「そうですよ。ここ五人部屋ですよ。」

 

二乃「安達君はともかく、コイツと同じ部屋なんて絶対に嫌!」

 

四葉「団体のお客さんが急に入ったとかで、この部屋しか空いてなかったんだよ。」

 

二乃「車があるでしょ。」

 

四葉「仕事があるって帰っちゃった。」

 

二乃「あっ。ほら、旅館の前にもう一部屋あったじゃない。」

 

純「・・・明日になったら遺体が発見され、警察やら何やら色んなのが来るぞ。」

 

そう言い、純はリュックの中を漁っている風太郎の元へ行った。

 

純「しっかし、お前旅館なんていつ以来だ?」

 

風太郎「確か、小学校の修学旅行以来だ。」

 

純「そっか・・・あの時以来か・・・。懐かしいな・・・」

 

風太郎「ああ。ん?」

 

純「どうした?」

 

その時、風太郎が何かを取り出して見ていた。

そこには

 

らいは『旅行の安全を願ってお守りを作りました。林間学校楽しんできてね。P.S.お礼のお土産期待してます。らいは』

 

らいはの手書きの手紙と、手作りであろうミサンガがあった。

 

純「相変わらず良い妹だな、らいはちゃんは。」

 

風太郎「ああ。」

 

そして、風太郎は高いテンションのままトランプを取り出して五つ子と一緒にトランプをした。

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

 

 

一花「んん~っ。熱い戦いだったね。」

 

三玖「うん。飲む?」

 

そう言い、三玖は一花に抹茶ソーダを差し出した。

 

一花「ああ。今は良いかな。」

 

一花「三玖、昨日言ってたキャンプファイヤーの話・・・本当に私で良いの?」

 

一花の問いに

 

三玖「うん。その場しのぎで私が決めちゃった事だから。」

 

三玖はそう答えた。

 

一花「そっか。じゃあ、クールで格好いいジュン君の相手をお姉さんがしてあげますか。」

 

その時

 

三玖(相手を独り占めしたい。そんな事しない。私達は五等分だから。それに・・・一花なら心配ない。)

 

一花(三玖が言うなら、良いよね。)

 

二人とも内心そんな事を思っていたのだった。

 

 

 

 

 

夕食

 

 

 

 

 

その日の夕食の献立を見て

 

風太郎「スッゲェ!タッパーに入れて持ち帰りたい。」

 

風太郎は興奮して、持ち帰りたいと言う程だった。

 

純「お前マジでやめろ。」

 

五月「やめて下さい・・・」

 

これには、純と五月はそう言った。

 

四葉「でも、こんなの食べちゃったら、明日のカレーが見劣りしそうだね。」

 

純「それを言うな、四葉・・・」

 

二乃「三玖、アンタ安達君と班一緒でしょ。飯盒炊さんのカレー、安達君に迷惑掛けないようにね。」

 

三玖「うるさい。この前練習したから。」

 

一花「そういえば、林間学校のスケジュール見てなかったかも。」

 

この発言に

 

風太郎「二日目の主なイベントは、オリエンテーリング、飯盒炊さん、夜は肝試し。三日目は、自由参加の登山、スキー、釣り。そして夜はキャンプファイヤーだ。」

 

風太郎は饒舌に言った。

 

一花「何でフータロー君暗記してるの?」

 

純「お前・・・よっぽど楽しみだったんだな・・・」

 

四葉「あ、後新しい情報では、キャンプファイヤーの伝説は、フィナーレの瞬間手を・・・」

 

風太郎「またその話か。」

 

一花「伝説?」

 

二乃「関係ないわよ。安達君以外、誰からも誘われていないんだから。」

 

二乃の言葉に

 

純・一・三「「「っ!」」」

 

純と一花、そして三玖は固まり

 

純(そうだった・・・一花と踊ることになったんだった。それより・・・)

 

純「意外だな。風はともかく、皆は誰にも誘われなかったのか?」

 

それを切り替えるために、純は他の皆にそれを尋ねた。

 

二乃「ま、まあね・・・」

 

四葉「あはは・・・」

 

これには、二乃は目を逸らし、四葉は苦笑いを浮かべた。

その時

 

五月「安達君は誰かと踊る約束をしたんですか?この前ウチのクラスだけじゃなく、他のクラスの子にも誘われてましたけど。」

 

と五月が純に尋ね

 

二乃「そういえば、ウチのクラスからも誘われてたわね。私も見たわ。安達君は相手がいるの?」

 

二乃も尋ねた。

 

純「確かに誘われたけど、断った。」

 

五月「全部ですか!?」

 

純「まあな。それに、昨日相手が決まった。」

 

二乃「決まったんだ・・・」

 

純「ああ。昨日色々あってな。」

 

純(でも、本当に踊るんだったら・・・)

 

その時、純は心の中でそう呟きながら三玖をチラッと見た。

 

二乃「・・・そう、なんだ・・・決まってたんだ・・・」

 

二乃(安達君と一緒に踊りたかったなぁ・・・)

 

二乃は、少し残念そうな表情だった。

その時

 

一花「あ、そうそう。ここ、露天風呂があるみたい。結構良さそう。」

 

一花が旅館のパンフレットを見て言ったが

 

一花「えっ。混浴・・・?」

 

一花がそう言った瞬間、二乃と五月が止まった。

 

二乃「はぁ!?上杉と部屋のみならず、お風呂も同じって事!?」

 

五月「言語道断です!」

 

一花「何で、一緒に入る前提?」

 

これに

 

風太郎「二乃、一緒に入るのが嫌だなんて心外だぜ。俺とお前は既に経験済みだろ~?」

 

風太郎は海老天を食べながらそう言った。

 

純「そうなんだ・・・」

 

これには

 

二乃「ち、違うの安達君!コラ!わざと誤解を招く言い方すんな!」

 

二乃は慌てた表情で純に弁解をして、風太郎にそう言った。

 

風太郎「アッハハハ、いつもの仕返しだ!」

 

純「ふーん。後、これ『混浴』じゃなくて『温浴』だから。」

 

一花「あ、ごめん。あはは・・・」

 

純は冷静に突っ込んだのだった。

 

 

 

 

 

露天風呂

 

 

 

 

 

二乃「ん~、気持ち良い!」

 

一花「そうだねぇ~!」

 

五月「皆で一緒にお風呂に入るなんて、何年ぶりでしょう。」

 

四葉「あっ、三玖のおっぱい大きくなったんじゃない?」

 

三玖「皆同じだから。」

 

二乃「それにしても、安達君はいつも通りだったけど今日のアイツ絶対おかしいわ。」

 

四葉「上杉さん、普段旅行とか行かないのかな。」

 

一花「まるで徹夜明けのテンションだったね。ジュン君は変わらずクールだったけどね。」

 

二乃「とにかく、あのトラベラーズハイのアイツは危険よ。・・・問題は、あの狭い部屋にギリギリお布団が七枚・・・誰がアイツの隣で寝るか。」

 

二乃「そして・・・安達君の隣も、ね。」

 

これには

 

一花「二乃、考えすぎじゃないかな?」

 

四葉「そうだよ、上杉さんはそんな人じゃないよ!」

 

一花と四葉はそう答えた。

 

二乃「じゃあ、アンタが上杉の隣で良いって事?」

 

四葉「えっ?」

 

二乃「上杉はそんな奴じゃないから、心配ないんでしょ?」

 

この二乃の問いに

 

四葉「それは・・・ちょっと、どうなんだろうね。」

 

四葉はしおれてしまった。

 

五月「それでは、二乃でどうでしょうか?」

 

二乃「はっ?何で私?」

 

五月「二乃なら殴ってでも抵抗してくれそうなので。」

 

二乃「うっ・・・」

 

三玖「そ・・・それより・・・!」

 

二乃「んっ?」

 

三玖「ジュンの隣は・・・誰にするの?」

 

二乃「そ・・・それは・・・」

 

一花「そこも重要だね。」

 

四葉「安達さんは大丈夫では?」

 

五月「でも、彼もどうしましょう?」

 

二乃(安達君の隣・・・私が・・・なっても・・・)

 

一花(私が・・・ジュン君と隣・・・た、タダの友達として・・・だけど・・・)

 

三玖「私が・・・ジュンと・・・隣・・・)

 

この時、この三人は少し上辺を向いて妄想した。

 

二乃(うん!凄く良い!イケメンの安達君と隣で・・・!)

 

一花(と・・・友達として・・・だからね・・・!あくまで・・・)

 

三玖(だ・・・駄目・・・何か・・・心地良すぎて・・・)

 

・・・どんな内容の妄想だったのか、それは本人にしか分からないのだった。

 

三玖(けど・・・)

 

その時、三玖だけ平常心を取り戻し

 

三玖「平等!皆平等にしよう!」

 

と言った。

 

 

 

 

 

 

二乃「成程、考えたわね。」

 

三玖「誰も隣に・・・」

 

四葉「行きたくないのなら・・・」

 

二乃「全員が隣に行けば良い。」

 

五月「まあ、誰かも分からない相手に・・・」

 

一花「手も出さないだろうし・・・ジュン君は当然だと思うけど・・・」

 

三玖「少なくともフータローから見たら・・・」

 

二乃「さあ、行くわよ。」

 

そして、五つ子達は前髪を両サイドに分けて部屋に戻った。

だが、既に風太郎と純はそれぞれ寝ていた。

 

二乃「えーっと・・・私達も寝よっか。」

 

五月「あっ、はい。」

 

四葉「そうだね・・・」

 

そう言い、寝る準備をした。その際、純の隣は誰が寝るのかじゃんけんをした結果、三玖に決まった。

その時、一花は三玖の肩を叩いて

 

一花「三玖。」

 

三玖「何、一花?」

 

一花「ジュン君の隣だからって、襲っちゃ駄目だよ。」

 

そう耳元で言った。

 

三玖「っ!!・・・そ・・・そんな事・・・!!」

 

一花「お休み~♪」

 

一花は、そんな様子の三玖を笑いながら布団の中に入ったのだった。

三玖は逃げるように布団に潜ったが

 

三玖(い・・・一花が余計な事言うから・・・寝れない!)

 

隣に純がいるのと一花の発言に暫く寝付けなかったのであった。




投稿出来ました。

僕自身そこまで大会日程の事はよくわかっていませんが、準決勝から決勝まではそこまで間が開かないと思ってます。

今回の林間学校から4日後は、普通にあり得ません。

ですが、そこはご都合主義という事でお願いします。

長文で大変申し訳ございません。

それでは、また。
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