五等分の花嫁と野球の天才   作:ホークス馬鹿

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25話です。


25話

一花「ジュン君をどう思うかって・・・」

 

そう言って、顎に手をやり

 

一花「あれも一つの思春期かな。」

 

と目を光らせて言った。

 

一花「確かに野球部のエースで、クールでイケメンだし、性格も良さげ。だけど、時々何を考えているのか分かんない時もあるし・・・」

 

三玖「そうじゃなくて。一花はジュンを・・・」

 

すると

 

一花「三玖。やっぱり最終日のダンス、代わろっか?」

 

と一花は三玖に言った。

 

三玖「あっ。」

 

一花「心配なんでしょ?」

 

しかし

 

三玖「平等・・・一花が相手になってあげて。」

 

と三玖は言った。

 

一花「後悔しないようにしなよ。今がいつまでも続くとは限らないんだから。」

 

それを見て、一花はそう言ったのだった。

 

 

 

 

 

 

純「しかし、肝試し面白かったな。」

 

四葉「そうですねー!上杉さんなんか、最後まで生き生きしてましたよ!」

 

風太郎「フッ・・・当然だ。これで恨みを晴らせたぜ。」

 

純「あはは・・・。そういえば四葉、キャンプファイヤー用の木って、あそこの倉庫にあるんだよな?」

 

四葉「はい。昨日の雪から一時的に避けていたらしいです。」

 

純「そっか・・・。俺もキャンプファイヤーの係だから、手伝うよ。」

 

四葉「はい!」

 

純「そんじゃあ、行くか。風、またな。後、ゆっくり休みなよ。タダでさえ体力ねーんだから。」

 

風太郎「だ、大丈夫だ・・・!」

 

純「そっか・・・。そんじゃ。」

 

そう言い、純は四葉と一緒に倉庫へ向かった。

 

風太郎「・・・何だ、五月?そんなところで俺達を見て。」

 

そう言い、風太郎は隠れて見ている五月を見て言った。

 

五月「い、いえ!何でもありません!」

 

そう言い、五月はその場を後にした。

 

風太郎「・・・何なんだ?」

 

二乃「アンタ・・・五月に何かしたの?」

 

その様子を見た二乃は、風太郎にそう言った。

 

風太郎「何もしてねーよ。つーか、心当たりが・・・」

 

二乃「どうかしらねー?」

 

風太郎「お、おい!」

 

二乃は、風太郎を無視して部屋に戻った。

 

風太郎(二乃はいつも通りだったけど五月の奴、何で純をあんなに見ていたんだ・・・?)

 

 

 

 

 

 

 

純「よっこらせっと!」

 

四葉「流石安達さんです!」

 

純「どうも。四葉もスゲーな。」

 

四葉「いえいえ。次行きましょう!」

 

純「ああ!」

 

四葉「運動にもなって、一石二鳥ですね!」

 

純「ははっ。」

 

女子A「中野さん、ちょっと良い?蔵の扉の横に鍵がかけてあるんだけど・・・」

 

四葉「そうなんですか。ええっと・・・」

 

これに、四葉は純を見た。

 

純「気にすんな。後は俺がやるから、お前はそっちを手伝いな。」

 

純は、そう四葉に言った。

 

四葉「はい!すみませんが、お任せします!」

 

そう言い、四葉は女子生徒と一緒にその場を後にした。

 

純「良し!せーのっ!」

 

そして、木を運ぼうとしたその時

 

一花「ふんっ。うわっ、重っ。」

 

一花「おや、よく見たらジュン君じゃん。そういえば、ジュン君は元々この係だったね。」

 

一花が木を持ってそう言った。

 

純「まあな。」

 

一花「うう・・・上着、持ってくれば良かったー。」

 

純「まあ、冬もちけーしな。それより、肝試し、楽しかったか?」

 

一花「うんっ、ドキドキしたよ。」

 

純「そっか・・・。」

 

一花「まあ、フータロー君が実行委員をしっかりこなせるか別の意味でドキドキしたんだけどね。」

 

純「ははっ。けどアイツ、ノリノリだったけどな。」

 

一花「そ、そうだったね・・・」

 

そう言い、純と一花は木をどんどん運んでいった。

 

純「それよりさ、一花。三玖、大丈夫か?」

 

一花「え、何で?」

 

純「いや・・・何かアイツ・・・どこか素っ気ねー感じだったし・・・」

 

それを聞いて

 

一花「・・・あの子、ちょっと考える事があったから、それで素っ気なかったんだよ。」

 

一花は一瞬考えるような素振りをして、そう純に言った。

 

純「そっか・・・。」

 

一花「うん。あの時の事を根に持ってるわけじゃないから、安心して。」

 

純「そっか・・・それは良かった・・・」

 

純(コイツ・・・やはり長女だけあって、俺や風、そして五つ子に対しても分け隔て無く見る冷静な目を持ってるな・・・)

 

そして

 

純「さて・・・終わったな。」

 

一花「うん。これで明日、キャンプファイヤー出来るね。」

 

キャンプファイヤー用の木を全て運び終え、林間学校に戻ろうとした。

 

純「・・・三玖から話、聞いてるよな?」

 

一花「うん。何か踊るみたいだね、私達。」

 

純「何でこんな事になったんだか・・・」

 

一花「あはは・・・恥ずかしいよね。」

 

一花「どうする?練習でもしとく?」

 

しかし

 

純「・・・やめようぜ。言った通り、その場の成り行きで決まった約束だ。そういうの、なんか複雑じゃん。」

 

純「俺がいなければ、前田も多分誤魔化せると思うし、何より、俺と踊ってるところなんて他の奴に見られたら・・・お前も・・・」

 

純は一緒に踊ることをやめ、そう一花に伝えて彼女を見たら

 

一花「・・・。」

 

純「え・・・一花?」

 

涙を流していた。

 

一花「あれ・・・なんでだろ・・・違うの、ごめん・・・一旦止まって良いかな?」

 

それを見た

 

純「ど、どうしたんだよ急に・・・」

 

純は少し慌てた表情を浮かべた。その時

 

女子B「いやー、意外と早かったねー。」

 

女子C「だねー。私疲れたよー。」

 

誰か来たため

 

純「こっち来て。」

 

一花「えっ?」

 

純は一花の手を取って、すぐ近くの木に隠れた。

 

純「・・・。」

 

一花「はは・・・前にも、こういうことあったね。というか、隠れる必要ある?」

 

すると

 

パサッ

 

一花「!」

 

純は自身の上着を脱いで、それを一花に被せて

 

純「大丈夫・・・誰も見てねーから。」

 

そう言った。

 

一花「・・・うん。」

 

ドクッ、ドクッ、ドクッ

 

一花(平常心・・・駄目・・・駄目だよ・・・ドキドキしちゃ・・・駄目・・・)

 

一花(それに・・・この状況・・・あり得ないかもしれないけど・・・もし三玖に知られたら・・・)

 

その時、一花は自身の胸を抑えながらそう思った。

 

純「・・・。」

 

その間も、純は何も聞かなかった。

 

一花(・・・何で泣いたか聞かないでくれるんだ。それとも、興味ないだけかな?ほんと、何で泣いちゃったかなー?)

 

そして

 

一花「私、学校辞めるかも。」

 

一花はそう純に言った。

これには

 

純「えっ?」

 

純は驚いた顔で一花を見た。

 

一花「あは。やっと興味持ってくれた。」

 

純「それより、辞めるって・・・」

 

一花「ま、休学って形だけど。」

 

一花「ほら、お陰様で映画の撮影してるんだけど、新しい仕事の話も少しずつ貰えるようになってきたの。」

 

一花「他の生徒役の子達は、留年覚悟で学校休んでたり、融通の利く学校に転校したりしてる。私は知っての通り、学業は絶望的だからさ。高校に未練は無いかなーって・・・。」

 

一花(それに、私がいなければ三玖も・・・)

 

すると

 

純「そっか・・・やりてー事が見つかって良かったな。俺、応援すっから。」

 

純は優しい声でそう言った。

 

一花「・・・ありがとう。フータロー君と違って、そう言ってくれると思った。」

 

純「お前、アイツの事どんな目で見てたんだよ・・・」

 

純「ま、頑張れよ。何事も、挑戦だからな。」

 

一花「・・・うん。」

 

その時

 

一花「・・・良いよ。」

 

純「はっ?」

 

一花「キャンプファイヤーのダンス、私との約束は無かったって事で。」

 

一花はそう純に言った。

 

純「・・・そっか。」

 

一花「その代わり・・・今踊ろう。」

 

一花「今夜は二人だけのキャンプファイヤーだよ。」

 

そう言い、一花は純に手を差し伸べた。

 

純「火なんてねーけど、いっか。」

 

一花「やった。」

 

そして

 

一花(異常なし。これなら大丈・・・)

 

胸に手を当てながらそう思ったとき

 

純「ま、ただでさえ伝説なんてもんが流布されてんだけどな。」

 

純のある言葉に

 

一花「・・・伝説?」

 

一花は反応した。

 

純「知らねーのか?四葉から聞いたんだけど、キャンプファイヤーで踊った二人は・・・生涯結ばれるって。」

 

それを聞いて

 

一花「そ・・・それ、三玖は知ってるの?」

 

一花は純に尋ねた。

 

純「ああ、その場にいたな。」

 

それを聞いて

 

一花「そ・・・そんなつもりじゃ・・・」

 

純「一花?」

 

一花「三玖にとって・・・キャンプファイヤーは・・・それなのに私・・・」

 

顔を真っ青にした。その時

 

ガツッ

 

一花「えっ?」

 

地面の石に躓いてしまった。

それを見た純は

 

純「一花!」

 

すぐに彼女の背中に腕を回して抱き寄せた。その為、一花は倒れずにすんだ。

 

純「ふぅ~、セーフ・・・」

 

そして

 

純「お前さあ・・・意外とドジだな。」

 

一花を抱き止めた格好のまま、端整な顔をニヤッとした。

 

一花「・・・!」

 

それを見て、一花の目は大きく見開き、顔を真っ赤にした。

それに呼応するかのように

 

ドクッ、ドクッ、ドクッ

 

一花の胸が激しく鼓動を鳴らした。

 

純「さて、戻るか。風邪引いちまうし、皆も心配してるぞ。」

 

その時、純は一花の背中に回してる腕を解いて、そう言った。

 

一花「・・・うん。」

 

一花も、そう言って純の後をついていったのだが

 

一花(駄目・・・ドキドキが・・・止まらないよ・・・!)

 

胸を抑えて落ち着くのに必死だった。

そして、戻ったときには風太郎を含め他の五人に色々言われてしまったのであった。




投稿出来ました。

ちょっと強引に纏めてしまいました。

読みにくかったら、大変申し訳ございません(土下座)

それでは、また。
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