秋季東海大会を制した純達旭高校は、神宮大会に出場するため、東京へ向かった。
純達の初戦は、関東大会を制した埼玉の名門、浦島学院だった。
しかし、打線は二桁の10安打で7得点を記録し、投げては純が、怪我明けとは思えない快調なピッチングで、最速148キロの真っ直ぐを中心に7回2安打1失点の好投を見せ、旭高校は7-1と快勝し、ベスト8に進んだ。
次の準々決勝も、純は3番センターとして出場し、ホームランを含む2安打3打点の活躍を見せた。その試合も二桁安打を放ち、8-2と勝利を収め、ベスト4進出。
続く準決勝。この日も、純は3番センターとして出場した。試合は一進一退の攻防だったが、8回に旭高校が1点勝ち越し、その1点が決勝点となって4-3と勝利し、決勝に進出した。
風太郎達
一花「ねえフータロー君。ジュン君達は勝ったの?」
風太郎「ああ。今日の試合も勝って、決勝進出を決めたな。」
四葉「凄いですね!」
二乃「観に行きたかったなぁ・・・」
五月「二乃、安達君達は東京ですよ。私達が行くとしたら、皆学校を休まなければなりませんよ。」
風太郎「諦めるんだな。」
二乃「わ、分かってるわよ!」
その横で
三玖「・・・。」
三玖は一人ボーッとしていた。
一花「三玖?」
それを見た一花が声をかけると
三玖「っ!どうしたの、一花?」
三玖は一瞬ビクッとしながらそう言った。
一花「何かボーッとしてたよ。」
四葉「どこか具合が悪いの?」
三玖「そんな事無い。ただ・・・ジュン、怪我してないかなって・・・」
それを聞いて
一花「ジュン君・・・心配?」
一花はそう聞いた。
三玖「・・・うん。」
すると、三玖は心配そうな顔でそう言い、コクリと頷いた。
二乃「アンタ・・・」
四葉「三玖・・・」
五月「あなたは・・・」
風太郎「三玖・・・」
これには、二乃達は驚きの表情で三玖を見たのだった。
そして、風太郎達はそのまま勉強会を進めたのだった。
その日の夜、三玖は自分のベッドの上で寝転んで天井を見上げていた。
三玖「・・・ジュン。」
ここ最近、勉強にあまり身が入らなかった。それは純の事が気になっていたのが原因だった。
東海大会で純が怪我をしたのを見抜いた三玖は、野球部の監督にそれを伝え、父親であるマルオに診てくれるよう言い、何とか無理をさせずにすんだ。
その事で喧嘩になったが、一花のお陰で仲直りし、純達野球部も東海大会を優勝し、選抜の切符をほぼ確実なものとした。
とはいえ、この一件で三玖は純の事が更に気になって仕方なかった。
三玖(これって、ジュンの事がもっと好きになったって事なのかなぁ・・・)
右腕を顔の上に乗せて目を閉じる。すると真っ先に純の顔が浮かび上がってくる。
三玖(ジュン・・・)
旭高校野球部
純「・・・?」
純は、不意に三玖の声が聞こえた気がしたので、視線を宿泊のホテルの窓に向けた。
そして、そのままジッと目を向けたまま黙った。
チームメイトA「純、どうかしたか?」
純「・・・いや、なんでもない。」
チームメイトA「そうか。明日決勝だからな、今日はゆっくり休めよ。」
純「今日投げてねーから疲れは全くねーんだけどな。けど、まぁお言葉に甘えて。」
そう言い、純は自身の部屋に入った。
純(何か、三玖の声が聞こえた気がしたんだが、気のせいか・・・)
そう思いながら休んだ純だった。
その翌日、神宮大会決勝で、純は4安打15奪三振の完封勝利を収め、堂々と神宮大会を優勝で飾ったのだった。
そして、純達野球部は、全国の野球部同様オフシーズンに入る。
だが、このオフシーズンは休息の一時ではなく、この時期にどれだけ成長出来るかによって、センバツが優勝出来るかどうかが決まるのであった。
投稿出来ました。
オリジナル話は本当に難しい・・・。
違和感あったら申し訳ございません(土下座)
それでは、また。