五等分の花嫁と野球の天才   作:ホークス馬鹿

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44話です。


44話

風太郎「ちょうど五人揃ってる事だしな!今から冬休みの課題を片付けるぞ!」

 

そう言い、先程の純に対する出世払いの約束を交わした勢いで勉強に持ち込もうとする風太郎に

 

五月「冬休みの課題ですか。」

 

と五月は平然とした顔で言うと、五つ子達は顔を見合わせて笑い始め

 

二乃「アンタ、舐め過ぎ。」

 

二乃「課題なんて、とっくに終わってるわよ。」

 

二乃はにやりと笑みを浮かべ、そう言った。

 

純「へえ。スゲーじゃん。」

 

これに、純は素直に褒めた。逆に風太郎は

 

風太郎「あっ・・・そう・・・。じゃあ、通常通りの勉強会で。」

 

肩透かしを食らった気分で言った。

 

らいは「お兄ちゃん、純さん。お邪魔しちゃ悪いから帰るね!」

 

風太郎「お、おう・・・気を付けてな。」

 

純「気を付けてな、らいはちゃん。」

 

そう、らいはが気を利かせて帰って行くと、早速勉強会をスタートさせた。

暫く進んでいると

 

三玖「ジュン。ここ分かんないんだけど。」

 

三玖が純にそう尋ね

 

純「ん、どれだ?」

 

純は三玖の隣にしゃがみ込み、至近距離でノートを覗き込む。

 

純「この出来事が起きた当時の将軍か・・・。これはな・・・」

 

そう、純は丁寧に説明しようとしたが

 

三玖(すぐ近くにジュンの唇が・・・)

 

三玖は不意打ちレベルの近さにドキドキしていて、説明が入ってこず、思わず自分の唇に触れていた。

そんな三玖を

 

二乃「・・・。」

 

二乃がじーっと観察するように見ていた。

 

三玖「・・・何?」

 

視線に気付いた三玖がそう言うと

 

二乃「いやっ、何でも無いわ。」

 

二乃はスッと視線を逸らした。

 

風太郎「おい、一花、起きろ。」

 

その時、風太郎が一花を起こす声が聞こえ、純は一花を見た。

 

一花「あ・・・いやー、ごめん。寝て・・・ない・・・よぉ・・・」

 

一度は目を覚ましたが、すぐにガクンと頭が後ろに倒れた。

 

純「あっ、落ちた。」

 

風太郎「おい・・・」

 

これに、風太郎はまた起こそうとしたが

 

二乃「少しは寝かせてあげなさい。」

 

二乃が止め、眠った一花に目を向けた。

 

二乃「一花・・・前より仕事増やしてるみたいなの。」

 

五月「生活費払ってくれてますもんね・・・」

 

三玖「こうやってジュンがサポートできてるのも、全て一花のおかげ。」

 

そう、四葉を含め皆申し訳なさそうに一花の寝顔を見つめていた。

 

風太郎「だからって、無理して勉強が身につかなきゃ本末転倒だ。おい、起き・・・」

 

そう、再び起こそうと立ち上がった風太郎だが

 

五月「あの!」

 

五月「私達も働きませんか?」

 

五月が手を挙げ、そう発言した。

この唐突な発言に

 

「「「えっ?」」」

 

と驚く姉妹達だったが、五月本人は大真面目だった。

 

風太郎「ほう・・・」

 

これには、風太郎も目を光らせ

 

風太郎「今まで働いた経験は?」

 

風太郎の脳内会議室にて、自身は面接官となり、面接を受けに来た五月に質問した。

 

五月「あ、ありません・・・」

 

風太郎「勉強と両立できるのか?赤点回避で必死なお前らが。」

 

これに

 

五月「うっ・・・それなら・・・私もあなたのように家庭教師をします!」

 

五月「教えながら学ぶ!これなら自分の学力も向上し、一石二鳥です!」

 

五月はそう言い、参考書を抱え、スーツ姿の出来るカテキョを想像した。

 

風太郎「やめてくれ・・・お前に教えられる生徒が可哀想だ・・・」

 

純「悪いが、何か想像できるわ・・・」

 

四葉「それならスーパーの店員はどうでしょう?」

 

四葉もそう言ったが

 

風太郎「即クビだな。」

 

純「レジ前で大行列が出来てパニクってんのを想像したんだが・・・」

 

三玖「私、メイド喫茶やってみたい。」

 

すると、三玖がそうぼそりと言った。

 

純(へえ・・・可愛いかもな。)

 

これに、純は三玖のメイド姿を想像し、素直に可愛いと思った。

 

四葉「意外と人気出そう!」

 

二乃「却下却下!」

 

四葉と二乃の賛否両論が出る。

 

三玖「二乃はやっぱり女王様?」

 

そう言う三玖の目には、ボンデージ姿で鞭を振るう二乃がナチュラルに浮かんだ。

 

二乃「やっぱりって何!?」

 

四葉「二乃はお料理関係だよね。」

 

これに

 

二乃「フン・・・やるとしたらね。」

 

二乃はぶっきらぼうに答えた。

更に

 

四葉「だって、二乃は自分のお店を出すのが夢だもん。」

 

四葉が笑顔でそう暴露し

 

純「へぇ・・・そうなんだ。もし店出す事が出来たら、俺ゼッテー来るから!」

 

純は二乃を見てそう笑顔で言い

 

二乃「えっ・・・う、うん・・・」

 

二乃は顔を真っ赤にし、俯いた。

 

風太郎「うーん・・・」

 

この時、風太郎は難しい顔で腕組みして唸った。

 

風太郎「俺も様々なバイトを経験してきたが、どれも生半可な気持ちじゃこなせなかった・・・」

 

純「お前がやってたバイトって・・・全部飲食系だったな。まかない目当てだってのがすぐ分かったぞ。」

 

風太郎「ま、まあな。だが・・・これだけは言える!」

 

風太郎「仕事舐めんな!今はとにかく勉強だろ!!」

 

と言った。

その時

 

一花「ん・・・んー。」

 

熟睡していた一花がもぞもぞと動き、トレーナーをまくり上げた。

これに

 

三玖「ジュン!」

 

三玖は慌てて純の目に手を添えた。

 

五月「一花!寝ながら服を脱ぐのはやめて下さい!」

 

二乃「ご、ごめんね安達君!アンタは見るな、変態っ!!」

 

二乃は純に謝罪し、風太郎にはギロリと睨んだ。

 

風太郎「な、何で俺には!?」

 

挙げ句の果てに外に追い出され、バタンとドアが閉まる。

 

風太郎「フッ・・・この仕事・・・舐めてたぜ・・・」

 

これには、風太郎は諦めの笑みを浮かべ

 

純「あ、あはは・・・」

 

純は苦笑いを浮かべ、共に暮れゆく元日の空を見上げたのであった。




投稿出来ました。

いつも通り、少しアレンジしてみました。

違和感あったら、お許し下さい(土下座)

それでは、また。
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