帰り道、風太郎、二乃、そして四葉達と合流した純は、スーパーで買物をした。
風太郎「うっ!?重っ・・・!」
後ろで米袋を抱えた風太郎は、あまりの重量に膝が屈しそうになった。
純「・・・持とうか?」
それを見た純は、そう風太郎に言ったが
風太郎「い、いや・・・大丈夫だ・・・!」
風太郎は大丈夫だと言った。
純(ゼッテー大丈夫じゃねーだろう・・・)
それを、純は苦笑いしつつ見ていた。
風太郎「落ち着け・・・っ!力学的に・・・っ!一番効率的・・・っ!なのは・・・っ!」
そう言い肩に担ごうとしたが、慣れない肉体労働のため
風太郎「駄目だー!!」
持ち上げられず
四葉「私が持ちますよ。」
四葉に助けられた。その四葉は、風太郎と違って片手でひょいと持ち上げられたのだった。
二乃「荷物持ちの二人、早くしなさい。あ、安達君は練習帰りだから、無理して持たなくて良いよ。」
純「あ、ああ・・・」
そう、ショッピングカートを押して先を歩いていた二乃が振り返ってそう言った。
風太郎「何だよ、こんな時間に呼び出されたと思ったら・・・」
二乃「今日は特売日なの。それくらいは一人で持ってよね。」
風太郎「だったらお前が持て。」
二乃「あ、そうだ。三玖から頼まれてたんだわ。」
お菓子コーナーで足を止めた二乃は、カゴの中にドサドサと板チョコを積み上げた。
純「・・・おいこれ、気ぃはえーんじゃねーか・・・?」
これを見た純は、何かを察しつつ引き攣った顔を浮かべた。
四葉「あはは・・・」
二乃「そうなんだけど・・・三玖ったら言い出したら聞かなくて・・・」
純「・・・そっか。」
風太郎「何だ・・・三玖の奴、そんなに食うのかよ。」
しかし、恋愛事情に鈍感な風太郎はサッパリ分からなかった。
二乃「アンタ、頭良いくせに察し悪すぎでしょ。」
これには、二乃は呆れて風太郎を見て言い
純「あはは・・・お前は相変わらずだな・・・」
純は呆れ笑いを浮かべた。
二乃「さっ、行きましょ。」
そう言い歩き出すと
四葉「あ、二乃。ちょっと良い?」
四葉がそう言うなり二乃に米袋をドサッと手渡し、ほどけていた靴紐を直し始めた。
二乃「ちょっ・・・!・・・と!お、重っ!」
これには、ヒールの足元がふらつき、米袋ごと前のめりに倒れそうになった。
それを見た純はすぐに反応し、咄嗟に左手を伸ばして米袋をキャッチして
純「大丈夫か?手を離すな。そのまま俺に渡して。ゆっくりで良いから。な?」
そう二乃に優しく言った。
それを見た二乃は、心臓がドキンと跳ねた。
四葉「良し。ごめんね、二乃。」
靴紐を結び直した四葉は、そう二乃に謝罪した。
二乃「え、ええ・・・」
これに、二乃は顔を赤く染めながら俯いた。
純「ん?どうした、二乃?どこか足捻ったか?」
それを見た純は、心配そうな顔を浮かべながら顔を覗き込んで尋ねた。
二乃「え!?う、ううん!大丈夫よ!」
これに、二乃は少し慌てて答えた。
その際、心臓が鳴り止まなかった。
風太郎「お前も、何も言わずに急に渡すなよ・・・」
四葉「あはは・・・」
二乃(駄目・・・駄目なのに・・・)
買物が終わり、外に出ても心臓は鳴り止まず、顔も赤く続けていた染まり続けていた。
二乃(安達君を好きになっちゃ・・・駄目なのに・・・)
そう思い、二乃は目を潤ませながら純の端整な横顔を見つめた。
その視線に気付いた純は
純「ん?どうした?」
そう聞くと
二乃「ううん、何でも無い・・・」
二乃はハッとなり、そう言った。
純「そっか・・・とにかく、怪我が無くて良かった・・・」
それを聞いた純は、優しい笑みを浮かべながら二乃の頭を撫でて言った。
二乃「え・・・あ・・・う、うん・・・助けてくれて・・・ありがとう・・・」
これには、益々顔を赤く染め、しおらしくなった。
その時
四葉「二乃、あれって・・・」
風太郎と純を挟んで反対側を歩いていた四葉が、何かに気付いて足を止めた。
その視線の先にあるスタバに
風太郎「五月・・・?」
二乃「パパ・・・?」
純「マルオさん・・・」
五月とダークなスーツを着たマルオが、向かい合って座っていたのであった。
投稿出来ました。
何とか投稿出来ました。
カフェでのやり取りですが、ちょっと纏まってないので、ここまでにします。
それと、今回のお話で、今年最後の投稿とします!
このような拙作にもかかわらず、多くの方に読んで下さって、本当に感謝しております!!
来年もよろしくお願いします!!
それでは、良いお年を!!