五等分の花嫁と野球の天才   作:ホークス馬鹿

59 / 101
58話です。


58話

センバツ優勝を決めた純達旭高校野球部は、紫紺の大旗と共に戻ってきた。

そして、純達は最上級生となり、その最初の登校日で

 

純「うっす、一花。」

 

一花「ああ。お久し振り、ジュン君。」

 

純は、一花と再会した。

 

純「久し振り。先月以来だな。」

 

一花「うん。電話で一回話した程度だけどね。」

 

一花「それと、大会見てたよ。優勝おめでとう。」

 

そう、一花はセンバツ優勝に祝福の言葉を純に送った。

 

純「サンキュー。そういや、風から聞いたぞ。家賃五等分するって。」

 

一花「うん。払えなかったら、前のマンションに強制退去という条件でね。」

 

純「そっか・・・。お前の稼ぎでも厳しいのか?」

 

純の言葉に

 

一花「まあ、ギリギリどうにかなるんだけど・・・今日までの家賃のために、確実な仕事しかしてこなかったから。そろそろ私も、やりたい事に挑戦してみようかなって。」

 

一花は、照れ臭そうに背を向けて言った。

 

純「成程・・・」

 

一花「でも・・・少し寂しくもあるんだ。皆それぞれ忙しくなる。きっと全員が揃う事も少なくなるよね。」

 

一花「私達、このまま大人になっていって、バラバラになっていくのかな・・・」

 

そう、少し寂しそうに一花が言うと

 

純「さあ。けど、悪い事ではねーと思うぜ。」

 

純は、そう一花に言った。

 

一花「だねっ。」

 

これに、一花はそう言って微笑んだ。

そして、風太郎達と合流した純達は、そのまま学校に行き、クラス名簿が貼られている掲示板を見ると

 

純「おっ。俺は一組か。風も一緒だぜ。」

 

風太郎「本当だ。クラス一緒になるの、中学以来だな。」

 

純「そうだな・・・」

 

そう言い、純はクラス名簿を見ていると

 

純「・・・おいおい、マジかよ。」

 

ある一点を見て、目を見開いて驚きの言葉を言い

 

風太郎「どうした?」

 

これに風太郎が反応し、尋ねると

 

純「これ、見て見ろよ。」

 

純は、その一点を指差して風太郎に見せると

 

風太郎「・・・嘘だろ?」

 

何と、そこにはあの五つ子の名前が全員一組の名簿に載っていたのだった。

 

純「これ・・・何の陰謀だ?」

 

風太郎「さあな・・・しかし、同じなのは顔だけにしてくれよ。」

 

これに、風太郎はそう愚痴ったのだった。

そして、始業式が始まると

 

「えー・・・この度の選抜高等学校野球大会において、見事優勝を果たしてくれました野球部に全員、盛大な拍手を。」

 

校長先生が、野球部の優勝報告を行い、純達野球部は盛大な拍手を受けた。

この時

 

「あ、あそこよ!」

 

「いた!安達君!!」

 

「凄い!あのクールな雰囲気たまらない・・・!」

 

一部の女子が、純を見て黄色い声を上げており

 

三玖「むぅ・・・」

 

二乃「・・・。」

 

それを聞いていたこの2人は、頬を膨らませており

 

一花「まあまあ、2人とも。」

 

それを一花は宥めていた。

 

四葉「凄いね・・・」

 

五月「はい・・・」

 

この2人は、素直にそう述べながら拍手していた。

 

風太郎「・・・。」

 

風太郎に至っては平常運転で、単語帳を見ていたのだった。

そして、始業式を終えると

 

「わぁー、中野さんが五つ子ってのは知ってたけど。」

 

「実際揃ってるところを見るとスゲぇな!」

 

一組の生徒が、五つ子達に注目しており

 

「けど、それだけじゃないよね。」

 

「ああ!このクラスには安達もいるしな!」

 

「武田君もいるよ!」

 

「はあ・・・!いつも笑顔を絶やさず、誰にでも優しくて頭も良い爽やか系イケメンの武田君と・・・」

 

「普段はクールだけど、野球をやると凄い気迫と雄叫びを見せるそのギャップが堪らないクール熱血系イケメンの安達君・・・!」

 

「はあ・・・我が校が誇る二大イケメンが同じクラスに・・・」

 

他にも、純と武田も同じクラスであり、これに女子が特に注目し、それぞれ少しトリップしていた。

しかし

 

「・・・はっ!けど、今は中野さん達だね!」

 

「うん!」

 

すぐに切り替え、五つ子達に押しかけた。

 

「名字だと分かりづらいから、名前で呼んで良い?」

 

女子の一人が、そう一花に聞くと

 

一花「うん。その方が私達もありがたいかも。」

 

一花は快諾した。

 

「あれやってよ!同じカード当てるやつ!」

 

葵という名前の女子生徒が、二乃にそう頼むと

 

二乃「ごめんねー、テレパシーとか無いから。」

 

二乃は、愛想笑いで軽くあしらった。

 

「三玖ちゃんも似てるんでしょ?もっと顔見せてよ!」

 

今度は椿という女子生徒が、三玖にそう聞くと

 

三玖「・・・。」

 

三玖は、少しタジタジになっており、クラスメイト達も、どんどん集まっていき

 

四葉「わわっ!?」

 

五月「皆さん落ち着いて・・・!」

 

四葉と五月は、潰されそうになっていたその時

 

風太郎「どいてくれ。」

 

風太郎が後ろからそう言いながら現れた。

 

「何?上杉君も中野さん達の事気になる?」

 

これに、葵がそう言いからかってみたが

 

風太郎「トイレだ。邪魔だからどいてくれ。」

 

風太郎は無愛想に答え、人だかりの真ん中を突っ切って教室を出て行った。

これには

 

「何あれ、感じる悪っ!」

 

と椿がそう毒づいた。

しかし、場の空気がしらけたからか、五つ子への注目が止まったのだが

 

純「ふぅ・・・少しおくれ・・・」

 

純が入ると

 

「「「安達だー!!」

 

純「な、何だっ!?」

 

クラスメイトは一気に純に集まって

 

「センバツ優勝なんてスゲぇな!」

 

「夏も頑張れよ、応援してるぜ!」

 

純「あ、ああ・・・ありがと・・・」

 

これに、純は苦笑いを浮かべながら対応した。

この様子を見ていた

 

一花「あはは・・・凄い人気・・・」

 

三玖「むぅ・・・」

 

二乃「・・・。」

 

五月「そうですね。それに比べて上杉君は相変わらずです。」

 

五つ子達はそれぞれの表情で見ていた。

 

四葉「五月。上杉さんは二年の時もあんな感じだった?」

 

五月「はい。クラスでは敢えて人と関わらないようにしているというか・・・まともに関わってるのは安達君だったんですけど、クラスは違いましたし・・・」

 

五月の言葉に

 

四葉「そう言えば、林間学校の係も一人でやろうとしてた。」

 

四葉がそう答えると

 

五月「そういう人なんです。」

 

と呆れ声で五月はそう言った。

 

一花「根は良い子なんだけどね・・・」

 

この一花の言葉に

 

四葉「・・・。」

 

四葉は何かをジッと考え込んだのであった。




投稿出来ました。

上手く書けたか分かりませんが、よろしくお願いします。

マルオさんの陰謀とはいえ、五つ子だけでもレアですから、こういうのが現実にあったら凄いでしょうね・・・。

それでは、また。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。