五等分の花嫁と野球の天才   作:ホークス馬鹿

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79話です。


79話

実際に時代劇で使われる江戸の町を純は新撰組、三玖は可憐なお姫様の格好をしながら歩いていると、本当に二人で江戸時代にタイムスリップした感覚になった。

そのような空間の中、二人はいろんなところを回り

 

三玖「・・・」

 

三玖が、何かを見つけてスマホを取り出していた。

それを見た純は

 

純「どうした、三玖?」

 

言いつつ三玖が見ている方向に目を向けると、そこに伊達政宗のコスプレをした人が歩いていた。

それを見て

 

純「一緒に撮ろっか。」

 

三玖「うん!」

 

純はそう言うと、三玖は嬉しそうな笑みを浮かべ、その人を呼んで写真を撮った。

 

純「後でLINE送って。」

 

三玖「うん!」

 

そう言い、歩いていった。

暫くして

 

三玖「ね、ねぇ・・・ジュン。」

 

純「ん?」

 

三玖「え、えっと・・・その格好で、このセリフ言ってくれるかな?」

 

三玖がそう言い、純の耳元に近付き囁いた。

 

純「・・・マジ?」

 

それを聞き、純は少し驚きの顔で聞くと

 

三玖「コクコク!」

 

高速で首を縦に頷いた。

 

純「しかしお前・・・」

 

これに少し純が躊躇ったが

 

三玖「・・・ダメ?」

 

三玖に上目遣いで言われ

 

純「・・・わーったよ。」

 

純は、少し気恥ずかしそうに頭を掻きながら言い

 

三玖「うん!」

 

三玖は満面の笑みを浮かべた。

そして、三玖はスマホを構え

 

純「良いか?」

 

三玖「うん!いつでもどうぞ!」

 

純は一つ深呼吸をして

 

純「新撰組副長土方歳三だ!御用改めである!」

 

声を張り上げて言った。

すると

 

「土方!覚悟しろ!」

 

侍の格好をした四人の男達が、このノリに乗って刀を抜いて、純の周りを囲み、囲まれた純は、刀の鍔に親指をかけ、柄を握って構えた。

そして、両者が睨み合う状態になった。

その様子を見た周りの旅行者が

 

「な、何だこれ?」

 

「え、映画の撮影みてーだ!」

 

「でも、あの新撰組の格好をした子、学生じゃないかしら?」

 

「そういや今日、どこかの高校の制服を着た子を見かけるな。」

 

「修学旅行かな?」

 

一斉に注目して、純達に視線が集まった。

純の周りを囲んでいる人達は、実は映画俳優達で、時代劇での殺陣経験が非常に豊富な方達だったのだ。

純の堂々としたその姿とその名乗りに見惚れ、つい出てきたのだ。

自分達は経験があり、それに対して純は演技はおろか、刀を使っての殺陣は全くの素人だ。

しかし

 

(この子、おそらく高校生だが、何て雰囲気だ・・・隙が全く無い・・・)

 

周りを囲んだ俳優達は、純の刀を抜いて構えるその姿に、何度も殺陣を経験して、相当の使い手に相応しい気迫に満ちていた。

その様子を

 

三玖(はぁぁ・・・カッコ良すぎる・・・ジュン・・・♡)

 

三玖は、ウットリとした表情を浮かべながらスマホで撮影していた。

その時

 

ギン!

 

「「「っ!?」」」

 

純がひと睨みした瞬間、その気迫に映画俳優達は気圧されてしまい

 

純「どうした?俺は一人だぞ。何故誰も斬りかからねー?」

 

それを見た純は、無意識に演技に入り込み、挑発の言葉を言いながら刀を抜いた。

 

「やあああ!」

 

その挑発に乗った一人が斬りかかってきたが

 

純「はぁっ!」

 

「ぐはっ!」

 

純は左肩から斜めに振り下ろし

 

「うおおおっ!」

 

続けてもう一人斬りかかってきたが

 

純「んっ!」

 

「うぐっ!」

 

純は下段から斬り上げ、間髪入れずに斬り下ろした。

そして

 

純「はっ!」

 

「うわぁっ!」

 

三人目を横一閃で斬り捨てた。

そして

 

「残るはアンタか?」

 

最後の一人を見て、純はジリジリと詰めた。

 

「くっ!うおおおっ!」

 

すると、最後の一人は刀を振り下ろすように突撃した。

それを

 

純「はっ!」

 

「ガハッ!」

 

純は冷静に斬り捨て

 

キン!

 

純は、血振りをして納刀した。

その所作も、歴戦の剣豪に相応しかった。

すると

 

「「「わあああああっ!!!」」」

 

純「ん?」

 

周りが一斉に声を上げ、拍手をした。

 

「ホンマにスゴイで、兄ちゃん!」

 

「ホンモノの新撰組副長、土方歳三や!」

 

「カッコよかったで、兄ちゃん!」

 

その声に

 

純「え、ええっと・・・どうも。」

 

純は気恥ずかしそうに笑みを浮かべていた。

その様子を

 

二乃「ハァァァ・・・尊いわ・・・!」

 

一花「私と一緒に仕事してる人達以上の演技力なんだけど・・・」

 

四葉「す、凄いです・・・!」

 

五月「ええ・・・」

 

風太郎「スゲェ・・・」

 

陰で様子を見ていた彼らは絶句し、二乃はちゃっかりスマホで撮影をしながら頬に手を当ててうっとりとした表情を浮かべ、一花は純の演技力と殺陣での太刀筋と気迫に苦笑いを浮かべた。

すると

 

「君、どこの事務所の子なの?」

 

「中々の演技力と太刀筋だよ。」

 

先程の俳優達が起き上がって尋ねた。

 

純「えっと・・・俺、素人なんで・・・」

 

それを聞き

 

「ホントに!?あの太刀筋と雰囲気、素人に見えないよ!」

 

驚きの声を上げた。

 

「アレ・・・?よく見たら君、どこかで・・・」

 

すると、一人が純の顔をじっと見てそう言ってきたので

 

純「そ、それではまた!」

 

純「行くぞ、三玖!」

 

三玖「あっ!」

 

純は三玖の手を取って、すぐにその場を立ち去ったのであった。




投稿出来ました。

少しオリジナル内容にしました。

映画村のこのイベントですが、現実はおそらく無いです。

しかし、思い切って投稿してみました。

なんか・・・すいません。

それでは、また。
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