修学旅行が終わった数日後、純達野球部は春季東海大会前の練習試合をやった。
相手は、神奈川からやってきた学校で、かつて春夏連覇を達成した名門校だ。
その学校相手に、純は10個の三振を奪うノーヒットノーランを達成した。
打っても2安打1本塁打3打点の活躍で、投打ともに順調だった。
この時
「いやぁ、さすがの一言ですね。」
相手の監督は、そう言いながら西辺に握手し
「安達君、センバツが終わってから益々凄みが増したね。ボールも更に良くなったんじゃないかな?」
純を褒めた。
西辺「いえ、まだまだこれからですよ。もっと成長しなければいけません。」
しかし、西辺はそう相手に返し
「そうですか・・・楽しみですね。それでは、今度は甲子園で会いましょう。」
相手も、そう返したのだった。
それから数日後、純達野球部は春季東海大会に挑んだ。
その初戦。純は先発のマウンドに上がった。
純(うーん・・・やっぱ今日はイマイチだな・・・)
この時、純はブルペンで投げた時から自身の調子が良くない事を感じており
純(今日は丁寧に行くか・・・)
そんな事を思いながら構えた。
そして、この試合で純はこの日最速の148キロの真っ直ぐを中心に先発全員の12個の三振を奪い、相手を僅か4安打に抑え、三塁を踏ませないピッチングで無四球完封勝利を挙げた。
この時
純(少し、引き出しが見つかったかもしんねーな・・・)
ピッチングの引き出しが見つかった、そんな試合だった。
続く準々決勝と準決は登板せず、準々決勝は3番センターでスタメン出場し、ホームランは出なかったがタイムリーヒットを放つなどの活躍で勝利に貢献した。
準決はベンチに控え、決勝に備えた。
そして、決勝に進み、相手は去年の夏の甲子園に出場した学校だった。
この試合、純は7回に1点を失ってしまったが、それ以外は危なげのないピッチングを披露した。
打線も、純を援護し、5点を取った。
そして
『さあ、東海大会決勝戦もいよいよ大詰め!マウンドには高校No. 1ピッチャー安達!』
『安達、投げました!』
ズバアアンッ!!
『空振り三振ー!!最後は自己最速タイ150キロの真っ直ぐで決めましたー!』
『春季東海大会を制したのは、安達純率いる旭高校!!』
最後のバッターを空振り三振に打ち取り、春季東海大会優勝を決めたのだった。
この試合を
四葉「勝ちましたー!!」
五月「そうですね!」
風太郎と五つ子達はテレビで観ていた。
風太郎「つーか、何つー真っ直ぐだよ・・・!それに、益々凄みが増した気がするな・・・!」
風太郎は、ここ最近の純に段々と風格が出てきた事に苦笑を浮かべるしかなかった。
二乃「けど純君・・・あまり喜んでる様子はないわね。」
一花「うん・・・何というか、今日の試合もどこか達観してるような気がするね・・・」
この時、一花と二乃は、純がよくマウンドで見せる雄叫びやガッツポーズがあまり見られなかった事に違和感を抱いた。
風太郎「多分だが、アイツにとってこの大会はあくまで通過点。」
風太郎「アイツは、もう既に先の事を見てるのかもしれないな。」
風太郎の言葉に
三玖「先・・・?」
三玖は風太郎に聞いた。
風太郎「・・・夏だ。そして、日本一。」
それを聞き
「「「「「っ!!!」」」」」
五つ子達は絶句した。
そして、テレビに目を移すと、そこには整列の際に真っ直ぐに見据えてる純が映った。
そこには、先を見据えて見てるような気がした。
風太郎「とはいえ、アイツも喜んでいるはずだ。帰ってきたら、お祝いしようぜ。」
風太郎の言葉に
一花「そうだね。」
二乃「私も腕を振るうわよ!」
三玖「私も手伝うね!」
二乃「アンタはやめなさい!」
四葉「みんなでお祝いだね!」
五月「ご馳走が沢山!」
風太郎「お前はブレねーな・・・」
みんなで盛り上がり、それぞれの表情を浮かべたのであった。
投稿出来ました。
オリジナルは本当に難しいです。
読んでて違和感あると思いますが、お許し下さい(土下座)
因みに練習試合の相手ですが、野球ファンなら分かると思うんですが、1998年の春夏連覇を達成した学校です。
それでは、また。