純の初戦突破から数日後、五つ子達は、揃ってお墓参りに来ており、中野家の墓の前に並んで手を合わせた。
この日は、8月14日。五つ子達の母、零奈の命日なのだ。
花立に、五つ子達が毎年手向ける花束が供えられていた。
そして
一花「・・・一通り済ませたし、帰ろっか。」
一花が真っ先に立ち上がり、他の皆も続いた。
その時
二乃「・・・」
二乃はある一点に目を止めた。
そこには花立があり、立派な白い菊の花が供えられていた。
実を言うと、これも毎年の事なのだ。
三玖「それ、お父さんじゃないかな。」
三玖が、二乃に言うと
二乃「・・・まさか。」
二乃は、顔を背けて歩き出した。
一花「先日のジュン君の活躍は凄かったねー。」
街の通りを歩きながら、一花は先日の純のピッチングについて言った。
四葉「次の日の新聞のスポーツ欄には、安達さんの活躍でびっしりだったね!」
五月「でも、快刀乱麻とはまさにこの事と言わんばかりの活躍でしたから。」
三玖「そういえば一花、暫く学校を休むって聞いたけど・・・」
一花「映画の撮影が入ったからねー。」
二乃「出席日数は大丈夫なの?」
一花「まぁ、何とかね。」
そして、五つ子達が向かった先は
二乃「にしても・・・まさか、ここに戻ってくるとはね。」
以前住んでいたタワマンだった。
老朽化が進み、取り壊しが決まってしまい、以前住んでいたタワマンに戻る事となったのだ。
三玖「引越しして一年もしないうちに立ち退きって、本当にツイてない・・・」
そして、部屋に入ると
四葉「わっ!綺麗なままだ!」
以前のように綺麗な状態の部屋を見て、四葉が思わず声を上げた。
五月「江端さんでしょうか。」
三玖「ずっと掃除してくれたのかも。」
一花「やっぱ広くて良いねぇ。」
そして、二乃はキッチンに向かい、シンクにそっと手を滑らさせ
二乃「・・・」
小さな微笑みを浮かべた。
そして、五つ子達は荷物の整理を始めた。
その際
四葉「でも、甲子園行きたかったねぇ。」
四葉は甲子園の応援に行きたかった事を言うと
二乃「仕方無いじゃない。引っ越す予定を組んじゃったんだし。」
二乃は仕方無いと言った。
三玖「フータローは今どうしてるんだろうね?」
五月「上杉君なら、家で勉強してるってらいはちゃんから聞きましたよ。」
三玖の疑問に、五月は答えると
一花「勉強と、ジュン君がテレビに出たらハイテンションで応援してると思うよ。」
一花「フータロー君、本当に以外と友達想い・・・」
一花は風太郎はテレビで応援してるはずだと言いながら荷物を整理していると
一花「これって・・・」
ある物を見つけた。
それは
三玖「菊ちゃんが描いた絵だ!懐かしいね!」
一花が所属する芸能事務所の社長である織田社長の娘、菊が描いた絵だった。
一花「そうそう。一年前だっけ・・・?」
一花「急な出張が入った事務所の社長の代わりに、面倒見る事になったんだよね。」
そう言い、去年の事を思い出したのであった。
投稿出来ました。
ちょっと強引に纏めた内容です。
お許し下さい。
それでは、また。