五等分の花嫁と野球の天才   作:ホークス馬鹿

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95話です。


95話

一花が所属する芸能事務所の社長である織田社長が、急な出張の為、代わりに一人娘の菊の面倒を一花に任せたのだ。

この日、一花の他に三玖と風太郎、そして純がいた。

純は、この日練習が休みだった為、風太郎と一緒に来たのだ。

菊は、1人絵を描いており

 

三玖「菊ちゃん、大人しくしてて偉い。」

 

純「ああ、そうだな。つーかあの人、結婚してたんだな。」

 

その様子を、三玖は偉いと思い、純もそう思ったがその反面、織田社長が結婚してた事に驚きを隠せなかった。

 

風太郎「って、そんな事はどうでも良い。今度の期末試験こそ、全員赤点回避を達成するぞ。」

 

純「つーか、二乃達はどったの?」

 

純の疑問に

 

風太郎「四葉は陸上部の手伝い、二乃は五月と一緒に映画に行くと言いやがった。」

 

風太郎はメラメラと怒りの炎を燃やしながら言った。

 

純「そ、そっか・・・」

 

風太郎「コイツらだけでも、みっちり試験勉強・・・」

 

勉強を始めようとしたその時

 

菊「おい、お前達。」

 

風太郎「ん?」

 

純「あっ?」

 

菊「お前達、アタシの遊び相手になれ!」

 

菊に遊び相手になれと言われた。

それを聞き

 

風太郎「菊ちゃん、僕と遊ぼー。」

 

風太郎はどこから取り出したのか、人形を取り出して遊ぼうとしたが

 

菊「子供扱いすんな!」

 

と弾かれ

 

菊「人形遊びなんて時代遅れなんだよ。今のトレンドはおままごとだから。」

 

菊に返された。

 

純(子供扱いするなって言っても、遊ぶ内容は年相応なんだな・・・)

 

純は、内心苦笑を浮かべながら呟いた。

すると

 

菊「お前、アタシのパパ役。」

 

純「えっ?お、俺?」

 

菊は純を指差してパパ役を任命した。

それを聞き

 

三玖「あ!じゃあ、私ママ役やる!」

 

三玖はママ役を推薦したが

 

菊「うちにママはいない。ママは浮気相手と家を出て行った。」

 

中々リアルな事を話した。

 

一花「そこは、リアルなんだ・・・」

 

純「シリアス過ぎて逆にヤベェわ・・・」

 

風太郎「そんなシリアスな過去知りたくなかったぞ・・・」

 

すると

 

菊「ガラガラ。」

 

菊はママゴトもどきを進め

 

菊「へー。ここがパパの会社かー。」

 

純「・・・俺社長の設定かよ。」

 

純「菊ちゃん。風太郎お兄さんは何役なんだ?」

 

純は、風太郎の役は何なのかを尋ねると

 

菊「・・・特に何もしなくて良い。」

 

無情な一言を言われ

 

風太郎「何!?」

 

風太郎は笑顔で額に怒りマークを浮かばせながら詰め寄ったので

 

純「まぁまぁ。」

 

純に止められた。

それを流した菊は、一花と三玖を指差し

 

菊「2人はここの事務員さん。」

 

一花「え?私達もやるの?」

 

三玖「事務員さん?」

 

菊「そう。2人ともパパに惚れてる。」

 

一・三「「!!」」

 

謎設定を付けた。

 

純「なんちゅー設定だよ・・・」

 

純「あのな菊ちゃん。お姉さん達は・・・」

 

純は、菊にちゃんと説明しようとしたその時

 

三玖「社長。いつになったらご飯連れてってくれるの?」

 

三玖「今夜行こう、今夜。」

 

三玖がグイグイと純に近付き、惚れてる事務員の演技をした。

そして

 

三玖「ふっ。」

 

後ろを振り向き、一花にどうだと言わんばかりのドヤ顔を見せた。

それに

 

一花「・・・」

 

一花(本当に素直になったね、三玖。)

 

三玖が、どんどん素直な気持ちを出してる事を感じた。

しかし

 

一花(・・・でも、演技だったら負けられない。)

 

一花も対抗心が燃えたのか

 

一花「菊ちゃん、新しいママ欲しくない?」

 

菊に近寄ってそんな事を言うと

 

三玖「あ、ずるい。」

 

三玖は一花に近付き

 

三玖「私がママになる!」

 

一花「三玖になれるかなー?」

 

一花と三玖のママになれるなれない合戦が始まった。

それを見た菊は

 

菊「じゃあ2人とも。パパのどこが好きか言え。」

 

2人に好きなところを聞かれ

 

一花「す・・・」

 

三玖「好きなところ・・・」

 

2人は詰まった。

 

純「俺らは一体、何してるんだろうな・・・」

 

風太郎「知らねーよ。」

 

この様子を、この2人は少し呆れ気味だった。

 

一花「えーっと・・・なんだろ・・・?いつも何考えてるのか分かんなくてミステリアスなんだけど、時折見せる優しい一面があったり・・・」

 

三玖「野球が上手。背も高い。イケメン。」

 

好きな一面を誰かをベースに素直に言ったら

 

菊「パパそんなに背が高い方じゃないし、野球もやったこと無いよ。」

 

菊に返された。

 

一花「そ、そうだった。社長の事だったね。」

 

三玖「菊ちゃんは、どっちが良いと思った?」

 

三玖の質問に

 

菊「アタシは・・・ママなんていらない。」

 

菊はそう答えた。

 

一花「え?どうして?」

 

菊「だって寂しくないから。ママのせいで、パパはとっても大変だった。」

 

菊「パパがいれば寂しくない。」

 

この菊の言葉を聞き

 

純「それ、本当?」

 

純はしゃがみ、菊に目を合わせた。

 

菊「・・・そ、そうだ!アタシは、ママがいなくても大丈夫なんだ!」

 

菊は、少し動揺しながら答えると

 

純「いつも、パパは遅く帰ってくるよね。その前に、菊ちゃんはずっと家で1人なんだよね。」

 

純は、穏やかな声で聞くと

 

菊「でも、アタシは・・・寂しくなんて・・・」

 

菊は少し涙を浮かべた。

 

純「お前みたいな年の女の子が、いつもパパが帰ってくるまで家で1人ぼっちでいて、寂しくないわけねーよ。」

 

純「菊ちゃん。我慢しないで我儘言っても良いんだぞ。」

 

それを見て、純は優しい笑みを浮かべながら菊の頭を優しく撫でたのだ。

その様子を見た三玖は

 

三玖(こういうところだ。自分では分かってないだろうけど、人の気持ちに親身に寄り添っていける温かさ。それをジュンは持ってる。)

 

三玖(その温かい心に触れて・・・私は好きになったんだ・・・)

 

純の良さを改めて感じ、そんな一面があるから好きになったと思い、近づいてしゃがんで純の服の袖を摘んで

 

三玖「ジュン。私と付き合おうよ。」

 

と告白した。

これに

 

一花「!」

 

一花は驚き

 

純「・・・」

 

純はほんの少し目を見開きながら

 

純「えっと・・・付き合おうって・・・」

 

僅かに動揺していた。

これに三玖は

 

三玖「あ・・・えっと・・・」

 

何か弁明しようとしたが

 

風太郎「いやいやお前ら、違うだろ。」

 

風太郎「結婚するんだ!」

 

風太郎が突然割り込んでそんな事を言った。

 

一花「えっ!!」

 

純「はっ!?お前急に割り込んで何言ってんだ!」

 

三玖「け、けっ・・・こん・・・」

 

三玖「ジュンは・・・嫌、なの?」

 

三玖は、少し上目遣いで純に聞いた。

 

純「あ、いや、その・・・嫌とは言ってねーけど・・・」

 

そのやりとりを見た風太郎は

 

風太郎「よし!菊!これでママが出来たぞ!良かったな!」

 

風太郎「といってもままごとの中だけど。」

 

三玖「・・・え?」

 

これに、三玖は一瞬時が止まり

 

純「お前なぁ、急に割り込んで変な事言ってんじゃねーよ。」

 

純は、少し眉間に皺を寄せながら風太郎に言った。

その時

 

四葉「ただいまー。」

 

四葉「ってあれ!?可愛い女の子だ!」

 

二乃「アンタまでなんでウチにいるのよ。あっ、純君いらっしゃい。」

 

五月「何してたんですか?」

 

四葉達が帰ってきた。

 

風太郎「ままごとだ。今ちょうど純と三玖が結婚したところだ。」

 

純「お、おいお前!」

 

五月「・・・本当に何してたんですか?」

 

・・・風太郎。それマジで誤解されるぞ。

 

四葉「良いなー。私も混ぜて下さい!誰の役が余ってますか?」

 

四葉の問いに菊は

 

菊「うちの犬!」

 

犬役を任命した。

 

四葉「ワンちゃん!?わんわん!」

 

そして

 

菊「そこの2人はおばあちゃんで・・・」

 

菊「お前はおじいちゃんにする!」

 

風太郎はおじいちゃん、二乃と五月にはおばあちゃん役を任命した。

これに

 

風太郎「俺はおじいちゃんかよ・・・」

 

二乃「あらー。私達も入れてくれるの?」

 

風太郎は半分呆れたように頭を掻き、二乃は不吉なオーラを出し

 

二乃「で?何の役だって?」

 

菊「お・・・おば・・・」

 

二乃「聞こえなーい。」

 

菊の頬をつねった。

 

純「なんか、悪い・・・」

 

二乃「あっ、別に安達君が謝る必要ないからね!」

 

風太郎「じゃあ、おばあちゃん役決定だな。」

 

風太郎「宜しくな、ばあさん。」

 

二乃「アンタは黙ってなさい!」

 

二乃「つーか、なんでアンタと祖父母役を演じなきゃならないのよ!」

 

三玖「不発・・・」

 

一花「焦った〜。」

 

三玖「今回は不発に終わったけど・・・私は本気だから。」

 

一花「・・・みたいだね。」

 

すると

 

三玖「だけど、何でだろう。ジュンを独り占めしたいはずなのに、こんな風に7人で一緒にいるのも、嫌いじゃないんだ。」

 

三玖は皆が楽しくやりとりしてる姿を見て、ずっと楽しくしてる姿も良いなと言った。

 

三玖「変・・・かな・・・?」

 

一花「うん。私もそう思う。」

 

一花「このまま、皆で楽しくいられたら良いね。」

 

それを聞いて、一花も同じ事を思っていた。

そして、この日は菊と一緒に皆で楽しく遊んだのであった。




投稿出来ました。

菊ちゃんの登場話を書きました。

上手く書けたか分かりませんが・・・。

それでは、また。
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