バカとテストと召喚獣~新たな始まり~   作:時斗

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アンケート 学園祭の出し物を決める為のアンケートを行います。
『あなたが今欲しいものについて答えてください』


姫路瑞希の答え
『友達との思い出』

教師のコメント
なるほど。友達との思い出になるような、そういった出し物もいいかもしれませんね。姫路さんらしい回答だと思います。


土屋康太の答え
『Hな本←間違い 色々な参考書』

教師のコメント
……まあ、訂正箇所は見なかったことにすれば、土屋君にしてはまともな回答だと思います。あえて何の参考書かは聞きません。


吉井明久の答え
『日常』

教師のコメント
……君の回答は重たすぎて、学園祭の出し物には不向きだと思います。


須川亮の答え
『友達(主に異性)との思い出』

教師のコメント
君に異性の友達がいるとは思えませんが、頑張って下さい。

須川亮のコメント
ひ、ひどっ!俺にだって異性の友達の一人や二人……『異端者は処刑!!』うわっ!?嘘だ、俺に異性の友達なんていないんだ~~!!


第2章 清涼祭
第42話 因縁の清涼祭


「……清涼祭、か…….」

 

 

 春から夏に変わろうとする季節、徐々に新緑が芽吹きはじめている季節に行われる『清涼祭』……。忘れられるはずもない、

 

 ――僕が、この『繰り返し』の発端である『腕輪』を手に入れた出来事……。

 

 

 あの時と違う事は、既に自分に『腕輪』が着けられているという事と、その『腕輪』の色が『紅い』という事だけ。

 

 

 ……尤も、感傷に浸っていてもしょうがない。僕は僕のやるべき事をやるだけだ。学園祭に向けての準備を進めている他のクラスを尻目に、僕は自分の教室に向かった……。

 

 

「おはよう」

「む、明久か。今日はやけに早いのう」

 

 

 ちょうど朝練を終えて教室に戻ってきたばかりであるらしい秀吉がやってくる。他のメンバーはと、キョロキョロ見回すも……、

 

 

「……あれ?他のメンバーは?」

「雄二とムッツリーニはまだ見とらん。島田も分からんのう……。須川たちは……、あそこじゃ……」

 

 

 秀吉の指さす方を見てみると……、成程、野球をやっているようだ……。

 

 

 

『貴様ら!何をやっておるんだ!!』

『げっ!鉄人だー!!』

 

 

 そんな中、西村先生がFクラスのメンバーを発見し、追っかけまわしている。

 ……なんかこの光景、何処かで見た気がするのは、僕の気のせいだろうか?……気のせいだと思いたい、いや、絶対に気のせいだ。

 

 

「……おっ、明久、来てたのか」

 

 

 そんな中、後ろからかけられた声に振り向くと、そこには僕の親友が立っていた。

 

 

「……雄二?」

「お主も随分早いのう、雄二。一体どうしたのじゃ?」

「なに、ちょっとババアに呼ばれていてな」

 

 

 ……ババア?ああ、学園長の事か。でも雄二に一体何の用があったんだろう。

 

 

「お前にも後で説明する。……そろそろアイツらも教室に戻ってくるだろうからな……」

 

 

 そう言って雄二の見る方向に目を遣ると、ちょうどFクラスのメンバーが西村先生に捕まっている所であった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ我がFクラスも『清涼祭』の出し物を決めなくてはならないんだが……」

 

 

 野球を中断され教室に連れ戻されたFクラスのメンバーを見下ろしながら、雄二はこう続ける。

 

 

「ウチのクラスは、学園側の『召喚大会』の手伝いをする事になった」

「「「「な、なんだって~~!?」」」」

 

 

 突然すぎる雄二の発言に、Fクラス中が騒然となる。

 

 

「な、なんだってウチのクラスがそんな事しなけりゃならないんだ!?」

「なんだ、須川?この決定に何か不服でもあるのか?」

「不服も何も……、どうしてそんな学園の雑用みたいな事をしなけりゃならないんだ!?」

「雑用とは心外だな……。Fクラス(ウチ)は先日、紛いなりにもAクラスとのエキシビジョンゲームで勝利したんだぞ……?だから、今回の『召喚大会』のメインは俺達なんだ。Fクラスが主体となって行う事は当然の事だと思うが……?」

 

 

 雄二は肩をすくめながら、発言した須川にそう返す。

 

 

「それに……、どうせお前ら、やりたい事もなく暇なんだろ?」

「そ、そんな事は無い!ちゃんとやりたい事の一つや二つはある!!」

「……さっきまで野球をやっていた奴の言葉とは思えないが、一応聞いてやる。何をしたかったんだ?(・・・・・・・・)

 

 

 聞いてやるといっても、既に『したかったんだ?(・・・・・・・・)』と過去形になっている辺りに、雄二の強かさを感じる。仮に、彼が何を言っても、それは実行されない事を意味しているから……。

 

 

「俺は、本格的な中華喫茶を――」

「却下だ」

 

 

 須川君の発言を途中で遮る雄二……。遮られた須川君はというと、一瞬ポカンとした様子だったが、

 

 

「お、おいっ!?まだ発言の途中だぞ!?」

「……仮にそれをやるとして……だ、お前はこの教室で飲食業が出来ると本気で思っているのか……?いくら教室が補習されたといっても、設備自体が改善されたわけではないんだぞ。……まさか、卓袱台で接客をするつもりか?」

 

 

 それを言われると、須川はクッと詰まってしまう。……どこをどう見ても、ここで接客業が出来るとは思えない事がわかったのだろう。

 

 

「他に何か意見はあるか?」

 

 

 そう言って雄二が周りをみまわす。もともと雄二の言う通り、やりたい事もなかった連中だ。それ以上反対意見も出なかった。

 

 

「決まりだ。じゃあさっそく説明があるぞ」

「……説明?」

 

 

 誰かがそう言った瞬間、その人物が教室に入ってくる。

 

 

「「「て、鉄人~~~~っ?!!」」」

「西村先生、だ。さて、お前らには清涼祭が始まるまでにやってもらう事がある……」

 

 

 そう言って手に持っていた物をドサッとおろす。

 

 

「「「……な……なんだ……これは……?」」」

「見てわからんのか?参考書だ」

「「「そんな事を聞いてるんじゃないっ!!!」」」

 

 

 またしても教室中でギャーギャーと騒ぎが起こる。

 

 

『なんで清涼祭の準備に参考書が関係するんだ!?拷問か?俺たちを拷問するつもりか!?』

『というか、他のクラスが盛り上がってるところで何で俺たちだけそんな事を!?』

『そもそも何故ウチのクラスの担任が鉄人なんだ!?』

『姫路さんを取り戻すっ!!』

『お前も蝋人形にしてやろうかっ!?』

 

 

 口々に不満をあらわす声で一杯になる。……一部、不穏な単語を聞いた気もするけど……。喧騒に包まれる教室内だったが、西村先生が手にした学級簿をバシンと教壇に叩きつける。

 

 

「えーい、やかましいっ!!これはお前らが最低限点数を取れるようにせんと出来ない事があるから持ってきたものだ!そもそも野球するくらいの時間があるんだ。これからお前たちには清涼祭までたっぷりと補習づけにしてやるから覚悟しておけっ!!」

「「「そ、そんな馬鹿なっ!?」」」

 

 

 

 

 

「あと、吉井に坂本。学園長がお呼びだ。後で学園長室まで来るように」

「……学園長が?何だろう……」

「俺はさっき呼ばれていたんだが…」

「まあ、何の用事かはわからんが……。その件とはまた別の事だろう……。恐らく、な……」

 

 

 西村先生にしたら珍しく歯切れが悪い気がするけど……、まあ行ってみれば分かる事か……。『腕輪』の事も気になるし……。

 

 

「さあお前ら!いつまでも騒いでないで、早く席につけ!」

「「「嫌だぁ~~っ!!!」」」

 

 

 そうして再び教室内が騒然となる中、Fクラスの面々に一喝しながら西村先生が強制的……、ではなく自主的に参考書の問題を解かせていくのだった……。

 

 

 




約半年ぶりの更新になってしまい、申し訳御座いません。

自分なりに最後まで構想はたっているのですが、いかんせん表現力が乏しい為、納得できるものが揚げられませんでした……(今の時点でも十分恥ずかしいものではありますが……)

出来るだけ早く次の話が投稿できるよう頑張ります……。

最後に自分にはもったいない感想を頂き、誠に有難う御座います。


文章表現、訂正致しました。(2017.12.1)
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