米花町で五等分   作:マイケルみつお

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こんにちは!マイケルみつおです。『いつき』では五月の予測変換が出ないからと、いつも『ごつき』にしてすみません...

ちなみに登場人物のクラスとしては

1年A組 修斗、上杉、新一、蘭、園子とみんな同じだったけど2年では

2年A組 上杉、五月

2年B組 一花、新一、蘭、園子

2年C組 四葉

2年D組 修斗、三玖

2年E組 二乃

ってな感じです。

文体を修正しました(8/22)


2話 米花町で下心 / 六海ちゃんは五等分される訳にはいかない

 「皆さんおはようございます。今日も一日頑張りましょうね」 

 

担任の山下先生が朝礼を始める。昨日うちのクラスに転校してきた中野三玖さんの周りは一日経ってある程度までの平穏を取り戻した。彼女があまり騒ぐのが好きではなく、マイペースな人間である事をクラスのみんなも分かったのだろう。今日から彼女達の家庭教師の補佐をするのか...とりあえず昼休みにでも上杉に会いに行くか。

 

 

 

 

 「なあ工藤、何してんの?」

 

俺は上杉に家庭教師の件で相談するため、焼肉定食焼肉抜きを頼むであろう食堂に向かったのだが...そこには工藤と毛利と鈴木が彼を尾行するかのように立っていた。

 

「ああ、修斗か。いや今日上杉の様子がおかしくてな...」

 

「あいつが強引な事しないように私たちで見張ってるってわーけ!」

 

「それは失礼だよ園子...でもちょっと上杉君の様子がおかしくてね...」

 

なるほど。大体の訳は分かった。おそらく上杉も家庭教師の件は知っていて昨日失礼を働いた五月さんとの仲を修復するためにやってるけど空回りしてるって感じなのかな。ほら、明らかに拒絶されてるし...

 

「おい修斗、何か事情知ってんのか?」

 

「どうした突然」

 

「バーロー誤魔化すなよ。いつものオメーなら上杉が何かやらかすかどうか俺たちみたいに気になるだろ? なのに平然としている。だからそう思ったんだよ」

 

流石に高校生探偵、工藤新一か。気を抜いてると即座に心を読まれるその洞察力。彼がこちら側に来てくれると助かるのだろうが...しかし巻き込む訳にはいかない。

 

「ああ。一応知っている。まあ安心しろ。別に上杉は五月さんに恋してる訳でも下心を持って襲おうとしている訳でもないよ」

 

家庭教師として円満に接したいと言うのは下心と呼べるかどうかは分からないがそういう事にしておこう。

 

「なーんだ残念。まあ最初から上杉君が乱暴するとは思ってなかったけど...。あの上杉君にもついに春が来たのか!? って思ってたのに...」

 

「ちょっと! 園子! 私には上杉君は変なところで強引になるから気をつけなさい! とか言って私を焚き付けたのにー。私も上杉君に限ってそんな事は...って思ってたけど園子が「私の鈴木財閥の娘としての勘がそう言ってるのよ。蘭もおじさまの仕事見てたらわかると思うけど、いつもじゃ考えられない事をする人も世の中にはいるからね」って言葉で私も尾行みたいな事してたんだからね!」

 

毛利は上杉に対して(鈴木に植え付けられた)僅かな心配が消え失せたのか鈴木を問い詰め始めた。鈴木も分が悪いと思ったか逃げるようにその場を離れたが毛利は追いかける。必然的にこの場には工藤と俺だけが残る事になる。

 

「で? 理由は何なんだ?」

 

「いや、言えない」

 

別に家庭教師の事は言っても問題ないとは思うが、俺がその依頼を誰から受けたか、は誰にも言ってはいけないのだ。あの人(中野零奈)は死んだ事になっているからだ。工藤なら少しのヒントだけでも答えに辿り着きそうだしな。

 

「...オメーがそう言うなら上杉に関しては何の問題もねーな。元々ありえねー事ってのは分かってたが。......何かあったら相談しにこいよ」

 

俺が少々殺気を放って言ったため、工藤は自分の好奇心を抑え、追求をやめてくれる。

 

「ああ、分かってる」

 

 

 

 

 結局工藤達と話していたら昼休みも終わってしまい、次に上杉に話しかける機会は放課後に持ち越しになってしまった。

 

「何してんだお前?」

 

俺はコンビニの前で顔出しパネルに興じて中野五姉妹を眺める上杉に話しかける。(多分冷たい眼差しになっているだろう)

 

「ばっ、馬鹿! 修斗。尾行がバレてしまう」

 

「女子高生を眺めて楽しい?」

 

俺のせいでバレたのか、中野五姉妹の三女、三玖さんが冷たい目つきで上杉に詰問する。

 

「い、いや...あっこの事は友達の五月ちゃんには言わないでね...」

 

「あの子は友達じゃない」

 

興味を無くしたのか三玖さんは視線を上杉から俺に合わせる。

 

「で、シュートはこんなところで何してるの?」

 

いきなり呼び捨てかよ。

 

「実は...っておい! 待て! 上杉」

 

俺が話し始める間も無く、上杉は五月さんめがけて走り出してしまう。

 

「あいつとも関係がある話だから後でいいか?」

 

「...わかった」

 

 

 

 

 「で、ウチのマンションまで着いてきたけど何する気?」

 

俺と三玖さんは歩いて中野家のマンションまで辿り着いた。しかしそのエントランスには誰もいなく...

 

「上杉と五月さんがここで揉めてるだろうと思ったんだが...しかしどうやってあいつ中に入ったんだ?」

 

俺たちは徒歩のため、走って行った上杉を追い抜いていない。またあの場所からここまで一本道であり、上杉は五月さんの後を着いていったため道に迷ったという線も薄い。となるとこのマンションに入ったという事だが。

 

「ああ、三玖さん。実はな...」

 

俺は俺と上杉が中野五姉妹の家庭教師になったという事を三玖さんに説明した。

 

「正直シュートが家庭教師なのは納得しない...でもフータローがもう中に入ってるなら説明が必要。分かった、とりあえず開ける」

 

「すまん」

 

三玖にオートロックを解錠してもらって俺たちはエレベーターに乗り込む。

 

 

 

「へぇ...同級生の友達4人でシェアハウスか...」

 

エレベーターが開くと険悪な雰囲気の上杉と五月さん達。あ、やっぱり上杉は彼女達が姉妹って気づいてなかったか。確かに五つ子なんて珍しいけど顔一緒なんだから気づけよ。

 

「で、上杉。お前どこまで説明したんだ?」

 

「えっ、修斗?! まさかお前も彼女達とシェアハウスを...?」

 

「な訳ないだろ...。俺はお前の家庭教師の補佐を彼女達のお父上から頼まれたんだ」

 

「は?!」

 

あー、こいつパニクってんなー。




おまけ 六海ちゃんは五等分される訳にはいかない

マルオ「そういえば君達に紹介したい人がいる。六海くん、入ってきてくれ。」

六海「零奈お姉さんの親戚の中野六海です。よろしくお願いします!」

12345「!」

六海「今日からよろしくお願いします。」ペコリ

1「六海ちゃんね!私の事はお姉ちゃんと思って気楽にしていいからね!」

2「歓迎するわ。っていうか私達と顔そっくりね。」

3「よろしくね、六海。」

4「よろしくです!」

5「お母さんにそっくりですねー!六海ちゃん、よろしくお願いします。」


修斗は知らない。実は黒薔薇高校の時から零奈が六海として中野五姉妹と同居している事を。母として五つ子と接する事はできないが妹として五つ子と接している事を。

風太郎は知らない。零奈が上杉から五姉妹を守るためだけに修斗を補佐に任命させた事を。


次回、修斗死す デュエルスタンバイ!


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