活動報告にヒロインアンケートを載せています。よろしくお願いします!
「待たせたな上杉。」
「いや気にするな修斗。それと妹のらいはも連れてきたが問題ないだろう?」
待ち合わせの駅に着くと既に上杉が着いていた。隣には小学生くらいの女の子が。上杉とその妹のらいはちゃん。数刻ぶりの再会だ。
「当たり前だろ。さっきぶりだねらいはちゃん。」
「うん!よろしくね修斗お兄ちゃん!」
そんな話をしている時だった。
「お待たせーフータロー君、シュート君。」
「ちゃんと来たのね村城、それと上杉も。」
「お待たせシュート、フータロー。」
「おっまたせしましたー村城さん!上杉さん!」
「お待たせしてしまい申し訳ありません村城君、上杉君。」
五つ子も揃いこれで全員集合した。
「じゃあ行くか。」
俺たちの家の近くの駅で待ち合わせをしたが別に電車に乗る訳ではない。夏祭りの会場はすぐそこだ。
「なんか修斗お前…異様にウキウキしてるな。」
「ああ。そりゃあ人生初めての夏祭りだからな。」
楽しみじゃない訳がない。
「あ、それと村城さん。さっきは聞き逃しちゃいましたが…」
「「「「和葉って誰(なんですか?)」」」」
一花を除いた4人がどこか零奈さんを彷彿させる恐怖の眼差しを向けてきた。
「さ、らいは。俺たちは先にお祭りに行こう。」
そもそもボタンを押し間違えたこいつが原因なのに颯爽と逃げた薄情者の上杉は後でボコす。
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「それで、本当に何もないんですよね?」
「だから何回も説明しただろ。和葉とはあん時初めて会っただけで何もないって。」
意外にも恋愛に興味なさげな五月が最後まで食い下がった。五月は恋愛に関しては上杉と似たところがあったと思ったんだが…。あ、だからか。知人が恋愛なんぞに現を抜かしている事が五月には気に入らなかったのだろう。
「安心しろ。別に俺は今恋愛なんてする予定はない。どこかの上杉みたいに愚かな行為とまでは言わないけどな。」
そもそも誰か気になる人がいてその人と恋人関係になりたいなら分かるけどそれもいないのに漠然と彼氏彼女が欲しいって考えはよく分からない。
「五月ちゃんもみんなも。シュート君も違うって言ってるんだしこの辺にしとこ?」
上杉と違って助けてくれてありがとう一花。
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「お前もかなり楽しんでんだな。」
俺は両手に屋台で買った食べ物を持って、公園の車止めに座る上杉の隣に移る。
「みんなも楽しんでるぞ。当然、らいはちゃんも。お前ももうちょっと楽しんだらどうだ?」
「屋台で食べ物を買う金がない。」
「じゃあこれでも食っとけ。」
そう言って俺は強引に上杉の口にフランクフルトをぶち込んだ。
「こんなところにいたんですね2人とも。」
男2人で談笑していると、五つ子の1人がこちらへとやって来る。
「いや誰だ。」
「…五月だよ。よく見てみろ。」
「さっぱりわからん。」
上杉のその問答に五月はまた文句を言い、定番の喧嘩が始まった。
「2人があまり楽しんでないと思いましたから。どうですか、楽しんでます…か…?」
「ん?どうしたんだ五月?」
「それは!先程並んで私が食べれなかったサーターアンダギー屋さんのドラゴンボールではないですか!」
上杉の問いかける答える余裕もなく、五月は俺が持ってる袋に目が釘付けになっている。
「食べたいのか?うーんじゃあお前のそのたい焼きと交換してくれ。丁度甘いのが食べたかったんだ。」
「くっ…。ですが背に腹は代えられません。いいでしょう。」
そう言って俺たちは互いのブツを交換した。
「ふぅー美味かったな。よし、じゃあ屋台出撃2回目に行くわ。」
「うわ、修斗お前、あれだけの量をもう食べたのか?そしておかわりに?」
上杉は俺が持っていた両手の袋が既に空きになっている事に驚嘆していた。
「上杉と五月も行こうぜ。」
「お供致します。」
「いや、俺は腹減ってないしここで待っとくわ。」
「そうか。じゃあ行くか五月。」
「はい!」
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「見て下さい村城君!あの屋台、美味しそうだとは思いませんか!?」
「お、五月こっちも見てみろ。美味そうだぞ!」
俺と五月はお互いに美味そうなものを買ってからそれを半分こするという、色んな味を楽しめるという至福の時を過ごしていた。五月、彼女は凄い。彼女の食への本能には尊敬の域にまで達する。
この人混みの中、周りなどほぼ見えないといった状況の中で彼女は的確に美味しそうな屋台を見つけることができる。そして彼女の嗅覚センサーに引っかかった屋台はいずれも美味しいものばかりである。
「これからこういう飯を食う時は五月と一緒の方がいいかもな。」
「ッ!?美食で忘れてはいましたがこの状況…」
「ん?ああデートか?って事だろ?今朝四葉も言ってたが流石五つ子だな。安心しろ、今はあくまで上杉や他の姉妹と来てるが一時的にお前と行動してるだけだ。お前が忌み嫌うデートじゃないから安心しろ。」
一々何か理由付けしないと怒るからな五月は。打算的な話になって申し訳ないが、美食のために五月とは変ないざこざは起こしたくない。
「そういう事では…!…。そういえば和葉さんの事は納得しましたが四葉との事はまだ聞いてませんでしたね。」
「え?」
ちょっと待って何で零奈モードになってるの?!
「待て五月!話せば分かる!」
──────
〜五等分の気持ち(side五月前編)〜
それは私が帝丹高校に転校した日の事でした。私たちは五人だったからか手続きに時間がかかって全てが終わったのはお昼の事でした。すごく待たされもしましたし昼からという少し微妙な時間に転校して来るのは嫌でしたがしかし!お昼ご飯の時間には間に合ったのでよしとしましょう。けれど私のその気持ちも成り行きで相席した男の人によって瓦解されます。
「お前が食べすぎなんだよ。太るぞ!」
「!?」
何ですか!あの人は!失礼にも程がありますよ!
「うわー、あの言い方はないよね上杉君。あ、違う制服着てるけどもしかして転校生?私は鈴木園子。よろしくね!」
私が失礼なあの男の人に憤慨していると横から声をかけられました。
「えっ...あっ!よろしくお願いします!私は中野五月です。よろしくお願いします鈴木さん。」
「園子でいいわよ五月。それより勉強教えてもらいたいならそこの村城君にでも頼んだら?この前のテストじゃさっきの上杉君に学年一位独占されちゃったけどそれまでは村城君も一位だったんだから。」
鈴木さ…いえ、そ、園子に紹介されたのは彼女の隣に座っていた男の子。
「まあ中野...さんがいいなら別にいいけど。」
それが彼との最初の出会いでした。
──────
「へぇ、五月さんってすごく勉強してるね。多分勉強時間だけなら俺よりも長いかも。」
「え?どうして分かったんですか?」
彼が昼食のカツ丼を食べている間に私が勉強の準備をしていると彼にそう言われました。
「そのノートだよ。もう1冊終わろうとしてる。しかもさっきチラッと見えたけど最初のページに書かれていたのはまだ最近習う単元だ。つまり君はたった2日の間でもうノートを1冊埋めたという事になる。ノートの表紙に書き始めたと予想される日付が書いてたしね。」
凄い。彼の言う通りです。私は勉強に時間をかけている方だと思っています。それでも成績は悪いままです。私には才能がないという事です…。
「まあ努力しても必ずそれが力に結びつくとも限らないからね。大阪から東京に向かいたい人が西に向かって必死に努力して歩いても一向に着かないみたいに。」
「…そんな事!」
分かっている。彼が言っていることは間違ってない。でもそれを認めてしまっては才能がない代わりに努力してきた事が、私のこれまでが否定されてしまう…。
「何か勘違いしてない?」
「え?」
「前に進む力があるなら後は方向調整をすればいいだけ。1番難しいのは前に進む力をどうやって身につけるかだけど五月さんはもう既にそれを持ってるじゃん。」
「えっ?あっ?」
彼に私を否定するための意思はなかった。つまり
「うぅ…すみません…。」
見当違いで怒鳴った先程の私が恥ずかしくなって頬に熱が灯る。
「ま、気にすんな。カツ丼を食べ終わったしじゃあ開始するか。」
それが彼の最初の授業だった。
四葉と違って五月はまだ小学生の頃サッカーしたって事を思い出してはいません。
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次回も読んでくれよな!
生存報告を兼ねたアンケート(文字数の関係から詳細は活動報告を見てね!)
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百年早いわこの未熟者!
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