米花町で五等分   作:マイケルみつお

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世紀末の魔術師編終了くらいでヒロイン確定しようと考えています。ヒロインアンケート、活動報告のところにありますがまだ回答されてない方はお願いします!



30話 米花町で空中追跡

 午後6時。場所は通天閣の屋上。その隅に俺は身を潜めている。午後7時20分、通天閣が予告状の指し示す内容であるという事を推理したからである。キッドよりも、警察よりも早く到着して身を潜める必要がある。

 

平仮名のへ、は8時20分でも成り立つがまあその時はもう一時間待てばいいだけの事である。

 

待つこと数十分...白のシルクハット、奴だ。俺は奴の背後に立ち、例の麻酔薬を仕込んだ、今回は拳銃タイプのそれを奴に突きつけた。

 

「あんた、怪盗には興味ないって言ってなかったか?」

 

両手を上げて怪盗は尋ねる。

 

「今回は例外だ。確かめないといけない事があってな」

 

「できればそれは祭りの後にして欲しいんだけど...なっ!」

 

「ッ!」

 

手は上げたまま。おそらく足で何かのスイッチを押したのか、辺りが真っ暗になる。街を停電させたのか? でも一体なぜ? 

 

「くそ!」

 

その一瞬の隙を奴が見逃す筈がなく、怪盗は俺の射線上から外れる。すかさず俺は持参してきたライトで辺りを照らす。白の服装であるため奴をすぐに見つける事ができた。

 

「そうか。この停電で非常電源に切り替えさせて隠し場所を探したのか」

 

「ピンポンピンポン大正解! それじゃ俺はこれで」

 

そう言って怪盗は通天閣から飛び降りてハンググライダーを広げる。

 

「......」

 

怪盗は得意気な顔をしていたが後ろを振り返った瞬間顔を引き攣らせた。

 

「何であんたも飛んでんだよ!」

 

「ハンググライダーにはパラグライダーだからな」

 

博士が作ってくれたパラグライダーを担いで怪盗を追跡する。流石にパラグライダーに乗りながら発砲するなどといった芸当は俺には無理だ。しかも飛行の練度は付け焼き刃の俺とキッドでは天と地ほどに開いている。俺が着いた頃には既に警察は眠らされていた。

 

「もう着いたか。早ぇな! 。これはあんたに返すぜ。元の持ち主に返してやってくれ。」

 

「くそっ! 待て!」

 

発砲するが間に合わない。そして俺の飛行練度ではもう奴に追いつく事は不可能である。

 

「それよりキッドが言ってた元の持ち主って...? まあ鈴木さんに返したらいいか」

 

──────

 その後、キッドとの争いで何処か修理しなければならないところがないかどうか、エッグは船に運ばれて調べる事になった。キッドが撃たれたかもしれないという情報を得たのも。

 

「えー! 何であんたは船に乗らないのよ!」

 

「別に俺が乗らなくても乗ってくればいいだろ?」

 

俺が来たのはあくまでキッドのためだ。何もなければキッドは船に乗る機会もないだろう。俺は新幹線で東京に戻った。道中、新一から船内で殺人事件が起きたと連絡を受けた。




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