米花町で五等分   作:マイケルみつお

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次話でヒロイン確定しようと考えています。ヒロインアンケート、活動報告のところにありますがまだ回答されてない方はお願いします!



33話 米花町でスコーピオン

 「ラスプーチンって...えっ? 青蘭さんが?」

 

「二乃...ラスプーチンって?」

 

「連続の殺し屋よ。船の中の殺人もスコーピオンのせいって事になってたし...」

 

三玖は純粋に知らなかったために二乃に尋ねた。しかし二乃はその問いに答えるべきではなかった。

 

「そう...知ってしまったのね。ならもう生かしてはおけないわ」

 

そう言って青蘭は二人に対しても本性を見せた。この瞬間から二乃と三玖もターゲットの仲間入りとなった。

 

「もうあなたは包囲されている。無駄な抵抗は止めるべきだな」

 

(やばい! 俺のせいで二乃さんと三玖さんが!)

 

コナンは自分の迂闊な発言で二人を危険に巻き込んだことを悔やみながらも作戦を練る。包囲されているなど勿論嘘である。声色を変声機を使って変え、複数人がいるように見せかけてはいるものの、現在青蘭に対抗できる存在はコナンただ一人である。そしてその事は青蘭も分かっていた。

 

(あの二人はいつでもやれるわ。それよりまずは先ほどから声はするが一向に確保にこないあいつらからだ...)

 

そして考える内に青蘭は気づく。

 

(あの二人を人質として考えているからあいつらは手を出せない)

 

その瞬間、青蘭の頭の中で二乃と三玖は取るに足らない存在から決して逃す訳にいかない人質に変わった。

 

「この二人を死なせたくなかったら大人しくしている事ね」

 

そう言いスコーピオンは銃を構えながら逃走のために後退を始める。

 

(人質は一人でいいわね。二人いても邪魔なだけだわ)

 

そう思ったのか、利き腕で捉えていた二乃を放した。

 

「人質じゃない方のあなたに用はないわ。死んで」

 

そう言ってから二乃の右目に対して拳銃を構える。

 

──────

 「くそ! やばいぞ! どうするんだアンタ?」

 

俺とキッドはその執務室に通じる階段に身を潜めていた。

 

「修斗! どうするつもりだ!」

 

そこで先行していたコナンと合流する。

 

「あんた、例の麻酔銃を使えばいいじゃないか?」

 

「ダメだ。お前とのやり合いで弾が切れてる。普通の銃弾しかねぇ」

 

くそ! こんな事なら博士から補充受けておくべきだった! 

 

「っておい修斗! なんで白鳥刑事とやり合ったんだよ!」

 

あ、そうか。キッドは今、白鳥刑事の姿だもんな。

 

「気にするな、後で話す。それよりスコーピオンだ。人質を握られている以上、即死を狙わないといけない。脳幹だ。それ以外だとピストルの引き金を引く事くらいはできちまう! それだと二乃が危ない。しかし...三玖が近すぎる。」

 

「おい修斗! スコーピオンを射殺するつもりか?」

 

「それ以外にどんな方法がある!」

 

こう話し合う余裕もない! 

 

「アンタ、ちょっと俺の話を聞いてくれるか?」

 

──────

 「じゃああなた、死んでくれるかしら」

 

「二乃!」

 

引き金は引かれた。しかし二乃には当たらなかった。なぜなら...

 

「村城...」

 

修斗が二乃を抱き込んで回避したからである。

 

「あら、あなた。確かあのキッドからエッグを取り戻した人だったわね。感謝するわ。あなたのおかげでこうしてエッグを手に入れる事ができたんですもの」

 

「二乃。俺の左側に隠れてろ。」

 

スコーピオンの演説を聞いてる内に小声で二乃に指示を出す。

 

「でもわざわざ出てきて...。バカな子」

 

そう言ってスコーピオンは引き金を引く。だが修斗の右目を狙って放たれた弾丸は修斗を貫く事はなく二乃にも当たる事はなく後ろの壁に着弾した。

 

「なっ!」

 

その人間離れした結末にスコーピオンは一瞬の動揺を見せる。しかし冷静を取り戻し、拳銃を構え直すと...

 

「ッ!」

 

どこかしらから飛んできたトランプがスコーピオンの拳銃をはたき落とし...

 

「喰らえ!」

 

高速で蹴り飛ばされた甲冑の兜がスコーピオンの腹に命中した。

 

「拳銃は人間がかわせる速度ではある。しかも狙いが最初から分かっているのなら尚更な」

 

そう言ってから修斗は気絶したスコーピオンを拘束した。

 

──────

 城が燃えている。スコーピオンは逃走の際にガソリンを撒いていた。そして度重なる銃撃によって火が起こり、ガソリンによってその火は大きくなった。まだ城の中にいた灰原に電話をしてみれば四葉、五月を含めたみんなは既に別の入り口から抜け出したという事を聞いたので俺たちもみんなを連れて脱出を試みる。

 

「じゃあ白鳥刑事、スコーピオンをよろしく」

 

「え? いや...」

 

「今、この場に他に警察官はいないからな。安心しろ、警察に突き出すまでは通報しないでおくから正体がバレた状態で警察署に入るなんて事はないぞ」

 

「え...じゃあ...」

 

「まあ警察にスコーピオンを突き出した瞬間に通報するから何とか逃げろよな」

 

俺はウインクしてそう言うがキッドは顔を引き攣らせる。

 

「それならすぐ逃散しねぇとな。...じゃああんたに頼むか。やらなきゃいけねぇ事がもう一つあったからな」

 

「やらなきゃいけない事?」

 

「あの名探偵、蘭姉ちゃんに正体疑われてるんだろ?」

 

「......」

 

色々あってすっかり忘れてた。

 

「でも俺は警察にスコーピオンを引き渡した後はすぐに退散しないといけない。あんたも変装できんだろ? 頼むぜ!」

 

「えっお、おい!」

 

それなら通報しないでおくぞ! と言いかけたがキッドはスコーピオンと共に消えてしまった。...お仕事が増えてしまった。

 

 

その後、何とか蘭の疑いは晴らす事はできたが、俺は蘭に対して更に罪悪感を覚える事になった。




鳩さん怪我してないのでキッドは探偵事務所に行く必要はなかった感じです。

次回から二元ミステリーまで五等分の話になると思います!

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