米花町で五等分   作:マイケルみつお

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多くのヒロインアンケートの回答ありがとうございました!最初は三玖か四葉と考えていたんですが圧倒的に二乃の投票が多かったのでヒロインは二乃にしたいと思います。

完結後にはifルートとか他キャラのルートも書いて行けたらなと思ってますので他の子推しの方も引き続き見て頂けたらなと思います。

ヒロインアンケートの票数でifルートを書く順番を決めたいと思うので引き続き投票よろしくお願いします。

それでは!2学期中間テストからです!


34話 米花町でクビ

 怪盗キッドに対する勘違いも経て、結局あの人物に関する手がかりも無くなってしまった。何かあればすぐに対応できるようにしながらも、俺は日常へと戻って行った。

 

「来週から中間試験が始まります。念の為言っておきますが、今回も30点未満は赤点となります各自、復習を怠らないように」

 

家庭教師が始まってから最初の定期テストを迎えた。

 

 

 

 

 「それじゃあ、中間テストに向けて今から作戦会議を始める」

 

中間テスト2週間前、試験範囲も発表され放課後に図書館に集まっていた。

 

「そうだねー」

 

「......」

 

「...わかった」

 

「はいはーい! わっかりましたよー!」

 

「......」

 

上から一花、二乃、三玖、四葉、五月の反応である。

 

「修斗も、試験までは毎日手伝ってくれ」

 

「...わかった」

 

組織の進展がない限り、手伝おう。

 

「じゃあまずはこの予想問題を解いてみてくれ」

 

──────

 試験勉強。とりあえず二乃、三玖、五月は俺が、そして一花と四葉は上杉が見ている。 

 

「おい二乃。そこさっき教えたとこだぞ」

 

「ッ! わ、悪かったわね」

 

俺は椅子を二乃の横に移動させる。

 

「それで、ここはさっきも言ったと思うがこの公式を使うんだ。...聞いてるか?」

 

反応は悪く横を見てみるがとても聞いてるようには見えない。

 

「お前...顔赤いぞ?」

 

「...ッ!」

 

「ほら、やっぱり熱いじゃん。本番は来週なんだから、今から無理しても意味ないぞ」

 

二乃のおでこに手を当てるがやはり熱い。今から無理して中間テスト本番に倒れたら困る。

 

「今日は二乃帰れ」

 

「だ、大丈夫よ!」

 

──────

 二乃の様子がおかしかったがあれからは何ともなく、その日の授業は終わった。図書館を出てからこれから帰路につく。そんな時、一花からみんなでどこかにおやつを食べに行こうと提案された。

 

「で、どこに行くんだ?」

 

「駅前に新しくできたパフェを食べに行くのよ。あんた達も来なさい」

 

「いや、俺は帰って勉強を...」

 

「まあまあ、フータロー君! お姉さん、よくそこ行ってパフェ一つ無料券あるよ?」

 

「......」

 

上杉は勉強したいという気持ちも嘘ではないようだが、お金がないというのが断った大きな要因である。一花の無料券という甘言に上杉は心を大きく揺さぶられて...

 

「分かった」

 

ついに首を縦に振った。

 

──────

 「(おかしい...! 横須賀で助けられてからアイツの顔を直視できない...)」

 

二乃は修斗の指摘とは異なり体調を崩している訳ではなかった。これまでの人生ではあり得なかった、拳銃を突きつけられるという極限のプレッシャー。そしてその緊張から自らを守ってくれた修斗の背中は...とても大きく、そして心地よく感じるものだった。

 

「(違う! この気持ちは別にそんなんじゃ...!)」

 

中野二乃の苦悩は続く。

 

──────

 「じゃあ私はこの定番のチョコバナナを貰おうかな〜」

 

「私はこの抹茶」

 

俺たちは駅前の店に到着し、三玖、五月。俺、二乃。そしてそれに向かい合うように四葉、一花、上杉といった具合に対面したソファ席に座ってから何を注文するか考えていた。正直どれを選ぶかかなり悩む...。そうなれば頼れるのは一人しかいない。

 

「なあ五月、どれがオススメだ?」

 

俺の中で五月の食に対しての信頼度は天井を突き抜けている。こいつの知識と、そして本能に任せれば、自ずと選ぶべき道が見えてくる。

 

「この店の強みは苺です! 店長さんのご実家で育てられた極上の苺が九州の博多から届くんです! ですから私はこのいちごあまおうパフェをおすすめします!」

 

「じゃあ俺はそれで」

 

「五月の話を聞いて苺が食べたくなってきたわ。私もそれで」

 

五月の提案に俺と、そして隣に座る二乃も乗った。

 

「じゃあ俺は...」

 

上杉も五月の話を聞いて食欲が湧いてきたのか、メニューを真剣に睨み始めた。おそらくあいつの頭の中では物凄い計算と

 

「あ! 上杉さんの無料券で買えるパフェはこの中から選ぶみたいですよ!」

 

「え...」

 

四葉が指差したのは...キッズサイズ。俺達が頼むそれよりも一回りも二回りも小さいものであった。

 

──────

 店員さんが注文したパフェを人数分持ってきてくれた。上杉が周りを羨むような視線を向ける中...あ、やはり五月が薦めてくれたパフェは美味しいなぁ。あっという間に完食した。今度一人でまた食べに行こう。

 

「あ、すまん電話だ」

 

上杉がそう言って席を外している間、俺たちはパフェ談義を繰り返していたが...

 

「修斗。少し来てくれ。それからお前ら、今日はひとまず解散にするぞ。また明日から家庭教師だからサボるなよ」

 

──────

 「それで、こんなところまで移動してどうしたんだ」

 

「ああ、念のために。あいつらが尾けてきたら困るからな」

 

俺は上杉に連れられて、駅前から学校、そして中野家とは反対側の方向に歩き出して...そしてある公園にたどり着いた。上杉はベンチに腰掛け話し始める。俺も上杉に倣って腰を落とす。

 

「...さっき五つ子の父親から電話があった」

 

厳かに上杉は語り始めた。その顔はまるで渋柿を噛み締めた時のように苦々しく、良い報せではないという事だけは分かった。

 

「クビか?」

 

「い、いやいや! まだクビだと決まった訳じゃ!」

 

上杉によれば次のテストで五つ子が赤点を取れば家庭教師をクビになるという事である。

 

「上杉、今からでも次のバイト探したらどうだ?」

 

「修斗!」

 

上杉の絶叫が公園に響き渡った。




二乃は好きになってからは早いが、好きになるまではそんなに早い訳ではないという解釈です。あと風太郎達の電話にマルオがかけてきてもおかしくないと思ったので電話は風太郎の携帯にかかってきてます。

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