ハイスクールD×Dの世界に転生したので、俺もハーレムを目指そうと思う 作:うぉっ、でっか…
後、最後にアンケートを実施する予定なので、できればお答えいただけると幸いです。
賛否あるかもしれませんが、否定的な意見はできる限り胸の内に止めておいていただければ……なんて。
批判を受けて直せる男になりたいんですけどね。メンタルの方に問題があるので。
ライザーとの試合を控えた部長たちは、原作同様に彼女の所持する別荘に泊まって修行を行う事にしたそうで。
で、黒歌と俺もそこに呼ばれ、指南をして欲しいと頼まれた。
黒歌はともかく、俺はただの人間(という体)なんだけど、それでも良いのだろうか。
まぁ、アーシアが「輪廻さんも一緒が良いです」と頼んできたことだし、断る理由も無いんだけど。
「はぁっ、はぁーっ……む、無理だって…これは、流石にキツイ…!!」
「おい何言ってんだよイッセー。ハーレム作るんだろ?つまり女の子を複数人抱きかかえる事だってあるわけだ。それなのに、たかだか複数の荷物を背負っている程度でひぃひぃ言ってちゃ世話ねぇぞ」
「そ、そんな余裕なら変わってくれませんかねぇ!!……いや、でもいいや。お前のがなんかキツそう」
「ちょっとそれ、どういう意味よ」
「女子に『重い』は禁句だと知らんのかお前は」
「いやいやいや!流石にそれは見た目に重そうだって!どういう状況だよそれ!!」
はて、どういう状況、とは。
別に俺は背中にアーシアを負ぶって、黒歌をお姫様抱っこして、俺含めた三人分の荷物を頭の上に乗せて落とさないようにバランスを取りつつ歩いているだけだが。
いや、確かに見た目凄いけど、意外と難しくないんだよな。
カバンの中身が詰まってるからか、バランスが崩れにくいんだよ。
「カバンって、意外とバランスとりやすいんだぜ」
「そこじゃねぇよこの無自覚ハーレム野郎!前後に美人侍らせやがってこの野郎!!その癖全然辛そうな顔してねぇのがいっそ不気味なんだけど!?」
「はははっ、良い事教えてやるぜイッセー。かわいい子は羽毛布団よりも軽いんだよ」
「仮に軽いとしてもどうやっておんぶしながらお姫様抱っこまでやってんだよ…!?」
どうやってと言われましても。
普通にアーシアの足を押さえるようにしつつ前に腕を出して、そこで黒歌を抱えているだけだ。
確かに腕の長さが若干足りないせいで黒歌の密着度合いが凄いことになっているが、誤差だよ誤差。
「ほらほら叫ぶ余裕があるならさっさと先行こうぜ。時間は有限なんだ。ここで費やしてどーするよ。――んじゃ、俺はこっから走るわ。遅れんなよー」
「ち、畜生ォおおおおっ!!」
イッセーの叫びを背後に聞きながら、俺は坂道を駆け上がるのだった。
※―――
到着して数分後。
イッセーが木場の冗談(僕の着替え覗かないでね発言)に割と本気でキレたりした後、全員が着替えて外に出た。
周囲を山に囲まれたいい場所だ。将来はこういう別荘を買ってみたい。
「それで、俺はどうすれば?」
「そうね……基本的に、イッセーと祐斗、そして小猫の修行についてあげて。やり方は貴方に任せるわ」
「了解っと……え、でも小猫も俺なんです?仙術の指導とかするなら黒歌のが適任なんじゃ」
「その事にゃんだけど、白音はまだそのレベルに至っていないのにゃ」
「至ってない?」
「そう。肉体のレベルが、悪魔の駒の特性込みでもまだ足りないの。このままじゃ、本当に力が暴走しちゃう可能性もある。だからしばらくは基礎的なトレーニングと、軽く格闘技術を教えてあげるしかないにゃん」
なるほど。ライザー戦からさっそく仙術を操って…とはいかないわけか。
見れば小猫も悔しそうにしているし、意欲がないという訳でも、遠ざけたがってるわけでもなさそうだな。
だとすれば俺が基礎の基礎を教えてやった方が良いだろう。
「じゃあ、他を黒歌が面倒みるのか?」
「そうにゃん。まぁ、私はどっちかって言うと魔法は苦手だから、時々ご主人様の力を借りるかもしれないけど」
簡単な魔力コントロールくらいなら私でも教えられるけどにゃー。と話す黒歌に、なるほどと頷く。
しかしこれで殆ど全員オッケーだとして、アーシアの修行はどうするんだろうか。
アーシアの場合、神器の熟度を高めるのが一番明確な特訓だと思うが…生憎と、その面倒が見られるのはこの場に居ない。
複数持っているとはいえ、俺もそこまで詳しい訳じゃないし。
「因みにアーシアも私が面倒みるにゃん」
「え、黒歌が?何教えんの?」
「にゃっふふー。それは秘密。成果は本番をお楽しみにって事で」
悪戯っぽく笑う黒歌。
何をするつもりかは知らんが、秘密というならここは無理に聞き出すべきでもないだろう。
アーシアも「今は秘密でお願いします」と頭を下げているしな。
――さて、そんな話をしたのがついさっきの事。
今は俺を囲むようにしてイッセー、木場、小猫が立っており、攻め時を今か今かと伺っている所だ。
何故こんな事になっているのかと言うと、俺が「まずは三人の実力がどんなもんか知りたいから、俺と戦ってくれ」と言ったからである。
戦う事によって欠点が浮かび上がってくるし、実力の差を示す事で多少指示に文句があっても反発されにくくできるのだ。
「どうした?睨んでるだけじゃ勝てねぇぞ?」
いつまで経っても攻めて来る様子がないので、挑発してみる。
ついでにわざと隙を作り、攻めやすいようにもしてやる。
すると、俺の言葉に反応したイッセーと、隙に気づいたらしい木場と小猫がほぼ同時に駆け寄ってくる。
イッセーは神器による強化を既に済ませている為、生身で当たれば流石にひとたまりもないだろう。
ま、当たるわけねぇんだけど。
「イッセーの場合、まず強化の仕方に問題があるな。いや、神器の都合上仕方ねぇんだろうが、どこかを殴りつけるってのが隙としてデカすぎる。俺みたいに待ってくれるようなヤツは、そうそういないって事を忘れるな。―――で攻撃の方はもはや論外。自分の速さにすらついてこれてねぇ時点で話にならねぇし、攻撃そのものも大振りで当てる気ないようにしか思えねぇな」
イッセーの拳にそっと手を添えて逸らし、転ばせる。
ぐへっ、と情けない声を出してイッセーが倒れた所で、わざと隙を作っている部分を狙って木場が木剣を振るってくる。
また小猫の方は、木場の攻撃に対応させないようにと、同時に防ぎにくい場所を狙って拳を突き出してきた。
「で、木場も小猫も攻撃が単純すぎる。隙を狙う技術はまぁ評価できるし、すぐにそのカバーを行おうとしたのも評価できるが、攻撃がまさに『お手本通り』だ。基本ができてなきゃ論外だが、基本しかできないのも論外だぞ」
木場の剣を躱し、その動きの勢いのまま小猫の拳を逸らす。
そうして体勢が崩れた二人の背中を軽く押し、転ばせる。
まだ一度しか攻撃しに来ていないが、なるほど。
目に見えて欠点がわかる。
これでは確かに、ライザーに勝つってのは非現実的といえよう。
「ってか木場。お前も神器持ってるだろ。使っていいぞ」
「いや、でも僕の神器は」
「危険だって?安心しろよ。俺から見りゃお前もイッセーもほぼ同レベルなんでな。神器があった方が指導しやすい分ありがてぇよ」
「……後悔、しないでよね!」
三人とも立ち上がり、俺から一度距離を取る。
イッセーは攻撃を外したせいで失った分の強化を取り戻すために地面を叩き、木場はその手に本物の剣を取り出した。
「これが僕の神器『
「問題ない。それもイッセーのと同じだ。当たらなきゃ何てことねぇ」
「…そうかいっ!」
今度は木場が率先して斬りかかってくる。
その太刀筋は、やはり綺麗だった。
いい意味でも、悪い意味でも。
「ま、言われて直ぐに直せるヤツなんてそうそういないよな。―――って、言いたいとこだけど」
向かってくる木場から目を離さず、しかし手は背後に回す。
気配を隠していたが、それは俺には通用しない。
「大方、今俺に見えていたのは幻影だろ?しかも実体はない。そしてそれに気を取られた所を、背後から攻撃する…って感じか?はは、お前すげぇよ。てっきり騎士道に拘って、正面からしか攻撃できないモンだと思ってたぜ」
「一応僕は速度で相手を翻弄して、色んな方向から攻撃するのが基本戦術だしね。騎士道だけじゃ強くはなれないって、ちゃんとわかってるさ。――けど、これをそんな軽々と防がれちゃうと、自信無くすね…」
「いや。幻影だってそう悪いもんじゃ無かったし、気配の消し方もまだまだ発展途上とは言え目を見張るモノではある。鍛えりゃ伸びるってのはお前みたいな奴の事を言うんだろうさ」
「はは、そりゃどうもっ!!」
言葉の終わりと同時に、俺に掴まれていた魔剣から手を離して新しい魔剣を創り出し、振り下ろしてくる。
触れるのは不味い気がするな。回避して……っと。
避けようとした所を、背後から小猫が襲ってくる。
しかしコイツの攻撃もまた単調。体の芯を只管狙うのも悪くはないが、狙いがバレてしまえば勝率が半減するのはどの戦いでも変わらない事実だ。
因みにイッセーは、なんでか倒れこんでいた。
何してんだアイツ。
――この後しばらく攻防を繰り返して、トレーニングの内容を考えついた所で切り上げた。
途中休憩で知ったのだが、どうやらイッセーの神器による強化には限界があるらしく、ソレをオーバーすると体が動かなくなってしまうのだとか。
上限は今の所、本気で殴って四回(調子によっては三回)までらしい。
だからさっき倒れてたのか。
※―――
ライザーとの試合を控えた俺達は、部長の所有する別荘に来て修行に勤しんでいた。
俺の面倒を見てくれてるのは、まぁ予想通りというか輪廻だった。
で、初日はトレーニングの内容決めるためにって言って輪廻と戦う事になったんだけど……結果は惨敗。
一撃入れるどころか、本気を出させることすらできなかった。
俺だけで挑んだわけじゃなくって、木場と小猫ちゃんも居たんだけど…うん。全員で挑んでもダメだった。
二人とも俺に合わせて、隙を作ってくれたりしたのに、まるでかすりもしなかった。
輪廻曰く、俺の攻撃は大振りだし予備動作がデカいし周りが見えていないし工夫が無いしでとにかく欠点だらけらしく、そこの矯正を意識しながら素の力を鍛えていく必要があるとのこと。
うーん。俺に力が無いってのはわかってたけど、まさかここまでダメ出しされるとは。
でも輪廻の方が俺より強いのも事実だし、言ってる事もわかりやすいし的確だし、取り敢えず文句を言わずに指示されたどおりのトレーニングに勤しむことにした。
トレーニング自体は、基本的には筋トレ。
限界ギリギリまで肉体を痛めつけた後は、輪廻との模擬戦を行って、逐一攻撃の仕方や回避の仕方、防御の仕方に移動の仕方を指導してもらう。
そしてそれが終わった後は、魔力と『気』を扱うトレーニングだ。
明らかに一日一回できるような密度じゃないのに、なぜかこれだけやっても夕日が沈みだしている程度の時間なのが不思議だ。
まるで一日がとても長くなっているかのような。
ま、不思議だけど強くなってる自覚もあるし、いい事だろ。
因みに木場と小猫ちゃんも俺みたいなトレーニングメニューだった。
模擬戦は最初の一回と違って一人一人やることになってるんだけど、木場とか小猫ちゃんとの戦い見てると、俺ってまだまだだなぁって思わされるな。
輪廻もまぁまぁおかしいけど、木場も小猫ちゃんも全然凄い。
木場は速くて目で追えないし、小猫ちゃんの一撃一撃は見てるだけでも重い。
それに比べて俺は、神器を使わないと何もできねぇ。
『兵士』がただの捨て駒じゃないってのは十分わかってるけど、やっぱり俺って必要なのかなって、ちょっと不安になる。
――いやいや。暗い事考えるなんて俺らしくねぇ。
ここはアレだ!俺の編み出した新魔法、
俺は魔力も『気』の才能もからっきしとのことで、魔法に至っては一つか二つ使えりゃいい方と言われた。
そりゃ最初はかなりショックだったけど、一つ二つしか使えないならせめて俺が一番欲しいような魔法を作ろうと逆に燃えた。
そうして作られたのが、さっきも言った
その名の通り、相手の服を下着も含めて全て破壊し、一瞬で真っ裸にしてしまう素晴らしい魔法だ。
今はまだ朱乃さんに一回使っただけだけど、いつかは知り合う女の子全てを裸に剝いてみたい。
ハーレム王以外の夢、新しくできたな。
まぁ、一部女子は裸にしようものなら輪廻にぶっ殺されそうだけど。
ってかこの魔法の事知った時の第一声が「黒歌やアーシアに使ったら穴ぶち抜いて玉潰して竿ねじ切って殺すぞ」だったからなー……マジで死ぬかと思った。
ほんと、俺の親友はいつからあんな人外と化していたんだ?
人外はどっちかと言うと俺なんだけど。
「おぃっちに、さん、し。ごーろく、しっちはち―――ふぅ。ストレッチも案外馬鹿にならねぇんだよなぁ」
「随分張り切ってるじゃねぇか、イッセー」
「あ、輪廻。お前も鍛錬か?なーんて」
「ん、そうだけど?」
「……お前これ以上強くなってどーすんだよ」
「バーカ。強さに果ては無いんだよ」
軽い柔軟をする俺に、輪廻が声をかけてくる。
今はすっかり日も沈んでおり、晩飯も食った後だ。
……そういや、なんで輪廻ってこんなに強いんだろ。
強くなる理由なんて、それこそないと思うけど。
聞いてみるか。
「なぁ、輪廻。どうしてお前はそんなに強くなりたがるんだ?」
「?俺、そんなに強さに貪欲アピールしてたっけか?」
「いや、そうじゃねぇけどさ。――今も十分強い癖に、なんだかまだまだ上を目指してる感じがするっていうか。まぁ、悪魔になるまで気づけてなかったんだけどさ。昔っからずっとじゃん」
「んー…そうか……そうだな。少し話すか」
そう言いつつもスクワットを行う。
…なんでかわかんねぇけど、アイツが筋トレする時って毎回足元沈んでるんだよな。
まるでアイツが滅茶苦茶重たくなってるみたいに。
「ま、大した理由はねぇんだけどさ。昔…いつ頃だったかは忘れたが、そんくらい昔に、思った事があるんだよ。俺って弱ぇなって」
「お、お前が?」
「おうとも。己の無力さに嘆いたね。だってこの世界には―――」
そこまで言って、アイツは言葉を切った。
そして咳払いをして、何事も無かったかのように話を変える。
「とにかく。俺は弱かった。そして今も弱い。まだまだ発展途上だと自覚してるし、驕りもなにもないさ。見つめる先は上だけで良い。そして掴みたい未来も、とっくに決まってる」
「掴みたい、未来?」
「お前と同じだよ。ハーレムさ」
凄く綺麗な瞳で空を見上げて、アイツはそう言った。
……う、うわー。流石残念イケメン。
モテモテなくせに、一部界隈からそうやって蔑まれてるだけあるわ。
なんでコイツここまで恵まれておいて俺と同レベルの思考と病気レベルの鈍感持ち合わせてんの?
奇跡の産物か?
「ここだけの話なんだけどさ。俺黒歌の事が好きなんだよ。ずっと前から、恋愛的な意味で。勿論エッチな事だってしたいし、最終的には結婚だってしたい。――けど、最近アーシアの事も気になり始めてるっていうかさ。ほら、アイツもアイツで思わせぶりっていうか、俺の事好きなんじゃね?って思わせる感じがあるっていうか」
「…お、おう…」
思わせぶりというかガチでお前が好きなんだよ、その二人は。と言いたい気持ちをグッと堪え、俺は曖昧に笑った。
…ただ、コイツから恋バナ(?)して来るなんて珍しいな。
ていうか初めてだろ。コイツが好きな子いるって話してきたの。
なんかちょっと嬉しい気もする。
コイツがそういう、弱み?みたいなの見せてくるのって、初めてだし。
「ま、良いんじゃねぇか?ハーレム。俺だって夢はハーレム王。さっさと上級悪魔になって、眷属を可愛い女の子とかエッチなお姉さまとかで埋め尽くすんだ!」
「ははは、お前らしいや」
「――でさ。できれば俺、部長にも隣に居て欲しいんだよな」
「…へぇ?そりゃまたなんで?」
なんとなく口から出てきた言葉に、輪廻は愉快そうに口元を歪めた。
俺が言った言葉を、喜ぶかのように。
「それこそなんとなくだけどさ。――朱乃さんとか、黒歌さんとか。あぁいうおっぱい大きくてエロい人って、正直一杯いるじゃねぇか。決して部長だけがーって訳じゃないだろ?」
「ま、そうさな。意外とあぁいうタイプの美人は少なくないな」
「……でもさ。部長だけ、なんだか特別っていうか……なんだろ。なんて言えばいいんだろ。上手く言葉にできねぇけど、つまり」
「それが好きってヤツなんじゃねぇの?胸張って言えばいいじゃねぇか。俺はリアス部長が大好きですって」
「そ、そんな簡単なもんじゃなくってだな!」
コイツにも言えない事だけど、俺は最近、恋愛とかそういうのを避けている。
原因は既にわかっている。夕麻ちゃんの件だ。
本気で好きになったし本気で大切にしようと思った子に初デートの終盤に殺されて、その上話を聞くと俺の事なんて微塵も好きなんかじゃなく、ただ殺すか利用するか確かめるかだけの為に恋人ゴッコをされていた。
正直言って、トラウマだ。
ここ最近純愛モノで抜けないのは、きっとそのせいだろう。
かといって寝取られで抜けるかと言われたら100パー無理だけど。
「当てようかイッセー。お前、天野夕麻――レイナーレの件を引きずってんだろ?」
「ッ!?な、なんでわかんだよ!」
「だてに親友兼幼馴染やってねぇって事。―――後、部外者だけど言わせてもらうが、お前の懸念は間違ってんぞ」
「……は?間違ってる?何が」
「お前が部長が好きで、部長とそういう関係になりたいという思いがある事に対し、レイナーレの一件のせいで引き気味になるのは間違ってるって事だよ」
輪廻の一言に、俺はついカッとなって掴みかかってしまう。
しかしアイツの胸倉をつかんだ途端、凄まじい重力が俺の手を襲った。
な、なんだコレ!?どうなってんだ!?
「確かに自分が好きだった子に殺されて、しかもその子の好意は嘘だったってなったら、そりゃ誰でもトラウマになるだろうさ。――けど、お前が部長が好きになったのと、レイナーレを好きになったのとは、決定的な違いがある」
「……なんだよ」
「それは、『完全にお前から好きになった』か『好意を寄せられてから好きになった』かの違いだよ」
輪廻の言葉に、一瞬手に感じた途轍もない重力の事が頭から抜け、コイツの言葉を理解する事に集中する。
正直、いまいちピンと来ない。
結局好きになってるんだから、同じじゃ無いのか。
確かに部長はレイナーレみたいに俺を殺したりしないだろうけど、好意を何らかの形で裏切ることに変わりはないんじゃないのか。
「わかってないって顔だな。――要するにさ。レイナーレの場合と違って、お前は今お前の意志で、部長に好意を寄せてる訳だろ?それはつまり、お前の知る部長の行いがほぼ全て好ましいと思えているって事だ」
「…まぁ、そうだな」
「まして部長はグレモリー家の人だ。身内…つまり眷属に対しては、多少オープンになり過ぎる所もあるだろう。そうした彼女の、所謂欠点とも判断されるだろう部分を知って尚、お前は好きなんだろ?」
「そうだけど……それが一体どういう」
「でもレイナーレの時は違ったろ。偽りのアイツ、上っ面のアイツ。それしか知らないけど、自分を好きになってくれた子だから、って理由で何とか好きになった。違うか?」
問いかけてくる輪廻に、やっと少しわかった気がする。
つまり、俺が裏切られた……この場合は、そういう気持ちになったのは、その子の全てを知らない状態で好きになったから。
知っている状態の今好きになってしまえば、例えフラれようが何だろうが、俺の想いが裏切られるという事にはならない…と。
「恋ってのはフラれてなんぼ。砕けてなんぼだろ。そしてお前は、どんだけ酷い目に遭おうがポジティブにおっぱいおっぱい連呼するような、底抜けのバカじゃねぇか。――だったら、好きなようにやれよ。やって見せろよイッセー。お前ならなんとでもなるはずだ!―――なんて、フラれるのが怖くて未だに黒歌に告白できてない俺が言っても、なんだけどさ」
「……いや。そんな事ねぇよ。その言葉で、結構気が楽になった」
「そうかい?なら良かった」
そうだ。俺が部長にフラれようが厳しい事を言われようが、俺の今の想いは誰にも裏切られない物だ。
だったら、恐れず突っ込めばいい。馬鹿で熱くて助平な俺らしく、小細工無しで突っ走ればいい。
俺の言葉に小さく笑う輪廻に、深く頭を下げて礼を言う。
ほんと、俺はコイツに救われてばっかりだと思う。
困ってる時に必ず助言をくれたり手を貸してくれたり、感謝してもしきれない。
「ありがとな、輪廻。おかげで元気出た。―――そうだよな。俺は、俺の好きなようにやる!ライザーとの縁談をなかった事にして、そして――部長に、アプローチする!」
「たっはは、変に律義だな。態々縁談無かった事にしてからアプローチし始めるなんて」
「り、律義っていうのか?これって」
愉快そうに笑う輪廻に釣られて、俺も吹き出し、笑い始めてしまう。
ライザーとの試合が終わった訳でも、特訓が終わった訳でもない。
それでも、俺の直近の目標は決まった。
部長が好きだというこの想い、必ず告げる。
そのためにも、アイツとの戦い……負けるわけにはいかねぇ!
イッセーがリアスに好意を寄せている、という話なのですが、ここで皆さん「リアスは輪廻に処女を奪わせようとしていたのでは?」と思うはずです。
しかしながら、あの時点では彼女は誰にも好意を抱いていません。
あくまで一番安心できるというだけの理由で、適当に輪廻を選んだだけです。
原作でイッセーを選んだのも恐らく適当なので、彼女が自分の貞操に無頓着な人間という訳ではありません。
その上元々の予定では、リアスだけはイッセーのヒロインのままにする予定でした。
主人公は自分の本来の力とも言うべき赤龍帝の力を振るわない訳ですし、仮に輪廻のヒロインとなってもなんかおまけ程度にしかならないんじゃないかという懸念があった為です。
ですが、ここまで「オリ主にハーレム作らせるぞ」と進めてきた以上、夜這いシーンを書いた上で「実は主人公とはくっつきません」なんてオチにしては落胆される方も多いと思いました。
ですので、ここでアンケートを行い、票数に従ってリアスをどちらのヒロインにすべきか決めるという、ある種暴挙のような行動に出させていただきます。
決断力のない作者で申し訳ございません。
出来れば何も批判悪口罵倒暴言は言わず、黙って投票だけして言っていただければよりありがたいです。
リアス・グレモリーはどちらのヒロインとすべきか
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王道を行く、イッセー
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覇道を進め、輪廻