ハイスクールD×Dの世界に転生したので、俺もハーレムを目指そうと思う   作:うぉっ、でっか…

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リアスとの語らいは色々あって省略。
理由は、アンケートが予想以上に競り合っている為ここでどちらかに好意を寄せる描写を書くべきではないと判断した為です。

アンケート締め切りは次回までとしますので、投票はお早めに。
今はまだ休暇中なので、明日か明後日には次話が投稿できる予定です。


VS輪廻

修行最終日。

今日は午前中に荷物をまとめ、午後に下山するだけの予定だったのだが、予想よりも早く俺とイッセーの帰宅準備が完了してしまった為、修行の成果の確認という意味も込めて、戦う事になった。

 

と言ってもイッセーとの模擬戦を特訓内で行わなくなったのは四日前の事なので、それほど久しぶりという訳でもない。

 

「柔軟、終わったか?」

「おうよ!――これでも毎晩自主練に励んだりして、神器の強化上限も増してんだ。そう易々とは負けねぇぞ!」

「バーカ。ただの人間に簡単にやられてて、フェニックス倒せるわけないだろ」

「言ってろ!今にテメェのその余裕そうな面、驚きに染めてやるから――よっ!!」

 

会話を打ち切ると同時に、イッセーは神器を纏ってそのまま突っ込んでくる。

これは、戦闘中に一度強化が解除されてしまった時、その場で強化に専念しないようにする特訓の成果だ。

悪魔という事もあって、大分駆け出しのスピードも上がっている。

視野も大きく取っているらしく、以前とは違い俺の動きにすぐさま対応できるように、重心の運びもしっかりしていた。

 

かなり成長したな。

『気』すら無しで技術だけで戦うのは、そろそろキツい位だ。

 

「ま、そう簡単に負けてやれないんでな」

「へへっ!その躱し方は想定内――おぉっ!?」

 

紙一重で躱しつつ、死角から足を攻撃し、転ばせる。

やっぱり、詰めが甘いな。

相手の回避行動までは予測できるようになったのに、相手がこうして反撃してくるとなると途端にアドリブ力が無くなる。

 

戦闘中は相手の一歩先を読むだけじゃ勝ちはないと、さんざん教えたつもりだったが。

 

少し落胆しようとした所で、ある異変に気付く。

転んでいる途中のイッセーの口元が、まるで笑っているかのように歪んで……まさか!

 

「お前、そこまで想定済みだったって訳か!」

「はんっ、今更遅ぇ!!おら、まずは一回ッ!!」

 

意図せず転んだ振りをして、イッセーは地面を殴りつけた。

瞬間、アイツの力が倍程度に膨れ上がる。

 

なんだよ。しっかり相手の反撃まで想定できるようになってんじゃねぇか!

 

殴りつけた衝撃で浮いた体を、左足を軸に回転させ、そのまま右の拳を俺に振るってくる。

先程殴りつけようとしてきた時よりも、ずっと速く、鋭い。

 

ペースを戻す意味も込めて、一度後方へ跳躍。

イッセーの攻撃範囲から逃れる。

 

「っとと。やっぱ力が一気に抜けてく感覚はキツイな」

「一度でも外せば、どれだけ強化してても一瞬で解除、ねぇ……でも、一回分の強化から解除されるのは慣れたんだろ?」

「ある程度は、だけどな。なんっつーのかな、攻撃外すたびに賢者タイムが来るイメージ。倦怠感半端なくってさー」

 

五回も外せば一回分の強化しかしていなくても体力に限界が来る、と語るイッセー。

まぁ、俺には当たらなくとも、既に最大速度は木場レベルなんだ。『騎士』にプロモーションすれば、大抵の相手は動きについてこれないだろう。

もしついてこれても、防御してしまうはずだ。

 

そして防がれたとしても、イッセーの神器は『当たりさえすれば強化は継続し、さらに強くなれる』ので、脱力感に襲われずに攻撃を継続する事ができる。

 

ただ、強化の上限がまだまだ低いので、数度の攻撃で倒し切らないと一気に形成が逆転してしまうのだが。

 

「おっし。次はプロモーションも使って、最大強化で行くわ。お前も『気』使えよ」

「了解っと。――因みに最大強化から解除されるのって、何回まで耐えられるようになったんだ?」

「良くて二回。今なら一回でキツイわ」

「オッケーオッケー。なら軽く触れる程度で防ぐわ」

「けっ、言ってくれるじゃねぇか。『騎士』にプロモーションした最大強化の俺のスピード、甘く見るなよッ!!」

 

そういって、イッセーは俺へと駆け出してくる。

そのスピードは明らか先程よりも増しており、それこそ俺でなければまず目で追えないくらいだった。

 

因みに今言っていた最大強化というのは、相手を数度殴っても力がオーバーしないレベルの強化なので、厳密には限界ギリギリまで強化しているわけではない。

 

……じゃ、俺も『気』を使って相手してやるとするか。

 

※―――

 

荷物をまとめ終えた僕たちが外に出た時、途轍もない戦いがそこで繰り広げられていた。

 

スピードに自信がある僕を、遥かに上回る速度で動きまわる影。

そしてその影の攻撃を、余裕ある表情のままいなし続けている輪廻君。

恐らく影の方はイッセー君だろう。

 

…しかしまさかここまで、差ができていたとは。

 

輪廻君が強いという事は、前々から知っていた。

しかしイッセー君がここまでの実力を持っていたなんて、完全に予想外だった。

僕は内心で彼を侮っていたのかもしれない。

彼は僕よりも弱いんだろうと、内心下に見ていたのかもしれない。

 

だが今の彼はどうだ。

僕なんかよりもずっと速く動き、その姿は目で追えないレベル。

 

ソレを平然といなしている輪廻君もどうかと思うけど、イッセー君も大概だ。

 

「はははっ、どうしたイッセー!良いのは威勢だけじゃねぇだろ?」

「な、舐めんなッ!!」

 

挑発する輪廻君に、イッセー君がさらに速度を上げる。

輪廻君が拳を弾いたり逸したりする音が、さらに大きくなっていく。

 

さっきので全力じゃなかったんだね……

 

「す、すごいわね、あの二人。……でも、イッセーがあそこまで動けるなら、ライザーとの試合も希望が見えてくるわね」

「うふふ。とっても頼もしいですわ」

 

部長と朱乃さんも、驚いている様だ。

僕も輪廻君に指導してもらったんだけどな……二人を驚かせられるほどじゃない。

 

「皆も準備終わったみたいだし、そろそろ終わるかイッセー」

「え、ちょっと待っぶへぇっ!!」

「おぉ!?大丈夫か?」

 

輪廻君が僕たちに気づき、防御を止めて回避する。

すると、攻撃を外したイッセー君が突然足をもつれさせ、地面に激突してしまう。

 

…確か、彼の神器は攻撃を外すと強化状態が解かれて、一気に脱力してしまう…と言っていたはず。

いきなり脱力したせいで、そのスピードに体がついて行けなくなり、転んでしまった…という事だろうか。

 

ただただ強いって訳でもないって本人は言っていたけど、こういう事か。

 

「い、いきなり避けんなよ!!」

「はは、すまんな。――ただま、相手がずっと防御ばかりしてくれるとも限らないからな。そこもちゃんと考えとくんだぞ」

「う、うーん…まぁ、そうだけどさぁ」

 

釈然としない様子で頬を掻くイッセー君に、輪廻君が少し目を逸らす。

言っている事はまともだけど、彼自身はイッセー君を転ばせてしまったのは不本意だったんだろう。

若干その瞳が申し訳なさをたたえていた。

 

「お疲れ様。二人とも」

「あぁ、部長。どうです、イッセーのこの仕上がり。これならライザー相手でも任せられるはずですよ」

「えぇ。正直、期待以上の出来ね。流石よ、イッセー。貴方がいると、心強いわ」

「きょ、恐縮っす!!」

 

部長から褒められて、イッセー君は目に見えてガチガチになっていた。

はははっ、さっきまでの人間離れ…というか、下級悪魔離れした動きをしていた時とは打って変わって、なんだか彼らしいな。

 

それでも視線が基本的に部長の胸に向かっているあたり流石だと思うけど。

 

「それで、もう下山します?」

「そうね……まだ時間もあるし、せっかくだから成果発表でもしましょうか。イッセーの成長も、みんな見た事だし」

 

※―――

 

「で、まずは木場ってわけね」

「胸を借りるつもりで行きますよ、()()?」

 

冗談めかしてそんな事を言ってくる木場に苦笑しつつ、構える。

今は下山前の時間を使って、どれだけ強くなったかの成果発表の時間だ。

俺とイッセーの組み手を見て、皆少なからず熱くなっているようだし。

 

ま、イッセーは強いからな。

原作の同じ時点よりも確実に強い。

こりゃライザーもレーティングゲームで倒せちまうんじゃないか?

 

「――ふぅー……しっ!!」

 

魔剣を手に、真っ直ぐに突っ込んでくる。

しかしこれは幻覚。本物は地中を進んできている。

 

だがかなり気配を隠せているし、俺レベルじゃ無けりゃまず気づけまい。

 

「大分騎士道に縛られなくなったな!」

「やっぱりバレてるか…!そうさ。僕も、正々堂々以外の戦い方を身に沁みさせてきたからね!」

 

足元を踏み抜き、地震のような現象を起こす。

すると地中から木場が出てきて、真っ直ぐ向かってきていた偽物の木場が消え去った。

 

苦々しげな顔をしつつも、その目はまだ死んで居ない。

スピードだけが取り柄だった彼は、今やスピード以外の武器も手にしているのだ。

敵わないと知ればすぐに諦めるような男ではない。

 

「君に教えてもらったのは、ただ速い事がスピードじゃないって事!相手のペースを乱して、呼吸をずらさせることで相対的なスピードを得る事もできる!こんなふうに、正攻法と搦め手を混ぜて攻める事で――ねっ!!」

 

今までは創り出した剣を綺麗な太刀筋で振るうだけだった木場が、今は蹴り技等を多用して攻撃してくる。

綺麗な太刀筋と見せかけてフェイントだったり、フェイント風の振り方から突然綺麗な太刀筋を見せたりと、相手を混乱させるような攻撃ができるようになった。

その上、一度生み出した魔剣を折れるまで使うとかではなく、一度振るった剣をすぐに捨てて違う剣に持ち替えたり、能力でゴリ押すような戦いもするようになった。

 

今までの正統派騎士道タイプから、卑怯上等の邪道タイプへの変更。

この十日間(と言っても俺の魔法でかなりの日数にまで水増しされているが)でここまで戦闘方法を変えさせられたのは、俺としてもちょっと鼻が高い。

相手を只管自分のペースに持ち込み、そのスピードと剣技で止めを刺す。

俺としてもあまり戦いたくないような男になったと思う。

 

まぁ、まだまだ素の実力が俺レベルになってないんだが。

もし俺レベルになったら多分勝つのきついぞ。

 

「今まであまり使っていなかった魔剣の力も、フルで活用するようになった。その分のスタミナもしっかりつけさせた。――ま、ざっとこんなもんかな」

「ごふっ!?」

 

部長たちに木場がどれだけ強くなったかを説明しつつアイツの攻撃を自分のペースのまま躱し、いなし、防ぎ続けて、話終わると同時に腹部を殴りつけ、無力化する。

 

「加減はしたぞ」

「は、ははは。どーも……全然息が乱れてないなんて、君は本当に底なしだね」

「そりゃ、俺はお前よりももっとずっと鍛えてんだ。そう易々と追い抜かれてたまるかっての」

「祐斗。今までの剣技も綺麗だったけど、この搦め手も混じった戦い方は貴方のスピードをより際立たせていて良かったわ」

「はい。ありがとうございます」

 

部長に褒められて、木場が恭しく頭を下げる。

ソレを見てあまり面白くなさそうなのはイッセーだ。

 

ま、お前の方が総合的には強いから安心しろって。

素の力じゃお前に勝てるのはこの場に俺と黒歌しかいねぇし。

 

まぁ、イッセーの場合は搦め手とかに簡単に引っかかるタイプだし、いざ戦ったら木場に負けるとは思うけど。

 

「じゃあ、次は小猫ね」

「……はい。よろしくお願いします。先輩」

「おうよ」

 

木場と入れ替わるように俺と向き合ったのは、小猫。

コイツは将来的に仙術を扱うようになる予定だし、俺からは簡単な『気』の扱いを教えた。

俺ほどではないが、『気』による強化やソレの応用は中々の出来だと思う。

 

「そっちのタイミングで攻めてきていいぞ」

「…では、行きます!」

 

俺の言葉にうなずき、小猫は地面を殴りつけた。

だがその狙いはイッセーのような強化狙いではなく、土埃を舞わせての目くらましだ。

 

『気』による探知ができる俺には無意味…と思うだろうが、小猫もそれなりに『気』の扱いができる。

気配をわざと広げてわかりにくくして、俺にすぐ居場所が絞られないようにしている。

 

「でも後ろにいるのはバレバレだぞ」

「はい。想定済みです」

 

振り向くことなく拳を乱雑に振るうも、小猫には当たらない。

空を切った感じから察するに、空中で跳躍して後方に逃げたのだろう。

 

『気』を使って、空中に足場を作ったのだ。

 

それだけにとどまらず、小猫は全体的に『気』を何かに変える才能に特出している。

俺の場合はひたすらに肉体強化特化だが、小猫はどちらかと言うと『気』を足場にしてみたり、炎や水に変えてみたりと、魔力みたいな扱いが得意。

勿論強化だって一級品だし、俺みたいな完全特化の下位互換程度ではある。

 

まぁ、まだまだ発展途上、なんだけどな。

 

「小猫は『気』を流し込んで雑草を刃物にしたりとか、中々応用力を活かせるようになりまして。言ってしまえば『仙術』を習得する一歩手前の状態までには成長していると言えるでしょう」

「ふっ…!くっ、このっ…!!」

「攻撃もできる限り最小限の動き、最低限のスタミナで行えるようになったので、今までみたいにすぐにバテる事は無くなりました。後は攻撃の予備動作を控えめにさせたり、『気』を利用してのフェイント等、木場のように相手を翻弄する戦い方ができるように仕上げましたね」

「なんでっ、当たらな…!!」

 

プレゼンしながら体を動かして回避する俺に、小猫のストレスが着実に溜まっていく。

まぁ木場と違ってスピード特化じゃないし、避けるのは一番楽なんだよな。

後、この「自分の思い通りに事が運ばないとストレスがすぐにたまる」癖だけは直しきれなかった。

 

これはあくまで本人の性質って言うか気質だし、仕方ない所ではあるんだけどさ。

実際の戦闘中に明確な弱点とならない事を祈るばかりだ。

 

「っ!?」

「ほい、お疲れ様っと」

 

空中を飛び回るようにして俺に攻撃し続けていた小猫の足を掴み、『気』を流して痺れさせ、動きを止める。

勿論止まってしまったらそのまま落下してしまうので、お姫様抱っこで受け止める。

まぁ、一番まともな抱きかかえ方だよな。

顔真っ赤にして恥ずかしがってるけど、許してな。

 

「まぁ、俺が面倒見た中だと、小猫が一番無難な成長の仕方をしたかな。イッセーは神器の力もあって中々ぶっ飛んでるし、木場は戦い方が変わったし」

「―――え、えぇ。そうみたいね」

 

なんだか呆けている様子の皆に首を傾げる。

俺が小猫を抱きかかえているのがそんなにおかしいだろうか。

 

ははーん。さては俺が三人を平然といなしてきた事に今更ながら驚いているんだな。

確かにただの人間というには俺は強すぎる自覚がある。

 

「ご主人様が何を考えてるかはわからないけど、多分違うにゃん」

「…なんでまた」

「ふっふー。長い事一緒にいると、顔を見るだけでご主人様の事が色々わかっちゃうんだにゃ。で、今の顔は取り合えず何か間違った納得の仕方をしている時の顔だにゃ」

「失礼すぎんかな!?」

 

※―――

 

「それで、部長たちも俺と戦うんです?」

「いえ。それは辞めておくわ。朱乃はともかく、私の魔力は当たった瞬間消滅してしまうもの」

「それに、そこまで派手な成長を遂げたわけでもないの。純粋に魔力の制御や、後は相手の行動に合わせて魔法の選び方、使い方の知識をつけただけですわ」

「お、魔法なら――」

「イッセー。俺の言った事忘れてねぇよな?」

「う゛ッ、わ、わかってるつーの」

 

洋服破壊(ドレス・ブレイク)を披露しようとしたイッセーに、遠回しにやめるように指示。

…ま、敵対者に使う分には文句ねぇし、そこは妥協してくれ。

 

因みにイッセーの魔法について知らない皆は首を傾げていたが、しょうもない事だけはなんとなくわかるのか、誰も気になるとは口にしなかった。

 

「ところで、アーシアは何をしたんだ?」

「あ、私は………その、秘密ですっ」

「そうそう。本番までのお楽しみ♪」

 

本人と黒歌にそう言われては、これ以上深堀する事も出来まい。

とても気になるが、ここは引くことにしよう。

 

――しかし、なんだろう。

アーシアから感じる、この練り上げられた『気』は。

もしかしたら、この中で一番成長したのは、彼女かもしれない。

 

直感でそう思いながらも、しかし可愛らしい笑顔は変わらないアーシアに、俺は自然と脱力するのだった。




今回イッセーが物凄く強くなっているみたいな描写がありましたが、彼は原作と違ってドラゴンショットが撃てなかったりと弱体化している部分もあるので、実際は原作と同じ程度です。
譲渡も使えないので、グレモリー眷属の総合的な力も、原作と同じ程度ですね。


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リアス・グレモリーはどちらのヒロインとすべきか

  • 王道を行く、イッセー
  • 覇道を進め、輪廻
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