ハイスクールD×Dの世界に転生したので、俺もハーレムを目指そうと思う 作:うぉっ、でっか…
代わりに新章(本編はそちら時空前提)の方が長めになったので、大目に見てくださると助かります。
イッセーが頑張ったんだから、輪廻もいい加減告白すりゃいいのに。
そんなお話。
呆れて物も言えない、というのはまさにこのことだと俺は思う。
ライザーは『引換剣』の力を使った。あの状況だと俺も神器無しじゃ止められなかったし、まぁそこまではよくやったなと思う。
思うが、その後だ。
何故俺に自害を命令した。よりによって、聖書の剣で。
アレは天使と人間にはまるで効かない。触れれば即座に砕け散るような代物だ。
赤龍帝であり、ドラゴンが混ざっている俺でも、その刃は決して通らない。
知らなかったとは言えなんだか呆気なかった。
そもそもアイツの『引換剣』の願いを叶える力だと、俺を操る事
ま、ただの剣にグレートレッドの力を注入しようなんて方が間違ってたんだろうな。
――んで、戦いは結局俺の勝利で終わった。
こんなあっさり一言でまとめてしまうのもアレかもしれないが、実際特筆すべき内容も無かったし仕方ない。
天使の男だって、ちょっと本気を出せばすぐにでも
で、肝心なのは部長とイッセーの話だ。
ライザーが気絶し、天使が黄金のオブジェになった後、ひと段落してから部長がイッセーの告白に応えるという話になったのだが……その答えは。
「…なんて答えたにゃん?」
「なんて答えたと思う?」
「あ、問題って訳。――んー……ごめん、無理…とか?」
「フラれる前提なのな」
「そりゃ、惚れる要素がないと思うにゃん。別になんか特別な事をしたって訳でも無し。リアスって、そこまでチョロい女でもにゃいんでしょ?」
「――それが、意外とそうでも無かったんだよな」
「えっ、オッケーしたって事!?」
俺の言葉に、黒歌が驚いて身を乗り出してくる。
そう。部長はオッケーした。イッセーの告白に、頬を赤く染めて頷いたのだ。
因みに言葉は無く、普段の明朗快活さは何処へやらという程にしおらしく頷いていた。
勿論イッセーは滅茶苦茶喜んでいたし、俺もアイツが喜べる結末になってハッピー。
アーシアも、表情が明るくなったしな。
「好きな人と一緒に居られる方が、幸せですよね」だそうだ。
「ふーん……にゃるほどねー……んでもでも、ご主人様には何の得もない結果で終わっちゃったって事じゃ」
「いや、そうでもない。イッセーと部長がくっついたのは実際に俺にとっても気分が良い事だし――それに何より、サー坊と連絡先を交換できたからな」
「……あの魔王をサー坊呼ばわりって……戦闘力随一なんじゃにゃいの?あの魔王」
「ま、アイツがまだ子供の時に会って以来、ずーっとサー坊呼びだしな。公にはしてないが、兄貴分みたなモンだよ、俺はな」
ま、その立場というかなんというかを、たった一人の為に最大限活用しようとしている当たり、俺はきっと政治家とか向いてないんだろう。
己の私利私欲の為なら、持った力をなんだって使ってしまうタイプだからな。
俺を見つめてくる黒歌に目を合わせ、その双眸を眺める。
綺麗な金色だ。宝石のように美しい……なんて、ちょっと気取った言い方をしてしまいそうになるほどに。
「俺も、いつかは……」
「?いつか、なに?」
「――いや。なんでもない」
無くはないが、まだ言えない。
言うなら、せめて俺のやろうとしている事を終わらせてからだ。
黒歌が、なんの負い目も感じずに、自由になれるようになってから。
俺の想いを伝えるとしたら、きっとその時だろう。
―――そして、その時は、もうすぐそこに迫っている……なんて。
(ほんと、イッセーはすげぇな。俺が後押ししたとは言え、すぐさま告白までやってのけるだなんて)
『(まぁ、よく急かすような事を言っておいてなんだが……お前はお前のペースでやればいいんじゃないか?相棒)』
(……そうだけど、さ)
この世界で、俺はハーレムを作る。作って見せる。
そんな事を思った事もあったけど、今こうして一人の女の子相手に好意を伝えるか否かでうじうじしている俺に、複数人同時なんて真似が、果たしてできるのだろうか。
原作のイッセーにさん付けしてしまいそうな気持になりつつ、俺は黒歌を抱きしめるのだった。
―――因みに抱きしめてみた瞬間、黒歌はゆでだこみたいに真っ赤になった。
これもう俺の事好きって事でいいんじゃねぇのかな、本当に。