ハイスクールD×Dの世界に転生したので、俺もハーレムを目指そうと思う   作:うぉっ、でっか…

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もうすぐ僕の長期休暇が終わりを迎える為、投稿頻度が馬鹿みたいに低下します。
ですが続きを書く意欲は全然あるので、これからも暖かく見守っていただけると嬉しいです。


部長とお話です!

ライザーとのレーティングゲームを控え、俺達は山に来た。

山と言ってもただの山じゃない。部長様が所有する、領地らしいのだ。

そこに在る別荘に泊まり込んで、この十日間を修行漬けにするとのこと。

 

燃え上がって来たぜ!と思ったら山登りの時にほぼ全員部員の荷物を背負わされて早速修行開始と言われるし、登り切って楽な恰好に着替えることになった時に木場から「僕の覗かないでね?」と言われるし、面倒見てくれるらしい輪廻に実力を測るためと言われて木場、俺、小猫ちゃんの三人で同時に攻撃を仕掛けても軽ーくあしらわれたしで、さんざんだった。

 

いやアイツ強すぎぃ!山登りの最中はアーシアと黒歌さん抱きかかえながら荷物三人分持ってたし、俺達の攻撃はまるで当たらないし、なんかもう滅茶苦茶だった。

それでもまだまだ底が見えないあたり流石だと思うし、絶対敵対したくない。

 

で、今は輪廻考案の基礎メニューを実行中―――ぐへぇっ!

 

「どうしたイッセー。まだ三桁も行ってないぞ」

「ちょ、ちょっと待って?おかしくない?俺のメニューだけ人外レベルじゃない?同じパワータイプの小猫ちゃんはもうちょっと甘いと思うんだけど!」

「そりゃ可愛い女の子とむさい男どっちに甘くなるよ」

「可愛い女の子だな!!」

「…ま、後は小猫の体が予想以上にできてなかったっつーか、『戦車』に頼り過ぎてたからな。毎朝筋トレやってるお前と違って、本当に基礎の基礎が足りないんで軽いのから始めてんだよ。だからそんな『私を甘く見ないでください』と言いたげな顔をするな。ちゃんと本人にあったのを選んでるだけだっつーの」

 

足腰を鍛えるためのスクワットを、毎日四ケタ台までやらせてくる鬼畜教官、輪廻。

しかしただ命令してくるだけじゃなくって隣で一緒にやってきてるから「口だけじゃねぇか!」と文句を言う気にもならない。

ってかコイツは全然汗の一筋も流さない。

 

因みに木場は腿上げ、小猫ちゃんは腹筋中だ。

二人とも三桁まででいいと(それでも多い気はする)許可が出ているが、それは先程アイツが言っていた通り『駒』の力に頼り過ぎてて肉体がまるで完成していないからだそうだ。

俺は土台はできていると、そこだけは素直に褒めてもらえた。

 

へっへっへ。まぁ時々俺たちが覗いた女子(般若)から逃げる特訓をしてますからな。

 

「ほらイッセー。ダンベルを持ちやすく持つな。俺の指示した体勢をキープしろ」

「は、はいぃっ」

「木場は足が下がってきてるし、小猫も楽してるだろ。無意識が最大の敵だからな、味方に引き入れて自分を痛めつけるんだぞー」

「うっ、くぅっ、はは、まさか単純な基礎トレーニングが…」

「ここまで、辛かったなんて……」

「だから『駒』に頼り過ぎだって言ったろ。人間の俺でもできるんだから、悪魔補正かかってるお前らでもできるできる。明後日までには四桁いけるくらいの体を作ってもらうからなー」

 

輪廻の言葉に、皆が顔を青くする。

勿論俺もだ。

だって二人の桁が増えるって事は、俺も桁を増やすって事で。

五桁って、もはやアスリートでも手を出さない領域だと俺は思うんだけど。

 

因みに基礎トレーニングメニュー(本日分)はまだまだ始まったばかり。

これ以外にも沢山の考えられた内容があって、ソレを終わらせてから戦闘訓練である。

 

つ、辛い!でも確かに初日よりは成長してる!

その自覚がある分頑張れるけど、それでもやっぱり辛い物は辛い。

 

特に戦闘訓練なんかそれが顕著で、例えば昨日俺が輪廻から言われた事をいくつかリストアップしてみると、

 

・「予備動作がわかりやすい次の行動を考えていない相手の動きを見ていないフェイントにすら気づかない!お前やる気あるのか!?部長取られていいのか!」

・「速度を上げろ!プロモーション無しでも最大強化状態なら木場並のスピードを出せるようになれ!一撃一撃は小猫のように重く鋭くだ!切り札になるんだろ、ライザーぶん殴るんだろ!理想ってのは語るだけじゃ無意味なんだ、OK!?」

・「俺みたいな戦い方をするな。基礎もできてない癖に応用編に手を伸ばすな。千里の道も一歩から、だ。焦らず、でも急げ」

 

等々。

まさに鬼教官だけど、わからないと言えばちゃんとわかりやすく解説とかしてくれるし、ある種理想の教師だった。

ほんと、何から何まで同い年とは思えない。

 

でも二人っきりの時の会話レベルは相変わらず俺レベルというか、卑猥だ。

俺から振ってるんだけどさ、そういう話題。

 

俺からはやっぱりおっぱいの話。未だに部長の夜這いの時の話をしているのに、輪廻は嫌な顔一つしない。

…あ、嘘。めっちゃ小馬鹿にするように笑ってくる。やっぱムカつくわーイケメンって。

ま、アイツだって黒歌さんの話ばっかりだし、言う事同レベルなんだよ俺ら。

 

だから嫌悪感とかわかねーんだよなー。イケメンなのに。

ま、昔からずっと一緒にいるってのもあるんだろうけどさ。

 

「ふぃー。今日の分の自主トレ終わりーっと」

 

もうすぐ修行開始から十日経つ。

ライザーとの試合も間近に迫っているモノの、やっぱり自分に自信が持てない。

 

最初の方こそ俺の方が素の筋力とかは勝っていたらしいけど、それも三日あれば並ばれて、最終的には抜かされた。

今では俺の方が桁数少ない。

その上実際に輪廻と戦う訓練も無くなって、鍛え多分がどれくらいになっているのかを確認できてすらいない。

今まで実感できていた「自分が強くなった」という感覚を、味わえていないのだ。

 

そのせいもあってか、別に何かあったという訳でもないのにスランプ気分である。

 

ま、ちょっと前に輪廻と話して俺の部長への想いも教えて、ちょっとは気が楽になったんだけどさー。

俺はやっぱり部長が好きで、部長には俺以外の人とくっついて欲しくない。

そりゃ部長が選んだ相手だって言うなら文句はないけど、そこに部長の意志が介入していない結婚だったら俺は嫌だ。

ライザーの一件が終わった後に似たような話を持ち出されたりしたら、俺は迷いなく止めに入る。

 

――いや。まずこの一件が終わったら部長にこの想いを伝えるんだ。

結果はどうあれ、俺は後悔しないと決意したじゃないか。

 

「――って、あれ?部長?」

 

夜風に当たり、トレーニングで火照った体も冷めた所で部屋に戻ろうとして、ふと部長が自分の部屋のベランダから外を見ていた所を発見。

眼鏡かけてるのかーとぼけーっと見つめていると目が合い、少し苦笑してから部長が俺を手招きしてくれた。

 

どうやら、部屋に行って良いらしい。

なんだか緊張するなーっ、改めて最近、「好きだ」って自覚したのもあって余計に!

 

ニヤニヤ…というよりも引き締まった表情になりつつ、俺は部長の部屋に向かう。

ノックして中に入ると、部長は俺が来るまでの間に本を読んでいたらしい。

タイトルから察するに、レーティングゲームのマニュアル本だろう。

 

自由度高いゲームらしいけど、そんな本あるのか。

帯の部分には「初心者向け!あの○○も大絶賛!」とか書いてあった。

○○の部分は良く見えなかったが、悪魔だろうと人間だろうと売り文句は同じようになるんだなという事はよくわかった。

 

「眠れなかったの?」

「あ、いえ。ここに来てからずっと、寝る前に自主トレをしてるんです。俺、まだまだだから……こうやって、少しでも皆に追いつけるようにって」

 

俺の言葉になるほどね、と頷いて、部長はお茶の入ったカップを差し出してくる。

喉も乾いていたので、俺はありがたく受け取った。

 

うん、美味しいな。

朱乃さんの淹れるお茶も美味いけど、部長のお茶も中々美味しい。

甲乙つけがたいとはまさにこのことだろう。

 

というか俺、改めて凄い変わったな。

あの駒王学園の二大お姉さまのお茶を味わえるだなんて、想像だにしなかった。

 

「…あれ、そのノートに書かれてるのって」

「あぁ、これ?まぁ、見ての通りよ。当日の戦術。貴方達の力量に任せっきりにならないような、多少常識外れのプレイングを考案しなくっちゃいけないから、結構時間がかかってて。――まぁ、どれだけ策を弄してもはっきり言って気休めなんだけどね」

「……相手が、フェニックスだから?」

「その通り」

 

ライザーがどんだけ凄いのかというのは、輪廻から聞いてある程度知っている。

不死だから決して『王』が取られて負けるなんて事が無い上に、ドラゴンの表皮すら焼くという炎。

戦績は八勝二敗。その敗北はどちらも懇意にしている家との戦いの為出来レース。つまりは実質無敗の男という訳だ。

 

流石にここまで凄い奴だと羅列されてしまうと燃え上がる所かちょっと弱火になってしまいそうになる。

ただま、俺が部長を諦める理由にはならねぇがな!

 

「レーティングゲーム黎明期からずっと、フェニックスは最強の名をほしいままにしてきた。ライザーだけじゃなくって、その兄も親もね。――言うならば、この試合も殆ど出来レースよ。私が結婚から逃げられないようにするために、わざとライザーとの縁談を用意した」

「ライザーなら、部長が何をしようと勝てるはずがないと思ったから…?」

「えぇ。――けど、完全に勝てないという訳じゃない」

 

理不尽な状況にあるにも関わらず、部長の目は死んで居なかった。

 

なんでも、不死の弱点はその体力と精神力にあり、何度か死を迎えれば先に心がやられて戦えなくなってしまうのだとか。

ソレを狙えるのが、俺――そして、アーシアらしい。

 

俺はまぁ、自分で言うのもなんだけどわかる。

この強化の力があれば、木場や小猫ちゃんとは比べ物にならない攻撃が見込めるからだ。

輪廻も、お前なら切り札になれると言ってくれたし。

 

しかしアーシア?アーシアが切り札になるって……確かに部長たちと一緒に黒歌さんに面倒見てもらってるらしいけど、正直アーシアが実際の戦闘で役に立つと思うかと言われれば、ノーだ。

だってアイツ、そもそも争いごとが嫌いみたいだし。

回復の力は確かにすごいけど、アーシア自身が戦えるとは、とても思えない。

 

そう考えているのがわかるのか、部長はクスクスと笑って俺に「あの子、すっごく頑張ってるのよ?」と言ってきた。

 

あのアーシアが、ねぇ……きっと多分、その原因は輪廻にあるんだろうな。

アイツの存在が、多分アーシアを変えたんだろう。

詳しい話は今度聞いてみるか。

 

「ところで部長、一つ気になってたんですけど」

「言ってみて?」

「いえ。なんでライザーとの結婚を拒否するんだろうなーって。確かに俺はアイツがいけ好かない奴ですけど、客観的に見たら顔も力も家柄も不自由ない相手じゃないですか。普通だったら、許嫁になっても文句とか言わないだろうなーって」

「あぁ、そのこと。―――そうね、これは私の夢の話よ。ちっぽけで、子供っぽくて、でも大事な夢」

 

そう言って、部長は目を閉じて語りだす。

これは部長のお兄様…つまり今の魔王の一角を担う凄い人が、周囲の反対を押し切っての大恋愛をした末に結婚したという話だ。

 

その相手というのが、あのグレイフィアさん―――の()らしく。

姉であるグレイフィアさん共々メイドをしていたらしいが、今ではサーゼクス様(部長のお兄様)専属メイド……というか、補佐官みたいな事をしており、政治的な権力は彼女が握っているとも言われているようだ。

 

だが実際リーシアさん(妹さんの名前らしい)の発言とかはかなり悪魔社会に良い影響を与えているらしく、サーゼクス様も彼女に任せる事を是としているらしいから誰も文句はないそうだ。

厳密には仕来り等を重んじる頭の固いご老人方には不評らしいが、若手からの支持が厚いとのこと。

 

――で、そのサーゼクス様とリーシア様の大恋愛は書籍化されて冥界の女の子達の憧れとなっているそうで、部長もその大恋愛に憧れた一人なんだと。

 

「私はね、どこまで言っても()()()()()なの。必ず家柄というのがついてくる。ライザーなんかは典型的な、私の家柄を目当てにしているタイプよ。確かに女好きというのもあるんでしょうけど。――だけど私は、『リアス』で居たい。たった一人の『リアス』を愛してくれる人と一生を添い遂げたい。……ごめんなさいね、変な話をして。くだらない、わよね」

「そんな事、ありませんよ。寧ろそれが普通なんだと思います。所詮は平民基準の考えですけど、それでも俺は部長のその意志が、真っ当で素晴らしい物だと思います」

 

悲しそうな目をする部長に、食い気味になりながら俺の考えを主張する。

部長の夢は、確かに貴族とかそう言った立場の人にとってはダメな物なのかもしれない。

 

でも俺は平民で、その上バカだ。

たった一人の女の子でありたいなんて夢を、頭ごなしに否定するようなヤツじゃない。

寧ろ、そんな事を夢に思わないといけない方がおかしいと思う。

 

乾いた笑みとともに「ありがとう」とだけ言ってくる部長に、なんとなく俺の言葉が慰め程度にしか聞こえていないんじゃないかと思って、つい熱が入る。

 

「難しい事は、よくわかんないっすけど。俺は少なくとも部長が好きです。部長()好きなんです。俺みたいな平民には貴族特有の悩みなんてわかんないですけど、それでも部長を思う気持ちや、部長を応援する気持ちに嘘偽りなんてありません。だから――」

「もう、いいわよ。ありがと、ね?イッセー」

 

言葉を途中で止められ、ふと我に返る。

何だろう、俺結構やばい事言っちまったんじゃなかろうか。

 

部長の顔色を恐る恐る窺う。

しかし目を合わせようとした所で、ふいっと逸らされてしまう。

これは、やっちまった可能性大。

 

しかし今更後悔しても、発した言葉は戻らない。

どうしようどうしよう、俺には部長の次の言葉を待つ他無いのか?

 

目を閉じてむむむと悩む俺に、しばらく経ってから部長が咳払い一つの後に話を変えた。

 

「と、ところでイッセー。輪廻から聞かされてはいるけど、貴方はどれくらい強くなれたのかしら?」

「えっ、あー…そう、っすねー……正直、自分じゃよくわかんない所が多いんですけど、取り合えず今までとは比べ物にならないくらいには強くなれたと自負してます!」

 

具体的な事まではわからねぇが、強くなったことだけは胸を張って言える。

明らかに拳の振るう時の音が違うし、攻撃の時の視野も広くなったし、戦闘中の相手との読み合い等も得意になった。

ただある程度強くなったせいで、逆に自信が無くなっちまったというのはある。

 

強くなり、相手の事をいざ考え直してみると、自分の実力を客観的に評価できるようになってしまったせいもあり、なんだか自信が余計に無くなってしまうのだ。

 

一応明日の朝、下山の準備が終わったらみんなを待つ間組手をしてくれると輪廻が約束してくれたし、そこで自分の成果を再確認しようと思っている。

最大強化の幅も広がったし、攻撃を当てる手段や交わされた時の対処法等もある程度身についたし、最後にやった時よりもマシになっているはずだがどうだろうか。

 

「なるほどね。それくらい胸を張って強くなれたと言えるなら十分よ。これで不安で仕方ないって言われたら、慰めてあげようかと思ったけど」

「はいっ!不安で仕方ありませんッ!」

「自信満々に言ってどうするのよ」

 

悪戯っぽく笑う部長に、俺は馬鹿正直に不安だと言った。

一応事実ではあるが、慰めてあげようかという言葉に反応しすぎてちょっと力が入ってしまった。

そのせいで部長からは「そんなに元気があるなら大丈夫よ」としか言ってもらえなかった。

うーん、俺のバカ。

 

「レーティングゲームは目前。勝って当然、とは言えないけど、勝てない訳じゃない相手よ。そしてその勝負の結果は、貴方にかかっていると言っても過言ではない。勿論私も他の子もベストを尽くすわ。――けど、任せたわよ、イッセー」

「は、はいっ!」

 

真っ直ぐに俺を見つめて、真剣な声音で言われる。

背筋をピンと伸ばして返事をすると、部長は「よろしい」と一言告げて、俺にもう寝るようにと勧めてきた。

 

待ってろよライザー。俺はお前を、必ず倒すッ!

そして部長に、この想いを伝えてみせるッ!!




グレイフィア、ヒロイン入り決定。

改めて読み返してみると、まだグレイフィアとサーゼクスが結婚しているという話が微塵も出ていないんですよね。主人公の原作知識以外。
なので、要望も多数あったことですし、ヒロインにしました。

ハーレムが最終目標とか言っちゃう作品なんだし、構わないでしょう。

因みにリーシアが登場し、輪廻がグレイフィアが独り身だと知るのはもう少し後の話です。
まだまだサーゼクスとグレイフィアが結婚している物と勘違いしています。


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