「まおりゅう」では昨年末の極星5のシュナを引けませんでしたが、先月のイベントでは天井近くまで行って一度だけ引けました。登場時にスカートをおさえたり、慣れない言葉遣いに戸惑ったりかわいいです。
星4の「仕立上手」シュナの勝利時もかわいいです。
リリースから2.5周年記念とアニメ3期開始記念でいろいろやっているので気になった方はぜひ見てみてください。
人間たちが宿泊施設へ案内され、食事を挟んで再び会議室。
魔国連邦以外には三獣士とミュウランのみで、対クレイマンのための会議が始まった。
ヨウムとグルーシスも参加を希望していたが、ファルムス王国へ向かう準備を万全にするために下がっていた。
となれば、ミュウランも準備に参加すべきなのだが、クレイマンの情報を持っているのが彼女だけであるため、魔国連邦側から頼んで参加となった。
食事の際に魔王への堕落以来の再開となったトレイニーたちにもてなされ、この町に住むと宣言するラミリスを多忙を理由に流し、作戦会議が始まった。
議題は二つ。
「クレイマンとの戦」と「
会談の間にクレイマン軍の動きがあったらしく、ソウエイからの報告から会議は始まった。
現在のクレイマンの軍は、ミリムの領土で軍を休ませ、軍団の再編中らしい。
更に、軍を率いているのはクレイマン本人ではなさそうとのことで、「思念伝達」によるイメージの共有が行われ、ミュウランからヤムザであると告げられた。
ヤムザの性格は卑怯で残忍、悪徳を極めたような下種ではあるが、実力はあるらしい。ソウエイの見立てでも三獣士と同等とのことだった。
また、自らクレイマンに忠誠を誓っており、与えられた氷結の力を秘めた魔剣を得たことによる氷結魔剣士という呼び名が有名だという。
クレイマンの軍勢はヤムザが率いる三万の魔人であり、そのおおよそはBランク、上位者でもAランクということだった。
一方で、現在魔国連邦に身を寄せている獣人は二万以上。その内、戦闘可能な者がおよそ一万。それだけの人数がBランク、獣化すれば最低でもA−ランクとなる。
その上、撤退の際に各地に散って潜伏している者たちも一万ほどいるらしく、合計で二万程のA−ランクの戦士がいるということになる。
そこに魔国連邦の戦力が加わるとなると、クレイマンの軍勢は果たして勝つ気があるのかと考えてしまう戦力差となっていた。
クレイマンの目的を計りかね、考えを巡らせる一同だったが、ベニマルがふと呟く。
「待てよ? クレイマンの狙いは、この町とは違うのではないか?」
その言葉に全員が目を見開く。
これまでは直接魔国連邦へ攻めてきていたため、町での防衛戦を予測しており、ユーラザニアを通過したところでの挟撃を考えていた。
しかし、ユーラザニアが目的となれば、残った戦士たちが質で勝っていても、数で押し切られる可能性が高くなる。
すでにクレイマンの軍勢はミリムの領地で軍の再編を完了しているため明日にでも攻め込めるのに対し、三獣士を含めた獣王戦士団はどれだけ急いでも二日はかかってしまう。
焦る三獣士を見て苦い顔をしながら、ミュウランが口を開いた。
「狙いがこの町であったとしても、クレイマンが背後の危険を見過ごす事はありません。必ず禍根を断ってから行動するでしょう」
「おい、それはつまり……クレイマンは獣王国の戦士達を皆殺しにするつもりなのか⁉」
ミュウランの言葉を聞き、リムルが思わず声を上げる。
ここまでの情報からクレイマンの目的が推測され、テクトが顔をしかめた。
「とすると、被害は戦士だけにとどまらないな。非戦闘員も含めて殺害し、覚醒を目指しているんだろう」
テクトの言葉にリムル以外のものが目を見開く。
特に、この町からの救援が間に合わないことで、三獣士は悔しげな顔をしていた。
「配下を介しての殺害だと効率が落ちるだろうし、確実に出来るとは思えないが、厄介ごとの芽は摘むべきだな。故に、だ。ベニマル、阻止しろ」
「ああ、任せろ―じゃなくて、お任せを‼」
テクトの言葉にベニマルが即応する。
立場上の問題で言い直すベニマルに苦笑しつつも、一つ頷くとテクトが続けて宣言した。
「では、これより獣王国ユーラザニア防衛戦を立案する。勝つぞ!」
テクトの声に全員が応じ、会議は活発になっていった。
結論として、戦力的には、間に合いさえすれば負けはない。
問題はやはり時間だった。
速度特化のものを送り込み、ゲリラ戦で避難の時間を稼ごうにも、なだらかな丘陵部が多く、隠れることの出来る地形がない。
空中からであればある程度の奇襲を行えるが、獣人達とガビルの部隊を合わせても二百名弱と先行させるのは犠牲者が増えるだけという結論になる。
森に入ることができれば、トレイニー達樹妖精の支援が得られるため、生存率の上昇が見込める。そのため、各員が出来ることを全力で行い、犠牲者をなるべく減らしつつ中央都市リムルへの逃走をするということで纏まった。
支援として、魔王への進化に際して「空間移動」を習得していたベニマル、シュナ、ソウエイ、シオン、ゲルド、ランガ、フェルに加え、テクトとリムル、テスタロッサが出ることに決まる。
「俺達で時間稼ぎに徹すれば、犠牲者を出さずに何とかなるだろ。全員を転送できればもっと良かったんだけどな」
というリムルのつぶやきに、「
曰く、転送と転移で違う点は異空間での転送中に大量に浴びることになる魔素から対象物を守る術式を使用するかどうかであり、結界等で自力で魔素に抵抗出来る者ならば、転送しても問題ないとのことだった。
「空間移動」もその原理を利用するものだったらしく、要するに転移魔法の応用によって軍を転送することも可能ということだった。
しかし、対象が万単位であり、消耗する魔素量を心配していたテクトとリムルだったが―
《解。術式は既に開発してあります。尚、エクストラスキル「空間支配」を併用する事で、消費魔力の大幅削減に成功しました》
という「智慧之王」の回答によって解消された。
転送魔法の危険性を知っていたシュナによる忠告にリムルがうなずき、不敵な笑みを浮かべながら口を開いた。
「確かに転送魔法には危険が大きい。だが、たった今、その問題を解決する新たな術の開発に成功した!」
その言葉に今度はテクト以外の者が驚き、リムルを見る。
その視線にリムルは頷きを返し、問いかけた。
「後は君たちの覚悟だけだ。それを使えば、全軍を一気に送り出すことが出来る。だが、初めて行使する術式で、安全確認はできていない。実験を行う余裕もない。それでも俺を信じるか?」
リムルの問いかけにベニマルを始め、幹部全員が承諾した。
三獣士も最終的に同意し、リムルが宣言する。
「その命、預かった! これでクレイマンの策の上をいく。後はお前達次第だ、必ず勝て!」
全員が獰猛な笑みを浮かべて快諾する。
ベニマルを中心として作戦を立て直す中、ミリムの支配地でミリムを祀っているという竜を祀る民が百人程合流したという情報も届けられたが、詳しいことはわからないため保留となり、クレイマンとの戦についての会議は終了した。
そして、議題は魔王達の宴へと移る。
リムルを信じて転移することも含め、会議で決定した事を周知するため三獣士が退出し、ミュウランもまた出来ることがなくなったためヨウムの補佐へと戻る。
身内だけになり、気軽になったリムルが本音をこぼす。
「クレイマンの居場所を特定出来ていれば、「空間転移」で殴り込んで終わらせられたんだけどな」
クレイマンの本拠地付近では魔素濃度の濃い霧が立ち込めており、慎重を期して中断していたため、ソウエイの調査が及んでいないのだ。
「クレイマンが魔王達の宴に参加するなら、その時の居場所の特定は出来てるけど……いや、うん、ありかも」
リムルの言葉にテクトが答え、その最中になにかに気づいたのか思考を始める。
何を言い出すのかと注目が集まる中、テクトが顔を上げた。
「殴り込みに行こう。本拠地じゃなくて、魔王達の宴に」
その言葉に全員が驚愕する。
心配するものが多い中、リムルは怒り半分呆れ半分に、シオンが期待するように、ディアブロとテスタロッサが納得と言ったような表情になる。
「お、お前なぁ」
「だが、確実にそこにクレイマンはいる。相手の巣に飛び込んで絡め取られるよりは、勝算はあると思わない?」
「他の魔王がどう動くかわからないだろ?」
「「制裁するならご自由に」が暗黙の了解だって話だろ? ファルムスみたいに相手の利益を奪っているならまだしも、人間との関わりの薄い魔王ならその可能性も低い。何より、魔王が全員集まるんだ」
リムルの言葉にもテクトは引かず、真っ向から反抗する。
テクトが魔王達の宴の原則―魔王全員の参加について言及した事で、何かを感じ取ったのか、リムルは一つため息を吐くと、ラミリスへと顔を向けた。
「ラミリス、俺も参加出来るか?」
「うぇっ⁉ 参加する気なの、リムル?」
「参考までに聞いただけだ。テクトの言い分にも一理あるし、こっちから出向けばクレイマンも動揺するかもしれないしな」
「多分大丈夫だと思うけど。でもね、付き添えるのは二人までだからね」
ラミリスの話では、以前、新参の魔王が自分の威を示すため百名の配下を連れて参加したのだが、それが国が灰になって激怒中だった別の魔王の逆鱗に触れ、新参の魔王は配下を含め皆殺しにされたらしい。
その後、魔王間の取り決めで付き添いが二人までと決められたとのことだった。
ともあれ、既に魔王達の宴の場で争いがあったことで、リムルもクレイマンへ喧嘩を売ることに前向きになる。
「しかし、危険ではないですか?」
「わざわざ参加せずとも、クレイマンの留守に本拠地を陥落させる方が有効なのでは?」
「いや、お二人が心配しているのはミリム様の動向だ。ミリム様が裏切ったとは思えないが、クレイマンに操られている可能性は否定できない。何かの御考えがあるのかもしれないが、少なくともカリオン様を討ったのは事実。魔王達の宴にて真意を探るのも悪くない手だと思う」
シュナとゲルドが慎重な意見をあげるのに、ベニマルが反論する。考えを当てられたテクトとリムルが驚いていると、ラミリスが能天気に口を開いた。
「まー、ミリムがクレイマンの言いなりになるとは思えないけどね。だって、ミリムってワガママだし!」
はたから見ると完全なブーメランとなる発言に、テクトが苦笑するも、一つ咳払いをして気を取り直し、意見を話す。
「ミリムのことだけど、カリオンを討つ事になった原因はクレイマンというのは間違いないと考えてる。もし操られているなら、魔王達の宴が終わればミリムがここを攻める可能性もある。戦闘になる前に探る方がいいとおもうんだ」
これにリムルも同意し、魔王達の宴への参加が決まった。
「参加出来る付き添いは二名だったな……よし、俺はシオンと「俺が参加する」え?」
リムルが付き添いを決め、ラミリスに告げるのに、テクトが割り込む。
「思念伝達」で打診され、快諾していたランガがショックを受けつつ影から出てくるののを見て、慰めるように撫でながら、理由を話しだした。
「魔王を名乗っているのがリムルだけなのに、俺も配下を連れて参加したら、余計な警戒をさせるだけだろ? かといって、今の俺は留守番なんてしていられる程気は長くない。ランガには悪いけど、ここは譲ってほしい」
テクトの言葉にランガは悲しそうにしながら承諾する。
それを受けてラミリスが全魔王へ向けてリムルが参加する旨を伝えていると、ヴェルドラが高笑いしながら寄ってきた。
「クアハハハハ! そうか、やる気になったか! 水臭いぞリムル、テクト、我も共に行こうではないか! 我が付いていけば魔王共など、恐れるに足らぬわ!」
「いや、ヴェルドラには残っててほしいんだ」
「何だと⁉」
自信満々に豪語するヴェルドラだったが、それはテクトに阻まれた。
今回の対クレイマン戦では、ほぼ全軍が出動する。
その前提となるのがヴェルドラの存在だった。
先の言葉通り、魔王であっても圧倒出来る力を持つヴェルドラがいれば、安心して戦に望める。
そもそも、警戒をさせないためにテクトの覚醒を隠しているのに、ヴェルドラを連れていけば、本末転倒である。
もし危機に陥れば、テクトかリムルが「暴風竜召喚」によって呼び出せるため、奥の手として機能させることも出来る。
これらの理由を元にした説得により、幹部達も納得し、頼られている事を知ったヴェルドラが再び高笑いする。
迷宮に残ったマウザーの代わりにヴェルドラを配下扱いにして、従者が二人という状況を作りたかったラミリスは不満そうだったが、トレイニーの立候補があり、リムルも承諾したことで収まった。
こうして、会議は終了したのだった。
そして、会議の翌日。
日もすっかり登ったころ。
「テクト様。お目覚めになってください。もうすぐお兄様達が出発します」
テクトは眠りこけていた。シュナに揺り起こされ、目をこすりながら身体を起こし、大きく伸びをすると、首を鳴らした。
テクトは理由もなく惰眠を貪っていたわけではない。
各地に散らばる獣王国の住民の避難民を守りやすくするため、各地を飛び回ってミリムの吹き飛ばした獣王国の首都へと移送していたのだ。
夜を徹した移送が終わったのは明け方近くであり、そこからテクトは崩れるように眠りについたのである。
獣人からの反発を抑えるために同行させられたフォビオは首都の跡地でテクト同様眠りについており、少し前に起こされていた。
テクトが身支度を整えて広場へとたどり着くと、整列した兵士たちが待っていた。
三獣士に率いられた一万の獣人達。
魔国連邦で不要になった装備を手直しした部位装備をしており、統一感にはかけるものの、「獣身化」を使う者が多いため、使い勝手重視である。
その横には援軍として向かう魔国連邦の戦士たち。
ゴブタを隊長とした
エクストラスキル「同一化」によって相棒の
ベニマルの直属親衛隊―
ベニマルに憧れていた人鬼族が祝福を受け、
ベニマルが率いる本隊に所属する
「炎熱操作」と「熱変動耐性」を獲得した炎熱属性の戦士たち―であるのだが、肌の色にちなんで緑にちなんだ名を持っており、炎といえば赤というイメージとはちぐはぐさを感じるものになっている。
名付けをしたリムルも意外性があると開き直り、装備も緑に染められていた。
ゲルドの率いる
全員がエクストラスキル「剛力」、「鉄壁」、「全身鎧化」を備え、隊長格は追加で「土操作」を習得している。
身体強化による防御力に加え、「土操作」による塹壕の形成、物理・痛覚・腐食・電流・麻痺への耐性、対魔法防御効果が付与された
ガビル率いる龍人族
飛行能力を有し、「
シオン率いる蘇生した者達
戦えなかった無念さが進化を促したのか、子供だった者も青年並みに成長しており、「完全記憶」と「自己再生」頼みの猛特訓により急速に実力を上げているらしいが、その訓練内容にテクトとリムルはドン引きしていた。
総数こそ一万に満たないが、ファルムス軍にも対抗できうる戦力に成長したことを嬉しく思いつつ、テクトはリムルの隣へとたどり着く。
ちょうど準備が終わり、報告に来たリグルドを労うと徹夜の疲労も見せずに満足そうに笑った。
「アルビス。向こうではフォビオが部隊編成を行っている。情報伝達は頼むぞ」
「心得ました。御厚意、決して忘れませんわ」
テクトの言葉にアルビスが深々と頭を下げ、獣人達が続く。
テクトが頷いて返し、ベニマルへと視線を送る。
「ベニマル、わかっているな?」
「勿論ですよ。二度と逆らえないように、地獄を見せるとしましょう」
テクトが獣人たちを集めている間、リムルやベニマル達で作戦を練り直していた。
元の作戦での避難民を保護しつつ撤退する部分が足の早い者が行う囮へと代わり、より奥まで誘い込んでの包囲殲滅へと変わった。
「良し、何かあったら直ぐに報告してくれ。それじゃあ送るから、勝てよ‼」
「お前達が質と策の両方で敵の上を行く。それでも油断する奴から死ぬ。死んだら生き返らせてから説教だからな‼」
リムルとテクトの激に全員が応じ、それを契機に極大の魔方陣が描かれ始める。
二分程で陣が完成し、全員が転送された。
その日の昼にはヨウム達も旅立った。
ヴェルドラ復活を道中で話し、噂話を介して情報を集めているクレイマンへと伝えていく。
影武者を置いて来ていたガゼルも大臣の怒りを収めるため慌ただしく去っていき、テクトとリムルは自分達がなにかする時はバレないように気をつけようと呆れ混じりに見送った。
そして翌日。
ある程度避難民の痕跡をクレイマンの軍に認識させた事で偽装は十分と判断し、戦闘員以外を全員魔国連邦へと移送する。
避難民を抱えての戦闘を前提としていたベニマルのあっけに取られた様子に微笑みながらテクトが転移する。
肩を落としたベニマルの肩をアルビスが叩き、テクトとリムルが常識外れだという認識が全体に広がっていった。
そうして何の問題もなく、魔王達の宴当日を迎えたのだった。
次回「告白と魔王達」
感想・評価・お気に入りありがとう御座います。
次回メインヒロイン確定からようやくの告白回…
ちゃんと形になるかとても不安です。こういう空気の描写は苦手で…
アニメ放送中は毎週投稿を目指していましたが、来週は投稿出来ないかもしれない…
もちろん頑張りますが、間にあわなくても許してください。
紅蓮の絆編は書いた方がいいのか
-
書くべき
-
書かなくてもいい